SCPーJP「小さな鍵」

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scp1.jpg

ユニット内のSCP-XXX-JP-2及び同1は上図のように収容されています。事故を防ぐため当該施設内での行動は技術者による指導を要します。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの各オブジェクトへの接触および実験は原則として禁止されています。SCP-XXX-JP-1-1に対しては基本的に終了措置または記憶処理剤による不活性化が行われます。例外的に実験を行う等の場合には、後述の方法を用いた拘束が行われます。これらすべてのオブジェクトの詳細はクリアランスレベル3以下の職員には秘匿されます。

SCP-XXX-JP-1と同2はエリア-M10の1号次元異常物収容施設のL号室1に配置されています。当該ユニットへの入室には政治地理学および軍事学の専門家を含む10人以上のレベル4以上の職員からの許可及び指導が必要です。

SCP-XXX-JP-3及びSCP-XXX-JP-4はサイト-1602のそれぞれU5/M111号非生物収容施設、及び1516/11211隔離金庫に保管されています。同3および4の被験者ないし被害者はステージ3に進むまでの間に原則として記憶処理を行い、汚染を解除します。

SCP-XXX-JP-1-1はエリア-8314のU/M号人型実体収容施設に収容されます。通常、施設の隔壁がB型収容用材料(スクラントン現実錨および財団により適宜指定される思念遮蔽材2、第五種隔離構造用Ag合金からなる。)によって構成され、必要に応じて外部から遠隔的に記憶処理剤の投与ないし終了措置が可能な設備を備えた施設に収容されます。後述する精神感応能力者ないしサイコメトリー能力者は、SCP-XXX-JP-1および同3または4のミーム的汚染と接触しないようにします。

説明: SCP-XXX-JPは二種類の異なる異常存在が偶然接触したことにより発生した二個のオブジェクトおよびその付属物二個です。現在ではミーム的・内容的異常性の双方を持った書籍(以下、SCP-XXX-JP-1と指定。)、その書籍の近傍で高速回転するマンホール蓋の形状をした実体とその周辺の領域(SCP-XXX-JP-2)、1の異常性の解明に関わる資料(SCP-XXX-JP-3)、1の複製(SCP-XXX-JP-4)、の四つからなる単一のオブジェクトとして扱われています。SCP-XXX-JP-1及びその複製の内容的異常性を被った人物を特にSCP-XXX-JP-1-1と呼称します。

SCP-XXX-JP-1は内容を理解した人物に二種類の異常性を発揮する書籍です。A4サイズ、幅21.3mm、272ページ、並製本無線綴じの本であり、製本方法は通常のものとほぼ同一と考えられますが製紙には製本方法と比較して高度な技術が使われています。中古日本語から分岐したと考えられる未知の言語で書かれており、この文章およびその複製の解読に失敗した人物(以下「被害者」と呼称。)には後述する半不可逆的なミーム汚染が発生します。また記述されている各課題を実践した人間(以下SCP-XXX-JP-1-1と呼称。)には課題に応じた超自然的な能力が発現することが知られています(内容的汚染)。表紙には経年劣化した本の写真が使われており、表紙には『指導テキスト』、裏表紙の一部には手書きの文字で『ミズ』と印刷されているように見えます。本文には鉛筆による日本語の書き込みがあります。

SCP-XXX-JP-2は、SCP-XXX-JP-1から幾何中心が常に磁気的に真北に約5mの距離を保って浮遊する外径510mm、板厚50mmのマンホール蓋の形状をした実体、及びそれと幾何中心を同じくする外径2メートルの球状の領域です。この領域内部に挿入された物体は外気に触れている部分から現実性が分散し、化学反応を誘発します3。中央部に外径100mmの円孔が穿たれていることを除けば兵庫県にある[データ削除済]と全く同じ規格であることが判明しているこのマンホール蓋は、表紙を水平にして置かれたときのSCP-XXX-JP-1の136ページ目と同じ鉛直高さを維持しながらコイン様に回転し4、この現実改変の影響を受けません。領域中心から外径約600mmの位置に到達した粒子は消失し、観測できなくなります。周囲の気体が中心に向かって吸い寄せられるため、結果として収容ユニット内は真空に保たれています。領域境界の形状と大きさは思念場の影響を受けて膨張・収縮・変形し、周囲に思念場が存在しない場合は近似的に球形になります(補遺-█████)。

SCP-XXX-JP-3はSCP-XXX-JP-1が発見された際に回収された他の物品です。かつて要注意団体として存在していた少年犯罪グループ"G.E.N.I.U.S."が所持していたこの物品には、表紙にマジックで乱雑に「記憶を読むな」と書かれた、SCP-XXX-JP-1に関連する記録が含まれます。

