SCP-XXXX-JP 大嘘鳥

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - (大嘘鳥おほをそどり)
著者: ©egg0riceegg0rice
作成年: 2023

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは生物サイト-8102の生物収容セルに個別収容します。生物サイト-8102の出入り口、非常口に超音波装置を設置してください。SCP-XXXX-JPと接触する際には、保護メガネを常時着用し、クラスA記憶処理薬を常に携帯してください。SCP-XXXX-JP-1-A、SCP-XXXX-JP-1-BはクラスA記憶処理を施した後、解放してください。SCP-XXXX-JPが収容違反を起こした場合、SCP-XXXX-JPにクラスA記憶処理薬を散布してください。

説明: SCP-XXXX-JPは対象と目を合わせた際に、総合失調症のうち特定の症状を引き起こすハシブトガラス（学名:Corvus macrorhynchos）です。SCP-XXXX-JPは全長56~57cm程度、翼開長100~105cm程度、体重550~750g程度、推定寿命は7~10年程度で、ヒトで例えると6~8歳程度の知能を有します。これは一般的なハシブトガラスと変わりません。また、SCP-XXXX-JP を親にもつ雛は異常性を示しません。SCP-XXXX-JP-1-AはSCP-XXXX-JPによって総合失調症を発症した対象のことを指します。SCP-XXXX-JP-1-Bは外傷によってSCP-XXXX-JPの影響を受けた対象のことを指します。SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JP が対象に引き起こす総合失調症を指します。SCP-XXXX-JP-2はヒトのみが発症することが分かっています。また、一度SCP-XXXX-JP-1-Aになった対象はSCP-XXXX-JP の影響を受けません。

SCP-XXXX-JP-2の症状は、カラスが常に対象を監視しているように感じるというものが報告されています。これにより、対象は嫌悪、恐怖、愛着、信仰心等を持ちます。SCP-XXXX-JP-2の症状は3日から1週間程度続きますが、クラスA記憶処理薬の投与で症状は改善します。SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JPまたは対象の目を塞ぐことで回避できます。また、SCP-XXXX-JPと対象との間に厚さ0.1mm以上の物質で遮った場合や、画像や動画等の媒体を通してSCP-XXXX-JPを見た場合はSCP-XXXX-JPの影響を受けません。

SCP-XXXX-JPは19██年に日本の██県の山林で、フィールドワーク中のエージェント石鷲見いしずみ氏によって初めて存在が確認されました。現在、SCP-XXXX-JP は10匹収容されています。詳細は補遺XXXX-JP-1を参照ください。SCP-XXXX-JP が収容違反をすることを防ぐため、SCP-XXXX-JP は個別に収容されます。SCP-XXXX-JPは収容できていない個体が存在することが確認されていますが、SCP-XXXX-JPの総数は把握できていません。 無力化されたものと考えられます。

SCP-XXXX-JPは一般的なハシブトガラスと外見上区別がつかず、一般的なハシブトガラスと同じ生活環境に属している事例が確認されています。そのため現在、SCP-XXXX-JPの効率的な捕獲方法が考えられています。ハシブトガラスが存在する森林にクラスA記憶処理薬を散布する方法が採られています。詳細は補遺XXXX-JP-2を参照ください。

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    +補遺XXXX-JP-1を開く- 補遺XXXX-JP-1を閉じる

    補遺XXXX-JP-1: 以下はXXXX-JPを確保した際の情報です。

    日付:19██/██/██
    場所:██県███村
    確保数:1匹
    付記:初めてSCP-XXXX-JPが確認された事例である。

    日付:19██/██/██
    場所:██県██村
    確保数:2匹
    付記：SCP-XXXX-JPが抵抗したため、エージェント渡氏が腕に軽傷を負った。エージェント渡氏に異常性は見られなかった。

    日付:20██/██/██
    場所:██県███町
    確保数:1匹（輸送中に死亡）
    付記:SCP-XXXX-JPが輸送中に死亡した。SCP-XXXX-JPの死因は老衰だと判明している。
    日付:20██/██/██
    場所:██府██市
    確保数:7匹
    付記:SCP-XXXX-JP-1-Aが██名確認されたため、クラスA記憶処理を施した。

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    +事案XXXX-JP-2を開く- 事案XXXX-JP-2を閉じる

    事案XXXX-JP-2:20██/██/██

    Dクラス職員が生物収容セルの清掃時に、誤ってクラスA記憶処理薬をSCP-XXXX-JPに散布した事案が発生しました。事態が収束した後の調査で、クラスA記憶処理薬を散布された1体のSCP-XXXX-JPの異常性が消失したことが分かりました。他のSCP-XXXX-JPにクラスA記憶処理薬を散布したところ、同様の効果が確認されました。

事案XXXX-JP-2を受けて、現在収容されていないSCP-XXXX-JPの無力化のため、日本の山林地域計███箇所にクラスA記憶処理薬が散布されました。5年間でクラスA記憶処理薬の散布は、計███回行われました。SCP-XXXX-JPの個体数割合はハシブトガラス全体の約0.0█％以下と予想されます。

