審判の鏡

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ミケランジェロ作「大アントニオスの苦悩」。様々な誘惑をする悪魔達にもがき苦しむ大アントニオスを描いている。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 現在SCP-XXX-JPの完全な収容には成功していません。担当職員はSCP-XXX-JPと思われる対象を発見した場合、即座に対象をサイト-81██に移送し、検査を行ってください。この際対象がサイト-81██から離れた場所に存在しており、時間がかかると判断された場合、聖水や銀の弾丸を用いてSCP-XXX-JPであるか否かを検査してください。対象がSCP-XXX-JPだった場合、必要に応じてインタビュー等を行い、その後終了してください。SCP-XXX-JPではなかった場合、Aクラス記憶処理を施した後に解放してください。

説明: SCP-XXX-JPは一般的に「悪魔」と呼ばれる存在です。

SCP-XXX-JPの外見は総じて醜悪であり、暗色の角や翼等を有しています。SCP-XXX-JPは非常に高い擬態能力を有しており、基本的には異常性のない人間に擬態しています。SCP-XXX-JPはこの擬態能力を用いて人間と接触し、その人間を甘い言葉等で誑かし、堕落させます。この状態に陥った人間はあらゆることに対して無気力な様子を見せます。SCP-XXX-JPの発言は全て嘘であり、我々を貶めるためのものであるということを留意してください。

前述の通りSCP-XXX-JPは高い擬態能力を有しているため、目視での判別は困難ですが、SCP-XXX-JPには「鏡に姿が映らない」という特徴があり、これによって判別することができます。ですが、近年この特徴を喪失し、「鏡に姿が映る」個体の急激な増加が確認されています。これらの個体はサイト-81██に「破壊耐性を有する鏡」としてAnomalousアイテムに分類されていたAO-XXX-JPには姿が映らないため、これを用いることよって判別が可能です。正体を暴かれたSCP-XXX-JPは酷く動揺したような素振りを見せますが、それは我々を欺き、隙を狙って殺害しようとするためのものです。その後SCP-XXX-JPは我々に危害を加える場合があります。この状態に陥ったSCP-XXX-JPは非常に危険であるため、即刻終了が許可されています。

SCP-XXX-JPは世界各地に存在しており、その総数は未だに判明していません。しかし、財団の長年にわたる調査により、SCP-XXX-JPが擬態している人間の姿、嗜好の傾向が大まかに判明しています。これらの対象を検査することによって、SCP-XXX-JPの発見数、そして終了数は年々増加しています。その結果、SCP-XXX-JPによる被害はSCP-XXX-JPの存在が確認されてから今日まで1件も確認されていません。

以下の実験記録はSCP-XXX-JPに対する有効な手段を解明するために行われたものです。SCP-XXX-JPは西洋の伝承である悪魔に近い性質を持っているため、主にその伝承に存在する手段を試しています。

実験記録XXX-JP-1

実施方法: 退魔の呪文を唱える。

結果: 効果なし。

実験記録XXX-JP-3

実施方法: 魚の内臓を燃やし、煙を吸わせる。

結果: 苦悶の表情を浮かべ、煙を避けるような素振りを見せた。

実験記録XXX-JP-5

実施方法: SCP-XXX-JPの心臓に拳銃を用いて銀製の銃弾を撃ち込む。

結果: SCP-XXX-JPは銃弾を撃ち込まれた後死亡。

実験記録XXX-JP-7

実施方法: SCP-XXX-JPを椅子に拘束した後、大量の大型レンズを用いて太陽光を集め、焦点をSCP-XXX-JPに合わせる。

結果: 焦点を合わせた場所のSCP-XXX-JPの体が焼け焦げた。その後も継続して行うと、SCP-XXX-JPの衣服が発火し、SCP-XXX-JPは焼死した。

実験記録XXX-JP-██

実施方法: SCP-XXX-JPに聖水1を溜めたタンクに浸からせる。

結果: SCP-XXX-JPは全身が溶け出し死亡。

SCP-XXX-JPを発見、終了する度に聖なる鏡についていた黒ずみが徐々に広がっていっていることが判明しています。これはSCP-XXX-JPの個体数が減少傾向にあることを示しています。

ここにインタビュー記録(なんかおかしいな〜って思った人を鏡の前にしょっぴいてぶっ殺!的な)


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