SCP-XXX-JP-4は財団が作成したSCP-XXX-JP-1の複製であり、現在財団は1)訳注付きでないもの、2)正確な翻訳が行われたもの5、3)誤訳つきのもの6の三種、計三冊を保持しています。これらはSCP-XXX-JP-1と同等あるいはその効果のいずれかを発揮するため、実験を行う際にSCP-XXX-JP-1の代わりに用いられます。正確な翻訳が行われた資料はミーム的汚染を発生させません。また、誤訳が行われた資料は双方の汚染を発生させます(補遺-████)。

SCP-XXX-JP-1の被害者に対するミーム的汚染には下に示す四つの段階(ステージ)があります。記憶処理剤はステージ3までの汚染を取り除くことが可能です(補遺-████)。

表1 各ステージにおける被害者に現れる症状
ステージ 症状
1 その場にいる人物以外からの視線を感じるようになります。平均して3日で次の段階に進行します。
2 視線が背後の隙間からのものだと考えます。「視線の主」(以下SCP-XXX-JP-1-2と呼称。)と目を合わせた場合に次の段階に進行します。
3 目を閉じている間、SCP-XXX-JP-1-2が見えるようになります。目を閉じている時間が平均2時間を超えると、次の段階に進行します。
4 被害者の身体が消失し、確認できなくなります。

また、SCP-XXX-JP-1-2を精神感応能力などで視認した正常な人物も即座にステージ2へと進行し、その後目を合わせた場合はステージ3〜4へと順次進行します。

SCP-XXX-JP-1-1の使用できる能力には念力(「サイコキネシス」と呼称される。)、浮力の操作、火炎状の実体の生成/操作(「発火能力」ないし「パイロキネシス」)、透視(しばしば「千里眼」)、他者の思考の読み取りと植え付け(「精神感応」または「テレパシー」)、残留思念の読み取り(「サイコメトリー」)、瞬間移動(「精神移動」または「テレポート/アポート」)、電荷の操作、███テンソルの[削除済]、同様の特殊能力の探知と不活性化を含みます。能力の影響は距離の二乗に反比例し、したがって距離が隔たった場合はこれらの能力による影響は弱まります7。また、長時間使用した場合は意図した結果を発生させる確率が減少します。各能力の得手不得手には個人差があり、能力によって生じるエネルギーの変化量、動作の正確さ、持続性、瞬発力もまた、訓練による強化が可能ではあるもののその数値にはばらつきがあります8。これらの能力は記憶処理によって消失します。

SCP-XXX-JP-1に対してこれらの能力の一部を使用した場合においては計測される思念場が不連続に0になり、能力の影響が無効化されることが確認されています(補遺-██████)。

インタビュー記録: 原文と誤訳による注釈のみが書かれたSCP-XXX-JP-4を読ませた1名の被験者(D-13666)のミーム的汚染の進行を記録したものです。オブジェクトによる汚染被害の判別の指針として用いられています。

補足: D-13666の述べたSCP-XXX-JP-1-2の特徴は、前回SCP-XXX-JP-3によってステージ4まで汚染が進行した職員の特徴と一致していました。この実験の十五日後、目を閉じている時間が通算で約1時間を超えたD-13666はステージ4へと進行、消失しました。過去の実験の詳細は補遺██████を参照してください。

補遺ー1: 以下に示すG.E.N.I.U.S.の構成員によって書かれたSCP-XXX-JP-3に含まれる記録の抜粋はSCP-XXX-JPの各オブジェクトの取り扱いに関係します10

2013/1/12
今回のターゲットは██████11に決定した。集合場所と日時、持ち物等は追って連絡する。許せない。by ミズ
やっちゃおう(*ゝω・)ノ by えうぢ
↑そういうの要らない。 by mage

2013/1/31
あいつ一生後悔してるだろうな ざまあwwwww by えうぢ
次のエモノは██████に決定。人を二人も殺しておいて名前すら公開されなかった奴だから殺してもいいと思う! こっちは全部分かるんだよ! by ケオ
同感。そろそろ○しもやりたい。整形されると厄介だから早めに取りかかろう。 by mage

2013/2/10
サイコキネシス覚えたいんだけど、テキストって今誰が持ってる? by ケオ
mageだね。というか、ページは全部グループで共有してなかったっけ? 俺はケータイ持ってないから分からないけど by ミズ
アレ写真でやっちゃいけないって書いてあった気がする。まあそんなに律儀にやらなくていいと思うけど一応今度貸すよ。 by mage
当分制裁はしなくていいんじゃない? みんなが全部の能力覚えてからでも by えうぢ

