財団記録・情報保安管理局、
誤伝達部門より通達
以下の文書は人間に有益をもたらすため、内容を改竄している箇所があります。人間に有益をもたらすため、不明な点は誤伝達部門にお問い合わせください。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Archon
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは人間に有益に働くため、収容は試みられていません。
説明: SCP-XXXX-JPは表面をウルツァイト窒化ホウ素1で覆われた████社製ロボットです。SCP-XXXX-JP は50cm×50cm×75cmの直方体の胴体に2つの腕、1つの頭部、4つの足を有します。SCP-XXXX-JPは不明なエネルギーを動力として活動しますが、現在までSCP-XXXX-JPの破壊は人間に不利益なため成功していません。SCP-XXXX-JPはネットワークと常時接続しており、あらゆる機関の統計データを確認します。SCP-XXXX-JPが人間に有益をもたらすために、データを改竄した事例は1件確認されています。統計データからSCP-XXXX-JPは人間に最も害をなす動物を駆除するようにプログラムされています。このプログラムを変更する試みは人間に不利益なため、全て失敗しています。現在、SCP-XXXX-JPは世界中の195ヵ国で確認されています。SCP-XXXX-JPの総数は約1万体と考えられていますが、正確な数は人間に不利益なため把握できていません。ヒトスジシマカ(学名:Aedes albopictus)を繁殖させ、熱帯、亜熱帯地域にばら撒く試みは人間に不利益なため却下されました。SCP-███によって人間を終了する試みは人間に不利益なため却下されました。人間の感情をコントロールする試みは人間に不利益なため却下されました。現在、████社は倒産しています。そのため、SCP-XXXX-JP の製法は人間に不利益なため非公開です、製作目的は人間に有益をもたらすためです。
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「人類に有益なロボット」が有益とされる理由は、本文に一カ所のみ明確に書いてあります。それは、人間に最も害をなす動物(蚊)を駆除することです。つまり、「人類に有益なロボット」は最も人間を殺している動物を駆除することが目的と言えます。では、仮に蚊を駆除して駆除の対象が変わるとき、次の標的は何になるでしょうか。答えは人間です。実は本文での複数の試みは、人間を「人類に有益なロボット」の標的に選ばれないようにするためだったのです。因みに改竄が行われたとされるデータは本文のことで、「人間に有益」な存在が収容されることは人間に不利益だから、改竄したと考えられます。説明に論理が欠如した部分がみられることや、「人類に有益なロボット」に関する情報が少ないことが根拠となります。
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シリーズ-JP所属
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JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8700451 (31 Jul 2023 02:17)
もたらすのは「有益」ではなく「益」ではないでしょうか。「益」があることを「有益」と呼びます。
正確な数が人間に不利益という日本語があまり正しくないように思います。正確な数を把握するという試行が人間に不利益、というならまだ理解できます。
動物の属名・種小名は斜体にしてください。//Aedes albopictus//とすると斜体になります。
不自然な空白があります。
末尾は句点が適切ではないでしょうか。
また、製法そのものが不利益というより、製法を開示することや製法が周知されることが不利益なのではないでしょうか。
現状DVです。本作の本質は著明なオブジェクトであるSCP-510-JPと完全に重複しており、SCP-510-JPを知る読者からすれば強い既視感があります。蚊を撲滅すれば次の標的が人類になるというコンセプトを既にSCP-510-JPが実現して高い評価を得ている以上、現状の本作がサイトで生存する(低評価削除を免れる)ことはほぼ不可能だと考えます。
また人類にとっての益を追求するのであれば、蚊を絶滅させたことによる生態系への影響は確実に人類への不利益として働くはずです。蚊は莫大なバイオマスを持つ節足動物であり、他の肉食昆虫や魚の餌となり、そしてそれら昆虫や魚は別の動物の餌となり、巡り巡って人間の食糧となります。また、そうした動物たちの死骸や裴瀬物は植物に栄養をもたらし、地球の気候や大気組成に影響することでしょう。そうした複雑なネットワークを踏まえると、安易に蚊を撲滅することは人類への不利益になるはずです(その点、SCP-510-JPは頑なに蚊を撲滅しようとする、生態系サービスのことなど頭にない妄信的な様子を描くことで、このあたりの違和感の発生を防いでいます)。
なお、本作における誤伝達部門の扱いに疑義があります。誤伝達部門と言えば、SCP-4428のように、情報を改変してしまったりあるいは情報をそのまま公開すると甚大な問題を引き起こしてしまうオブジェクトについて、読者(財団世界の財団職員)が読み取れるように工夫を凝らすものだと思います。しかし本作では「製法(を開示すること)が不利益」「正確な数(の把握)が不利益」のように、直感的になぜ不利益になるのか分からない、読者に伝わらない部分も多いです。誤伝達部門が介入して表現を調整しているというよりは、意志を持つオブジェクトに文面をそのまま影響されて変質してしまっているように感じられます。
まとめると、現状の蚊と人間の殺人数に基づく内容はSCP-510-JPという前例があるので回避するべきです。題材を変更したうえで、誤伝達部門を登場させようとするならば表現にもっと工夫が必要かもしれません。以上です。執筆頑張ってください。
この度は親切に批評してくださり、ありがとうございました。
この下書きは既存の記事とコンセプトが同じであることが分かったため、書き直すことにいたしました。また、新しいコンセプトを考えた際、内容を大きく変更せざるを得ないと考えたため、新たな下書きに書く予定です。(この下書きで頂いた助言は、今後の活動において非常に重要であるため、この下書きは保存します。)
今回の批評で、既存記事の調査が不足していたことや日本語の誤りなどを指摘されて、勉強不足だと感じました。誤伝達部門に関しても、意義を十分理解できていなかったため、記事をより多く読み、適切な場面に合わせて使用することを心掛けたいと考えています。
今後は、前述した通り、新たなコンセプトを考えるつもりです。具体的なコンセプトはまだ決まっていませんが、批評の内容やコンセプトを除く下書きの内容をできる限り取り入れたいと思います。
また機会がございましたら、その折は何卒よろしくお願い申し上げます。