クレジット
タイトル: SCP-XXXX-JP - 思い出自動販売機
著者:
Hino Makie
作成年: 2024
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは、██県██市██町のアパート██荘及び敷地をエリア-811█に指定し、その場に設置した状態で収容します。SCP-XXXX-JPの硬貨投入口、紙幣挿入口、釣銭返却口、商品取出口を塞ぎ、前面と側面に「故障中」の貼紙を掲示し、一般市民による購入を防いでください。収容担当者は██荘内に常駐し、一般市民がSCP-XXXX-JPより購入を試みた場合、クラスA記憶処理を処置して解放してください。SCP-XXXX-JP-A群はサイト-811█の低危険度収容ロッカーに収容します。SCP-XXXX-JP-Bは標準的人型収容セルに収容し、定期的にインタビューを試みます。SCP-XXXX-JP-BとD-XXXXの接触は禁止されています。
説明: SCP-XXXX-JPは、██県██市██町のアパート██荘の敷地内に存在する飲料自動販売機です。製造元及び管理者を示す標示はなく、現在まで不明です。展示されている製品見本は、すべて日本国内で流通している飲料と同一であり、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨、1000円札を投入及び挿入することで購入できます。缶及びペットボトル内の飲料から異常性は確認されませんでした。
SCP-XXXX-JPは、20██/█/██にサイト-811█所属の日永研究員によって発見されました。日永研究員は、出勤前に自宅付近をランニング中に、██荘の敷地内に飲料自動販売機が設置されていることに気が付き、缶飲料を購入するために100円硬貨を投入しました。その際、製品見本のない押ボタンを押したところ、██大学在学中に紛失した書籍が商品取出口に出現しました。
██荘所有者の████氏は、財団のインタビューに対し、自動販売機を設置したことはないと発言しています。SCP-XXXX-JPを移動させる試みは失敗したため、財団は██荘とその敷地を接収しエリア-811█に指定しました。入居者は記憶処理後に転居が完了しています。
SCP-XXXX-JPには36個の押ボタンと製品見本が設置されています。向かって左手下部の1ヶ所は製品見本が設置されておらず、押ボタンのみが設置されています。SCP-XXXX-JPの異常性は、代金を投入し、製品見本のない押ボタンを押すことで発現します。
製品見本のない押ボタン(以下、当該押ボタンと呼称)が押されると、当該押ボタンを押した人物(以下、対象と呼称)が過去に紛失または遺失、喪失、廃棄した物品等(SCP-XXXX-JP-Aに指定)が、原則として商品取出口に出現します。SCP-XXXX-JP-AはSCP-XXXX-JPの商品取出口より大きなものであっても、問題なく取り出しが可能です。SCP-XXXX-JP-Aは、記憶のように形状を持たない場合でも出現が確認されています。
SCP-XXXX-JP-Aは、対象にとって失ったことを強く悔やまれる物品或いは存在です。SCP-XXXX-JPによる再入手後の記憶処理は効果がありません。SCP-XXXX-JP-A群に異常性は確認されませんでした。対象はSCP-XXXX-JP-Aを手元に置くことを希望します。以下は憶田博士による、SCP‐XXXX‐JPに対する実験記録です。
実験記録SCP‐XXXX-JP - 日付20██/██/██
対象: D-XXXX
実施方法: 100円硬貨1枚をSCP-XXXX-JPの硬貨投入口に投入し、当該押ボタンを押す。
結果: 商品取出口にバスケットボールが出現。D-XXXXは、このバスケットボールは高校卒業記念の寄せ書きがされたものであると証言し、サイト内の自らのロッカーにて保管したいと希望した。
対象: D-XXXX
実施方法: 500円硬貨1枚をSCP-XXXX-JPの硬貨投入口に投入し、当該押ボタンを押す。