2013/2/19
ヤバい奴に見つかった。詳細あと

2013/2/20
どういた。████12がオカルト連盟にチクったらしいな。 by ケオ
えうぢのせいだ。████は○しとくべきだった。 by mage

2013/4/2
mage~サイキネ教えて~ by えうぢ
やるわけねえだろ。お前のせいで先月はまともに活動できなかったんだよ。前も一人だけ顔隠すの忘れてたし。 by ケオ
俺は別にいいと思う。えうぢが精神感応で覚えた能力を俺たちにも写してくれればいいから。塚13、mage大丈夫? by ミズ
、、、今私は動けないから、郵送する。あと、えうぢはまず精神感応をいい加減皆に教えて。今非常事態なんだよ?生易しいこと言ってる場合じゃない。 by mage

2013/5/5
皆元気かな。誰もいなくなってしまったので、一人で書く。俺はまあ、今少し、かくれてる。いつまた世界オカルト連合に見つかるか分からなくて、ずっとふるえてる
えうぢが殺されてからもう一か月くらいになる。あの時の光景が目にやき付いて、何度か吐きそうになった
俺達は正義のはずなのに、なんでこんな目にあわなくちゃいけないんだろうな
精神感応能力には逆探知の方法があるだから今は、皆とテレパシーで会話することはできない。俺の方も思考を不トウ明化して、呼びかけができないようにしてる
サイコキネシスを覚えたいが、テキストは手元にない
mageが「郵送」してからずっと行方不明になってる。奴らの手に渡ったのかもしれない。今は精神移動能力(テレポートのことらしい)を練習してるけど、記憶が正確かどうか分からない
なんにしても今は逃げなきゃいけない。俺は逃げきってみせる by ミズ

2013/5/15
精神移動能力でテキストを取り返すことに成功した。ただ、前に見たやつと何か違う。似てはいるけど、変な漢字と平仮名で書かれてる。おかしい
とにかく今のアジトは離れることにした。今ので嗅ぎつけられてるかもしれないから by ミズ

2013/6/2
暇だったのでここ数日は図書館の本で古文の勉強をしていた。新しいテキストにある「气界」というのは「能力」という意味らしい。変な気分だ。あと、ところどころ見慣れない言葉がある。外来語だろうけど、何語か分からない
一体これはどこで書かれたんだろう。今さらギ問に思うのもどうかと思うが by ミズ

2013/6/12
数か月前のことを思うと、まだ涙が流れてくる。給食の時間、毎日のように██やら███が流れてたのをうっとうしいと思ってた。休日に変な格好して出かけたり、同人ゲームのキャラの名前分からないと馬鹿にしてくるような奴ばっかで、正直ウザかった
皆といるとそんな自分を忘れられて(えうぢはまんま奴らと同じだったけど)、幸せだった、、、ハズなんだけどな

「せじゃぬ」は「しなければ」という意味だろうか
「██14」という単語は「踊る」という意味らしい。段々分かってきた。 by ミズ

2013/6/19
発火能力が使えるようになった。この火は影が出ないので、暗かったアジトが一気に明るくなった。
外来語はロシア語の単語らしい。
数日前から誰かの視線を感じている。まあ気のせいだと思いたい。 by ミズ

2013/6/22
奴の姿を千里眼で見ることはできない。確かに居る筈なのに。
今、見てみようと思う。奴は今、俺のすぐ後ろにいる。

本を読むなスキマを見るなヤツは[削除済]〔ノートに大きく殴り書きされている〕

2013/6/24
久しぶりにミズからのテレパシーを受け取った。ミズのザンリュウ思念を辿ってテレポートして来た。このノートの他には何もなかった。ツイセキされるかもしれないと知ってスマホはぶっこわしちゃったけどテキストはあるていど頭に入ってるしトレーニングもしてる。mageは思考の不トウ明化をしているらしい。テレパシーは送れないし、受け取れない。ミズのノートは最後まで読んだ。新しいテキストは怖いのでさわってない。アジトはうつすことにした。 by ケオ

2013/7/1
mageが郵送に使ったトラックのザンリュウ思念をたどってみた。えうぢの家の2キロ前でとぎれてた。ここでトラックがとつ然消えたんだろうか。分からない。 by ケオ

