SCP-XXX-JP タケネコ

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SCP-XXX-JP-C内に出現中のSCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-Cへ続く道は封鎖しカバーストーリー「崖崩れ」を実施し一般人の立ち入りを防いでください。強引に侵入しようとする場合拘束し、クラスA記憶処理を行い影響範囲外まで移送してください。SCP-XXX-JP-C内を3日に一度、後述の条件外の職員を派遣しSCP-XXX-JP-Cの範囲の拡大を防ぐため若芽を見付け次第掘り出し100デシベル以上遮音出来る防音室で適切な処置をしてください。
現在のSCP-XXX-JP-Bが無力化された場合5ヶ月以内に若芽の中からSCP-XXX-JP-Aを、機動部隊に-25("猫可愛がり")の中から次のSCP-XXX-JP-Bを選出してください。SCP-XXX-JP-Bを終えた人物には定期的なカウンセリングが推奨されています。対象が記憶処理を希望した際クラスC記憶処理の実施が許可されています。

説明: SCP-XXX-JPは██県███市██山を通る道沿い██kmである土地(以下、SCP-XXX-JP-Cと呼びます)に群生する一般的なタケ(Bambuseae Kunth ex Dumort.)の中、季節問わず現れる生物です。SCP-XXX-JPの全長は15cmから30cmの一般的なタケノコ(Dendrocalamus spp.)に模倣した姿であり遺伝子的に違いはありません。しかし地下茎から切り離し、掘り起こされた時点より未知の方法で生物に近い動作を行い始めます。
SCP-XXX-JPの食味はいかなる技術を使用した料理法を行おうとも生臭さを消す事は出来ず、食料品としては適しません。また直接、間接的を問わずSCP-XXX-JPに対し30%以上の損傷を与えその破壊音を耳にした場合後述の条件を満たさなくともSCP-XXX-JPの声1が幻聴として昼夜問わず脳内に約20時間流れ続ける事になり、軽度の鬱症状を招きます。

SCP-XXX-JPは食事や排泄は行わず、個体差はありますがおおよそ隙間や箱、高所を好みます。5cm以下の微細に動くものを追いかける習性を持ち場合によっては捕獲動作を行います。約38度の温度を保ち、一日14時間から18時間ほど横に倒れ微かに伸縮するのみの行動時間を有します。また腐敗速度も極めて遅く、収穫から一年近く経過したSCP-XXX-JPにも腐敗の進行は見られませんでした。SCP-XXX-JPは一般的に人懐こいと呼ばれる仕草を行い、穂先の先端部分や根本に当たる部分を撫でられる事を好みますが、一定以上無理矢理に撫でられ続けると一時的に距離を置くようになります。

SCP-XXX-JPは通常いかなる検査や機器を使用した手段で観察しようとも一般的なタケノコにしか確認されません。しかし後述の条件を全てを満たした人物(以下、SCP-XXX-JP-Bと呼びます)だけはSCP-XXX-JPの姿形の変化(以下、SCP-XXX-JP-Aと呼びます)を確認したと発言しますがSCP-XXX-JP-B以外は変化した姿を確認出来ず、SCP-XXX-JP-Bの認識のみの変化と考えられます。

SCP-XXX-JP-Bとなる条件は以下の通りです。

・SCP-XXX-JP-Cの中心部から半径██km以内に近付く
・第三者によって掘り起こされたSCP-XXX-JPの半径█km以内に近付く
・紙として印刷されたものを除き、映像媒体を通してSCP-XXX-JPを視認する
・品種性別問わず、一般的な同一のイエネコ(Felis silvestris catus.)を5年以上飼育していた過去を持つ
・猫に対し一般的な愛情を持ち、食費玩具雑費等に対し月々収入の1%以上を注ぎ込んだ経験がある
・上記の猫が病気、事故、失踪、他者からの過失、故意の殺害問わず姿を消してから6ヶ月以上経っている
・上記の猫の消失で深い傷心を抱いている

SCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JPに半径█km~██km以内に近付いた場合、SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Bの最も好ましい姿の猫に変化し(殆どの場合、前述に飼育していた猫の幼少期の姿になります)鳴き声を上げSCP-XXX-JP-Bを呼び寄せます。鳴き声が本来視聴不可能の距離にいてもSCP-XXX-JP-Bは最短距離で自身が認識したSCP-XXX-JP-Aへと向かい始めます。その場所がSCP-XXX-JP-Cの場合、地面を素手で掘り始めSCP-XXX-JP-Aを取り出し抱き抱え断続的に声かけを行いながら2持ち帰ろうとします。この時SCP-XXX-JP-Bは一般的に寂しそうや甘えていると感じる鳴き声を聞いたと証言しますが音声記録装置には何も録音されていません。

発見時記録: SCP-XXX-JPは███市に住む住民の「隣人がタケノコに名前をつけて可愛がっている」との相談内容が役所に潜入していたエージェントの耳に入り、役所の職員と共に███氏を訪ねた際、布団の上で息を引き取っている███氏と一般的なキャットタワーと呼ばれる玩具の上に乗っていたSCP-XXX-JPを発見しました。エージェントがSCP-XXX-JPを持参した低危険度生物捕獲用カゴに入れた所、カゴごと未知の方法で消失しました。その際に居合わせた職員にはクラスA記憶処理が行われました。
調査の結果███氏の死因には事件性、異常性共に見当たらず老衰死と結論付けられました。また捕獲用カゴに取り付けられていたGPSによりSCP-XXX-JP-Cを突き止め、収容にいたりました。

