大福横跳び

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██内にある、内側の上部に小型カメラの設置された、一辺が30cm以上の専用金庫に収容されます。SCP-XXX-JPは1日に3回、午前7時と午後3時、そして午後11時に監視カメラによる穴星博士の監督の元でDクラス職員に摂食させて下さい。摂食を希望するDクラス職員がいた場合、連続して摂食を担当させて構いません。その際、Dクラス職員が飲み物を要求した場合、アルコールを含まないものであれば要求を承認して構いません。SCP-XXX-JPの特異性から、摂食する際にはすぐ近くに新しい紙皿を用意しなければなりません。摂食の際金庫の中は掃除され、清潔に保たれます。

説明: SCP-XXX-JPは見た者に軽度の摂食の欲求をもたらす、質量98gの塩豆大福です。外観や組成、味、食感は一般的に流通している塩豆大福と同様です。また、経年劣化の兆候は確認されていません。

SCP-XXX-JPを摂食せずに12時間経過すると特異性が発揮され、反復移動を行うようになります。その動きは、スポーツ種目の一つである反復横跳びに類似しており、中央から右、そこから中央に戻り左へ、そしてまた中央に戻る、という行動を繰り返します。動き始める方向に規則性は見られませんが、一度移動を始めると方向が変わることはありません。方向を変化させる試みは全て失敗しています。その際、SCP-XXX-JPは高さ5cm程で跳ねるように移動しますが、それに必要な機関は確認されていません。

SCP-XXX-JPの反復移動は最初半径10cm程ですが、1時間に5cmずつ範囲が拡大していきます。範囲拡大に応じて移動速度も上がり、往復にかかる時間と跳ねた際の最高地点は、範囲が広がっても変化はありません。移動距離は、SCP-XXX-JPが摂食されない限り広がり続けます。SCP-XXX-JPの移動する軌道に障害物がある場合、硬度に関係なくSCP-XXX-JPが通ることができる穴が即座に開きます。移動中のSCP-XXX-JPの、後述の方法以外での停止、破壊の試みは全て失敗しています。

ヒトがSCP-XXX-JPを摂食しようと試みた場合、SCP-XXX-JPは反復移動の中央で静止します。その状態のSCP-XXX-JPは問題なく摂食可能です。SCP-XXX-JPは摂食されると、摂食された場所に一番近い皿に、新たなSCP-XXX-JPが即座に出現します。その際、直前に摂食されたSCP-XXX-JPが載っていた皿には転移しません。また、摂食される度に移動距離はリセットされます。また、摂食した者の胃の内容物の調査などから、摂食されたSCP-XXX-JPは異常性を失った塩豆大福に変化し、通常通り消化吸収されることが判明しています。

実験記録XXX-JP-1 - 日付200█/12/01

担当者: 穴星博士

対象: D-XXX-JP-1(甘い物好きであり、特に大福なら毎日でも食べられると主張している。)

実施方法: 静止状態のSCP-XXX-JPを摂食させる。

結果: 問題なく摂食できた。D-XXX-1は「美味しい塩豆大福だ。」と発言。更に緑茶を要求したが、要求は却下された。検査の結果、この要求はSCP-XXX-JPの特異性によるものではないことが判明した。

実験記録XXX-JP-2 - 日付200█/12/01

担当者: 穴星博士

対象: D-XXX-JP-2(甘い物は苦手であると主張している。)

実施方法: 静止状態のSCP-XXX-JPを摂食させる。

結果: 問題なく摂食できた。D-XXX-2は摂食中も笑顔はなく、気が進まないようではあったが、摂食中に「何となく、食べないでいるのは申し訳ないと思った。」と発言。摂食を一時中断するよう命じたところ、問題なく中断できた。1時間後、食べ掛けのSCP-XXX-JPは消失し、用意されていた別の紙皿に新たなSCP-XXX-JPが出現した。

実験記録XXX-JP-3 - 日付200█/12/03

担当者: 穴星博士

対象: D-XXX-JP-1(実験に際し志願した。)

実施方法: 反復移動中のSCP-XXX-JPを摂食させる

結果: D-XXX-JPが摂食しようと手を動かした瞬間、SCP-XXX-JPは中央で静止した。結果問題なく摂食できた。D-XXX-1は実験記録XXX-JP-1同様緑茶を要求した。要求は承認され、280mlのペットボトル緑茶が与えられた。D-XXX-JPはこれを飲み干した。変わった点は見られなかった。

実験記録XXX-JP-4 - 日付200█/12/03

担当者: 穴星博士

対象: D-XXX-JP-3(アメリカ人男性。塩豆大福を知らない。)