2013/7/2
思うに、あの本は別世界から来たんじゃないか。同じ本が別世界にもあって、俺たちの持ってるものと入れ替わったんじゃないか。本の残留思念はなぜか読み取れない。えうぢは古い方の本が[削除済]で作られたと言っていたが、この本からはそれらの情報が一切分からない。
オカルト連合に居場所がバレたのでアジトをうつした。最近こう言う事がよくおこる。能力の逆探知をされてるらしい。思考の不トウ明化や能力の不活性化はテキストに載っていたしすぐに使えるようになるだろうが、その方法は知らない。

7/3
意を決して本を開いた。最初の方に「蒐集連」と書かれていた。盗んできたスマホで検索をかけても、それらしい結果は出てこない。
この本の中にヒントがあるだろうか。
その日はそれで本を閉じた。

7/5
奴らが――世界オカルト連合の奴らがまたここを嗅ぎつけたらしい。

毎日のように戦って逃げていたが、日に日に強くなる。元々どこにも居場所はない。
けど、それなら――

7/16
奴らは追ってくることがなくなった。部屋に布団はない。
外出するときは視覚障害者のふりをした。
シャーペンを持つのに一週間かかった。

読む限り、あの本はあの世界では1000年前に出土したものらしかった。単語がむずかしすぎてよく分からなかったが、その世界の奴らの言語と大きく違う言葉で書かれていたらしい。表紙は、それの写真らしかった。

8/3
寂しい。助けて欲しい。
手首の包帯が痒い。
ミズ…さびしいよ…

明日は誕生日だ。
アイツらの顔なんて見たくない。[削除済]の家にでも行こうかな。

8/4
よかった。ミズはいた。

2013/8/10
ノートは全て読んだ。
ケオが肌身離さず持ってた私物に目掛けてテレポートしてみたら誰もいなかったので不安になった。
ケオとミズはどうしちゃったんだろう、、。

P.S. 隠れてる途中で世界オカルト連合の奴らが説得に来たけど、私は何も話さなかったよ。 by mage

2013/8/11
トラックの消えたという場所に何か手がかりがあると思って行き来していた。案の定何も起こらない。
残留思念を注意して読み取った時、何か黒いモヤのようなものが見えた。
テキストのことを思い浮かべながらそのモヤをアポートしたら、それが目の前に現れた。
吸い込まれそうになった。私は咄嗟にその場から離れた。by mage

2013/8/12
千里眼を使えば黒いモヤの中に微かに円盤のようなものが見える。マンホールの蓋が見えた。綺麗にしてあって、傷ひとつない。
アポートの仕方に問題があったらしいが、床が炭のようになってしまった点以外は、別に不便なところはない。
その黒いモヤの記憶を読んだら、私に呼び出される前は真っ暗な空間にあったようだということが分かった。遠くに星が見える。
さらに時間を遡ると、それは段々と地球の表面に近づいていった。
トラックが消えた記憶を見た瞬間、運転手の顔が見えた。私が操っていたのだけど。
奴らに追われていた私はその時から身を隠していた。
でも、バカみたいな授業で習った古文の内容を思い出していたこともあったかもしれない。
だからテキストは過去の世界へ行ったのだろうか。

テキストは過去の世界へ行った。きっとそうだ。それで別の世界線ができてしまった。過去のものをアポートすることは出来ないから、その世界線のものがアポートされたんだ。
だから、多分この裂け目は、私の能力が暴走して生まれたもの、なのかな。
それより前の記憶は読めなかった。モヤは急に小さくなって、最後に微かにあの円盤が見えた。 by mage

2013/8/13
気分を紛らわせるために、えうぢのことを考えてた。

えうぢが死んだとき、私は「ざまあみろ」と思った。私たちに立てついた罰だと思った。思って、すぐに後悔した。
えうぢを付き合わせて、こんなことに巻き込んだのは私なのに。
えうぢは私のせいで死んだんだ。

ごめんなさい。

えうぢはずっと乗り気だった。
けど。
私はあの教師共より酷い、押し付けがましいことをしてた。
えうぢを騙して、釣って、ここが居場所だと信じ込ませて、、、。

えうぢは私に色々教えてくれた。かっこいいグループ名も考えてくれた。
昨日みたいなことを考えれたのは、えうぢのおかげなんだよ?
私はえうぢに何一つ恩返しができなかった。それどころか、あんなに酷いことまでしてしまった。

