ショートコンテスト：最高の伴侶

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 最高の伴侶
著者: without-T-letter
作成年: 20XX

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 「エンムスビイベント」の発生を防ぐために婚活系フロント企業「セイレンパールセンター」に「理想の伴侶¹」を求めている²個人を監視し、紹介することで、結婚させることで、収容してください。個人の願望が不可能、あるいは不適当³な場合は、簡易人格処理を施すことが許可されています。

説明: SCP-XXXX-JPは、「理想の伴侶」を求める個人に異常現象を引き起こすbotです。不明なプロセスによって選定された個人（以下SCP-XXXX-JP-1）に対して、下記の「エンムスビイベント」が発生します。

第一段階: SCP-XXXX-JP-1の住所に、結婚相談の案内について記された封筒⁴が条件を満たすまで、定期的に届きます。⁵受け取った人間が、脅迫、洗脳等の干渉のない状態で、なおかつみずからの手で意識的に、

迷惑メールや、スパムではないこと
完遂、あるいは拒絶した場合に発生すること

を理解したうえで、破棄した場合、あるいは、SCP-XXXX-JP-1が、条件を満たさなくなると、エンムスビイベントは終了しますが、再び選定されると再度発生します。必要事項を記入したうえで、返送すると、一週間以内に愛玩動物⁶（以下SCP-XXXX-JP-2）が送付され、第二段階に移行します。

第二段階: SCP-XXXX-JP-1は、SCP-XXXX-JP-2を、SCP-XXXX-JP-2を、一般的な愛玩動物として愛するようになります。

補遺:SCP-XXXX-JPを作成したと思われる要注意団体PAMWACにエージェントを潜入させた結果以下のようなことが判明しました。
*JOICLE 、GAW及び動物愛護団体「殺処分なしで」⁷の構成員を含む。

自身に送付されたSCP-XXXX-JP-2は、最初に視認した人間にとっては、自らの願望が具現化された伴侶の姿として認識されるが、一般人には、通常の愛玩家として認識される。
正常性保護団体の妨害を想定している。
拡散に協力している賛同者が一般社会にもに遍在している。

以上の調査結果より、SCP-XXXX-JP-2には、送付プロセス以外には非異常性の猫と同等であると結論付けられました。

- _
+ ネタバレ - きっと幸せなのでしょう。きっと。

こいつの異常性
個人的に幸福な結婚したい！と思ったいる個人に結婚相談の広告みたいなのを届けるボットです。
もともと長編で出すつもりでしたが、短編のネタが切れてきたので、いくらか削って短編にしました。削り足りてないかもしれない。
あらすじ
その１
PAMWACにて、
JOCLE勤務「異常存在を閉じ込めたり壊そうとするやつら（＝財団、GOC）には「異常」と認識できない、あて先の人には理想の嫁（及びスパダリ）と認識される動物を作るぞ」
GAW構成員「んじゃ、ボット作るわ」
殺処分なしで構成員「ねこいっぱい余ってるし、いっぱい引き取ってよ。」
賛同者「いいね！僕たちも似たようなの作ってばらまくよ。」

財団「なんかみんな盛り上がってるけど、つまりペット紹介サイトかな？まあbotは異常なので、収容するか。でも優先順位は低めかな。」
その２
結果、猫がいるので、（最終的にはほとんど）誰も結婚しなくなる。
財団「人類ピンチ！猫（異常性の有無にかかわらず。）のいるところは結婚してない＝子供がいない＝ネコは人類を滅ぼす（＝「危険であること、有害であること」は認識できる）よって、猫を処分しろ」
職員「ええ、、（大勢が猫を受け取ってしまっているので、積極的に行動しないまたは、離反）」
その３
財団「逆に誰も自主的に繁殖しなくなったっていいさ、と考えて、システムに代わりに繁殖させよう。」

FAQ
Q　SCP-2000や、アンニュイとかしないの？
Aしても意味がない。
「最初に視認した人間が対象」なので、人類総入れ替えしても、「ノラ」の餌食になるだけ。アンニュイはしなくても、人類が混乱しないことから、必要がない。
Q　異常性が認識できないなら、なぜスパイはメモできたのか
スパイはひょっとしたら異常存在を収容する気があまりないのかもしれない。やる気がないだけかもしれないし、二重スパイかもしれないし、（かつての）ブライト博士みたいに、真面目じゃないのかもしれない。

Q　「エデンは来たれり」ってもしや、、
はい、「エデンは遠く」のオマージュです。