救助できない者

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは標準人型収容房に収容されています。SCP-XXX-JPは重度な鬱状態になっているため毎日精神ケアを行ってください。SCP-XXX-JPに身体的、精神的な負傷している生命体を接触させないでください。現在実験はSCP-XXX-JPの精神状態が深刻なため禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPはモンゴロイド系の人型のオブジェクトで、年齢は23歳で身長は標準的ですが、体重は財団が提供する食料をオブジェクトが拒むため、平均より██kg軽いです。SCP-XXX-JPの特異性はSCP-XXX-JPが救助しようとした生命体(以後SCP-XXX-JP-1とする)が死亡するのと、SCP-XXX-JPを救助しようとした生命体(以後SCP-XXX-JP-2とする)が死亡することです。SCP-XXX-JP-1は怪我による物、病気による物、精神的な物に関係なく死亡します。SCP-XXX-JP-2の死亡理由は全て自殺です。発見経緯はSCP-XXX-JPが████ビルから投身自殺未遂を起こし、自殺を引き止めた人物が発狂し████ビルから投身自殺したため、これに目をつけた財団エージェントがSCP-XXX-JPを回収しました。

補遺1: SCP-XXX-JPのインタビュー記録です。

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: 村上博士


<録音開始>(2002/04/11)

インタビュアー: ████さんお話よろしいでしょうか。

SCP-XXX-JP: なに、なんの。

インタビュアー:あなたの昔のことです。

SCP-XXX-JP: いや……..少し寒いです。

インタビュアー: (暖房をつける)

SCP-XXX-JP: ありがとうございます。
インタビューアー: あなたの過去について教えてください。

SCP-XXX-JP: …………最悪でした(泣き始める)。

インタビュアー: 落ち着いてください████さん

SCP-XXX-JP: …みんな….私を…….いじめていたんです…。

インタビュアー: どういう意味ですか。

SCP-XXX-JP: (大きな声でなく)

<録音終了>(2002/04/11)

終了報告書:** SCP-XXX-JPの過去に自殺未遂の要因及び鬱状態の原因があると考えれています。-村上博士

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: 村上博士


<録音開始>(2002/04/12)

インタビュアー: ████さんお話よろしいでしょうか。

SCP-XXX-JP: ……………この前はすいません。

インタビュアー: いえ、大丈夫です。

SCP-XXX-JP: 昔….のことですよね……。

インタビュアー: はい、そうです。

SCP-XXX-JP: ……………私は、レスキュー隊員になるのが子供の頃からの夢でした。
インタビューアー: そうですか。

SCP-XXX-JP: ……………….ずっと努力しました、小学、中学でのテストの点数はトップクラスで、学校での新記録も出しました。

インタビュアー: はい。

SCP-XXX-JP: …….高校は専門のところに行った、そこでも高得点を出しつずけたさ、そして大学に行ったさ……………….。(大声で泣き始める)

インタビュアー: 落ち着いてください。████さん

<録音終了>(2002/04/12)
終了報告書:** SCP-XXX-JPの過去をさらに聞き出せ。-孝宗院博士


対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: 村上博士


<録音開始>(2002/04/13)

インタビュアー: ████さんお話よろしいでしょうか。

SCP-XXX-JP: ……………この前もすいません。

インタビュアー: いえ、大丈夫です。

SCP-XXX-JP: …..そして私は、レスキュー隊に入隊しました….(長い沈黙)….それからが地獄でした。

インタビュアー: そうですか。

SCP-XXX-JP: ……………私は、レスキュー隊員になるのが子供の頃からの夢でした。

インタビューアー: はい。

SCP-XXX-JP: ……………しかし、…….にました。

インタビュアー: もう一度お願いします。

SCP-XXX-JP: …….しかし、みんな死にました……………….。

インタビュアー: それはどういうことですか。

SCP-XXX-JP: 僕が派遣された先の人は….みんな死にました(大声で泣き出す)

<録音終了>(2002/04/13)
終了報告書:** SCP-XXX-JPの所属していた████レスキュー隊から資料等を探し出せ。--孝宗院博士


対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: 村上博士


<録音開始>(2002/04/14)

