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!注意 こちらの内容を大きく変えようとしています。
変更点としては起承転結の起承を大きくエセ科学だったところを、共同幻想のようなものを持っている初めからそういう人間たちが居たという内容に書き換えるつもりです。
起 初めから普通の人には見えない共同幻想のような本来居ないはずの人間たち(土着の神様みたいなもの?)みたいなものが見える村人たちが居た
承 村から出るためにはあるオブジェクトに触って本来居ないはずの人間たちが見えない状態にならないと出ていってはいけない仕組みになっていた
転 村人以外(財団の人間)がオブジェクトに触り本来見えるはずの財団の一部の人間や一般人が見えなくなっていることに気づく
結 実は本来居ないはずの人間が見える共同幻想には村人以外にもかかっていて村人以外が触るとそれが解除されて、自分が大切に思っていた人たちが幻想だったことに気づいて自殺する(財団は完全には気づかないようにしたい)
の流れにしようと思っています。アイデア募集中
財団がオブジェクトを回収しない(村人から引き剥がさないだけで周囲を見張る、立ち入り禁止区域にするのはがいいかなと思っています)理由
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはセクター-██で冷蔵して収容してください。
説明:このSCP-XXXX-JPは日本の██県██市にある、GOI-████1によって管理される研究施設から発見されました。確認されたSCP-XXXX-JPは注射剤です。人間の静脈に注射することで利用します。この薬を注射された人間は体内で細菌SCP-XXXX-JP-Aを生成し、感染します。この細菌は感染した対象が一人の場合、周辺約50メートルに微弱な電波を発します。
この弱い電波は特に健康などに影響を与えません。対象者が複数人になった場合、対象者から出る電波が一定のパターンに収束し、お互いに交信している可能性が指摘されています。
実験記録XXXX - 日付20██/05/05
対象: Dクラス職員A及びDクラス職員B
実験:感染経路調査(空気感染)
実施方法: 感染したDクラス職員と非感染のDクラス職員を複数人同じ密室で9時間放置。
結果: 感染はしなかったが、複数の被験者が空気が重いと訴えた。
分析: 実験後、質量変動の可能性があるとして調査したが変化は認められなかった。実験:感染経路調査(接触感染)
実施方法: 感染したDクラス職員と非感染のDクラス職員を3時間手を繋がせた。
結果: 感染はしなかったが参加した複数の被験者は長時間手をつなぐのは疲れたと訴えた。実験:感染経路調査(飛沫感染)
実施方法: 感染したDクラス職員から非感染のDクラス職員に向かって10回のくしゃみを浴びせた。
結果: 感染はしなかったが被験者は非常に不快感を感じたと訴えた。
実験の結果、感染力は異常なほどに低く、パンデミックの可能性などはないと位置づけらました。実験の最中にある1人の被験者Aが体調を崩し、医務室へ移動した際に、被験者Bも体調が悪そうだから医務室に行ったほうがいいのではないかと進言しました。被験者Aと被験者Bはその際に一時的に別の部屋で検査を受けており、接触はなく、通信機器も保持していなかっため、電波での交信は被験者に感染した細菌が発しているものの、その情報が感染者に関するものである仮説が生まれました。
実験記録XXXX - 日付20██/05/06
対象: Dクラス職員A及びDクラス職員B
実施方法: 感染者AにESPカードを見せて、感染者Bに今感染者Bが見えているカードを引くように指示
結果: 30回のテスト結果、6回の的中を見せた。
分析: 確率的には平均的であるため、影響は確認できなかった。実施方法: 感染者Aの特定の箇所に針を指し、感染者Bにどこが刺されているか指で指すように指示
結果: 30回のテスト結果、3回の的中を見せた。
分析: 特に得るものがなかった。
・・・
・・・
・・・
実施方法: 本実験を最後に終了予定であった感染者Aの終了処理を予定通り実施し、感染者Bの状態を確認
結果: 感染者Aの終了処理直後から感染者Bは「なぜ殺したんですか?」「私も殺されるんですか?」などと非常に怯えた。
分析: SCP-XXXX-JP-Aは 感染者にとって緊急度の高い情報を交換している可能性があると仮説が生まれた。
実験記録XXXX - 日付20██/05/10
対象: Dクラス職員10名
実施方法: 感染者の1人(感染者Cと呼称)に対してこれからされることを伝えた。
結果: 伝えられた本人は非常に怯えたが、他の9人は特筆することはなかった。実施方法: 感染者Cに対し、死なないように指を切り取った。
結果: 切り取られた本人は強い苦痛を訴え、大声で助けを叫んだが、他の9人は特筆することはなかった。
・・・
・・・
・・・
実施方法: 感染者Cに対し、終了処理を行った。
結果: 他の9人は特筆することはなかった。
分析: 特に得るものがなかった。
仮説のような結果が得られなかったため、感染者9人に対し、実験の終了を伝えたところ、他の感染者に会ってみたいとの声が一部で上がり、それを許可しました。
感染者9人の間で、一部で感染者Cの話題が上がったため、実験担当者が彼はすでにいないことを伝えると、感染者9人はそれを否定しました。
対象: 感染者D
インタビュアー: ██研究員
付記: 簡易インタビュー記録(速度を重視したためオープンスペースで感染者複数人のインタビューを同時並行)
<録音開始>
インタビュアー: 感染者Cの名前を伝えてください。
感染者D: 彼の名前は[削除済み]ですよね?
