このページの批評は終了しました。
[[tabview]]
[[tab 旧ビーカー]]
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██内の標準中型収容ロッカーに収容されます。コンクリートに埋め込んだ状態で、サイト-81██の保管庫に保管してください。
説明: SCP-XXXX-JPは一般に使用されている500mlビーカーと同じ見た目をしています。SCP-XXXX-JPは、██博士から『ビーカーに入れたものが出しても減らない』という報告を受け、10個すべてがサイト81-██内の██博士の研究室で発見されました(以降SCP-XXXX-JP-1~10と呼称します)。現在上記された10個以外のSCP-XXXX-JPは発見されていません。
SCP-XXXX-JPの異常性は、SCP-XXXX-JP内側から外側に向けて物質の移動が起きた際に発生します。SCP-XXXX-JP内の物質を外側に出した場合、外側に出した物質と全く同じ物質(以降SCP-XXXX-JP-aと呼称)がSCP-XXXX-JP内に出現します。また、SCP-XXXX-JP-aをSCP-XXXX-JP内から取り出した場合もSCP-XXXX-JP内にSCP-XXXX-JP-aが出現します。SCP-XXXX-JP-aがどのような手段で出現しているのかは未だ不明です
補遺: SCP-XXXX-JPは██博士の提言から、SCP-XXXX-JPを利用した記憶処理剤の複製及びオブジェクトクラスのThaumielへの変更が検討されていますインシデントXXXX-JPの発生及び███博士の提言により却下されました。
███博士の提言
私はインシデントXXXX-JPのような事件の発生を防ぐために、SCP-XXXX-JPをコンクリートに埋め込み、その異常性が発揮されないようにすることを提案します。
SCP-XXXX-JPの、中に入れた物質を(取り出すという行程が必要ではありますが)無限に複製させるという性質。たしかにこの性質は、我々がアノマリーを収容するために様々な場面で利用できるでしょう。
しかし、その性質はXKシナリオを引き起こしかねません。幸い私がインシデント発生に気付き、SCP-XXXX-JP-7を割ったことでインシデントXXXX-JPは収まりました。しかし、もしも私がインシデントの発生に気が付いていなかったら、もしもSCP-XXXX-JP-7-aが█クラス記憶処理剤ではなく接触してはいけないような物質だったら、今頃どうなっていたでしょうか。私が今話しているのはすべて『もしも』の話です。ですが私の提案が受け入れられなかったとしても、この『もしも』の話を考慮してもらえることを願います。
███博士の提言は受け入れられました。
[[/tab]]
[[tab 白い化け物]]
[[module css]]
#page-title{
color:#f5f5f5;
}
[[/module]]
☆[[include :scp-jp:credit:start]]
タイトル: SCP-XXXX-JP - 白
著者: koku4
作成年: 2023
☆[[include :scp-jp:credit:end]]
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██の低危険度人型生物収容室に収容されます。また、SCP-XXXX-JP-Bへと変化した生物には必ず黒色の文字で名称を彫り込み、同じ低危険度生物収容室に収容してください。
説明: SCP-XXXX-JPは14歳の日本人女性です。身長は143cm、体重は43kgで、後述の異常性以外は先天性白皮症であることを除き通常の人間と変わりはありません。
SCP-XXXX-JPの異常性は、SCP-XXXX-JPの情報が筆記媒体及び電子媒体に記載された場合、あるいは生物の口から発せられた場合に発生します。
SCP-XXXX-JPについての情報が筆記媒体及び電子媒体に記載された場合、その記載及び媒体(SCP-XXXX-JP-A)は『白い』と認識される色の文字へと変化します。そのため、筆記媒体に書かれたSCP-XXXX-JP-Aはスキャンした上で、パソコンやスマホの画面上で『範囲指定』をすることで閲覧する必要があります。また、この資料などの電子媒体の場合も『範囲指定』をしながら閲覧する必要があります。
SCP-XXXX-JPについての情報が生物の口から発せられた場合、その生物は後述するSCP-XXXX-JP-Bへと変化します。SCP-XXXX-JP-Bはどんな生物から変化したとしても『白い』としか認識できなくなり、色彩以外の計測が不可能になります。また、後の実験からSCP-XXXX-JP-Bに白以外の色を付着させた場合識別が可能だと発覚したため、現在収容中のSCP-XXXX-JP-Bは黒い文字で識別番号が彫り込まれています。
補遺1: 発見当時、SCP-XXXX-JPへのインタビューはその精神状態から見送られましたが、精神状態が回復してきているため、インタビューが実施されました。##
インタビュー記録XXXX-JP-2 - 日付20██/08/09
対象: SCP-XXXX-JP
インタビュアー: ██研究員
付記:インタビュアーのSCP-XXXX-JP-Bへの変化を防ぐため、「あなた」などのSCP-XXXX-JPを指す言葉は使われません。
<録音開始>
インタビュアー: なぜ親が『白く』なってしまったのかわかりますか?
