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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその異常性から完全な収容は不可能です。そのためSCP-XXXX-JPが発生した後の対処に注力します。SCP-XXXX-JPが発生した場合、SCP-XXXX-JPの影響を受けた人物に記憶処理を行い状況に適したカバーストーリーを流布してください。SCP-XXXX-JP-Aに対する対話やインタビューの試みは異常性による困難さとSCP-XXXX-JPがいつ発生するか予測できない点などから見送られています。
説明: SCP-XXXX-JPは人間が5人以上集まり冠婚葬祭含む集会を行っている際に非常に低確率で発生する異常現象です。SCP-XXXX-JPが発生すると対象となった集会が行われている場所の入り口付近に身長が約175cmかつ細身の男性の容姿をした人型実体(以下SCP-XXXX-JP-Aと呼称)が出現します。この際SCP-XXXX-JP-Aは必ず集会が行われている国の主要人種の容姿をしています。
SCP-XXXX-JP-Aが出現するとSCP-XXXX-JP-Aは「今まで楽しいパーティーが行われていたが楽しい時間もこれでおしまいだ」や「今後も辛いことがあるだろうができるだけ楽しんで生きていこう」などという旨の発言をします。この発言に集会の参加者は必ず同調し集会が進行途中であったとしてもSCP-XXXX-JP-Aの発言から10分以内には集会は終了します。その後集会の参加者は集会中の記憶を忘却します。この際集会においてすべての参加者から注目を受けた、または受けるはずだった人物(結婚式での新婚の夫妻、演説やデモ活動での演説者や主催者)がいた場合、その人物についての記憶も事例によって差はありますが部分的に失われます。そして失われた記憶の代わりに集会中の感情が曖昧な記憶として残ることが全ての事例において確認されています。この記憶は記憶処理によって消去することが可能です。その後多くの場合、SCP-XXXX-JPが発生した集会の参加者は集会の具体的な記憶がないことに不安を感じ、一部の人間はSCP-XXXX-JPの曖昧な記憶以外の自身の記憶を含めて喪失感やストレスを感じることがあるとわかっています。これらの思考の経過に異常性はないと考えられています。特筆すべき事項としてSCP-XXXX-JP-Aが出現した集会の参加者は必ず「SCP-XXXX-JP-Aは集会が始まった時からいた」と認識し、異常に気がついたりSCP-XXXX-JP-Aを不審に思ったりすることはありません。このことからSCP-XXXX-JPもしくはSCP-XXXX-JP-Aは何かしらの認識災害的影響を保持していると考えられます。
以下は今までに確認されたSCP-XXXX-JPの主な事例です。
事例XXXX-JP-1
発生日: 1998年12月9日
概要: 有限会社██████で行われた忘年会で発生。忘年会が開始されてから43分後にSCP-XXXX-JP-Aが出現し、忘年会に参加していた14人が影響を受け忘年会中の記憶を喪失した。この事例に対する対応は完了済み。
補足: この事例は財団が初めて認知したSCP-XXXX-JP事例である。
事例XXXX-JP-6
発生日: 2004年7月2日
概要: 群馬県高崎市███小学校で行われた転校する生徒とのお別れ会で発生。お別れ会が開始されてから31分後にSCP-XXXX-JPが発生し、参加していた23人が影響を受けお別れ会の記憶及び転校する生徒についての一部の記憶を喪失した。この事例に対する対応は完了済み。
補足: この事例は財団が初めて「集会においてすべての参加者から注目を受けた人物がいればその人物についての記憶も部分的に失われる」という異常性を認知した事例である。
事例SCP-XXXX-JP-14
発生日: 2010年11月10日
概要: 愛媛県で行われた全国高校サッカー選手権大会予選の決勝で敗れた███高校の試合後のミーティングで発生した。ミーティングが開始されてから11分後にSCP-XXXX-JPが発生し、参加していた21名が影響を受けミーティング中の記憶及びチームの監督についての一部の記憶を喪失した。この事例に対する対応は完了済み。
補足: この事例は財団が初めて「集会においてすべての参加者から注目を受けるはずだった人物がいればその人物についての記憶も部分的に失われる」という異常性を認知した事例である。
2023年█月█日に発生したSCP-XXXX-JPで新たな異常性が確認されました。この異常性がSCP-XXXX-JPの事例すべてで起こりえるのか、それとも異常性が確認された事例のみのものなのかは現在調査中です。詳細は補遺1を参照してください。