結果: 商品取出口に国産車のミニカー4台が出現。釣銭返却口に100円硬貨4枚が出現。D-XXXXは、このミニカーは兄の形見であると証言し、いずれ両親に手渡すためサイト内の自らのロッカーにて保管したいと希望した。
対象: D-XXXX
実施方法: 10円硬貨10枚をSCP-XXXX-JPの硬貨投入口に投入し、当該押ボタンを押す。
結果: D-XXXXは、幼少時に生き別れた母親の顔及び、母親が歌っていた子守唄の歌詞を思い出したと主張し、実際に歌ってみせた。記憶処理によって再度忘却することを懸念した。
対象: D-XXXX
実施方法: 10円硬貨5枚と50円硬貨2枚を、SCP-XXXX-JPの硬貨投入口に投入し、ペットボトル入りミネラルウォーターの押ボタンを押す。
結果: 商品取出口に見本と同一のペットボトル入りミネラルウォーターが出現。D-XXXXはミネラルウォーターを飲んだ。D-XXXXの体調に変化なし。
対象: D-XXXX
実施方法: 1000円札1枚を紙幣挿入口に挿入し、当該押ボタンを押す。
結果: D-XXXXの背後に、アジア系成人女性の姿をした人型実体が出現。釣銭取出口に釣銭は出現せず。人型実体出現の瞬間は撮影されておらず、実験に参加していた職員全員が「何を見たのか明確に思い出せない」と証言した。D -XXXXは狼狽し、逃走を図ったためその場で鎮静剤が投与された。
人型実体はSCP-XXXX-JP-Bに指定、サイト-811█の標準的人型収容セルに収容されました。以下はD-XXXX及びSCP-XXXX-JP-Bに対するインタビュー記録です。
対象: D-XXXX
インタビュアー: 憶田博士
<録音開始>
憶田博士: 先日の実験において、あなたが取り乱した理由を説明してください。
D-XXXX: それは、あれがあいつに瓜二つ、あいつそのものみたいだからだよ。
憶田博士: 「あれ」とはSCP-XXXX-JP-Bを指しているのでしょうか。また、あいつとは誰なのですか?
D-XXXX: あいつの名前は████。俺が、ずっと以前に付き合ってた女だ。あれは、そう、あんた達がSCP-XXXX-JP-Bと呼んでる奴さ。
憶田博士: あなたは両者が別人であると確信しているのでしょうか。そうであるなら、その根拠は?
D-XXXX: そりゃあ、あいつはもう死んじまってるからだよ。あいつはいい女、いや、いい人間だった。誰に対しても公平で真っ当で、俺のことも馬鹿にしたりしなかったんだ。
憶田博士: ████氏の死亡は確かですか?経緯を説明してください。
D-XXXX: さっきも言ったように、あいつはいい人間だった。だから俺は逃げたんだ。俺なんかには勿体ない奴だったし、もっとまともな男と一緒になった方がいいと思った。それに、真っ当過ぎて何だか怖くもあったんだよ。
憶田博士: 続けてください。
D-XXXX: あいつは俺を諦めなかった。伝手を頼って俺の行方を探してると知り合いから聞いた。驚いたよ。そうやってあちこち行ってるうちに、交通事故に遭っちまった。即死だったらしい。██新聞の地方欄に、小さな記事が載ってるのを知り合いが送って寄越した。日付も覚えてるよ。20██/█/██の朝刊だ。正直言うと、ほっとした気持ちもあったよ。もう追われなくて済むんだって。けど、やっぱり後味はよくなかった。俺のせいであいつを死なせちまったと、ずっと思ってた。俺さえ逃げ出さなかったら、あいつは今も生きてるはずだ。でも、あれが出てきた時は震え上がったよ。まだ俺を追いかけるのかってね。
憶田博士: あなたは恐れつつ悔やんでいた。どうですか、SCP-XXXX-JP-Bと一緒にいたいと感じますか。
D-XXXX: まさか!冗談じゃねえよ。なあ博士、俺はあれが怖いんだ。あれは、俺が最後に会った日のあいつと同じ格好をしてる。少しも歳を取ってない。それに、あれは俺を見てるんだ。1日中ずっと。頼む、何とかしてやめさせてくれ。このままじゃおかしくなっちまう。
憶田博士: あなたはSCP-XXXX-JP-Bの視線を感じる、というのですか?今もそれを感じていますか?