SCP-XXXX-JP:[1分程の沈黙]
インタビュアー: わかりました。生まれてきてからのことを教えてもらえますか?
SCP-XXXX-JP: [1分程の沈黙]
インタビュアー: わかりま[言葉を遮られる]
SCP-XXXX-JP: 痛かった。
インタビュアー: どういうことで[言葉を遮られる]
SCP-XXXX-JP: 痛かった。みんな私のことをバケモノだって、おぞましいって言ってた。
インタビュアー: [沈黙]
SCP-XXXX-JP: 辛くはなかった。あたり前のことだったから。でも、痛かった。
インタビュアー: [沈黙]
SCP-XXXX-JP: ずっと思ってた。どうしたらニンゲンになれるんだろう、バケモノじゃなくなれるんだろうって。
インタビュアー: [沈黙]
SCP-XXXX-JP: 中学生になったときに気付いた。私は『白い』のだと。だからカミサマにお願いしたの。「みんなと私を同じ色にして」って。
インタビュアー: [沈黙]
SCP-XXXX-JP: そしたら、カミサマは答えてくれた。「14歳の誕生日の日に、みんなと君を同じ色にしよう」って。
インタビュアー: [沈黙]
SCP-XXXX-JP: でも、私はニンゲンになれなかった。逆にあの人達4がバケモノになった。カミサマの嘘つきって思った。
インタビュアー: [沈黙]
SCP-XXXX-JP: でも、あの人達は。私と同じ『白い』バケモノは、私に対してこう言った。「バケモノ」って。
インタビュアー: [沈黙]
SCP-XXXX-JP: バケモノにとっての『バケモノ』ってなんだろう。カミサマはなんでお願いを叶えてくれなかったんだろう。そんなことを考えてたら、あなた達が来たの。
インタビュアー: …どうやって、カミサマの「願いを叶える」という言葉を知ったのですか?
SCP-XXXX-JP: 部屋の壁のシミを数えていたら、なにもないところから紙が落ちてきたの。そこに書いてあった。
インタビュアー: …ありがとうございました。
SCP-XXXX-JP: 最後に1つ、質問していい?
インタビュアー: 何でしょうか?
SCP-XXXX-JP: 研究者さん、私はなんだと思う?バケモノ?それとももっとおぞましいモノ?
