街道の囀り石

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██の生物収用施設にて収容状態にあります。SCP-XXXX-JPに関しては未だ解明されていないことが多く収容方法が確立されていません。現段階で収容違反の事例はありませんが、充分にセキュリティを強化して収容しています。SCP-XXXX-JPを収容施設外へ出す事は固く禁じられています。SCP-XXXX-JPに対する接触及び干渉を必要とする実験は行われるべきではありません。。担当職員は余程の事でない限りのSCP-XXXX-JP担当から外れる事はありません。職員を含めてSCP-XXXX-JPを確認した者は何が見えたのか報告する必要があります。その際の証言は、証言者とともに全て記録される必要があります。

説明: SCP-XXXX-JPは正体不明の物体または生物もしくはそれ以外です。SCP-XXXX-JPはそれを確認した被験者によってその姿が異なる特性を持っています。そしてその姿は視覚的のみならず、聴覚、嗅覚、味覚、触覚までもが確認及び干渉した被験者によって異なっています。これはいかなる手段においても同様です。SCP-XXXX-JPはいかなる姿(例え発声器官を持たない姿であったとしても)においても日本語でのコミュニケーションが可能です。

 今までで確認された姿は多岐に渡っており、その中には確認した被験者が知らないはずの物体や生物、SCPから未知の物体も少なからず含まれています。特定の被験者が確認するSCP-XXXX-JPの姿は何が起ころうと変わらず、それが変化することは無いと考えられています。複数の被験者が同時に見た時も同様に一つの対象それぞれに個別の姿が確認されます。複数の被験者のうち一部がSCP-XXXX-JPに接触を行った場合もそれを見ていた方の被験者もその接触に違和感を持たず、この時にSCP-XXXX-JPに接触した被験者と、それを見ていた被験者の間で前者の行動について認識のズレが発生していました。
 
 SCP-XXXX-JPの危険性の一つとして、複数の被験者の間で生じる認識のズレがあります。例えばSCP-XXXX-JPを鉄球として認識した対象AがSCP-XXXX-JPを薄い木板の上に落とした場合、対象Aの視点で板は壊れます。しかしSCP-XXXX-JPを毛糸の球と認識した対象には、板が壊れずSCP-XXXX-JPが板の上に乗ったように知覚されます。さらにその際、SCP-XXXX-JPをガラスの花瓶と認識した対象にはSCP-XXXX-JPが割れて破片が飛び散ったように知覚されます。SCP-XXXX-JPの外見や感覚は被験者により異なりますが、SCP-XXXX-JPの行動や発言の内容は基本的に変化しません。ただし、被験者の知覚したSCP-XXXX-JPの姿特有の干渉をSCP-XXXX-JPが行う、もしく特有の影響を受けることによる変化はその被験者のみ知覚します。そのためSCP-XXXX-JPが行動して人間やその他の生物に干渉する度に、個人の世界とそれ以外の世界との間に差が生まれ続けるることになります。財団はそれによって[削除済み]。

補遺: SCP-XXXX-JPは、群馬県の吾妻郡██町で「三本足の怪物を見た」や「やかんが道を跳ねていた」といった怪奇現象の目撃例が相次いだことで財団に発見され、二人組のエージェントが派遣されました。エージェントの一人は異常を発見できませんでしたが、一人のエージェントが同町と隣町との境界付近で"喋る靴下"を見つけたといって持ってきたとき、財団が初めてSCP-XXXX-JPの異常性を確認しました。SCP-XXXX-JPを見つけたエージェントを見ていたエージェント██は、そのエージェントが70代以上と見られる老婆を背負っているように見えていたと語っています。同町に伝わる妖怪"囀り石"の伝承と関連性が見られるため、その名前で呼ばれることもあります。

対象: SCP-XXXX-JP

インタビュアー: 荒船博士

付記: インタビューはサイト-81██にあるSCP-XXXX-JPの収用部屋にマジックミラー越しでアナウンスを行い、SCP-XXXX-JPは部屋に設置されたマイクに向かって応答する形式で行われました。その際荒船博士と共に、██博士とエージェント黒内が同席し、二人がそれぞれ同時に会話の記録をとりました。

<録音開始(記録A,記録者:██博士), [(20██/██/██)]>

荒船博士: どうも、SCP-XXXX-JP。私は研究員の荒船です。君についていくつか質問したいことがあるのですが構わないですか?