これにより、SCP-XXXX-JPをEuclidに再分類することが検討されています。
20██年、SCP-XXXX-JPが直近5年間発見されなかったため、SCP-XXXX-JPのオブジェクトクラスをKeterからEuclidに再分類しました。

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    +補遺XXXX-JP-3を開く- 補遺XXXX-JP-3を閉じる

    [補遺XXXX-JP-3:20██/██/██

    SCP-XXXX-JPとの接触実験で、D-219133はSCP-XXXX-JP-2を発症しませんでした。D-219133が実験以前にSCP-XXXX-JPとの接触実験の記録がないことから、SCP-XXXX-JPの耐性を有していると考えられます。検査の結果、D-219133は網膜に4種類の錐体すいたい細胞1が確認されました。D-219133のインタビューより、4種類の錐体細胞は生まれつきのものだと判明しました。また、4種類の錐体細胞がSCP-XXXX-JPの影響を無力化したものであると考えられます。

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    +事案XXXX-JP-4を開く- 事案XXXX-JP-4を閉じる

    事案XXXX-JP-4:20██/██/██

    SCP-XXXX-JPが収容違反を起こしました。サイト-8102に設置された超音波装置によって収容しましたが、エージェント5名が負傷しました。そのうちエージェント3名がSCP-XXXX-JP-2を発症しました。その後、エージェント黒丸こくまる氏、深山氏が色覚異常を訴えたため検査を行うと、網膜のDNAの一部が編纂されており、4種類の錐体細胞があることが分かりました。エージェント黒丸氏、深山氏をSCP-XXXX-JP-1-Bに分類し、サイト-██に収容しました。現在は、SCP-XXXX-JP専属のエージェントとして働いています。

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    +実験記録XXXX-JP-5を開く- 実験記録XXXX-JP-5を閉じる

    実験記録XXXX-JP-5 - 日付20██/██/██

    対象: SCP-XXXX-JP-1-B
    実施方法: SCP-XXXX-JP-1-BがDクラス職員と接触してSCP-XXXX-JPと同様の異常性を有するか調べる。
    結果: Dクラス職員はSCP-XXXX-JP-2を発症しなかった。
    分析: SCP-XXXX-JP-1-Bには、SCP-XXXX-JPと同様の異常性はないと考えられる。

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    +実験記録XXXX-JP-6を開く- 実験記録XXXX-JP-6を閉じる

    実験記録XXXX-JP-6 - 日付20██/██/██

    対象: SCP-XXXX-JP-1-B
    実施方法: SCP-XXXX-JP-1-BにクラスA記憶処理を施す。
    結果: 色覚異常は治らなかった。
    分析: DNAが編纂され体組織が変わっているため、記憶処理薬で対処できなかったと考えられる。
    付記: 周囲に異常性を及ぼす可能性は極めて低低いと判断し、SCP-XXXX-JP-1-BはSCP-XXXX-JP専属のエージェントとして再雇用されました。

** 財団記録・情報保安管理局より通達**

以下の文章は色彩プログラム2で保護されています。
閲覧が出来ない職員は鷹見管理官に連絡して、機動部隊の到着を待ってください。

— RAISA管理官、マリア・ジョーンズ

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    +事案XXXX-JP-7を開く- 事案XXXX-JP-7を閉じる

    事案XXXX-JP-7:20██/██/██

    SCP-XXXX-JPと考えられるハシブトガラスが██県██村で発見されました。また、人型実体が██体発見されました。人型実体はSCP-XXXX-JP-1-Cに分類されました。ハシブトガラス及び周辺の森林にクラスA記憶処理薬が散布されました。SCP-XXXX-JP-1-CはクラスA記憶処理を施し、解放しました。
    SCP-XXXX-JP-1-Cの特徴は、4種類の錐体細胞を有する、鵞皮がひ3が見られる、嗅覚が劣っているというものが挙げられます。SCP-XXXX-JP-1-B同様、周囲に異常性を及ぼす可能性は極めて低いことが分かっています。

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    +事案XXXX-JP-8を開く- 事案XXXX-JP-8を閉じる

    事案XXXX-JP-8:20██/██/██

    SCP-XXXX-JP-1-Cが██県██町、██町、███町で███体発見されました。SCP-XXXX-JP-1-CはクラスA記憶処理を施し、解放しました。また、該当地域にカバーストーリー「汚染物質の流出」を流布し、町民を一時避難させ、周辺の森林にクラスA記憶処理薬が散布されました。

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    +事案XXXX-JP-9を開く- 事案XXXX-JP-9を閉じる

    事案XXXX-JP-9:20██/██/██

    SCP-XXXX-JP-1-Cが██県全域で約█万体発見されました。周辺の森林にクラスA記憶処理薬が散布されました。SCP-XXXX-JP-1-CはクラスA記憶処理を施し、解放しました。

