先の見えぬ暗闇の向こうで

現在このページの批評は中断しています。

クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 先の見えぬ暗闇の先で
著者: march_720
作成年: 2023

発見当時のSCP-XXXX-JP

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPが存在する山は、カバーストーリー「私有地」または「森林保護」を適用し、一般人の立ち入りを禁止してください。

SCP-XXXX-JPの入口付近には、4名以上の警備員を配置し、一般人が内部に侵入することがないようにしてください。以前にSCP-XXXX-JPに侵入した人物が再出現した場合、付近のサイトで尋問した後に、記憶処理をして解放してください。

説明: SCP-XXXX-JPは熊本県██市の██山に存在するトンネルです。かつては通常のトンネルと変わらず使用されてきましたが、このトンネルに侵入した人物や自動車の失踪が相次いだことから、██署が調査を開始し、██署に潜入していたエージェントからの報告により、発見に至りました。

SCP-XXXX-JP内部には、多数の人型実体(以下SCP-XXXX-JP-1)、多数の自動販売機(以下SCP-XXXX-JP-2)、等間隔で設置された鉄製のドア(以下SCP-XXXX-JP-3)が存在しています。これらの詳細については探査記録を参照してください。

SCP-XXXX-JPに潜入した人物(以下被験者)は、地球上のいかなる場所とも一致しない、トンネル内部と思われる空間に転送されます。この空間の全長は、被験者が潜入する度に変化します。現在、███mから██████mまでの変化が確認されています。一度に2人以上の被験者を潜入させる試みは、一方の被験者の消失により失敗しています。

SCP-XXXX-JP内部を一定距離進むと、「出口」と認識される、白い明かりが視認できます。出口に到達した被験者は、未知の空間(以下SCP-XXXX-JP-a)を経て、SCP-XXXX-JPの入り口付近に再出現します。SCP-XXXX-JP-aの詳細は探査記録を参照してください。

+ 探査記録XXXX-JP-01 - 日付2015/1/██

被験者: D-2014

実施方法:SCP-XXXX-JP内部に、GPS発信機、小型無線カメラ、無線通信機、距離計測器、懐中電灯を所持させて潜入させる。
外部からは街田博士が、無線機を用いて指示を出す。

目的: SCP-XXXX-JPの内部の様子の確認。

<記録開始>

[SCP-XXXX-JPに入ると同時に、GPS反応がロストする]

D-2014: 入ったぞ、博士。こっからどうすればいいんだ?

街田博士: こちらから指示を出すので、それまで進んでください。

D-2014: 了解。

[約80m移動、前方から白衣を着たSCP-XXXX-JP-1が歩いてくるのが確認できる]

街田博士: では、目の前のSCP-XXXX-JP-1に話しかけてください。

[20秒ほど会話する。人型実体の声は記録されていない。D-2014が何かを受け取り、SCP-XXXX-JP-1は消失した]

街田博士: 会話の内容と、受け取ったものを報告してください。

D-2014: どこか体に悪いとこはないか聞かれたな。特にないって答えたら、栄養ドリンクをくれたぞ。飲んでもいいか?

街田博士: 異常性がないか調査をしないといけないので、そのまま持ち帰ってください。では再び進んでください。

[約370m移動。前方に自動販売機が見える。サンプルはすべて███社が販売している████であり、100円のシールが貼ってある]

街田博士: その自動販売機を調べてください。

D-2014: [全てのボタンを押した後で]何も起きないな。金なんて持ってないし。

街田博士: 仕方ないですね。先に進んでください。

[約5400m移動。D-2014が右側の壁にボタンを発見する]

街田博士: 押してみてください。

[D-2014がボタンを押すと同時に、大きな音を立ててトンネルが崩落する。D-2014が所持していたカメラの信号が途絶する]

街田博士: D-2014、大丈夫ですか？[10秒間返答なし]記録を終了しましょう。

<記録終了>

終了報告書: トンネルの中はかなりの長さがあるようです。次回からは乗り物を使った方がいいかもしれません。D-2014については、次回の探査で確認しましょう。──街田博士

+ 探査記録XXXX-JP-02 - 日付2015/1/██

被験者: D-1511

実施方法: 探査記録1と同様の装備を所持させ、自転車に乗ったまま潜入させる。

目的: SCP-XXXX-JPの全長の確認および、D-2014の救出。

<記録開始>

[SCP-XXXX-JPに入ると同時に、GPS反応がロストする]

