SCP-2407-JP 天に近づくために

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 対象は、常に不透明で光沢が無く耐火性の、人間の素手による破壊が不可能な素材で作られた部屋に密閉し、外部からの認識が不可能な状態で保存をしてください。実験室を兼ねる場合は、天井を高さ5m以上にしてください。この時、対象は天井に配置する必要があります。対象を写した写真や、それの抽象画等は、高度なセキュリティーによって保護されたロッカー、サーバーに保存をしてください。レベル3以下の職員の取り出しは禁止されています。実験の際は、収容室に出来るだけ沢山の固体物質を配置してください。

説明: SCP-XXX-JPは、直径1.3mの真鍮製のシャンデリアです。12の蝋燭が灯っており、発見当時(████年)から現在まで、消火が確認されたことはありません。SCP-XXX-JPは、独特な形の彫刻が4箇所に施されており、その彫刻は既知の存在、創作された存在とは一致していません。
SCP-XXX-JPを見た者は、それに対して敬語で激励の言葉を述べたり、何度も土下座をするなどSCP-XXX-JPを尊ぶ傾向にあります。これは、写真やビデオなどを通しても影響しますが、忠実に再現された具象画は影響を与えません。反対に、SCP-XXX-JPの彫刻の抽象画は影響を与えます。なお、ビデオ、写真はSCP-XXX-JPが写っておらず、被検体とその他物質のみであればレベル2以上の職員の閲覧が許可されます。SCP-XXX-JPの存在を目視した被験者は、周囲の物質を破壊して、それを積み重ねていきます。周囲に人間がいる場合は、その人間を殺害して屍を積み上げます。これまでの実験記録から、被験者は自らがいかなる傷を負っても作業を続けると考えられており、1/3の被験者が作業段階で死亡しています。そのうちの半分が、職員に危害を加えようとして射殺されたケースに当たります。
積み重ねる分の物質が枯渇した場合、被験者は意味不明な言葉を発した後、壁などに頭を打ちつけて死亡します。なお、収容室にナイフ、工具を配置した場合は、それを使用した自殺のケースも見られます。このケースは、死亡要因の全体の1/2に当たります。
被験者は、物体を一定の高さまで積み重ねると、作業を停止します。積み上げる高さは、被験者の身長、手の長さと関係していると考えられており、SCP-XXX-JPの位置から被験者が手を上に伸ばした時の高さを引いて、それに30cm~50cmを足した長さ分が合計の高さに値すると考察されています。被験者は、積み重ねられた物質をよじ登ります。なお、積み重ねられた物質が被験者が体重をかけても崩れたことは、これまでの実験からは確認されていません。原因は不明です。SCP-2407-JPに手の届く範囲まで登った被験者は、施された彫刻を1つずつ触っていきます。そして、4つ目の彫刻に手を触れると、SCP-2407-JPの蝋燭の炎が激しく燃え、本体に火が移ります。炎は被験者に移り、被験者の身を焼きます。2分ほど後に、被験者の体は燃え尽き、それと同時に積み重ねられた物質が、可燃性を問わず燃えていき、1分ほどですべてが焼却されます。そして、SCP-2407-JPの炎は蝋燭に収まります。

被験者は、大抵自我を失っていますが、元エージェントの数名は自我を保ったまま作業をしていました。被験者曰く、自分の意志で自らの手足を動かすことはできず、何かに操られていると被験者は証言しています。このことから、SCP-2408-JPは自律神経に影響を与えるとの仮説が立てられています。

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