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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Ticonderoga
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの収容に伴う膨大なコスト及び社会への影響のため、SCP-XXXX-JPは現在収容されてません。巨大素数発見プロジェクト群-Lucasが推進されます。
説明: SCP-XXXX-JPは10進数で███████桁の巨大素数です。████████1でSCP-XXXX-JPの2進数として表記したものをバイナリとして実行すると、ある種の奇跡論的乱択アルゴリズム2として動作します。
研究により、SCP-XXXX-JPを利用することで入力にたいして実測上線型時間で動作する逐次ソートアルゴリズムが発見されています。SCP-XXXX-JPを用いたプログラムは最悪計算量が保証されないため、現在利用の是非が検討されています。3
補遺: 発見時点でSCP-XXXX-JPは██番目に大きい素数として周知されていました。現在、巨大素数発見プロジェクト群-Lucasを含む種々の巨大素数発見プロジェクトによってSCP-XXXX-JPは████番目に大きい素数となっています。
付与予定タグ: scp, esoteric-class, エントロピー, 概念, 確率, 記述, 数学, ショート2023
記事に書いていないこと(など雑多なメモ)
- 元ネタは違法素数
- 発見年数は1996年頃(種々の有名な素数発見プロジェクトが軒並み1996-2004あたりで開始されてるため)
- もっと短い方が良いか?
- この時点で終わりにして良いか?
- 計算量周りの記述は正しいか?(異常性のせいで「期待計算量」の意味が一意に定まらない)
計算機科学周りの単語についての補足(厳密でないかつ誤っている可能性があります。):
- バイナリ→ここでは0と1の文字列からなる機械語(プログラム)をさしています。
- 乱択アルゴリズム→乱数を用いたアルゴリズムです。例えばクイックソートが挙げられます。
- 実測上→実際にプログラムを動かした時のことです。
- 最良計算量→最良な状態を想定した時の計算量です。乱択アルゴリズムなら特に都合のいい乱数を常に引き続けることが想定されます。
- ソートアルゴリズム→あるデータ列を昇順に並び替えるアルゴリズムです。逐次比較ソート(不等式を用いたソート方法) の計算量は、データ数をNとして、NlogNに比例するかそれより真に大きいことが示されています。
- 逐次アルゴリズム→並列アルゴリズムの対義語です。一度に一つの命令しか実行しないアルゴリズムです。
- 最悪計算量→最悪な状態を想定した時の計算量です。乱択アルゴリズムなら特に都合の悪い乱数を常に引き続ける状態が想定されます。
- 保証されない→ここでの文脈は、最悪計算量が実測上の計算量よりも真に悪化することを指します。
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8557204 (19 Apr 2023 01:01)
アイデアとしては悪くないが、事件とか、実験記録とかがないと、何が異常なのかピンときにくいかな。
ご意見ありがとうございます。
現状DVです。「これはこういうものです。こういう効果があります」という説明を明かされただけで、面白みを感じられる要素を欠いているように思いました。例えば「ヒトが摂食すれば現実改変を起こせるようになるリンゴ」のようなアイテムをポンと置かれただけでは、読者はそれを面白いとは思いません。何か摩訶不思議な現象や物体があり、それが予想外の形(意外な展開や演出など)で読者を刺激するからこそ、読者は面白みを感じるのです。
おそらく
Yutchy591さんは「こうしたら面白いんじゃないか」と考えて本作を批評に出したのだと思いますが、どういう部分に面白さを感じられると思ったのか、ご自身で言語化してみてはいただけないでしょうか。それをスポイラーとして設置して、読者に面白さが伝わるか否かを批評者に尋ねたり、あるいはあなたの第一歩のための計画書作りをはじめとするエッセイと照らし合わせてみるなりしてみると良いかと思います。
なお私は数学や計算機科学に関しては門外漢ですので、「バイナリ」「乱択アルゴリズム」「期待線型時間」「期待線型時間」と言われても頭には疑問符しか浮かびませんでした。補遺:についてもSCP-XXXX-JPが(既知の範囲内で)████番目に大きい素数と言われても、だからどうしたのだろうとしか思いませんでした。SCP-XXXX-JPが████番目に大きい素数であることは何を意味するのか、本作においてどういう価値があるのか、読者から読み取れるようにすべきだと感じました。
ただでさえかなり短いので、これ以上削ることのできる部分は無いように思います。
いえ、現状では「何か有益そうな数字」以外に何も伝わってこない印象を受けます。実験記録でなくても良いですが、何かしら意義を伝える工夫が必要だと思います。
批評ありがとうございます。
お返事ありがとうございます。
第一に、オブジェクトの性質について面白くは感じませんでした。先に例に挙げた「ヒトが摂食すれば現実改変を起こせるようになるリンゴ」と同じで心を動かされないか、むしろ数字という抽象的なものであり、さらに異常性の発現のためによく分からない操作を必要とするがためにイメージがしづらく、リンゴよりも印象が悪いです。
素材としての数字を面白さを読者に伝えたいのならば、数学を題材にしている既存のメディアがどのような取り扱いをしているのかを学び、そこから作品に昇華する必要があると思います。私の把握している範囲内では、例えば予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」やナゾトキラボあたりが非数学徒の視聴者にも数学や数字の性質の面白さが伝わるように題材を料理し、対象にコンテンツを提供しています。数字の性質という、一般的に難解さや抽象性に阻まれてしまう素材を扱う上で、本作は現段階で料理が欠けているように思います。
