アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 如何なる状況でも、██村に人が侵入する事を防いで下さい。付近に設置された監視サイトから常に██村を監視してください。また、██村の範囲外に設置された鉄柵に人間の接触反応が確認された場合、その人間を終了します。
SCP-XXXX-JPの実験は禁止されています。
説明: SCP-XXXX-JPについての正確な情報は収集できていないので、以下の説明は██村の生存者の証言と小原エージェントの記録に基づきます。
SCP-XXXX-JPは新潟県██村の上空に1年周期で出現する非実体生物と、その際に発生する現象の総称です。非実体生物の外見は鳥類に類似しており、体色は赤褐色です。非実体生物の体長は現在も計測できていませんが、██村の面積に相当すると思われます。
SCP-XXXX-JPが発生した際、非実体生物は不明な場所から出現し西から東の方角にかけて上空を低速で横断します。現象発生時、数秒間に渡る原因不明の地震と轟音が██村で観測され、直後██村内の微生物を除く生物、人の手で作成された物体は消失します。これらの物体は消失後10日で██村内に帰還します。しかし、人を除く生物に生命反応がない場合帰還時に死体となって発見され、物体は劣化した状態で帰還します。
SCP-XXXX-JPをあらゆるカメラ機器媒体での撮影を試みましたが、全てが失敗に終わっています。
SCP-XXXX-JP発生
により現実から消失した物体は"戒めの地獄"と呼称される亜空間に飛ばされます。(以降、この空間をSCP-XXXX-JP-aと指定)SCP-XXXX-JP-aは██村の面積・地形と同等の空間で、巨鳥の鳴き声と例えられる音が絶えず鳴り響いています。SCP-XXXX-JP-aの地面は赤黒く、高湿度の植物が一面に生えています。また、昼夜サイクルは行われず空間内の光源は上空の特定の位置に複数浮遊している青白い発光物のみです。ただしこの発光物は日数を積み重ねるにつれ個数が減少し、最終的に空間内の光源は消失するといわれています。SCP-XXXX-JP-aには██村に存在する家屋と酷似した建造物が置かれていますが、これらの建造物は全て劣化し崩壊しています。SCP-XXXX-JP-aには未知の性質が働いており、食料を持ち運ぶ事はできません。
SCP-XXXX-JP-aにはいくつかの人型存在が確認されています。(以降、SCP-XXXX-JP-1と指定)
SCP-XXXX-JP-1は全身が泥沼に覆われており通常頭部の目が位置する場所は赤く光っています。SCP-XXXX-JP-1は空間内の人間に対し極めて攻撃的であり、認識した人間をあらゆる手段を用いて殺害しようとします。SCP-XXXX-JP-a内で死亡した人間はSCP-XXXX-JP-1に時間をかけて変容すると思われます。
SCP-XXXX-JPが発生する際、██村範囲外に位置する人間は非実体生物を視認できませんが、非実体出現時に現地付近で微量の地震が観測されています。
SCP-XXXX-JPは現象による消失から帰還した人物の証言により発覚しました。最後の現象発生から現在まで、██村の揺れが観測されないことから、非実体生物は人間が██村に留まり続けると出現する事が証明されました。
補遺: SCP-XXXX-JPに対しての明確な収容方法が考案されていない頃、██村の最も付近に位置するサイト81██に配属されていた小原エージェントは、SCP-XXXX-JP-aでの探査記録を残すため、長期間出張していました。以下の記録は、201█/█/█に発生したSCP-XXXX-JPにより消失後、帰還した小原エージェントの物と思われる携帯記録用機械に記載されたものです。
201█/█/█探査記録 XXXX-1: 一部データが破損しています。
XXXX探査記録0001-1
あれが起きてからしばらく経った。私は現在、このとにかく狂った世界にある地下シェルターにて事なきを得てる。
正直、すごくパニックになっていた。あれが起きて、この上ない絶望を感じた。私の上空を、赤褐色といえばいいか。そんな体色のとてつもなく巨大な鳥が横断した。その巨鳥は大体██村の面積ぐらいの大きさと思う。そこから、地震のようなのが起きた。
