tale 愛する者よ報われたし

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「……どうやら,賭けは私の勝ちのようだね。博士。」

アラートの鳴り響くサイト-8157の連絡通路で,大和博士はポツリと告げた。セットされた髪は乱れ,トレードマークであった黒の白衣は己の血でさらに深く濁る黒に染まっていく。

「私の言った通りだろう?君は……っ」

抑えた口から漏れ出す血に咳き込む。多量の出血が身体から熱を,力を奪い,大和博士は力なく通路の壁に身を預け,座り込む。しかし,その眼は日々の入ったモノクル越しに爛爛と輝き,自身を見下ろす男の眼を見据えていた。

「いいえ,私の勝ちですよ。博士。」

その見下ろす男,梁野博士が応える。二人を除いて誰もいない通路で話すには,奇妙なほど明瞭な通る声で自らの勝利を宣言する。
梁野博士の右手の拳銃がわずかに震える。本来は機動部隊の支給品であるそれは,デスクワークを主とする梁野博士が扱うにはいささか難儀なものであった。しかし,ぎこちなく構えられた銃口は真っ直ぐに大和博士の眉間を捉え,弾倉には瀕死の男一人に使うには十分すぎる数の銃弾が込められていた。

「さようなら,また会いましょう」

引き金が引かれ,火薬の爆ぜる乾いた音を聞きながら大和博士はにこやかな笑みを浮かべ,二度と動かなくなった。

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  1. portal:3306475 ( 31 May 2018 16:37 )
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