第二に、素数発見プロジェクトが実施された年代を大多数の読者は把握していないことでしょう。例えば、1960年代にメキシコの海底から不可思議なオブジェクトが発見されたとします。この説明だけで、このオブジェクトの発見経緯がかつてアポロ計画と並んで米国が推進していたモホール計画に関連することを見抜ける人はほとんどいないと思われます。もし研究史的な面白さをプッシュしたいのであれば、時代背景を著者自ら作品内で説明しなければ通じません。
乱数が計算にどう寄与するのか存じ上げないため、ご説明いただいてもピンと来ませんでした。もしこの異常性で面白さを伝えようとするならば、電子計算機の仕組み自体を読者にある程度噛み砕いて(そして相応の字数を割いて)説明する必要がありそうです。
加えて、物凄い速度で計算を完了するということであれば、SCP-155 - 速度無限のコンピュータ が既に存在します。従って、本作の異常性が何か新奇性に富む印象は受けませんでした。
既に第2パラグラフ自体記述が難解ですが、ここを除去するとオブジェクトの意義が読者にますます伝わらなくなるため、除去しない方が賢明です。
そのことをしっかり本文に記載しないと読者は読み取れないように思います。
加えて、「発見されにくいからTiconderogaだよ~」という主張をオチにしても、それは読者を面白がらせるだけのインパクトが無いように思います。例えばTiconderogaの代表格としてSCP-2472-JPがあります。詳細は伏せますが、この作品は我々ヒトに馴染み深い愛玩動物がほぼ根絶状態にある衝撃、加えて別の生物がそれを模している気味の悪さや不快感、そして後の祭りという感覚を読者に強力に植え付けるものです。この感覚の強化こそ、「収容不可能だがその必要もない」というTiconderogaの得意とする領域でしょう。本作では、不思議な数字が見つかりにくいだけということがオチになっており、Ticonderogaの強みを発揮できていません。
ご自身の得意な分野・領域の知識を活用するという姿勢は私自身推奨するものですが、それは諸刃の剣です。得意分野や専門領域を活かした創作は、著者自身がよく触れている分リアリティを追求できたり隠れた面白さを見出しやすかったりというメリットがある一方、一般の読者に面白さを届けるために見せ方に工夫が求められるというデメリットもあります。ご自身で「異常性はおそらく計算機科学の知識がある程度必要になってしまっていると思われます」とおっしゃっているように、本作の面白さを理解するには前提知識とセンスが必要です。数学の教科書をただ読んで面白さを感じられる人間は稀です。ご自身が感じている魅力を読者にも伝わるように引き出すことが最大の課題であるように感じました(そして、それは字数制限のあるショートコンとは相性の悪いものかもしれません)。
最後に、私自身数学は門外漢ですが、数学に関するオブジェクトで面白いと感じたものを2つピックアップしておきます。
素因数分解自体は高校の数学Aで学習するものであり、概念自体はそこまで複雑で難解なものではありません。しかし、非常に莫大な数字においてその処理が非常に困難になることに着目した本作は、数学の持つ意外性を我々に提供してくれています。特に先述のSCP-155を指標として用いることにより、如何に計算が困難であるかが如実に示され、ある種の絶望感をも与えてくれます(より実感を伴った感覚はアニヲタwikiの解説によるものではありましたが)。
表と裏の出る確率が変動するコインです。その変動の周期によって、最終的に異常性が存在するのかしないのかという哲学的にも思える問いを投げかける作品です。読者を不思議な感覚に包むパラドックスが描かれています。
数字や数学の性質の面白さを読者に届けるならば、こうした先行作品が大いに参考になるのではないでしょうか。
丁寧な御返事ありがとうございます。
どうやら、筆者本人の想像以上にオブジェクトの異常性が伝わり辛いものになってしまったようです。
このオブジェクトを理解するために周辺知識を書き連ねるのも、SCP財団のテーマに沿ったものでなくなってしまうため、良い改善案が思い浮かばない限り没にしようと思います。
改めて、様々なアドバイスをありがとうございます。
SCP-4559 - レシートはいかがですか?が
・短い
・乱数を扱う
・有用
の3点が共通していることから良い参考作品になると思います。
以下は個人的に感じた点です。
・素数じゃなくてもいい?
たまたまこの数字が人類が注目できる性質をもつ素数でもあったというだけで、素数だからこそ、この異常性を持つことができた というわけではないようです。
また、無限にある素数のうち該当の素数ただひとつだけがこの異常性を持つという点からも、素数ならではという前提があまり強く刺さっていないようでした。もしも時間を気にせず調査できるのなら、他にも同様の異常性を持った数字は素数である / ないのどちらでも無限に見つかる気がします。
数学に詳しい人が感じがちな、素数の掴みどころがないミステリアス感は誰もが持っているわけではないと思うので、その辺の感覚を(誰もが分かるだろう)という前提にして話を進めると温度差が生じるおそれがあります。
・Thaumielにはならない理由
作者が「いや、Ticonderogaを使いたいので」といえばそれで収まる話ではあるものの、財団世界側からすると「財団の活動に使えそうだし、リスクも意図的な外部要因くらいだからThaumielにするべきでは?」となりそうです。ここで、Thaumielにはできなかった理由(例: 実験や追加調査をした結果おかしさが判明した)が加われば、その疑問点が解消されます。
批評ありがとうございます。