そこからの記憶はほとんど無いが、この世界に飛ばされ私は錯乱状態に陥っただろうか。
遠くにいた村の爺さんが、私を見つけてここに入れさせてくれた。だが、その道中にたくさんの気味の悪い人型の妖怪のような何かが私を追いかけてきていた事は忘れていない。
私は██村の山中にて、回りくどい言い方にはなるが、こっそり暮らしてきた。あの村の怪奇現象を調査するためだ。シェルターからもずっと聞こえるが、巨鳥が鳴いてる様な音が鳴り止まない。なんとも気味悪い。
照明は私が持参していた3つのライトでどうにかまかなっている。
記録はいつかまたするだろう。
XXXX探査記録0001-2
このシェルターには現在、私含め8人もの人間がいる。内2人はまだ5歳にもなっていないであろう子供だ。こんなの、永遠のトラウマにしかならないだろう。
そして、色々と爺さんから話を聞いた。
私を呼んでくれた爺さんは、過去16回ほどこれを経験したらしい。そしてことごとく生き延びたと。正気なのがおかしいほどだ。なぜこの村を出ないのか、聞いたが答えてくれなかった。でもまあ、そんな爺さんは心強いと思えた。
そしてこの最悪な世界の事についてなのだが、ここは"戒めの地獄"といわれる場所で、亜空間のような場所らしい。この世界に人間が入ると"青白い魂"のようなものが複数浮遊していて、それが光源になると。そしてそれが消えていって電灯のない真夜中のように暗くなっていくらしい。最悪だ。
だが、あの爺さんでもなぜこんなことが起こるのだとかあの鳥の事だとか、そんな情報は一切知らないらしい。この世界は、██村の地形と酷似しているらしい。でも、そこから向こう側は真っ暗で光も遮断される世界が続いており、そこから先は行ったことがないそうだ。
そして何より大変なのが、この世界に食料を持っていこうとすると消えてしまうということ。これについては何が何だか私にも説明出来ないが、とにかくここに持ってこれるのは飲み物だけらしい。ふっざけんな。
ともかく助かった。爺さんは、1000mlの水が入ったペットボトルを15本も用意してくれていた。さらに、このシェルターは爺さんが過去ここに来た時に作ってくれたらしい。本当に気の利く爺さんだ。この世界にいる人型の妖怪のような奴ら。あいつらは過去にここで死んだ人間らしい。これを聞いて私は、しばらく放心状態となった。あんな妖怪たちが元は人間だなんて、考えもみなかった。爺さんはあの妖怪になる条件を教えた。
戒めの地獄で死ぬ。
ここで死ぬと、あの妖怪になってしまう。
そして、妖怪は戒めの地獄にて永久的に彷徨うようになる。そんなの、理にかなってない。
XXXX探査記録0001-3
子供がずっと泣いている、この恐怖の環境で平常心を保つ事なんてずっとは出来ない。わかる、わかるよ、でも静かにしてくれよ。私もどうにかなってしまいそうだよ。そして、息がしずらい。これは単に酸素が回っていないのか感情が影響してるのかは分からない。それになんとなくだが、何処かに必ず出口があるような気がする。とにかく、一度外に顔を出さないとおかしくなりそうだ。
思い切って、今から外に出てみる事に決めた
XXXX探査記録0001-4
戻って来て分かった、とりあえず外はとても危険であることは分かった。爺さんは、私が外に出ることを必死に止めたが、私はそれでも外に出たかった。でも、外に出ても絶望の箱の内側にいる。そんな気がした。
まず、どこに行っても奴ら妖怪は蔓延っていた。それも無数に。奴らは泥沼を覆った見た目をしていて、赤く光った目をしている。そして私を見つけるやいなや、手に持ったバールの様な何かを私に投げてきたんだ。ぶつかっていたら、死んでる勢いだ。それから別の妖怪が集まってきて、命の危機を感じて逃げてきた。結局、ここが一番の休息の地である事は大いに分かった。
それに何だか、外は走りづらい。地面は赤黒く常に濡れてる感覚がする。気持ちが悪い。追記はまたいつかする。
XXXX探査記録0001-5
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任意A任意B任意C- portal:8605423 (29 May 2023 13:39)
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