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アイテム番号: SCP-████-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: █████小中学校は恒久的に封鎖されます。在学生徒や近隣住民にはカバーストーリー「老朽化」を流布し、財団職員以外の人物が█████小中学校内に侵入した場合はクラスA記憶処理を施してから解放してください。
私にとって中学校に行く事は、憂鬱そのものでしかなかった。
小学校を卒業してから最寄り駅近くの小中一貫校に入り、そこで三年間を過ごす事となった。
そこに入った理由を訊かれても、最寄りだったからとしか答えようがない。
別に頭の良い中学に入りたい訳では無かったし、家から近いなら別に何処でもいいと思っていた。
大体の中学—少なくとも私の近くであれば、そこまで外れはないだろう。
平日は楽しく授業を受けて、休日は友達の家に行って遊ぶ。
そんな生活を送れるだろうと、そう楽観視していた。
でも違った。
中学での生活は、私が当初思い描いていた生活とはかけ離れたものだった。
入学早々何が良くなかったのか、先ず二人の男子に目をつけられた。
ガタイが良くて身長の高い内藤という男子と、色白で身長の低い藤沢という男子。
彼らは二人一組で動き、どうやら私の良くない噂を吹聴していたらしかった。
小学校から上がってきた事もあってか彼らの信用は強かったらしく、中学生になってから二ヶ月後、私は完全に除け者にされていた。
それだけなら良かったのだが、彼ら—その頃になるとほぼクラス全員から私へと向けられていた悪感情は、私を除け者にしただけでは収まらなかったらしい。
二学期になるとさらに悪化し、例えば所持品を盗られたり壊されるなどの物的被害も出始めていた。
そしてそれが、おそらく内藤や藤沢の仕業だろうという事も、なんとなく分かっていた。
もちろん担任に相談したのだが、何を気にしているのか、彼はクラス全員にやんわり注意するだけに留めた。
その後、私への嫌がらせが更に悪化したのは言うまでもないだろう。
そんな中風の噂で、学内に『自分の一日後が聞こえる教室』があると耳にした。
この学校は小中一貫校であるため、おそらく噂の発端は小学校から上がってきた奴らからだろう。
ある時刻に指定の教室の前で立っていると、突然に教室のドアに付いている窓が曇る。
そして暫くすると中から、翌日の自分がクラスの教室で過ごしている様子が、音として聞こえてくるらしい。
不思議な事に、自身の周囲を除く殆どの音は聞こえない。
ただ自分と、何らかの形で自分に関わっている人が発する音のみ、顕著に聞こえてくるそうだ。
私は半信半疑ながらも、猛烈にその噂を確かめてみたくなった。
別にこの生活を抜け出せるだとか、そんな事を思っていた訳ではなかった。
本当に事前情報の通りなら、その教室に私の周りに渦巻く環境を一変させたり、特に顕著に嫌がらせをしてくる人達をどうこうする力はおそらくない。
それは私も十分承知だし、別にそんな強大な力を望んでいる訳では無い。
ただただ、未来を知っておきたかった。
その場所を知ってからは、少しだけ中学校に行く意味が出来た気がした。
もし噂が本当だったら、良かったと思う他はないだろう。
少しでも未来を知る事が出来れば、少なくとも明日教室内で起こる仕打ちに対しては、ある程度の心構えが出来る。
もしかしたら予防策を張ったり、回避する事だって出来てしまうかもしれない。
例え噂が出任せだったとしても、誰かに噂を検証しているのを見られさえしなければ、通常通りの生活に戻る事が出来る。
ローリスクハイリターンだと思っていた。
聞き耳を立てに立て続け、結局噂を知ってから二週間ほど後になって、やっと場所と時間の情報を入手する事が出来た。
場所は307教室、時間は午後の6時頃。
私のクラス教室が305なので、同じ階かつそこまで移動に時間が掛からない階だと知って安堵した。
未来を見る目的で移動しているのが誰かにバレでもしたら、何をされるか分からない。
その点教室間の移動時間が短いのは、私にとって二重の意味で助かった。