インタビュアー: [10秒程の沈黙]私はこう思います。あなたは…
<録音終了>
終了報告書: 記録から██研究員がSCP-XXXX-JP-Bになったのは、SCP-XXXX-JPに対して「あなた」と言ったことにより、SCP-XXXX-JPについて言及したという判定になったからだと考えられます。今後インタビューを担当する職員は、何らかの異常発生時の原因解明のため、インタビューの記録の途中終了はやめてください。—███博士
補遺2:『カミサマ』からのメッセージはSCP-XXXX-JP発見時に見つかったA5サイズの白紙に記載されていると考えられ、スキャンしたところ以下の文章が見つかりました。
[[/tab]
[[/tabview]]
ページコンソール
批評ステータス
カテゴリ
SCP-JP本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
翻訳作品の下書きが該当します。
他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。
言語
EnglishРусский한국어中文FrançaisPolskiEspañolภาษาไทยDeutschItalianoУкраїнськаPortuguêsČesky繁體中文Việtその他日→外国語翻訳日本支部の記事を他言語版サイトに翻訳投稿する場合の下書きが該当します。
コンテンツマーカー
ジョーク本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。
本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。
本投稿済みの下書きが該当します。
イベント参加予定の下書きが該当します。
フィーチャー
短編構文を除き数千字以下の短編・掌編の下書きが該当します。
短編にも長編にも満たない中編の下書きが該当します。
構文を除き数万字以上の長編の下書きが該当します。
特定の事前知識を求めない下書きが該当します。
SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。
シリーズ-JP所属
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C-
- _
注意: 批評して欲しいポイントやスポイラー、改稿内容についてはコメントではなく下書き本文に直接書き入れて下さい。初めての下書きであっても投稿報告は不要です。批評内容に対する返答以外で自身の下書きにコメントしないようお願いします。
- portal:8518479 (16 Mar 2023 05:38)
拝読しました。
液体が無限に出てくる容器というモチーフは河童徳利などを始め既存作品でもよく見られますが、このオブジェクトについては液体に限らず内部に入れたものが複製されるという点が独自要素になるのかと思います。しかし現状ではいくつかの点でまだまだ改善の余地がある下書きだと感じました。
①容易に推測できるオチ
「無限に液体が出てくる→液体が出っぱなしになったら大惨事」という展開はオブジェクトの概要を読んだ時点で真っ先に察せるものであり、終盤のオチとして機能させるインシデントとしては弱すぎるように感じます。最後の博士の提案も至極当然の内容を述べているだけであり、今更感が拭えませんでした。また、このオチであればわざわざ記憶処理剤を実験対象として用いる必要も薄く、逆に新たな問題点が浮上しているように思います(後述)。
既存のオブジェクトとしてはSCP-109が近しい性質を持ち、クラス変更に関する展開がある点も共通しています。王道的なモチーフであるからこそ、展開や顛末には高い独自性が求められるでしょう。
なお、指定の物質を複製できるという性質、及びそれで便利な道具を複製しようとする試みもあまり新規性は高くないかもしれません。具体的にはSCP-038でSCP-500を複製しようとした事例などが存在します。
②オブジェクトの独自性をあまり活かせていない
1つ目のポイントともやや重複しますが、オブジェクトが持つせっかくの独自性を十分に活かし切れていないように思えます。この印象は、「内部に入れたものを変質させればそれが複製される」「液体以外も複製される」といった特徴を持ちながら、結局投入した液体そのものの漏出がオチとして用いられているためでしょう。先述したように現状ではオブジェクトの性質とオチがあまりにもストレートにつながっているため、本作ならではの独自性を生かした展開を考える必要があると思います。また、その性質や展開にビーカーという形状と関連付けられる要素があれば、より全体にまとまりが出るかもしれません。
③財団対応の甘さ
現状の下書きでは、記憶処理剤の漏出事案が発生してから特別収容プロトコルが厳格化されています。しかし数々の異常物品を収容しそのリスクと隣り合わせで業務を行っている財団が、この危険性に気付いていなかったというのは不自然に感じました。特に記憶処理剤のような特殊な物品を実験に用いるのであれば、通常の実験以上に慎重なリスク管理が行われるでしょう。
また、最終的にはコンクリートに埋め込むという収容方法が取られていますが、普通に蓋を用いる、内部の物品が固体化する環境で保存する、といった対策も可能なのでは無いかと思います。このポイントは報告書の説得力や展開の納得度にも影響する部分なので、プロフェッショナルとしての財団の対応について改めて見直してみると良いかもしれません。
- 隠す
オブジェクトクラス: safe
すでに指摘されていますが、オブジェクトクラスの最初の文字は大文字になります。
サイト81██
「サイト-81██」のように間にハイフンを挟む表記が一般的です。
発見経緯
あまり重要度は高くないため、オブジェクトの形状や性質を説明した後に置いたほうが報告書として適当でしょう。
SCP-XXXX-JP-1 インスタント食品(███社製)
おそらく収容以前に博士が利用していたオブジェクトかと思いますが、何かしら言及があったほうが報告書として親切だと思います。
空気に関する実験
オブジェクトに水などを投入する際に同体積の空気はビーカー外に押し出される(即時内部に同量が複製される)はずなので、空気も複製物に該当するという展開はやや納得しづらい部分がありました。
全体として、財団が異常物品収納のプロフェッショナルという前提のもとで、このオブジェクトだからこそ可能な展開を考える必要があるでしょう。
以上となります。
執筆の一助となれば幸いです。