D-XXXX: ああ。今も見られてる。俺の背中側から見てるよ。助けてくれ、恐ろしくてたまらねえんだよ、なあ、博士。
<録音終了>
終了報告書: D-XXXXが主張した「背中側」の直線上に人型収容セルが存在している事実は留意すべきである。今後、更なる実験が必要と思われる。─憶田博士
調査の結果、████氏は20██/█/█に██県██市内の国道において、交通事故により死亡したことが判明しました。
対象: SCP-XXXX-JP-B
インタビュアー: 憶田博士
<録音開始>
憶田博士: SCP-XXXX-JP-B、あなたは████氏ですか?我々は、あなたは████氏ではないと見なしています。
SCP-XXXX-JP-B: (無言)
憶田博士: あなたはどこから来たのですか?私の声が聞こえますか?
SCP-XXXX-JP-B: (無言)
憶田博士: あなたにはD-XXXX、本名████の姿が見えているのですか?そうであるなら、D-XXXXの存在する方向を指し示してください。
SCP-XXXX-JP-B: (無言で頷くが指し示す動きはなし)
憶田博士: あなたには透視能力があるのですか?
SCP-XXXX-JP-B: (無言)
憶田博士: D-XXXXの話し声は聞こえていますか?
SCP-XXXX-JP-B: (無言)
憶田博士: あなたには、この建物内を自由に移動する能力がありますか?
SCP-XXXX-JP-B: (無言)
<録音終了>
終了報告書: SCP-XXXX-JP-Bはインタビューの間、常時自らの右手側を凝視していた。その方角にはDクラス職員の居住区域が存在している。やはり新たな実験を行うべきである。─憶田博士
インタビュー後、憶田博士の提案により新たな実験が実施されました。
実験記録SCP-XXXX-JP-B - 日付20██/██/██
対象: SCP-XXXX-JP-B
実施方法: SCP-XXXX-JP-Bを収容している標準的人型収容セルの扉の前を、D-XXXXに歩かせる。
結果: SCP-XXXX-JP-Bは椅子から立ち上がることなく、D-XXXXの動きを追尾する挙動を見せた。D-XXXXは、SCP-XXXX-JP-Bの視線を感じたと報告した。
対象: SCP-XXXX-JP-B
実施方法: D-XXXXを徒歩でDクラス職員居住区域へ移動させる。
結果: SCP-XXXX-JP-Bは立ち上がり、Dクラス職員居住区域の方角に面した壁に歩み寄り停止した。SCP-XXXX-JP-Bの頭部は、D-XXXXの動きを追尾する挙動を見せた。D-XXXXは、SCP-XXXX-JP-Bの視線を感じたと報告した。
対象: SCP-XXXX-JP-B
実施方法: D-XXXXをDクラス職員移動用バンに乗せ、サイト-812█へ移動させる。
結果: SCP-XXXX-JP-Bは収容セル内を歩き回り、バン及び内部のD-XXXXの動きを追尾していると思われる挙動を見せた。D-XXXXは、SCP-XXXX-JP-Bの視線を感じたと報告した。
実験記録SCP-XXXX-JP-B - 日付20██/██/██
対象: SCP-XXXX-JP-B
実施方法: D-XXXXをサイト-812█にて軽作業に従事させる。
結果: SCP-XXXX-JP-Bは収容セル内を歩き回った。頭部は常にサイト-812█の存在する方角を向き、D-XXXXの動きを追尾していると思われる挙動を見せた。D-XXXXは、作業中もSCP-XXXX-JP-Bの視線を感じたと報告した。
分析: これまでの実験結果から、SCP-XXXX-JP-BはD-XXXXとの物理的距離及び遮蔽物の有無に関係なくD-XXXXを目視可能であり、転移能力は有していないと推察される。D-XXXXが再びSCP-XXXX-JPの当該押ボタンを押した場合いかなる結果となるのか、実験を提案したい。─憶田博士
インシデント記録D-XXXX: 20██/██/██、実験のためD-XXXXを乗せエリア-811█へ向かっていたDクラス職員移動用バンが、大型トレーラーとの接触事故に遭遇しました。D-XXXXは即死し、その様子を目視していたと思われるSCP-XXXX-JP-Bは消失しました。SCP-XXXX-JP-Bは消失する直前に未知の言語による音声を発しました。現在まで、SCP-XXXX-JP-Bが発した言語を翻訳する試みは成功していません。
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