説明: SCP-████-JPは█████小中学校の3階に存在する307教室と、そこで発生する一連の現象(以下SCP-████-JP-a)の総称です。発生時刻は毎回午後6時で固定されていますが、終了時刻に関しては午後6時半から午後7時まで、最大で30分ほどの差異が認められています。
SCP-████-JP-aが発生すると、307教室に備え付けてある扉は開閉が不可能となり、扉の明かり窓は内部の様子が確認出来ない程に白く曇ります。またSCP-████-JP-aの発生に応じて、307教室は一時的に破壊耐性を獲得します。
私が最初にその教室へと足を運んだのは、それから更に一週間後。
午後6時から6時半までの間に起こるという事であったため、必ず学校に残る必要があった。
あったのだが、ただ特に用事の無いまま教室で過ごしていても、ちょっかいをかけられるだけだろう。
そう思ったので、定刻まではトイレで過ごす事にした。
別に彼ら—内藤と藤沢を除いた彼ら彼女らは、私自身に実害を与えるような事はしない。
精々無視だったり、実際に実害を与えられそうなものでも、私の椅子を足で蹴飛ばすだとかの行動しかしてこない。
だから例えばわざわざトイレまでついてきて、私の籠っている個室の上からバケツで水をかけられる、なんて事を心配する必要は全く無い。
あの二人を除いた人達は臆病なのだ。この二ヶ月でそれは分かっていた。
問題はあの二人だが、教室やその付近を恐る恐る見た所、近くに姿は無かった。
どうやら何処かに行っているらしい。
居ないのなら別に問題はない。腕時計の針が六時少し前あたりに差し掛かるのを、じっと待っていた。
5時58分。もう出ても良さそうかな。
ここまでで数回トイレ内に誰かが入ってきた気配がしたが、特に何もされる事無く終わったので心底安心している。
個室のカギを開け、307教室まで向かう。
未来だけ分かったら、すぐ帰るつもりだ。
道中誰ともすれ違う事の無いよう、必死に祈っていた。
一分遅れで到着した307教室は、噂通り明かり窓が曇っており、中が良く見えなかった。
音が聞こえてくるはずだけれど、どうだかな。
そう思いながら、試しに耳を澄ましてみる。
「お前なんで弁当食ってんだよ」
「あはは、何だよその因縁。まあでもそうだな。お前が弁当食ってるとこ見るとなんか苛つくし」
「そうそう、だから早くそれ捨てろな」
「うぅ うぅぇ うっ うぅ」
聞こえた。
聞き慣れた声、おそらく私と関わっているのは内藤と藤沢だ。
それで、声を押し殺すようにしてすすり泣いているのがおそらく私。
弁当という言葉もあったのでこれが起こっている時間は昼食中だろう。
明日の昼は弁当を持っていかなくてもいいか。
正直噂に関しては半信半疑だったが、実物を前にしてしまえばもう信じる他はない。
さすがに毎日通っているといずれクラスメイトにバレると思ったので、頻度を週一ほどに抑えつつ通う事を決めた。
翌日の昼は普段より少しだけ愉快だった。
私が弁当を食べていると思った内藤と藤沢が近寄って来るも、私の机には何も乗っていない為困惑する。
内藤が何か言っている声も聞こえたが、そんな事は気にせずただ黒板を見続ける事で昼食の時間を消費した。
その後も307—例の教室へは通い続けた。
ある時は机に落書きをしたと言う内藤の声が聞こえ、またある時は箒で私を突いてやったと喜ぶ藤沢の声が聞こえた。
私はその度に予防し、対処した。
反撃までしてしまうとその後が怖かったので、ただ私に降りかかる不幸を軽減する為に動いた。
例の教室の中の私は、いつも変わらずに泣いていた。
SCP-████-JP-a発生時、307教室内部に「特定個人の氏名と意味のある文字列を記入したのち、二つ折りにされた紙またはそれに類するもの」(以下SCP-████-JP-b)が存在していた場合、SCP-████-JP-bが置いてある場所を中心として異常な音声が聞こえるようになります。
発声はSCP-████-JP-bに記入されている文字を読み上げる不明な音声です。音声はSCP-████-JP-bの中心部から発され、SCP-████-JP-bに記入された人物の声帯を限りなく模倣した状態で、記入されている文字を上から下へと順に読み上げます。教室内部に対象となるSCP-████-JP-bが2つ以上存在していた場合、SCP-████-JPの内部から見て、左手側扉に近いSCP-████-JP-bから順で読み上げられます。SCP-████-JP-a発生時に307教室が獲得する破壊耐性も手伝い、これまでにSCP-████-JP-cの読み上げを阻止する試みは、教室内部にてSCP-████-JP-bの二つ折りを全て開いた場合を除いて失敗に終わりました。