    SCP-XXXX-JPの影響の拡大を受けて、日本全域にカバーストーリー「微粒子状物質の拡散」を流布し、眼の保護を推進しています。

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    + 最新情報:XXXX-JPを開く- 最新情報:XXXX-JPを閉じる

    事案XXXX-JP-7、事案XXXX-JP-8、事案XXXX-JP-9を受けて特別収容プロトコルが変更されました。

    アイテム番号: SCP-XXXX-JP

    オブジェクトクラス: Keter

    特別収容プロトコル: 財団によって捕獲されているSCP-XXXX-JPはサイト-██の生物収容セルに収容されています。給餌、清掃の際に生物収容セルに入る際は、防護服を装着してください。

    その他のSCP-XXXX-JPは終了されるべきです。 SCP-XXXX-JP はハシブトガラスと外見上区別がつかないため、機動部隊か-7(“烏集院うすのいん”)によってハシブトガラスの殺処分が行われています。

    SCP-XXXX-JP-1-A 、SCP-XXXX-JP-1-B 、SCP-XXXX-JP-1-Cは終了してください。SCP-XXXX-JP-1-Cの終了は日本国によって認可されています。現在、国民の約██％に視力検査を実施して、SCP-XXXX-JP-1-Cを発見しています。

    説明: SCP-XXXX-JPは対象と目を合わせた際に、段階的に対象を変化させるハシブトガラス（学名：Corvus macrorhynchos）です。SCP-XXXX-JPは全長56~57cm程度、翼開長100~105cm程度、体重550~750g程度、推定寿命は7~8年程度で、ヒトで例えると6~8歳程度の知能を有します。これは一般的なハシブトガラスと変わりません。また、SCP-XXXX-JP を親にもつ雛は異常性を示しません。SCP-XXXX-JP-1-AはSCP-XXXX-JPによって総合失調症を発症した対象のことを指します。SCP-XXXX-JP-1-Bは外傷によってSCP-XXXX-JPの影響を受けた対象のことを指します。SCP-XXXX-JP-1-CはSCP-XXXX-JP-Aが進行したものだと考えられています。SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JP が対象に引き起こす総合失調症と段階的な体組織の変化を指します。SCP-XXXX-JP-2はヒトのみが発症することが分かっています。また、一度SCP-XXXX-JP-1-Aになった対象はSCP-XXXX-JP の影響を受けません。

    SCP-XXXX-JP-2の初期症状は、カラスが常に対象を監視しているように感じるというものが報告されています。これにより、対象は嫌悪、恐怖、愛着、信仰心等を持ちます。SCP-XXXX-JP-1-Aの症状が進行すると、対象の視覚、嗅覚、触覚を変化させます。詳細は事案XXXX-JP-7を参照ください。SCP-XXXX-JP-2はSCP-XXXX-JPまたは対象の目を塞ぐことで回避できます。また、SCP-XXXX-JPと対象との間に厚さ0.1mm以上の物質で遮った場合や、画像や動画等の媒体を通してSCP-XXXX-JPを見た場合はSCP-XXXX-JPの影響を受けません。

    SCP-XXXX-JPは19██年に日本の██県で初めて存在が確認されました。現在、SCP-XXXX-JP は3匹収容されています。SCP-XXXX-JP が収容違反をすることを防ぐため、SCP-XXXX-JP は個別に収容されます。SCP-XXXX-JPは収容できていない個体が存在することが確認されていますが、SCP-XXXX-JPの総数は把握できていません。

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    + 文書:XXXX-JP-10を開く- 文書:XXXX-JP-10を閉じる

    20██/██/██、星管理官の死体が自宅で発見されました。星管理官は自殺であることが判明しています。以下は星管理官の自宅の机に残された文書です。

    **文書:XXXX-JP-10 **

    我々はSCP-XXXX-JPの無力化に失敗した。
    SCP-XXXX-JPは異常性を失っていなかった。

    依然、SCP-XXXX-JPは数を増やし、
    現在、日本人口の約██％のヒトがSCP-XXXX-JP-1-Cに分類される。

    我々が真に守ろうとしているものは何か。
    アノマリーではなく、人類である。

    █K-クラスシナリオは目前まで来ている。
    我々に残された手段は一つしかない。

    この判断が間違っていないことを願いたい。

    後に星管理官はSCP-XXXX-JP-1-Cであったことが判明しました。また、星管理官の自殺を受けて、鷹見氏が管理官に就任しました。

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    + スポイラー(ネタバレ)を開く- 閉じる

    大嘘鳥はヒトを大嘘鳥に変化させるSCiPです。大嘘鳥の異常性は遺伝せず、寿命も有限です。しかし、最後の補遺(XXXX-JP-9)で万単位のSCP-XXXX-JP-1-Cが発見されました。これは大嘘鳥が数を増やしている根拠になります。また、記憶処理薬を大嘘鳥に投与して確認された異常性は、幻覚のみです。つまり、幻覚こそが大嘘鳥を見つける唯一の手段であったが、幻覚という異常性が無くなったために、知らず知らずに大嘘鳥の影響を受けていたということになります。

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