ざんねんないきものたち(仮)

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの周辺と内部は常に監視カメラで監視され、周囲は3mのコンクリートの壁とその上部は害獣防除用の電気柵で囲まれます。SCP-XXX-JP周辺にカバーストーリー『私有地』を流し、一般人の侵入を防いでください。また、SCP-XXX-JP-A個体には週に一度カウンセリングが実施されます。

イベント・井戸端会議の発生が確認された場合、SCP-XXX-JPの周辺に麻酔銃を所持した警備員を最低でも十人配置し、全SCP-XXX-JP-A個体がSCP-XXX-JP内の檻に戻るまで監視を続けてください。

説明: SCP-XXX-JPは、20██年に廃業された神奈川県████市に存在する████ふれあい動物園の施設です。経年劣化以外に異常性発現以前との外見上の差異はありません。SCP-XXX-JPの異常性は、内部に平均して1時間以上留まった哺乳類をSCP-XXX-JP-Aに変化させます。SCP-XXX-JP-Aは声帯や言語中枢が存在しないにも関わらず、不明な手段で日本語での発声及び会話能力を得ます。

SCP-XXX-JP-Aは基本的にSCP-XXX-JP内部の檻の内部に留まっています。SCP-XXX-JP-Aが檻の外部へ出たケースは、2023年4月現在後述する『イベント・ハウンド』とその直後のみとなっています。特筆すべき点として、SCP-XXX-JP-Aは摂食行為など生理的活動を一切行わないにも関わらず、少なくとも外見上生命活動を続けていることが挙げられます。また、現在のSCP-XXX-JP-Aは野生動物への暴露が相次いでおり、正確な個体数は不明です。

SCP-XXX-JP-A群はSCP-XXX-JP内部にヒトが侵入した場合、『イベント・ハウンド』を発生させます。
『イベント・ハウンド』のプロセスは以下の通りです。

  1. SCP-XXX-JP内部にヒト(以下『侵入者』と表記)が侵入した場合、檻が解放され、全てのSCP-XXX-JP-Aが外部へと開放されます。
  2. SCP-XXX-JP-A個体群は侵入者を発見するまで、SCP-XXX-JP内部を巡回します。この途中、侵入者がSCP-XXX-JP外部へ出た場合、SCP-XXX-JP-A群は檻へと自ら戻ります。
  3. SCP-XXX-JP-A群は侵入者を発生すると他個体が瞬間的に移動し、侵入者に覆い被さるように捕獲します。
  4. 捕獲された侵入者とSCP-XXX-JP-A群は檻へと移動し、侵入者は檻へ施錠され

SCP-XXX-JP-Aは、内部に侵入したヒトを積極的に襲います。襲われたヒトはSCP-XXX-JP内の檻へと不明な手段で瞬間的に転移します。しかし、檻は成人したヒトの力程度で解放が可能な重量の上、周囲にはSCP-XXX-JP-A群が存在しないため大人であれば脱出は容易です。

全てのSCP-XXX-JP-A個体の言動はヒト社会においてネガティブと感じさせるものが多く、ヒトの双極性障害に類似した症状を持つ個体も存在します。これらの精神状態は、SCP-XXX-JP内部から出ることのできないストレスによるものだと考えられています。この精神状態によるものか、

補遺XXX-Jp:1
SCP-XXX-JPは2022/6/14日、SCP-XXX-JP周辺で「廃業した動物園に行った子供たちがいなくなった」という近隣住民の通報が警察にされ、調査に向かった警官が財団に報告し、エージェント・一茶が調査を行った結果発見されました。以下は
エージェント・一茶による調査記録です。

2022/06/25/23:55:35〜6/26/3:30:24 イベントログ

エージェント・一茶 :えー、これより未解明領域UE-██████への潜入及び近隣住民の捜索を行う。

[エージェント・一茶がSCP-XXX-JP内部へ侵入する。]

エージェント・一茶 :おーい、██くん、███くん、1いたら返事してください!助けに来ました!

[ウマ(Equus caballus)のSCP-XXX-JP-Aが出現する。]
エージェント・一茶: うわっ!何だ、こいつ、何でこんなとこに?

SCP-XXX-JP-A: ヒトの

調査の結果、███ふれあい動物園の営業者は神奈川県川崎市在住の 園田 和夫氏であったこと、園田氏は████ふれあい動物園の廃業により破産し、現在生活保護を受けていることが判明しました。以下は園田氏に行われたインタビュー記録です。
インタビュー記録XXX-JP

対象: 園田 和夫氏

インタビュアー: エージェント・一茶

付記: エージェント・一茶は財団フロント企業の██どうぶつの会の職員に偽装してある。████ふれあい動物園を買収し、中の動物の管理をしており今回は██どうぶつの会の記事制作のためのインタビューをしているというカバーストーリーを流布している。

<記録開始>

エージェント・一茶: 初めまして、私は██どうぶつの会の田淵2と申します。今日はよろしくお願いします。

園田氏: よろしくお願いします。

エージェント・一茶: それでは、インタビューを始めます。まず、あなたがかつて経営されていた████ふれあい動物園について教えてくださいませんか?