D-1511: ありゃ、自転車が消えちまったぞ。

街田博士: どうやら乗り物は入った時点で消失するみたいですね。では、徒歩で進んでください。必要に応じて指示を出すので、それまで進んでください。

[約6000m移動。ここまで崩落の跡は見られない]

街田博士: もしかしたらD-2014がいた空間とは別の空間なのかもしれません。救出は断念して、先に進んでください。

[約1750m移動。前方に出口が出現する]

D-1511: お、出口が見えるぞ博士!

街田博士: では、そこから脱出してください。

[出口に到達すると同時に、D-1511が所持していたすべての電子機器の電源がオフになる]

[1分48秒後、D-1511がSCP-XXXX-JPの入り口に再出現する]

終了報告書: D-1511の報告によると、出口の向こう側に一軒の家と湖があったそうです。家は鍵がかかっていては入れなかったそうですが。何にしても、まだ謎が多いですね。──街田博士

SCP-XXXX-JPの出口

+ 探査記録XXXX-JP-03 - 日付2015/2/██

被験者: D-1511

実施方法: 探査記録1と同様の装備に加え、1000円札2枚を所持させて潜入させる。

目的: SCP-XXXX-JP-2およびSCP-XXXX-JP-3の調査。

<記録開始>

街田博士: 人型実体は無視して進み、SCP-XXXX-JP-2を発見したら止まってください。

[約930m移動。前方にSCP-XXXX-JP-2が出現する。探査記録01で発見したものと外見的に差異はない]

D-1511: これを買えばいいのか?

街田博士: はい、どれでもいいので、一つ購入してください。

[街田博士の指示通りに購入する。キャップに人間の眼球に類似した物体が付いた、サンプルと同様の外見をしたペットボトルが排出される。]

D-1511: うわっ!なんだこれ!?

街田博士: 目玉…ですね。瞬きもしていますし、こちらが見えているのでしょうか。
研究のために、できるだけそのままの状態で持ち帰ってください。

D-1511: 正気かよ…

街田博士: では次に、SCP-XXXX-JP-3の調査をしましょう。左側のドアに近づいて、カメラを向けてください。

D-1511: [カメラをSCP-XXXX-JP-3に向けて]一応非常口みたいだな。電気がついてないから、近づくまで分からなかったぜ。

街田博士: その中に入ることはできますか?

D-1511: えーっと…ちょっとさび付いてるが、開いたな。行ってみるか。

[カメラが開けられたSCP-XXXX-JP-3を映す。暗闇が広がっており、光は視認できない]

[SCP-XXXX-JP-3内部に侵入すると同時に、D-1511が所持していたすべての電子機器の電源がオフになる]

[2分36秒後、D-1511がSCP-XXXX-JPの入り口に再出現する。すべての電子機器の電源がオンになる]

<記録終了>

終了報告書: 報告では、家に鍵がかかっておらず、中に入ることができたようです。中の部屋の1つに白いワンピースを着た少女がいたようですが、ドアが開いていたのに部屋の中に入れなかったようです。その少女は何者なのでしょうか。
また、D-1511が持ち帰ってきたペットボトルについて調査したところ、視神経が存在していないこと以外は、人間の眼球と構造上の違いは無いと判明しました。このペットボトルは、低脅威度物品収容ロッカーに保管しておきます。──街田博士

+ 探査記録XXXX-JP-07 - 日付2015/2/██

実施方法: 探査記録1と同様の装備を所持させて潜入させる。

目的: SCP-XXXX-JP-aのさらなる調査

<記録開始>

街田博士: 今回はSCP-XXXX-JP-1、2は無視し、出口まで進んでください。

D-1511: …わかった。

[D-1511の声に活気がなくなる]

[2750m移動。前方から白衣を着たSCP-XXXX-JP-1が歩いてくる。D-1511がSCP-XXXX-JP-1に話しかける]

街田博士: D-1511。勝手な行動は処分の対象になります。すぐに話すのをやめてください。

[D-1511は街田博士の指示を無視し、話し続ける。SCP-XXXX-JP-1がD-1511に錠剤1錠を渡し、去っていく。
D-1511はそれを服用する。]