SCP-XXX-JPは当初SCP-XXX-JP-Cへ続く道路の封鎖のみの特別収容プロトコルを行い、オブジェクトクラスSafeへ分類されていました。しかし更なる調査の結果SCP-XXX-JP-Bが5ヶ月以上存在しなかった場合、SCP-XXX-JP-AにSCP-XXX-JP-Bが3日以上玩具を使用した実験を行わなかった場合、SCP-XXX-JP-Aの呼び名をSCP-XXX-JP-Bの過去飼育していた猫の名前とそれに基づいたアダ名以外で呼ぶ場合、SCP-XXX-JP-B以外がSCP-XXX-JP-Aに損傷を与えた場合、影響範囲が一日ごとに██cm伸び続ける事が確認され発見時の半径█kmから現在の影響範囲である半径██kmまで拡大した事が判明しました。その為現在の特別収容プロトコルへの変更とオブジェクトクラスの改訂が行われました。

事案███-JP-█: 同サイト内のSCP-███-JPの収容違反が起き、12名の負傷者と大規模な施設破壊が行われました。その際、実験記録XXX-JP-D202中のD-9082が実験室を飛び出し負傷を負いながらSCP-███-JPの捕獲に成功しました。その後のインタビューで写真の入っている胸ポケットを押さえ、SCP-XXX-JP-Aの収められた実験室を指差し「もう二度と目の前で失いたくないと思ったら耐えれなくなり、勝手に体が動いていた」と発言しました。

観察記録XXX-JP-D222 - 日付2002/6/██

実験担当: 竹野博士
観察対象: SCP-XXX-JP-A、D-9082
SCP-XXX-JP-AはD-9082の差し出す玩具に反応せず、D-9082の膝の上に転がっている

D-9082: どうしたクロスケ?今日は随分甘えたりだな

その後一時間ほど、SCP-XXX-JP-AはD-9082の手に穂先や根元を何度も擦り付けていた。

D-9082: えっ?あれ、なんだこれは、クロスケ?

D-9082が撫でていた手を止め、動揺した様子を見せ始めました。2秒後、SCP-XXX-JP-Aが腐敗の傾向を見せ始めました。

その後、数度に渡る実験で8ヶ月~15ヵ月ほどSCP-XXX-JP-Aとの関わりを通してSCP-XXX-JP-Bの傷心が改善されたとSCP-XXX-JP-Aが判断した瞬間から緩やかに腐敗を始める事が確認されました。
その際SCP-XXX-JP-Bはひどく動揺しSCP-XXX-JP-Aに対して様々な治療を行おうとしますが最終的にSCP-XXX-JP-Aの消失を受け入れ、食べ始めます。その際いかなる手段でも静止する事は出来ず、拘束具等は脱臼や場合によって[規制済]を行い抜け出し、SCP-XXX-JP-Aに触れようとする人物に対し攻撃を行うようになります。

SCP-XXX-JP-Aを食す際SCP-XXX-JP-Bは涙を流しながら生のままSCP-XXX-JP-Aを完食します。後に行われた身体検査では、健康状態に異常は見付かりませんでした。
SCP-XXX-JP-A補食後のSCP-XXX-JP-Bほぼ全てが、元は好物であったとしても一般的なタケノコを始めとするイネ科タケ亜科タケ類全般に対しての補食行為に強い抵抗感を持ち補食を強く拒否します。補食行為を強要した際、SCP-XXX-JP-Bは激しい抵抗行動を見せます。また、補食後のSCP-XXX-JP-Bの証言ではSCP-XXX-JP-Aの味は「涙の味」であると主張します。

補遺1: 実験終了から2日後、元SCP-XXX-JP-BであったD-9082の証言に食い違いが確認され、以下はそれに伴うインタビュー記録です。

対象: D-9082
インタビュアー: 竹野博士

<録音開始, [2002/6/██]>

竹野博士: D-9082、貴方は昨年10月から行っていた実験内容を覚えていますか。

D-9082: もちろん。動くタケノコを相手に遊ぶ実験だろう?楽な実験ではあったが、こんなに大切に持つものでもないのにな。

D-9082が胸ポケットから写真を取り出し、机の上に投げ捨てる。写真はXXX-JP-D73の時、D-9082自身で撮影したもの。

竹野博士: D-9082、貴方の好きな動物を教えてください。

D-9082: 何だいきなり、心理テストか?

竹野博士: D-9082、答えてください。

D-9082: そりゃあ猫だよ。3年前まで飼ってたんだ、クロスケって名前の黒猫で膝の上に乗って寝るのが好きな猫で(5秒沈黙)可愛かったな。俺がうっかり開けっ放しにしてた窓から飛び出して車に轢かれちまって(12秒沈黙)もう一度会えるなら何やってもいい、会いてぇな。

竹野博士: わかりました。それではこの写真を見てください。

D-9082が財団職員となる前の所持品から回収された写真を机の上に置く。

D-9082: ん?これは昔の俺だろう?しかしなんの写真だこれは、タケノコ?こんな写真撮ったかなあ?

竹野博士: (3秒沈黙)はい、私の目にもタケノコを抱えている写真に見えます。

D-9082: ああでも、ちょうどこのくらいの時だな。俺がクロスケを拾った時は。そうだ、なあ先生クロスケの写真を一枚でいいからくれないか。そうしたら俺もっと実験に頑張れるような気がするんだ。

<録音終了>

補遺2: インタビュー後、D-9082の事案において過去全てのSCP-XXX-JP-Bの所持していた印刷された写真やデータ上に保存されていた猫の写真全てがSCP-XXX-JPに置き換わっていた事を確認しました。現状この置き換わりを止める術は発見されていません。


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