園田氏: あの、改めてお聞きしますが、その前にあの動物園と動物たちは元気なんですよね?できたら会いに行きたいのですが、生活保護受けてるし、バイトに行かないといけないので行けません。私はそれだけが心配で……

エージェント・一茶: 大丈夫ですよ。あの子たちは私たちが責任を持って世話をしています。みんな元気な子たちばかりですね!(SCP-XXX-JP-A群の写真を見せる)

園田氏: 良かった、元気そうだ。なら安心して話ができますね。

園田氏: えっと、何から話せばいいんでしょう。とりあえず、昔のことから話しますね。私は、父から████ふれあい動物園を引き継ぎました。昔から父は動物が大好きで、ここの動物園をとても大切に思っていました。

エージェント・一茶: 良いお父さんだったんですね。

園田氏: はい、良い父でした。少なくとも私よりかは。だから、まだ小さい私に「お前は大きくなったら、ここを継ぐんだぞ」って繰り返し言ってきました。おかげで私は動物が大好きになり、そのせいで将来は動物園を継ぐのが当たり前だという認識になっていたんです。

園田氏: で、当たり前のように動物園を継いで、恋人ができて、結婚して、普通の人として生きてきたんです。でも「こんな生き方でいいのか」と思い始めた時期があったんです。「こんなど田舎にいて小さな動物園を経営してて何が残せるのか、自分はこいつらみたいにとりあえず幸せに生かされてるけど、本当は檻の中に閉じこめられているのも同然なんじゃないか」ってね。

エージェント・一茶: 若い時にはよくあることですよね。自分にもここに入ったばかりの時、そんな悩みを抱えていました。

園田氏: そしたら、ああ、田淵さん、あなたは笑わないで聞いてくれますかね。その夜、眠れなくなって園内を散歩していたら、動物たちが話しているのを聞いたんです。ウマも、サルも、人の声で。

エージェント・一茶: 詳しい話を聞かせてもらえますか?

園田氏: え、まあ、話のネタにはなるか。ストレスと過労による幻覚だったと今では思ってますがね。話の内容はうちの職員とか、天気とか、そういうどうでもいい話ばっかりだったんですが、なぜかその会話を聞いていると心が落ち着くような、安心できるような、そんな気がしてそれからは毎日のように檻の前にこっそり忍び込んで話を聞くようになったんです。

エージェント・一茶: その動物たちのおかげで精神状態を保てたと。

園田氏: そうです。家内との間にかわいい息子も生ました。動物園の売り上げもまあまあで、生活はしていけました。そうなるとそんな疑問もどうでも良くなりました。動物の檻に忍びこむこともなくなりました。そんなタイミングで……

エージェント・一茶: そんな時にパンデミックが起きたと言うことですね?

園田氏: (頷く)ソーシャルなんちゃらのせいで、売り上げががくんと落ち、借金は山積みになりました。常連の地元の人たちのおかげでやっていけたのに、その人たちがみんないなくなったんですから当然です。最初のうちは家内も耐えていましたが、しばらくして帰ってきたら、妻は息子を連れて実家に帰った後で……(嗚咽)

エージェント・一茶: それは、大変でしたね。それから自己破産して、私たちに████ふれあい動物園を譲り渡したと。

園田氏: そうです。本当はずっと私が世話をしてあげたかったのですが……没収対象でしたし、お金も無いので信頼できるらしい貴方達に預けることにしたんです。みんな元気そうだし、貴方たちに任せて良かったと思います。

エージェント・一茶: なるほど、今まで大変な人生を送ってきたんですね。辛かったでしょう。思い出すだけでも辛いはずなのに話をしていただきありがとうございました。最後に、個人的に聞きたいことがあるのですが。

園田氏: 何ですか?話を聞いてくれたので、答えられることは答えますが。

エージェント・一茶: あなたが昔夜に聞いていた、動物たちの会話の内容をできたらもう少し詳しく教えていただきたいのですが。

園田氏: えっと、天気とか以外はたしか「うちの世話係働きすぎじゃない?」とか、「園長を見ていると安心できる」とか、そんな話でしたよ。

エージェント・一茶: なるほど、ありがとうございます。では今後も、あの子たちは私たちにお任せください。それと、定期的にあなたには私たちがあの子たちの現状を伝えますのでご安心ください。今日はありがとうございました。

園田氏: こちらこそ、話を聞いてくれてありがとうございました。

<記録終了>
備考: SCP-XXX-JP-Aの異常性は、████ふれあい動物園閉園前にも恐らくは存在していたことが判明しました。しかし、SCP-XXX-JP-A群に████ふれあい動物園閉園前のことを質問しても、「覚えていない」「分からない」といった回答しか得られていません。今後の調査が待たれます。

付与予定タグ: jp 場所 Euclid 生命 精神影響


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  1. portal:8548417 (22 Apr 2023 02:09)
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