インタビュアー: ████さん、状態はどうですか。

SCP-XXX-JP: 今日はよく寝れたよ。

インタビュアー: はい、それは良かったです。この前の話の続きをお願いします。

SCP-XXX-JP: 僕が行った事件現場の被害者はみんな死んでしまいました。

インタビュアー: それはなぜですか。

SCP-XXX-JP: わかりませんよ!そんなこと。

インタビューアー: 落ち着いてください。

SCP-XXX-JP: ……………最初は火災現場、次は土砂崩れ。救助できる可能性が100%でも死んでしまいました。

インタビュアー: それはいつから。

SCP-XXX-JP: …….少なくとも大学の訓練とかではありませんでした…….。

インタビュアー: そうですか。

SCP-XXX-JP: それでも、レスキュー隊に入ってからは、倒れていた人に絆創膏を渡したら、病院に運ばれて傷口から病原体が入って死んだこともあります。

インタビュアー: そうですか。

SCP-XXX-JP: そして…………….(長い沈黙)。

**<録音終了>(2002/04/14)

終了報告書: SCP-XXX-JPの特異性と思われる救助しようとしたが死亡することを元にプロトコルを更新せよ。-—孝宗院博士


対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: 村上博士


<録音開始>(2002/04/15)

インタビュアー: ████さん、失礼します。

SCP-XXX-JP: やぁ。

インタビュアー: それでは、この前の話の続きをお願いします。

SCP-XXX-JP: ……いじめられたんです。

インタビュアー: どういうことですか。

SCP-XXX-JP: 最初は「まあそういうこともあるさ」と言われてましたが。誰かが「疫病神」言い始めてそこからです。自分の行っていない時の失敗も自分のせいにされて、給料をなくされて、殴られたり蹴たりたりも。

インタビューアー: その他には何か。

SCP-XXX-JP: ……….自分を守ってくれた████さんが自殺したんです。

インタビュアー: そうなんですか。

SCP-XXX-JP: ….そうなるとまたみんなが…………..。

<録音終了>(2002/04/15)

終了報告書: SCP-XXX-JPの特異性と思われるSCP-XXX-JPを助けようとした人が死亡することを元にプロトコルを更新せよ。-—孝宗院博士


対象: SCP-XXX-JPが所属していたレスキュー隊の隊員

インタビュアー: 考宗院博士


<録音開始>(2002/04/15)

インタビュアー: ████氏、こんにちは。

隊員: ああ、なんだよ。

インタビュアー: 。████氏についてを聞きたいんですが。

隊員: ああ、(笑いながら)あのクソ野郎のことか。

インタビュアー: きっとあなたがそうならそうなんでしょう。

*隊員:** あいつは人間としてマジで終わってるよ、あいつ████の彼女自殺させたんだせ。この世から救助ってか。

インタビューアー: 他に。

隊員: いや何も、あいつは生きる価値のないゴミということだよ。

インタビュアー: (銃を突きつける)私は有益な情報が欲しいだけです。余計なことは謹んでください。

隊員: ああ?、あとはあいつの不手際で██人死んだってことだけさ。

インタビュアー: そうですか。

**<録音終了>(2002/04/15)

終了報告書: しっかりと有益なことを話して欲しいもんです。-孝宗院博士


対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: 村上博士


<録音開始>(2002/04/16)

インタビュアー: ████さん、体調はどうですか。

SCP-XXX-JP: 悪くはないよ。

インタビュアー: そうですか、それではこの前の話の続きをお願いします。

SCP-XXX-JP: …僕をみんながいじめていたことは知っていると思いますが、その後も僕を派遣させて、人が死んでは僕に暴力を振るうんだ。時には刃物で切りつけてきたんだ。

インタビュアー: …そうですか。

SCP-XXX-JP: ここに赤い跡があるだろう。ガスバーナーで焼かれたのさ。

インタビューアー: そうですか。

SCP-XXX-JP: ….自分を守る人がみんな自殺するので本当に一人ぼっちになった。両親に心配されたら自殺してしまうと思ったから何も話さなかったから……..部長が僕のダメっぷりを話して両親にも罵声を浴びせられ、親戚にもいじめられたさ。…….絶縁も勝手にされてもう最悪だった。

インタビュアー: ……..。

SCP-XXX-JP: ….僕はただ、人を助ける正義の味方みたいな存在になりたかっただけなのに、悪の根源、疫病神のように扱われ……なぜ………僕が……..こんなことになるんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(叫び出す)。

**<録音終了>(2002/04/15)

終了報告書: どうしてこんなことになってしまったんでしょう。-—村上博士

補遺2: 村上博士が自室で首吊り自殺していたことが判明しました。

感情移入してはいけないというルールがあるのに感情移入したのはあの女だ。ルールを破って死んでも文句は言えない。今後こんな簡単なルールを守れんようなやつを作らないようにしないとな。-サイト-███担当者


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