街田博士: D-1511!今すぐ勝手な行動をやめてください。SCP-XXXX-JP-3から脱出してください。

[D-1511は街田博士の指示を無視し、前方に歩き始める。]

[約██████m移動。この間もD-1511は街田博士の指示を無視し続ける。カメラが白いワンピースを着たSCP-XXXX-JP-1を映し出す。直後にカメラが暗転する2]

[13分40秒後、D-1511が再出現する。この時点でD-1511は意識不明の状態であり、近隣のサイト81██で治療を行ったが、再出現から約13分後に死亡が確認された]

<記録終了>

終了報告書: 不可解なことに、D-1511の死因は栄養失調と判断されました。もちろん、SCP-XXXX-JP内部に潜入する前はそのような様子は見られませんでした。これはSCP-XXXX-JP-1が、D-1511に何らかの影響を及ぼしたとみて間違いないでしょう。──街田博士

補遺1: D-1511が所持していたバックパックの中から、著しく劣化したメモ用紙が発見されました。以下はそのメモ用紙に記載されていた内容です

さい近たくさん[判別不能]が来てうれしいな
ちょっと前は家から出られなかったのに
今はこんなに元気になっちゃった!
また[データ削除済]みたいに
いろんなところにいけるかも!
楽しみにしてるね!

現在、SCP-XXXX-JPの実験は無期限に停止されています

付与予定タグ: scp jp safe 建造物 人型 異次元 ポータル

---

ページ情報

執筆者: march_720

文字数: 6629

リビジョン数: 26

批評コメント: 2

最終更新: 09 May 2023 03:41

最終コメント: 07 May 2023 14:54 by march_720

+ 使用画像のライセンス表示を開く

ファイルページ: [http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:8542657-3-gist]

ソース: http://scp-jp-storage.wdfiles.com/local--files/file%3A8542657-3-gist/%E4%B8%AD%E4%B8%89%E5%9D%82%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB.jpg
ライセンス: CC BY-SA 3.0

タイトル: 不明
著作権者: OS6
公開年: 2009年
補足:

ファイルページ: [http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:8542657-4-mab5]

ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/local--files/file:8542657-4-mab5/%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%28%E5%87%BA%E5%8F%A3%29.jpg

ライセンス: CC BY-SA 3.0

タイトル: 不明
著作権者: Der_Amateur
公開年: 2021年
補足:

---

• • _
  批評コメント批評コメント

  
  コメント投稿フォームへ

  Kajikimaguro 07 May 2023 14:11

  拝読致しました。

  リビジョン23時点の批評です。

  まず初めに「:」まで太文字にし、「:」と「本文」との間には半角スペース(小さい空白)を入れてください。

  例:
  アイテム番号: SCP-XXXX-JP

  オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter

  特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは〜

  説明: SCP-XXXX-JPは〜

  終了報告書:報告では、家に鍵がかかっておらず、

  構文忘れです。

  街田博士:D-1511!今すぐ勝手な行動をやめてください。SCP-XXXX-JP-3から脱出してください。

  同様に構文忘れです。

  現状DVです。ただ延々と続いたり続かなかったり何かがいるトンネル、と現状それだけでありそこからの発展性があまり感じられませんでした。というよりもトンネルないの情景が一種のひっちゃかめっちゃかな状態である様に感じてしまい色々なものをとりあえず落とし込んだ様に見えてしまいます。と言うよりも正直に言うと妖怪ウォッチのえんえんトンネルに類似し、それとの差別化があまりできていない様な印象があり、当記事における最後の文章も予想外な結末というより何なんだこいつ感がすごかったです。

  記事作成頑張ってください。

  march_720 07 May 2023 14:54

  コメントありがとうございます！

  実はこの下書きを書くのにあたって元にしたネタ…まさにその通りなんですよね。
  書きたいことをとりあえず詰め込んだ感じなので、ひっちゃかめっちゃかな状態というのは、本当にその通りだと思います…
  ひとまず、元ネタとの差別化と、内容の整理を目標に改稿しようと思います。
  構文忘れに関しては修正しておきます。

  批評コメントTopへ

  - hide block

ERROR

The march_720's portal does not exist.

エラー:	march_720のportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。

利用ガイド

1. portal:8542657 (10 Apr 2023 12:41)