SCP-XXXX-JP: よろしく、荒船博士。聞きたいことね、構わないよ。

荒船博士: ありがとう。ではまず、君は何者なんですか?
                   
SCP-XXXX-JP: 博士は何に見える?(僅かに目を細める)
                   
荒船博士: [4秒間沈黙]正直、動くバナナにしか見えないですね。
                   
SCP-XXXX-JP: なら僕はバナナさ。見てくれよ、このバランス感覚!(SCP-XXXX-JPは机の上でバレエのように爪先立ちをする)
                   
荒船博士: まったく器用なバナナですね。どうやって立っているんだか。では次の質問をさせてもらいます。君の体質はいつからですか?
                   
SCP-XXXX-JP: さあ、さっぱりわからないや。(両手を顔の横へ上げる仕草をする)
                   
荒船博士: 誰がこのようにしたとかは?
                   
SCP-XXXX-JP: 気づいたらこうだったし分からないな。
                   
荒船博士: 本当に?(少し低い声で)
                   
SCP-XXXX-JP: 博士?僕を疑うのかい?僕がどんな存在なのか、実は見当がついているんだろう?そんなんじゃ逃げちゃうよ?(机を掌で軽く叩く)
                   
荒船博士: では君は自分の特異性を自在に使えるのですか?
                   
SCP-XXXX-JP: [5秒間沈黙]それができたら今ここには居ないよ。(苦笑する)
                   
荒船博士: そうですか。ご協力ありがとうございます、SCP-XXXX-JP。
                   
SCP-XXXX-JP: どういたしまして。またお喋りしてくれよな。
                   
<録音終了(記録A)>

<録音開始(記録B,記録者:エージェント黒内), [(20██/██/██)]>

荒船博士: どうも、SCP-XXXX-JP。私は研究員の荒船です。君についていくつか質問したいことがあるのですが構わないですか?
                  
SCP-XXXX-JP: 荒船博士か。まあ質問によるが、答えてやらんでもないぞ。
            
荒船博士: ありがとう。ではまず、君は何者なんですか?
                   
SCP-XXXX-JP: 貴様は何だと考えているのだ?(挑発的に牙を見せる)
                   
荒船博士: [4秒間沈黙]正直、動くバナナにしか見えないですね。
                   
SCP-XXXX-JP: ならば、俺はバナナだ。見ての通り特別なバナナだがな!(SCP-XXXX-JPは机に乗り、片方の前足で逆立ちを行う)
                   
荒船博士: まったく器用なバナナですね。どうやって立っているんだか。では次の質問をさせてもらいます。君の体質はいつからですか?
                   
SCP-XXXX-JP: えーっと、知らんな。(机に寝転がり、博士から顔を逸らす)
                   
荒船博士: 誰がこのようにしたとかは?
                   
SCP-XXXX-JP: 見当もつかぬ。俺もよくは分からん。
                   
荒船博士: 本当に?(少し低い声で)
                           
SCP-XXXX-JP:俺を疑うか?こんなところ、今すぐにでも出ていったってや構わないのだぞ!?(唸るように怒鳴り、前足を机に叩きつける。机に爪の跡が残る)
                          
荒船博士: では君は自分の特異性を自在に使えるのですか?
                             
SCP-XXXX-JP: [5秒間沈黙]俺はそんなに小さくない。もう少しだけいてやる(不満げ)。
                   
荒船博士: そうですか。ご協力ありがとうございます、SCP-XXXX-JP。
                   
SCP-XXXX-JP: 感謝するがいい。何かあればまた来ても構わんぞ。
                      
<録音終了(記録B)>

終了報告書A: 記録者にはSCP-XXXX-JPが二十代後半と思われる細身で黒髪黒目の男性に見えていました。声や行動も人間の男性としておおよそ一般的なもので、記録者の主観において視覚的、聴覚的には異常性が見られませんでした。
終了報告書B: 記録者にはSCP-XXXX-JPが少し老いているような印象を受けるユキヒョウに見えていました。声は確かにヒョウの鳴き声のようでしたが、全く問題なく日本語として聞き取る事ができました。行動も一般的なユキヒョウとして異常は喋る事以外には見られませんでした。机に付いた爪の跡を知覚していたのは記録者のみでした。その後の実験で収容施設中に入ったDクラス職員が爪の跡のある位置に触れましたが、当のDクラス職員も爪の跡など無かったと証言しています。


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