インタビュアー: 感染者Cはどのような状態ですか?
感染者D: えっと、そこにいるので彼に聞けばいいのではないでしょうか?
インタビュアー: 質問に答えてください感染者Cはどのような状態ですか?
感染者D: 先程は実験で「ずいぶんひどい目に合わされた」と言っていましたが、今は元気に見えます。
インタビュアー: どのようなことをされたと言っていましたか?
感染者D: 指を切り取られたり拷問されたりしたと言っていましたが、全ては夢だったようだと言っていました。
インタビュアー: 感染者Cにそこのコーヒーを持ってくるように伝えてもらってもいいですか?
感染者D: わかりました。
(感染者Dが感染者Cへ対する呼びかけを行いコーヒーを持ってくる)
インタビュアー: なぜ感染者Cではなくて、あなたがコーヒーを持ってきたのでしょうか?
感染者D: 持ってきたのは感染者Cですけど?
<録音終了>
終了報告書: 彼らは分散コンピュータのように自分たちの情報を複数人で補完しあっているようでした。おそらく感染者がその補完できる状態が破綻するまでその状態が続くと思われます。今後何人までこの補完は対応できるのか、そして何人欠落すると補完できなくなるか引き続き実験を行うべきと思われます。
追記: 実験後、被験者から症状の治療をして欲しいと要望があったため、██博士による治療が行われました。治療は成功したと思われましたが、そのうちDクラス職員Eは、翌日以降SCP-XXXX-JP-A効果範囲対象外の職員を一部認識できなくなっており、混乱していたため、検査及び聞き取り調査が行われました。
対象: Dクラス職員E
インタビュアー: ██研究員
付記: 対象が一部インタビュアーを認識できなかったため複数回インタビュアーの交代を行った。
<録音開始>
インタビュアー: なぜ職員を無視するのでしょうか?
Dクラス職員E: あなたたちがいると言っている職員は本当に存在するのですか?冗談にしか思えない。
インタビュアー: Dクラス職員αはわかりますでしょうか?
Dクラス職員E: 友人です。もちろん知っています。
インタビュアー: Dクラス職員αは本日あなたからずっと無視されていると訴えています。
Dクラス職員E: 知りませんでした・・・。
インタビュアー: この写真を見てください。
[写真を提示]
Dクラス職員E: 確かこの写真にはDクラス職員αと一緒に写っていたはずですが。
インタビュアー: 写真に写っているDクラス職員αが見えませんか?
Dクラス職員E: 本当は映っているのですか?あなたたちが編集したわけではなく?
インタビュアー: 私たちは修正を行っていません。
Dクラス職員E: もしかすると職員のほかにも家族が見えなくなっていたかもしれないのです。今朝から姿が見えなくて。家族に連絡を取ることは可能ですか?
インタビュアー: わかりました。10分間お時間を取らせていただきます。
Dクラス職員E: わかりました。
[Dクラス職員Eが家族に連絡を取る]
インタビュアー: 家族の方はなんといっていましたか?