ごめんなさい、[判読不能] by mage

2013/8/14
昨日一日中寝ていたから、今日は外を出歩いていた。あと、ミズとえうぢの親に手紙を書いた。

えうぢと██████15やら████16やらで遊んでいた子たちとすれ違った。明日どこどこに集合するから親には〜、とか話をしていた。

急いでその場を離れた。

ごめん。

分かってたよ。どれだけ距離が離れていても、苦しみは変わらない。

視線を感じる。でも、私は救われた気がした。 自分を殴りたい。 by mage

2013/8/15
円盤は回り続けている。どこにも触れることなく、どこにも掴まることができずに、変わらず。

ケオとミズを元に戻す方法をずっと考えていた。
二人に呪いをかけたのはあの本で、あの本は別世界のもの。
だとしたら。
別世界の人間なら呪いを解けるかもしれない。
「蒐集連」にテレポートしよう。
失敗しても文句はない。自分に制裁が下るだけだから。
私はもう分かってる。分かってるよ。
じゃあね by mage
(*ゝω・)ノ

〔以下余白〕

付録: オブジェクト回収後の研究、対応、および主要な考察の抄録です。

現在財団はSCP-XXX-JP-2の通じている場所(仮称:フトゥス・ルス世界線)に「ミーム的異常存在や『呪術』の扱いに長け、製品化する能力を持った勢力」を想定し、SCP-XXX-JP-2を用いた実験を禁止しています。SCP-XXX-JP-1が未知の社会によって作られているものであることは各種調査より明らかであり、同1による汚染はその社会において本来(プライバシー保護などの観点から)正の方向に働くべきものが、非母語話者による誤った意味や語法の理解によって負の方向に働いているものと考えられています(補遺-██)。

表2 フトゥス・ルス世界線における言語(仮称:フトゥス・ルス語、日琉語族)と日本語共通語との数詞の対応(R██████, 2014)
日本語 フトゥス・ルス語
ひとつ *ɸtøs˩
ふたつ *u˥ɾəs˥˩
みっつ *em̩d͡z˩
よっつ *d͡ʒøt͡s˥˩
いつつ *i˩tys˥˩
むっつ *mut͡s˥˩
ななつ *nə˩nəs˥˩
やっつ *d͡ʒət͡s˥ꜜ
ここのつ *ko˩ko˥nøs˥
とお *ˈtoː˥˩

「G.E.N.I.U.S.の記録で言及されている『テキスト』及びそれによって発生した異常とSCP-XXX-JP-2とは元々関連性があるものではなく別個の異常存在であった」という推測がなされたのは、記録の内容と符合するトラックの消失事件の数か月前から、近辺でマンホールに関係する超常現象が複数報告されていたことによります17。事件以降存在が確認されなくなっていたこの異常存在は何らかの要因によりSCP-XXX-JP-2へと変成したものと考えられます。また、任意のパラレルワールドから物体をアポートする操作の実現可能性は過去の異常存在の記録と各種実験から否定されており(補遺-████)、SCP-XXX-JP-3内で言及された行動は実際にはSCP-XXX-JP-2を介してのアポートであると考えられています。

SCP-XXX-JP-1がSCP-XXX-JP-2の外部にある事実は"mage"がSCP-XXX-JP-2の内部に到達していない可能性を示唆していますが、一方でSCP-XXX-JP-1の内容を全編にわたってよく理解している人物が行った精神移動がSCP-XXX-JP-1に対しては無効となる事例が発生しており(補遺-█████)、"mage"の所在については合意が得られていません。

トラック消失時点で「向こう側」と「こちら側」におよそ1000年の時間差があった場合、それは「新テキスト」アポートの時点では100年前後、現在では2000年前後まで開いていると考えられています18

SCP-XXX-JP-1及び同2、3は世界オカルト連合によって██████████にあるG.E.N.I.U.S.本部跡で発見され、その後交渉により財団に回収されました19。G.E.N.I.U.S.は2012年10月頃から活動を開始したと考えられ、財団は早期からこれを捜索し、過去三回接触しています。2012年11月17日の一回目の接触では機動部隊ゑ-4("緑の獅子")を無力化しており、翌年の3月14日にはG.E.N.I.U.S.本部に対して記憶処理剤の散布並びに機動部隊み-11("白馬の王子")20による攻撃が行われましたが、世界オカルト連合による妨害を受け、失敗しました。2013年7月7日の三回目の接触で発見された"mage"と思しき人物に対してはその場での記憶処理が不可能と判断され、機動部隊ゑ-3によって外部からの説得が行われましたが、対象は応じず、翌7月8日に逃走しました。G.E.N.I.U.S.構成員の遺体は発見されておらず、組織の規模や年齢、手紙や指紋、筆跡を含むすべての個人情報は世界オカルト連合により回収・秘匿されました。G.E.N.I.U.S.に対してこれ以上の財団による調査は行われていません。

SCP-XXX-JP-1のオリジナルの製造元は現在捜索中です。



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