Ame__rain:齋藤宅

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは██県██市██町に所在する木造住宅1棟およびその内部空間を指します。敷地一帯は財団フロント企業により買収・封鎖され、周辺住民には老朽化に伴う解体予定地である旨のカバーストーリーが適用されています。

SCP-XXXX-JP内部への無許可侵入は禁止されます。内部に出現した飛行性昆虫個体は全て回収・焼却してください。

SCP-XXXX-JP-Aへの聞き取り調査は1日2回実施されます。担当職員は頭上照明設備を点灯させた状態での長時間接触を避けてください。

説明: SCP-XXXX-JPは、住宅内部へ飛来または突発的に出現した膜翅目昆虫が、例外なく天井照明付近へ接近し、周辺構造物へ激突したのち死亡する異常現象です。

対象個体は主にセイヨウミツバチ(Apis mellifera)、ニホンミツバチ(Apis cerana japonica)およびスズメバチ科数種で構成されます。侵入経路は窓、換気口、壁面の隙間等では説明不能な場合が多く、一部個体は密閉状態の室内へ直接出現しています。

当現象は住宅所有者である斎藤██(以下、SCP-XXXX-JP-A)が在宅している際にのみ発生し、不在時には停止します。

SCP-XXXX-JP-Aは住宅2階に設置されたロフト部を生活拠点としており、睡眠・食事・私物保管の大半を同空間内で行っています。

SCP-XXXX-JP-Aの外見認識には観察者ごとの差異が存在します。直接観察者の多くは「痩身の成人男性」と証言しますが、録画映像上では常時焦点不良・輪郭の欠損・体格比率の変動が確認されます。


発見経緯

20██/07/14、近隣住民より「毎晩大量の蜂が家に入っていく」「住人が深夜に叫んでいる」との通報が複数寄せられました。警察による現地確認後、異常性を疑った連携職員により財団へ通達されました。

初動調査班到着時、玄関前には146匹の蜂類死骸が散乱していました。住人である斎藤██は抵抗なく保護され、そのまま住居内で継続観察されることとなりました。


補遺1: 初期インタビュー記録

対象: SCP-XXXX-JP-A
インタビュアー: 鈴木博士
付記: 記録は抜粋。
<録音開始>
鈴木博士: 蜂が入ってくる頻度は?
SCP-XXXX-JP-A: 毎日です。必ず夜です。明かりをつけると来る。
鈴木博士: あなたを刺したことは?
SCP-XXXX-JP-A: ありません。ただ、ぶつかって死ぬだけです。
鈴木博士: どこに?
SCP-XXXX-JP-A: 頭です。僕の頭の近くに、何度も。
鈴木博士: ……あなたの?
SCP-XXXX-JP-A: 違う。天井です。すみません。
鈴木博士: ロフトで寝る理由は?
SCP-XXXX-JP-A: 落ち着くんです。狭くて、暗くて、乾いているので。
鈴木博士: 外へ出る気はありますか。
SCP-XXXX-JP-A: あそこは広すぎる。
<録音終了>


補遺2: 経過観察ログ(抜粋)

7日目

SCP-XXXX-JP-A、慢性的睡眠不足を訴える。

「羽音が頭の中に残っている」と発言。

8日目

通常食への興味を喪失。果物、砂糖水、加糖飲料のみを摂取。

10日目

洗面所の鏡に対し威嚇姿勢を示す。自身の姿について質問すると回答を拒否。

11日目

両手を胸元で高速に擦り合わせる動作を約40分継続。皮膚表面に擦過傷。

12日目

窓際で6時間静止。外部を注視し、「広すぎる」「風が強い」と発言。

13日目

担当の鈴木博士がSCP-XXXX-JP-Aへ接近した際、SCP-XXXX-JP-Aは博士の肩部へ断続的に接触する行動を示す。鈴木博士はこれを制止しなかった。

14日目

SCP-XXXX-JP-A、天井照明へ向け跳躍を反復。

「帰らなきゃならない」

「みんな上にいる」

と発言。


補遺3: 終了記録

20██/07/28 23:41、SCP-XXXX-JP-Aは監視下を離脱し、ロフト部へ移動しました。

点灯中の照明器具へ向け跳躍し、頭部を連続して衝突させました。23:44、活動停止を確認。

回収班到着時、人型遺体は現場から消失しており、代わって全長3.1cmの蜂類死骸1体が確認されました。

周辺には紙片、木材片、繊維片等で構成された微小家具群および住宅内部を模した模型構造が存在していました。

DNA照合の結果、当該死骸は過去にSCP-XXXX-JP-Aより採取された毛髪・唾液・爪片サンプルと一致しました。


補遺4: 追補記録

終了記録確認後、担当の鈴木博士は約5分間無言を維持したのち、許可なく収容区画へ立ち入りました。

監視映像では、博士がロフト部へ登り、照明器具周辺を数秒間周回したのち、照明傘へ頭部を複数回衝突させる様子が記録されています。

回収時、現場には全長2.9cmのニホンミツバチ1匹の死骸が確認されました。

博士の執務机から、以下のメモが回収されています。

飼育環境としては十分だった。
名前も覚えていた。
ただ、明かりだけは消すべきだった。


補遺5

SCP-XXXX-JP内部より確認された巣房構造は計3基です。

回収済み個体数は2匹です。

3基目の巣房からは現在も断続的な内部活動音が確認されています。

付与予定タグ: _jp euclid scp


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