Dクラス職員E: 電話はつながったのですが、声が妻とは別人のように聞こえました。話している内容もどこか不自然でした。これも薬の副作用なのでしょうか?
インタビュアー: その可能性があります。こちらもできる限りサポートしますので治療を進めましょう。
Dクラス職員E: わかりました。
<録音終了>
補遺:Dクラス職員が非常に協力的だったこと及び問題を起こす可能性が低かったため一時的に帰宅の許可を出したところ、3日後自宅の部屋でDクラス職員が自殺しているところをその妻が発見しました。Dクラス職員は過度の妄想で混乱していたと思われ、発見された遺書には以下のような文章が書かれていました。
私たちは騙されていた!実験の影響ではない。いつから感染していた?いつからこんな世界だった?
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8575413 (04 May 2023 11:05)
細部について
まず、アイテム番号:などのコロンは半角太字としてください。また本作は1文ごとに改行が行われていますが、SCP報告書はある程度の文章の纏まりを1段落として構成し、段落間を区分するときにのみ空行を挟んで改行を行います。記事のテンプレートをご確認ください。
オブジェクトの定義はプロトコルではなく説明:節に記述すべきです。
「SCP-XXXX-JPは」
「発見されました」
基本的に財団世界の人間がSCPオブジェクトを「SCP」と呼称することはありません。「SCPオブジェクト」や「オブジェクト」「アノマリー」として記載してください。
加えて、特別収容プロトコル内の記載ではSCP-XXXX-JPは注射剤として定義されています。注射剤なのか、注射剤に似た何かなのか、定義を統一しておく必要を感じます(加えて薬の形状というのもよく分かりません。注射で体内に注入される薬は液体であり、形を持たないのではないでしょうか)。
これを本文に記すならば、ですます調にしてください。
加えて、被験者Bに対して医務室に行くことを勧めた人物が誰なのか、現状の記載では読み取れません。
終了したと明記されている以上、黒塗りの意味がありません。
「強い苦痛を訴え」など
同じく、本文に記載するならですます調にしてください。
松さんのTwitter漫画の影響だと思うのですが、報告書の末尾にこのような記載は不要です。
体裁について
どこまでが実験記録でどこが本文なのか、が明確に区別されておらず混乱しているように見えました。SCP報告書の本文はですます調(敬体)で記述されますし、実験記録などブロック内はだ・である調(常体)で記載されることが多いように思います。今自分が書いている部分は本文なのか、それともブロック内に格納すべき記録なのか、明確に区別して体裁を整える必要があるように思います。
また、一般的にこうした実験記録などのブロックはcodeブロックではなくdivブロックで構築されることが多いです。codeブロックを使って何か問題があるわけではありませんが、文字が読みづらく、読者からの印象が悪い方向に変化することが考えられます。先に挙げた記事のテンプレートに使用例などありますので、ご確認ください。
またこうした記事のレイアウトに関しては、既存の高評価記事(特に新しいもの)が参考になるかと思います。コロンの取り扱いや「報告は以上です」の掲載を見るに、
TanimuraDdrgzさんはまだサイトに投稿されているSCP報告書の十分なインプットをなさっていないように思われます。ぜひたくさんの記事をお読みになり、どのような書かれ方がされているのか調べてみることをお勧めします。
内容について
現状の内容は、やや図鑑的であると感じました。オブジェクトの設定とその開示に重きが置かれていて、読者の感情を動かすような展開が薄いように思います。これは、何らかの会話劇を取り入れて小説のようにしろ、と申し上げているわけではありません。ただ、人間が何かを面白いと思うのは何らかの意外性を感じたとき、予想を裏切られたとき、状況に変化があったときなのです。単に設定を見せるよりも、その設定に基づいて展開される変化を読者に提供する方が、読者は面白がってくれることでしょう。
