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1,2,3,4…14。全員揃ったようですね、
一応確認ですが、ここに集まってもらった皆さんは「異常である」とみなされた方々…アノマリー職員ということで大丈夫でしょうか？
…はい、大丈夫そうですね。
では、早速始めて…おや、あなたは？
ほう、飛び入り参加ですか。
ではそこの、一番後ろの列の席にどうぞ。
ちょうどその列だけ、誰も座っていませんしね。
では改めまして、早速始めて参りましょう。
皆さんはじめまして、このオリエンテーションを担当させて頂く黒紫と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今回は「アノマリー職員へのオリエンテーション」ということで、皆さんには財団でどのように暮らすべきかについて説明する事となります。
ああ、もちろん私が話したことに従わなくても構いませんよ。ただまあ…その場合は再収容の可能性が高くなると思いますがね。
まず最初に言いますが、十中八九皆さんはこれからつらい生活を送ることになるでしょう。
他の職員に避けられ、陰口を叩かれ、危険なオブジェクト担当に回され。
あとは…そうですね、確か任務中に見殺しにされて死んだ方も居たはずです。
それが何故なのか、分かる人は居ますか？
では、前列の1番左で手を上げている方。
ふむふむ、「異常だから」ですか。
惜しいですね、少し違います。
他に答えたい方は…居ないようですね。
答えは簡単、「自分たちより劣っているから」です。
これだけ聞いて理解できる方、いらっしゃいますか？
ああ、やはり居ませんね。
皆さんは小中学校や高校で虐められる人間は、どのような人物だと考えますか？
運動神経が無い人や頭の悪い人、容姿が醜い人や性格が悪い人。
そんな人々は、即ち普通の人より「劣っている」人です。
運動神経が無い人は運動面で劣っていて、頭の悪い人は勉強面で劣っている。
容姿が見にくい人は見た目が劣っていて、正確の悪い人は心が劣っている。
小中学校や高校は、社会の縮図とされています。
つまり、虐められるのは普通の人より劣っている人、つまり彼らより劣っている人というわけです。
皆さんは容姿や能力等が「異常である」という点で、普通の人と違う、つまり「劣っている」わけです。
では、どうすれば虐められる事が無くなるのか。
簡単なことです。
「彼らより優れた存在になる」、それだけです。
運動スキルを磨き、良い評価を貰えば良い。
判断力や思考力を伸ばし、人々を成功へ導けば良い。
その容姿を認めてくれる人と意気投合し、仲良く励み出世していけば良い。
人に好かれるような性格へと変わり、多くの人々と仲良くすれば良い。
簡単なことでしょう？
時には励み、時には演技し、時には本心をさらけ出す。
財団に就職したあなた達なら、きっと上手くできることでしょう。
これでオリエンテーションは終わりです。
皆さん、私の説明は理解できましたか？
そうですか。私の話が役に立てば嬉しいです。
では最後に、質問がある方は居ますか？
ではそこの、中列の一番右の方。
ふむふむ、虐めを受けたらどこに相談すればよいか、ですか。
そうですね…倫理委員会や対話部門なんかが挙げられます。
それと、何かありましたら気軽に私に相談してください。
これでも結構、交友関係は広いですからね。きっと力になれると思います。
他には居ますか？
ではそこの、後列の方。
ほう、なぜ異常性を持たない私がこのオリエンテーションを受けることを許してくれたのか、ですか。
何を言っているのですか、あなたは立派な異常を持っているじゃないですか。
わからないですか？
異常の存在を知っているということは、それ即ち異常なのですよ。
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- portal:8518479 (16 Mar 2023 05:38)
拝読しました。
現状のまま投稿されればDVすると思います。
この記事は異常性持ち職員に対するオリエンテーションとして位置づけられていますが、対象の括りと内容があまりにも大雑把なように感じました。本オリエンテーションがどのような異常性を持った職員を対象としているのかは描写が不足しているためわかりませんが、既存の人事ファイルに登場するアノマリー職員だけでもかなり異常性には幅があります。明らかに人外の職員もいれば、特定のシチュエーションで異常な能力を発揮できる職員もいます。彼ら彼女らを十把一絡げにして｢いじめられるから頑張れ｣と諭すオリエンテーションにはほぼ意味がないのではないでしょうか。
また、本オリエンテーションではアノマリー職員について多くの人が疑問に抱くであろう｢何故彼ら彼女らは収容されずに職員として雇用されるのだろう｣という疑問への答えが用意されていない点が残念でした。再収容という台詞から察するに一度収容されてから雇用されたようですが、そこあたりのプロセスや判断基準が不明瞭なままだと財団の姿勢に対する説得力は生まれないでしょう。
1つの意見として「アノマリー職員を採用するのは彼ら彼女らが財団職員として有用だから」というものがあると思います。もしその意見に沿うのであれば、アノマリー職員だからといって危険な任務に派遣したり見捨てたりするのは財団の対応として不自然でしょう。実際には気味悪がられていたり、嫌厭されていたとしても、それを業務に反映させるのはプロフェッショナルとしての財団イメージとかけ離れています。
またこれは明確な正解のない問題だとは思うのですが｢劣っているからいじめられる｣という結論は乱暴すぎるのではないかと思いました。本オリエンテーションの趣旨からしても｢違うからいじめられる｣のほうがまだ納得できるのではないかと思います。この点に違和感があるため、いじめられないための対策も特に心に響きませんでした。
最後にオチに関してですが、これもそれっぽいことを言っているだけに思えました。｢つまり異常存在を扱う財団は全員異常なんだよ！ワハハ！｣みたいな意図でもなさそうなので、オチを変えるか表現の仕方を変える必要があると思います。
アノマリー職員へのハラスメントを題材とした既存記事はSCP-2999-JPをはじめいくつか存在するので、それらを参考にしつつ展開やオリエンテーション内容に説得力をもたせる必要があると思います。
以上となります。
執筆の一助となれば幸いです。
批評ありがとうございます。
もらった意見を参考に、作り直したいと思います。