実施方法: 反復移動中のSCP-XXX-JPを摂食させる。

結果: SCP-XXX-JPは停止しなかった。D-XXX-JP-3に塩豆大福の画像を見せ、これが塩豆大福という食べ物だと教えてから再び摂食を試みるよう指示したところ、SCP-XXX-JPは停止し、問題なく摂食できた。

実験記録XXX-JP-5 - 日付200█/12/04

担当者: 穴星博士

対象: 一般的なイエイヌ(Canis lupus familiaris)1匹。

実施方法: 静止中、及び反復移動中のSCP-XXX-JPを摂食するよう指示した。

結果: 静止中のSCP-XXX-JPは問題なく摂食できたが、反復移動中のSCP-XXX-JPはイエイヌが摂食しようと試みても静止しなかった。

注: イエネコ(Felis silvestris catus)、モルモット(Cavia porcellus)、クロオオアリ(Camponotus japonicus)などでも実験しましたが、同様の結果でした。SCP-XXX-JPはヒトに摂食されようとする場合のみ静止するようです。- 穴星博士

実験記録XXX-JP-6 - 日付200█/12/05

担当者: 穴星博士

実施方法: 金庫に入れた状態で放置する。D-XXX-JP-1を十分に離れた場所に配備し、金庫が破壊された場合は摂食を試みるよう指示した。

結果: 実験開始から3時間後、移動距離が金庫の幅を越えた時点で、金庫の側面にSCP-XXX-JPが通過可能な穴が開いた。金庫の側面は抉り取られたように見え、破壊に伴う破片は発見されなかった。D-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPが穴から飛び出した瞬間に、指示に基づいて摂食を試みた。問題なく摂食された。D-XXX-JP-1は、急須でいれた緑茶を要求した。要求は承認され、実験記録XXX-JP-3と同様の結果が得られた。

補遺1: D-XXX-JP-1がXXX-JP-6の実験中、一切動かずに3時間金庫を注視し続けるなど非常に実験に積極的であったこと、実験後勤務態度が改善したことから、Dクラス職員が摂食を希望した場合、特別収容プロトコルにおいて摂食を連続して担当させる事が認められました。

今のところ、D-XXX-JP-1が6ヶ月間連続で摂食を担当している。たまに緑茶ではなく牛乳を要求するくらいで、飽きる様子は一向に無い。凄いな彼。- 穴星博士

補遺2: SCP-XXX-1は200█年に熊本県██町で「家に穴が開き、そこから何かがとてつもない速さで出入りしている」との通報があった際、警察に潜入していたエージェント・アマクサにより発見、確保されました。調査によって、SCP-XXX-JPは目撃者の自宅の壁を貫通しながら反復移動を繰り返していた事が判明しました。また、自宅付近に紙皿が投棄されていたことが分かっており、その紙皿にSCP-XXX-JPが転移したことが分かっています。転移前SCP-XXX-JPがあった場所は判明していません。目撃者にインタビューが行われ、その後カバーストーリー「小動物の巣作り」を適用し、目撃者と通報を受けた警察官はAクラス記憶処理の後解放されました。インタビューの内容はインタビューログを参照して下さい。

インタビューログ

対象: 目撃者

インタビュアー: エージェント・アマクサ

付記: このインタビューは、警察からの事情聴取と伝えて行われました。その為、目撃者を本名で呼称しています。

<録音開始>

エージェント・アマクサ: 事情聴取を開始します。██さん、あなたが見た何かについて詳しくお聞かせ願えますでしょうか。

目撃者: はい。とても早く移動していたんで、何なのかよく見えなくて……でも、何となくなんですけど……。信じて貰えないかも知れないんですけど……。

エージェント・アマクサ: 構いません、仰ってください。

目撃者: はい……えっと、俺。あれ食べ物じゃないかって思うんです。

エージェント・アマクサ: 食べ物?

目撃者: 何となく、それを食べた方が良いんじゃないかって思って。って言うか、食べて欲しいって思ってんのかなって……早くて捕まえられないし、何かも分からないんでどうしようもなかったんですけど……。意味わかんないですよね、すみません。

エージェント・アマクサ: いえ、目撃者の証言は重要ですから。それで、通報を?

目撃者: そうです。壁とか壊れてたし、誰かのいたずらかも知れないって思って。

エージェント・アマクサ: 分かりました。こちらでも調べてみます。

目撃者: お願いします。でも変ですよね、止まってた方が絶対食べやすいと思うんですけどね。見て欲しかったんですかね。

<録音終了>

終了報告書: このインタビューを行う前、エージェント・アマクサがSCP-XXX-JPを撮影することで塩豆大福であると認識できたことにより、確保に成功しています。SCP-XXX-JPが自我を有しているかは調査中です。


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