本作は感染すると感染者同士で電波を介したネットワークを構築する病原体ということですが、ネットワークを構築することで何が起こるのか?を考えてみても良いのではないでしょうか。彼らのネットワークの構築により何が可能となり、どんなメリットがあり、どんなデメリットがあるのか。そういったことを考えて、読者の心に納得と驚きを生じさせる展開を作ってやれると良いのではないかなと思います。病原体とネットワークであれば、コンピュータウイルスに着目したなにかも出来るかもしれません。いろいろと、展開を考えてみてはいかがでしょうか。
執筆頑張ってください。
早速ありがとうございます。
色々と不備が多い中ご確認いただきありがとうございました。
まだ全文読みきれていないのですが、初めて書いたので非常にありがたいです。
こちらの内容を反映して修正し、更に良いものにしたいと思います。
指摘された点の修正及び弱かったオチを補強してみましたが、分かりづらいかもしれません。
修正点
・指摘された全体的な体裁の修正
・弱いと指摘されたオチの追記(追記: 実験後、~以降30行程度の追記)
拝読致しました。
リビジョン78時点での批評です。
どの様な研究施設でどの様な団体が所有している/いたのでしょう。
主観的な表現です。微弱な電波とするのはどうでしょう。
RFC4413とはなんでしょう
せめて█にするなどしてください。
報告書に使用されるのは基本的に半角数字です。
基本的に名詞の削除や編集などの隠す行為は安易な逃げと取られかねないため明記すると良いでしょう。
内容が主観的であるためこの情報はインタビューの終了報告などにした方が良いと思います。
なぜ妻と共にいるのでしょうか
現状DVです。途中までは面白かったのですが後半の訴える様な発言や財団の対応に関して少し共感性が持てませんでした。
記事作成頑張ってください。
批評ありがとうございます。
具体的な名前が思いつくまで一旦修正は保留します。
一旦「世界真実究明研究所のバイオ研究施設」としました。
※Google検索で似たような名前の研究所がないことは確認済みです。
特にこの後研究施設自体には言及しないので、一旦下手に先入観の持たれないようにただの研究施設にします。
目的を脚注に書いた GOI-████ としました。
通信の規格はさほど重要ではない気がしましたので削除します。
一旦ここまでは修正しようと思います。
「Dクラス職員が非常に協力的だったこと及び問題を起こす可能性が低かったため一時的に帰宅の許可を出した」などの文章を追加してみたいと思います。
すみません、具体的にどのあたりがどのように違和感があったのでしょうか?
執筆お疲れ様です。リビジョン92時点での内容を元に感想を述べさせていただきます。
現状では、まだ作者が本作で《何を伝えたかったのか》があやふやである印象を受けました。大きな理由は以下の通りです。
オブジェクトの性質があいまい
まず冒頭で「注射された人間は体内で細菌SCP-XXXX-JP-Aを生成」していますが、生体内で微生物である細菌それ自体が生成されてしまうのは(全くの無から生命を創造してしまっていますので)いかに異常性には慣れ親しんだ財団とはいえ異常の度が過ぎるように思います。すでにこの段階で出現している異常性がデカすぎます。
さらに、
微弱とはいえ50メートルの範囲に達する電波を発するとなるとそれなりのエネルギーを必要とするはずです。そのエネルギーはどこから来ているのでしょうか。エネルギー保存則を破らない形でこれを納得させるのはかなり大変ではないでしょうか。ここまでで、既に2つ、通常の科学では説明がかなり大変な異常性をかかえていることになります。
その上で、
作者が主眼としたいであろうと推察されるこの点が説明されてくるわけですが、ここに至るまでにやたらデカい異常性が既に2つ出てきているため、肝心のこの異常性が影が薄くなってしまう印象を受けます。
財団の行動が研究者らしくない
未知の薬品らしきものが発見された際に、「注射剤らしいからヒトに注射してみよう」という対応は研究者らしくないように感じます。まずは成分を化学的に分析するなり、顕微鏡で観察するなり、あるいは動物実験を試みるなりするのが自然ではないでしょうか。in vitro(試験管内での)の過程を飛ばしていきなりin vivo(生体内での)の検証に進んでいるように読めてしまい、本作のリアリティをかなり損なってしまっている印象です。
また、実験記録として記述されている内容もかなり場当たり的に行われている印象を受けます。前述の通り、展開的にいって常識外れにデカい異常性を有するはずのオブジェクトの取り扱いとして考えた場合の現実味に欠けている印象を受けます。
