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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは現在サイト-81██の標準小型収容ロッカーに収容されています。
実験目的を除いてSCP-XXXX-JPは移動されず、実験を行う場合は必ずサイト管理官からの承認を得てから行ってください。
説明: SCP-XXXX-JPは20██年に██████社から発売されたと思われる幅10cm、奥行5cm、高さ20cmのスタンド型ペンケースです。
██████社は現在倒産しており、██████社の元職員を特定する試みは現在失敗しています。
SCP-XXXX-JPは異常な破壊耐性を有しているにもかかわらず、SCP-XXXX-JPは問題なく開くことができ、SCP-XXXX-JP内に手を入れた場合にのみ異常性が発現します。
SCP-XXXX-JP内に手を入れた場合、SCP-XXXX-JPの底にあたる部分を入口として球状の異常空間(以下、SCP-XXXX-JP-1)が出現し、SCP-XXXX-JP内に手を入れた対象の未来の実体(以下、SCP-XXXX-JP-2)がSCP-XXXX-JP-1内に対象の手を掴んだ状態で出現します。1この時、SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JP-2のサイズによりSCP-XXXX-JPの外部の見た目にかかわらず規則的に変化し、現在直径約██cm〜█mまでのSCP-XXXX-JP-1が確認されています。
SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JP-2の手が対象の手を離れる2、もしくは対象がSCP-XXXX-JP内から離れた場合即座に消失し、元いた場所に帰還します。この時、SCP-XXXX-JP-1内にある物質はSCP-XXXX-JP-2の元いた場所に移動します。
発見経緯: SCP-XXXX-JPは当時██県███市のマンションに住んでいた佐々木氏が、"強盗に刃物で傷を負わされた"と警察に通報した後、警察に扮していたエージェントが家宅捜査中にSCP-XXXX-JPの異常性を発現させた事により発見されました。この時、佐々木氏は右腕に深い傷を負っており、これは佐々木氏の未来の実体(SCP-XXXX-JP-2)が負わせたものだということが後のインタビューで明らかになっています。
以下はインタビュー記録です。
対象: 佐々木氏3
インタビュアー: 水橋博士
<録音開始>
水橋博士: まず初めに、SCP-XXXX-JPはどこから手に入れたものですか。
佐々木氏: あのペンケースですか…[3秒間の沈黙]あれは元々自分が使っていたペンケースがボロボロになったので近くの100均で買ったものです。
水橋博士: なるほど。正確な場所などはわかりますか。佐々木氏: 住んでいたマンションの目の前にある店です。
水橋博士: わかりました。では次に、強盗にあったということですが、マンション及びマンション周辺の防犯カメラを確認したところそれらしき人物は見当たりませんでした。これはどういう事でしょうか。
佐々木氏: [沈黙]
水橋博士: 佐々木さん?
佐々木氏: すいませんでした。[深々と頭を下げる]
水橋博士: 佐々木さん?どうされたんですか?
佐々木氏: 嘘なんです。強盗が入ったということが。
[沈黙]
水橋博士: 嘘、というのは?
佐々木氏: この傷は強盗にやられたものではないんです。
佐々木氏: SCP-XXXX-JP…でしたっけ、あのペンケースを買った後中にペンを入れようとしたんです。そしたら、ペンケースの底から見知らぬ人が自分の手を掴んでいて、驚いて咄嗟に掴んでいた人を落としてしまったんです。
佐々木氏: その日はなにも思いませんでした。でも、落としてしまった人があの中にまだ残っていたらどうしようとか思っているうちにペンケースの中に手を入れてしまいました。
佐々木氏: そしたら、落としてしまった人とは全く別の人が現れたんです。
水橋博士: 落としてしまった人とは別の人…ですか。
佐々木氏: はい、前落としてしまった人はまるでサラリーマンのような人だったのに次に出てきた人は科学者みたいな人で、正直混乱しました。でも、違いました。
水橋博士: 違う、とは?
佐々木氏: 前落としてしまった人も含め、全員自分だったんです。未来の自分。
佐々木氏: 未来の自分から話を聞いて、大体整理できました。前のことなのであまり覚えていないんですけど…どうやってその職についたかとか、こんなことで苦労したとか…そんな話を色々な人から聞いたあと、ある日ペンケースに手を入れたらオレンジ色の作業服みたいな服装をした人が出てきて。
水橋博士: …その服にロゴなどはついていましたか。
佐々木氏: はい、白い円の中に黒い丸があって、その丸を3本の矢印が貫いているような感じの…それこそここのロゴのような感じでした。
水橋博士: …わかりました。それでその傷はどこで負ったものですか。
佐々木氏: さっき話したオレンジ色の作業服を着た人に刺されました。
佐々木氏: 自分を見るなりその人は"お前のせいでこんな事になったんだ"などと言って自分の腕を引き寄せて…刺してきました。なんというか、ものすごい執拗に刺してきて…水橋さん、未来の自分は何をしてしまったんでしょうか。自分はあんな未来を歩んでしまうのでしょうか。
佐々木氏: 自分の未来はどうなっているのでしょうか。
<録音終了>
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- portal:7459923 (15 May 2021 22:55)
初執筆です。
気になった点等ありましたらご批評、アドバイスなどよろしくお願いいたします。
読ませていただきました。
未来の自分と手を繋げるペンケースですね。
端的に言ってしまうと、"未来の自分と手を繋げるペンケース"というだけに終わってしまっています。未来、あるいは過去の自分と接触するという構図は、財団創作を問わず古今東西よくあるもので、現状の案ではそれらに対抗できる強みは弱いという状況だと考えます。これに関しては経験によるものであることもあるので、財団内で"未来"などを検索し、片端から記事を読んでみるのも対処的な方法ですが有効です。
また、おそらくそれを補強させるために死亡した相手や収容違反などの要素を加えているのでしょうが、危険性を煽るためだけに付けた、という印象を拭えていません。これは悪手です。取ってつけるのではなくまずはこの記事のコンセプトの強みを考えていきましょう。
現状この記事の個性として一番強いのは"手を掴む"、という行為であると考えます。それを生かす方向で考えるならば、"手を掴む"という行為から連想されることとしては、握手からの和解、友情、恋慕などのプラスイメージ、手を引っ張るからの、強制、連行、拉致などのマイナスイメージがあげられます。
そこにこの記事のテーマである未来を付け足せば、未来の自分との和解、という形であれば何らかのトラウマを抱えた人物の快癒、などの方向へ持っていけるでしょう。逆に未来の自分への連行、という形であれば既定路線をなぞらざるをえないという諦観などの方向へ持っていけるでしょう。
また、ペンケースという要素から学習、努力、日常といったイメージを付与することも可能です。そういった要素の意味を考え、物語を広げていくことをお勧めします。
以上、個人的な意見でしたが記事作成の一助となれば幸いです。
ご批評ありがとうございます。
まだまだ未熟ですが、意見をもとに改稿していきたいと思います。
改稿しました。