教室のお陰で、学校生活は少しだけ楽になっていた。
ほんの一人や二人だが、私に話しかけてくれる人も現れるようになり、少しづつ学校に馴染めてきたような気がしていた。
教室に頼りっきりではいけないと思った時期もあったが、少し前の自分に戻るのが怖くて、ずっと通っていた。
それで良いと思っていた。
ある時、訳あって7時を少し超えたくらいの時間まで学校に残る事となった。
私の成績が不振だったという理由のみで、親を交えての面談となったらしい。
正直余計なお世話ったらありゃしなかったが、親に嫌がらせの事を言うのは私自身が許さなかった。
言ったところで何も解決出来ないだろう事は分かっていたし、何より心配をかけさせたくなかったから。
結局、子供込での面談は数分で終わった。
今思えばこれは、おそらくクラス一人ひとりに対して行っている面談だったのだろう。
そう言われてみれば確かに、最近になってぽつぽつと人が残っていた気がする。
現在やっている勉強を大雑把に聞かれた後、あっち側から「何か言いたい事はありますか」と聞かれ、いいえと答えたらそれで私の分は終わり。
あとは大人達の話だと言わんばかりに追い出され、結果私は学校で一人自習をする羽目になった。
最初の15分こそ集中出来ていたものの、人間—ましてや一中学生の集中力なんてものはそう続かない。
数学の課題を終わらせた頃には、既に集中が切れてしまっていた。
気晴らしに教室の外へ出ようと思い、ふと黒板の上にある時計を見る。
時刻は午後6時47分。
ひとまずトイレに行こうと思い外へ出たが、時間が時間だからだろうか。
私と同じような学生の気配は一切しない。
別に不気味だとは思わなかったし、寧ろ少しだけ興奮していた。
例えば高校生が全員修学旅行か何かで出払った時を見計らって4階に入った時のような、そんな背徳感すら覚えていた。
そのままトイレを済ませ、手を洗う。
ふと。
そういえば、今日は例の教室行ってないな。
いつもと違うスケジュールのせいだろうか。
はたまた無意識に、もう教室に行く必要はないと判断したからだろうか。
その時になってやっと、自分がまだ例の教室へ行っていない事を思い出した。
時刻は、午後6時47分。
未来が見られる時間は過ぎているが、はたして今から行っても何か聞こえるだろうか。
それともなんてことない、昼間に見たような307教室が顔を見せるだけだろうか。
いずれにしろ今の時間この階には誰もいないはずだ。それならば丁度いい。
ハンカチで手を拭きながら、ゆっくりと教室へ向かう。
これまでは周囲を見回しながら早足で歩いていたので、焦る事無く例の教室へ足を運べるというのは不思議な感覚だった。
307教室は、昼間に見たそれとまったく同じ姿で、そこに存在していた。
机や椅子は均一に並べられており、黒板にはメモ程度に明日のスケジュールが書かれてある。
そして明かり窓越しに、それを視認出来る。
特に違和感は無い。未来は分からなさそうだ。
私はそのまま右手扉を横に押し開け、教室の中へ足を踏み入れた。
思えば307教室に入った事は、中学校生活で一度も無かった。
まずそもそもの話、昼間の—例の教室ではない状態の307教室に立ち入る用事がまったく無かった。
掃除当番の際に割り当てられる事も無かったし、ひとりふたり居る友達もそこの担当ではない。
だから足を踏み入れた時、まず一番に考えたのはここが別の教室である可能性だった。
ここ、掃除当番付いてなかったっけ。そんな事も考えたと思う。
307教室内部は、思っていたよりは汚れていた。
明かり窓から見た時は分からなかったのだが、実際に入ってみると細かい埃が辺りを漂っている事に気づく。
さすがに廃屋ほどの埃ではないが、少なくとも人の手入れは、ここ数週間はされていないだろう。
軽く咳込むくらいの埃の中、私は教室中央に位置する机の上に、何かが置かれているのを発見した。
どうしてすぐに教室を出なかったのかは、私にも分からない。
今の時間は別に未来が見れるわけでもない。
第一私はハウスダストアレルギーであり、だから本来であれば、埃を感じ取った時点ですぐに教室を出ただろう。
留まる道理は無かったはずだ。