考察の不足
本作のオブジェクトの最大の特徴は「感染者間での感覚、記憶、自我等の共有を可能にする細菌」だと受け取りました。
しかし、あらかじめその事を知らないはずの研究者が、観察と実験のデータだけからこの結論を導くのは相当困難なはずです。結論が常識外れなら、それを立証するためにはやはり常識外れの質と量の根拠が必要です。
しかし、本作では(それがストーリーの本筋ではないとのご判断によるのだろうとは推察いたしますが)その立証が全く描写されていません。
あくまで想像ですが、「感染者が複数になった時点で感染者が『声が聞こえる』『そこにないはずの物を感じる』『相手の心が読める』等を訴える」という現象が観察された場合、まず疑うのは何らかの妄想の存在でしょう。自我の境界が病的要因によって曖昧になった場合に(文字通り)《電波にかけられている》という類の妄想が生じやすいことはよく知られていることと思います。であれば、研究者はまずはこの《最も単純に事態を説明できる仮説》から検証するのが自然でしょう。
「細菌が電波で通信している」という常識外れの仮説にいきなり飛び付くのは、言ってみれば《トンデモさん》の思考であり、リアリティのある科学者の振る舞いらしくありません。
Dクラスの扱い
これはヘッドカノンをどう解釈するかという点にも関わってくるのであくまで私の個人的な印象とお断りしておきますが、本作中におけるDクラス職員に対する扱いはさすがに余りにもモルモット的に過ぎるのではないでしょうか。確かにDクラスは「Dは使い捨てのD」といわれるように一種の消耗品扱いというのが多くの作品で(特にいわゆる“lolfoundation”の頃には)見られましたが、最近では「いかにDクラスだからって地面から湧いて出るわけじゃない」という考えもあり、ただいたずらにDクラスを《消費》するだけの実験は少なくなる傾向にあると感じています。
もちろん、展開上不可欠ならDクラス職員を《消費》することも必要でしょうが、
個人的にはこの実験は単にDクラスに苦痛を与える以上の意義が見いだせず、端的に蛇足だと感じました。
さらに、その後で補遺の項目でDクラス職員に一時帰宅を許可しているのもちぐはぐな印象を受けます。
まとめます
本当に書きたいのはどっちか
改稿されている様子を拝見しますと、
TanimuraDdrgzさんが力点を置かれているのはこのオブジェクトの性質というより感染によって精神が接続された人間がどう振る舞うかという点にあるのではないかと拝察いたします。
現状では、そこに到達する前に様々な疑問点が浮かんできてしまい、肝心の点に至る前に興味が雑音にかき消されてしまっている印象を受けます。
本作の軸となる点を明確にして、その事をうまく伝える手段として全体の構成を整える必要があると思います。
あくまで一読者の感想であり、作者の意図を大幅に読み違えている点も多々あるかと存じます。ご参考までに、適当に取捨選択していただければ幸いです。
御作の完成を楽しみにしております。 拝
Aquila non capitat muscas.
ありがとうございます。
自分でもわかるとんでもネタなのですが、一部の人の間で信じられているそうなので行けるかなと思って使ってしまいました。
頂いた意見の通り、「感染によって精神が接続された人間がどう振る舞うか」が焦点となっているのは間違いありません。
面白ければそれでいいと思っている人間なので、伝えたかった内容と言われるよりは、オチをより正確に言うと、「感染によって精神が接続された人間がどう振る舞うか」と言うと「本来いない人間をいるものとして扱う状況になるという」のですがそれが「治療」されたらどうなるか?というネタでした。
このオブジェクト及び派生オブジェクト自体はネタの中では(事前の仕込みなので)本来そこまで重要ではないため、自分でも定義が曖昧だったと反省しております。
このあたりは自分でもかなり強引な展開だったと思います。
もう一度練り直してみようと思います。
こちらについては消費してもいい人間とそうでもない人間がDクラスでも分かれているだろうという自分なりの解釈でした。
本来の落ちに繋がる部分が曖昧なのはよろしくないのでやはり練り直しですね。
ただし全部リアリティのあるものに書き換えてしまうとハードSFのようになってしまうので、少し不思議レベルに抑えたいところではあります。
エセ科学でごまかしていたところをどうするか色々と考えてみます。