誰？ - SCP-JPサンドボックスⅢ

誰？

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　左がSCP-XXX-JP使用者、右がSCP-XXX-JP-1

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの存在する廃ビルの入口付近には立ち入り禁止の立て札、監視カメラを設置し、内部への侵入を防いでください。何者かが侵入した場合、付近に待機しているエージェントは侵入者がSCP-XXX-JPを通過をしないよう外部へ誘導してください。この際誘導を拒否し、SCP-XXX-JPを通過しようとした場合、麻酔銃などを用いて制圧してください。制圧された人物はAクラス記憶処理を施した後解放されます。

SCP-XXX-JP-1はサイト-81██の人型実体収容チャンバーに収容されます。担当職員はSCP-XXX-JP-1に1日3度の食事を与えてください。SCP-XXX-JP-1の希望があった場合は必要に応じてカウンセリングが行われます。インタビューやカウンセリングを行う際は必ず録音などを行い、記録を残すようにしてください。

説明: SCP-XXX-JPは宮城県██町の廃ビルに存在する非常口です。既に電気の供給が絶たれているにも関わらず、誘導灯は常に点灯しています。

SCP-XXX-JPの異常性は、人間がSCP-XXX-JPを通過した際に発現します。人間が廃ビルの内部からSCP-XXX-JPを通過すると、(以降通過した人物を対象と表記)対象は消失し、代わりに1体の人型実体が出現します。¹この人型実体は自身のことを消失した対象であると主張しますが、この主張には根拠がなく、虚偽のものです。対象がどこへ消えたかは現在まで判明しておらず、発信機などの通信機器を所持させた場合も、何故かSCP-XXX-JP-1の位置を示すため、正確な位置を観測することには成功していません。SCP-XXX-JP-1は対象に関する数多くの情報を把握しており、このことから対象の場所を知っているのではないかと考えられていますが、尋問などを行ってもSCP-XXX-JP-1はその対象は自分であるという以外の主張を行わないため、依然として対象の場所は不明です。

SCP-XXX-JPのもう1つの異常性として、自身を視認する、共に言葉を交わすなどした人物の持つ自身に関する記憶を1日後に忘れさせるというものがあります。この異常性によりあらゆる人間はSCP-XXX-JPに関する記憶を1日以上保持することができません。この異常性は人間以外の生物に対しても影響することが分かっています。

SCP-XXX-JPは██町において｢通ると辛いことも何もかも忘れられる非常口がある｣という噂が流行したことによりその存在を確認され、数回に及ぶ実験によりその異常性が発覚し、収容に至りました。付近の防犯カメラの映像から、この廃ビルに入った人物が5名、出ていったSCP-XXX-JP-1が5体確認されています。このSCP-XXX-JP-1のうち2体はこの廃ビルへ戻って来ていることが判明しており、付近の防犯カメラの映像の音声に、｢こんなはずじゃなかった｣｢戻りたい｣などの発言が記録されています。現在これらの人型実体の捜索が行われています。

追記: 20██/10/28に発生したSCP-███-JPの収容違反に乗じて、SCP-XXX-JP-1のうちの1体が収容違反を起こしました。しかし、この収容違反から3時間後、SCP-XXX-JPの影響で消失した垂田御前氏の母親である垂田キミ氏によって警察へ｢不審な人物が家の中に入ってきた｣との通報が行われ、その後警察内に潜伏していたエージェントが現場でSCP-XXX-JP-1を発見、再収容に至りました。SCP-XXX-JP-1はこの時期から鬱状態にあり、定期的なカウンセリングが必要とされています。SCP-XXX-JP-1がどのようにして垂田氏の実家の位置を知ったのかは不明です。

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