机に置かれていたそれを手に取る。
それは一枚の紙だった。
だいたいA4かそれくらいの、雑に半折りされたレポート用紙。
何気なくそれを開いて、中にある内容に目をやった。
内藤 おい、お前また汚い上履き履いてきてんのか
藤沢 洗ってきたとて俺らが汚すからめんどくさくなったんだろ
内藤 確かに
五十嵐 うぅ うぅぇ うっ うぅ
やったはいいものの、最初はこれが何を示しているのか分からなかった。
これが誰かの忘れ物だとして、どこかの学年の課題か、あるいは何かのメモ書きか。
もしかしたら名前から薄々勘づいてはいたのかもしれないが、まだ思考がそこまで到達出来ていなかった。
何だろう、これは。
とりあえず机の上に戻そうか。
いや、忘れ物なら職員室へ届けに—
「あいつまだ帰ってねえじゃん」
突然、後ろから声がした。
内藤だった。
「これさあ、バレてない?」
藤沢の声もした。
バレるって、何が。
「仕込みバレた?」
「わかんないけど、紙持ってるの見るにバレたっぽいでしょ」
身体が動かなかった。
内藤と藤沢と顔を合わせたくないのも理由の一つとしてはあったかもしれない。
ただその時は、もっと色々な理由が渦巻いていた気がする。
「ああー。までもいいか、いずれバラすつもりだったしな」
口を開こうとしたが、開けなかった。
開いたところでそこから出てくるのは、言葉ですらない空気のかたまりだった気がしたから。
動けない私の後ろで、内藤が改めて口を開く。
「聞こえてるかわかんねえけどさ、実は合わせてたの俺らだったんだわ。分かる?」
分からない、何を言っているのか。
「もう言っちゃうけど、ここ別に『未来を聞ける教室』ではねえから」
へえ、そうなんだ。
どういう事だ、何を言っているんだ。
相反する二つの思考が頭の中を駆け巡る。
未だに脳が理解を拒んでいるような感覚がする。
何も、分からない。
「お前が持ってるその紙な、俺らが書いてこの教室に仕込んだやつ。この教室、名前と台詞書いた紙をさ、こう中に入れるじゃん」
そう言いながら内藤が教室に入ってきた、気がする。
実際に見たわけじゃない。そんな気配がしただけ。
私は、まだ固まっている。
「そうやって中に入れたら、6時から半くらいに読み上げてくれるんだよ、そいつの声が」
いままで人の気は一切しなかった。
こいつらどころか、誰もいなかったはずだ。
じゃあなんで今ここにいる。
下校時刻はとうに過ぎたんじゃなかったのか。
でもそういえばこいつら、学校と家近かったよな。
だからかもな。
先生にバレないようにしてまで、学校に残ってまでこんな事してんだなこいつら。
頭の片隅でそんなことを考える。
「ああ説明下手かも、まあいいや、そういう事だから。『未来を聞ける教室』って噂流したのも俺らね」
「そうそう」
ああ、道理で。
道理で、なんか単調だと思ったんだ。
思えば、未来を聞ける教室の噂を聞いてから、こいつらの嫌がらせは単調になっていた。
日常の一部を切り取ったような、連続性の無い嫌がらせ。
元から連続性があったかと言われれば別にそうでもなかったが、噂を聞いてからの嫌がらせはより連続性が無かった。
確かに、四コマ漫画かなにかのように、妙に切り取られた場面内での起承転結がしっかりしているとは感じていた。
内藤が話しかけるのが起、藤沢と内藤が私をバカにしながら会話するのが承か転、またはその両方。
そして私が泣くのが結。
それはいつ聞いても変わらなかった。
ただ、噂そのものが嘘だったなんて、一度でも考えた事は無かった。
「こいつ全然喋んないじゃん、死んだ?おーい」
「マジ全然反応返さねえのやべえな、ガチ死んだんじゃねえのこれ」
内藤が私の顔の前に手をかざす。
「なん、なんで」
やっと口を開けたが、掠れたような声しか出ない。
胸の奥から一気になにかがこみ上げる。涙も、鼻水も出ていた。
これがアレルギー由来なのかはたまた感情由来なのかなんて、分からないし気にしている余裕もなかった。
「ぼそぼそ喋ってんなよ、何言ってんのか分かんねえからさ」
息が苦しい。
でも言うしかない。
何で。
「何でこんな事した!!!」
「うるさ、声の調節も出来ねえのかよ。までも、理由っつったってなあ」
騙されてるお前が、滑稽で面白かったから。
理由っつったってこれくらいしかないよなあと内藤はそう言って、藤沢と共に嗤った。
そこからは、よく覚えていない。