補遺1: 2023年█月█日に発生したSCP-XXXX-JP(事例XXXX-JP-31)で従来のSCP-XXXX-JPの異常性とは異なる異常性が確認されました。SCP-XXXX-JPはインターネットでインフルエンサーとして活動していた三谷康太氏の葬式で発生しました。三谷氏はインターネット上で誹謗中傷が殺到しており死亡する前日には「この死をもって世の中の無情さを証明する」といった旨の自殺予告をしていました。SCP-XXXX-JP-Aは三谷氏の葬式が始まってから15分後に出現し従来通りの行動をしましたがSCP-XXXX-JPの異常性である集会中の記憶の改竄が葬式に参加している人間の他に日本に住んでいる人間1515人にも発生しました。これによって異常性を受けた1515人は三谷氏と三谷氏に関連するインターネット上の騒動についての全ての記憶を失いました。財団は異常性を受けた全ての人物を速やかに特定し記憶処理とカバーストーリーの流布を行うことでSCP-XXXX-JPの存在が社会に流出することを阻止しました。
事例XXXX-JP-31でSCP-XXXX-JPの異常性に曝露した人物の共通点についての調査が進められており、異常性に曝露した人物の全員が三谷氏の葬式が行われている間に三谷氏または三谷氏に関連するインターネット上の騒動についてインターネット上で言及していたことがわかりました。
この情報より事例XXXX-JP-31において「集会においてすべての参加者から注目を受けた、または受けるはずだった人物がいた場合、その人物について集会が行われている時間にインターネット上で言及すると集会の参加者でなくても異常性の影響を受ける」という新たな異常性が確認されたと判断されました。財団はこの異常性はSCP-XXXX-JPのものなのか事例XXXX-JP-31のみのものなのか調査を進めるとともに、三谷氏がこの新たな異常性に関与しているのかについても調査しています。
補遺2: 事例XXXX-JP-31調査で資料として三谷康太氏の遺書が発見されました。全文はサイト管理官から許可を得ることで参照できます。
三谷氏の遺書は三谷氏の遺族の家のゴミ袋の中から発見されました。遺書の内容には遺書は三谷氏の自宅の自室の机の上に置いてあると記載されているため、後述する理由で三谷氏の遺族が遺書を所持して葬式に参加し、SCP-XXXX-JPの効果で遺書について忘れ、いらないものだと判断して帰宅したのちに捨てたと考えられます。
三谷氏の遺書には自身に誹謗中傷を行ったものに対する怒りや家族や友人への感謝と謝罪、そして「自身の葬式が終了したときにこの遺書をインターネット上で公開して誹謗中傷の風習を終わらせる」という旨の文が書かれていました。さらにそれと同時に誹謗中傷を行った人物に対し自身の貯金で裁判を起こせという要望も明記されていました。三谷氏の遺族が葬式時に遺書を所有していた理由は葬式終了後速やかに遺書の公開などを行うためだと考えられています。
現在三谷康太氏の遺書は非危険物収容ロッカーで保管されています。カバーストーリーの内容の都合上この遺書は公開されていません。
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- portal:8898412 (17 Dec 2023 00:31)
拝読いたしました。
例えば三谷氏の葬式がインターネット上で配信されていた、というのであれば関連性のある150万人が記憶を失うことに説得力が出るかと思われますが (それでも150万人という数は多すぎるように思えます)、現状の記述であった場合、財団の調査不足の可能性も否めなくなり、人によってはマイナスポイントとなりそうです。
これは持論でもありますが、そもそも人は皆誰がしかからの誹謗や中傷を受けて生きていると私は考えています。そのため、調査過程で判明する事実ではないかと私は感じました。
ここまで深い内容は読み取れませんでした。むしろ自分は「無情さ」を証明するために三谷氏が依頼でもしたのかな、と思いましたが、そういった記述がないためにオブジェクトによる大規模被害の1つを記述したのかなと感じました。そのような視点で見ると面白さは薄れそうです。
テーマへの着眼点は良いのではないかと感じましたが、現状はスポイラーの内容が読者に伝わりづらいのではないかと私は感じました。棍棒コンテストに限らず、様々な表現方法を用いてそれらが語れると良いのではないかと思います。
批評していただきありがとうございます。
その通りですね。修正します。
ここについてですが、補遺のSCP-XXXX-JPの事例の調査で出た誹謗中傷云々の仮説について、「このようなすぐわかりそうなことを仮説とするのはマイナスポイントで、出すなら調査で判明済みの事実として載せるべき」というようなことをおっしゃっているという認識で大丈夫でしょうか?
この点は150万人から影響を受けた人数を大幅削減しこのうちの大部分がインターネット上で三谷氏について言及しているのが確認された、のような事実の形で書こうと思います。
わかりました。うまく事例やインタビューを追加してスポイラーに書いた裏設定を前面に出せるよう試行錯誤してみます。
改めて批評していただきありがとうございました。
拝読いたしました。まず、逐次指摘となります。
特別収容プロトコル部の
と説明部の
という記述があり、ほぼ重複する内容である為
鍵括弧の間に"や"を挿入した方が良いと感じました。
"際の集会"とするか"際"を除去した方が良いと感じました。
事例の部分に関しては、
事例XXXX-JP-1
のようにした方が良いと感じました。
ここの記述は恐らくSCP-XXX-JPの起源の謎を残すことで記事の魅力を増そうとしているのかもしれませんが、スポイラーで提示されている内容とかけ離れており、ノイズになっているように感じました。
現状、UV寄りのNVです。オチとしては好みでしたが、スポイラーの内容が感じ取れなかった点がありNVとしました。具体的な改善案は提案できませんが執筆活動応援しております。
批評していただきありがとうございます。
ご指摘ありがとうございます。修正いたします。
おっしゃる通りのような目的で書きましたが確かにスポイラーとは関係ないので削除またはスポイラーに関係ある内容に変更する方針です
「スポイラーの内容まで辿りつきにくい」ところはスポイラーの内容がわかりやすくなる記載をどこかに入れることで対応したいと思います。
改めて批評していただきありがとうございました。
オブジェクトの指定を人型実体とした方が、不要なナンバリングが一つ減るのではと思います。
内容を元に不要な設定を削りつつ説明部分を再構成しました。今後は参考にしてみてください。
オブジェクトと補遺以降が繋がっていない印象を受けます。「パーティはお開きの時間だ」という映画のような台詞に対し、繰り返される誹謗中傷というテーマは関連性が薄いように感じます。オブジェクトの概要とテーマを分けて、別々のものとして独立させた方が上手く機能すると思います。
大きな問題点としては誹謗中傷を扱っているにもかかわらず、それに関連するものがオブジェクトや異常性に定められていないことでしょうか。配信者を題材とする(そして「人間のコンテンツ化」というインターネット特有の問題を扱う)SCP-2391やSCP-1682-JPは、配信者そのものをオブジェクトとして指定しています。そもそものテーマまでが遠いことが内容が伝わらない原因だと考えます。
批評していただきありがとうございます。
クリニカルトーン等の部分については参考にさせていただきます。
出だしの印象(特にメタタイトル)とオチの乖離については盲点でした…。うまくつながりを作るかオチか異常性のどちらかを大規模変更するかの方向で考えます。つながりを作って唐突感をなるべく無くし内容が伝わりやすいよう努めます。
改めて批評していただきありがとうございました。