確かあいつらを押しのけるようにして教室を、学校を出てから、必死に走った。
親には学校で待っていろと言われた気もするが、そんなものは無視した。
あいつらと居る時間を、一秒でも減らしたかった。
近くに置いていた自分のチャリを引っ掴み、ロックを外してすぐに跨る。
もう何も考えたくなかった。校舎を目の中に捉える事すらしたくなかった。
寝て起きれば、あの教室はまた未来を見せてくれるのだろうか。
あいつらの言っていた事が全部妄言で、また未来を見せてくれたりしないだろうか。
明日の学校はどうなるのだろうか。
いや私がいなかったとて変わらないだろうけれど。
というかまず、皆は噂が嘘だって知っていたのだろうか。
もしかして全員グルなのだろうか。
家の扉を乱暴に開け、靴を脱ぎ捨て自室に籠る。
家族のいる空間に戻ってきたからだろうか。
さっきまでの焦りは若干落ち着き、同時に苛立ちが募ってきた。
なんで私がこんな目に遭わないといけないんだよ。
私何も悪い事してねえだろ。
死ねよ、内藤。
死ねよ、藤沢。
鞄から一冊のノートを取り出し、右手で鉛筆を取る。
それが何のノートだったのかは覚えていないが、授業に支障が出ないよう、最後のページを開いて、
そこに、あらゆる罵詈雑言—私があいつらに対して思っている事をそのまま書き込んだ。
ストレス解消法の一種として、確かテレビで紹介されていた気がするから。
息を吸い込み、一息に書き殴る。
内藤 クソが早く死ね 死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ね…
藤沢も うっとおしいんだよクソが いつも内藤について回ってクソそれしかシュミねえのかよ死ねや まじ死ねはやく死ね 死ね死んでしまえゴミ 死ね死ね 死ね死ね死ね…
書き上げた文章は、私から見てもひどく幼稚なものだった、と思う。
ノートの半ページを黒に染め上げるほど書いたから、内容なんてものは分からないのだが、少なくともひどく幼稚な事を書いていたという記憶はある。
でも別にいい。これはストレス解消。人に見せるものではない。
実際私の心は、帰ってきた時より数段は晴れていた。
明日、何かが変わっていればいいな。
そう思いながらノートを閉じ、机の電灯を消す。
「クソが早く死ね、死ねよ早く。いっつも 」
聞き慣れた、ただ聞こえるはずのない声が部屋に響き始めた。
補遺 : 財団の管轄下である医療機関の受診記録から、20██/██/██の6時から6時半にかけて、█████小中学校の元在学生徒数名が、307教室付近に居なかったにも関わらず不明な幻聴1を訴えていた事が判明しました。
幻聴はいずれも十数秒から数十秒で鳴り止んだとの証言が常であった事、既に█████小中学校の閉鎖は済ませていた事、█████小中学校の閉鎖以降に幻聴の報告が為されていない事から、財団は記憶処理とカバーストーリーのみで隠蔽出来ると判断し、結果該当生徒にAクラス記憶処理を施した後、カバーストーリー「疲れによる幻聴」を流布するのみに留めました。
今後似たような事象が発生した場合、改めて本格的な調査が行われます。
翌日、陰鬱とした気分で学校に行った。
そこにはいつも通り—噂が流れる前までいつも通りだった関係が、そのまま存在していた。
一睡も出来ていない眼を擦りながら授業を聞く。
が、殆ど内藤の声により搔き消される。
休み時間になったので席を立とうとすると、目の前には内藤の姿があった。
内藤がいやらしく笑いながら何かを言っていたが、それも内藤の罵声に邪魔されて聞こえなかった。
誰にも話せない。
誰も信じられない。
よ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄もねークセに 死ねよ 死ね死ね 死ね死ね死ね早くさあ 死ねよゴミ死ね 死ね死ね 死ね死ね死ねよ早く いっつも いっつも絡んで来やがって 友達いねえのかよ なんの取り柄も
まだ、鳴り止まない。
付与予定タグ: jp tale 恐怖コン24 (+依談?)
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:9303119 (05 Sep 2024 13:54)




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