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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその性質から収容が不可能です。そのためSCP-XXXX-JPを視認した人物に記憶処理を行うという形で収容してください。
説明: SCP-XXXX-JPは観測した人物の思う『天使』の姿をした人形実体です。SCP-XXXX-JPは12~18歳の自殺を考えている人物(以下『自殺願望者』)が自殺を試みようとした際、自殺願望者の前に低確率1で現れます。
SCP-XXXX-JPは自殺願望者の前に現れた後、自殺を止めるよう話しかけてきます。ただし、自殺願望者がSCP-XXXX-JPの言葉に耳を傾けず自殺を試みた場合SCP-XXXX-JPはその行動を阻止せず、傍観します。また、自殺願望者が自殺を諦めた場合、SCP-XXXX-JPは自殺願望者を励まし、その後消失します。
SCP-XXXX-JPの存在は2018年█月██日のSCP-████-JPの実験中、その異常性から首吊り自殺を試みたDクラス職員2の前に現れたことで発覚しました。
SCP-XXXX-JPに関する実験は倫理委員会の反対から禁止されているため、SCP-XXXX-JPの情報は自殺に失敗もしくは諦めた自殺願望者にインタビューする形で手に入れてください。
インタビュー記録: 日本全国の12~18歳の自殺に失敗、もしくは自殺を諦めた人物を対象にインタビューを行いました。
インタビュー記録XXXX-JP-1~55は、SCP-XXXX-JPの存在を確認できなかったため省略
インタビュー記録XXXX-JP-56 - 2020/09/03
対象: 中西 浩二(14)
インタビュアー: ██研究員
付記: 中西氏は2日前に崖から飛び降り、自殺しようとしたが失敗し財団に保護された。
<録音開始>
インタビュアー: あなたはなぜ自殺しようと考えたのですか?
中西氏: [5秒ほどの沈黙の後]疲れたんだ、人付き合いに。
インタビュアー: なぜ崖からの飛び降り自殺を選んだのですか?
中西氏: 死ぬ前に、1回くらい空を飛んでみたかったんだ。
インタビュアー: では、飛び降りる前になにか見ませんでしたか?
中西氏: [10秒ほどの沈黙の後]そういえば、アニメのキャラクターみたいな見た目で、天使みたいに翼を生やして頭の上に輪っかを浮かべた奴を見たな。
インタビュアー: その『天使』は何か言っていましたか?
中西氏:「死ぬにはまだ早い」とか「もう少し生きればいいことがあるから」とか言ってたな。まあ無視した訳だが。
インタビュアー: それ以外に『天使』はなにかしてきましたか?
中西氏: いや、何もしてこなかったな。自殺を止めたいなら腕を掴むとかそういう直接的な事をしてきそうなものだが。
<録音終了>
終了報告: SCP-XXXX-JPは自殺を止めるが、口だけのようだ。
補遺1: 中西氏はAクラス記憶処理剤を投与の上、通常社会に帰還した。
補遺2: 中西氏は2021年9月1日にビルから飛び降り、死亡した。
インタビュー記録XXXX-JP-56~97は、SCP-XXXX-JPの存在を確認できなかったため省略
インタビュー記録XXXX-JP-98 - 日付2022/02/14
対象: 吉岡 真緒(17)
インタビュアー: ██研究員
付記: 吉岡氏は2022年1月7日に学校の屋上から飛び降り自殺を試みたが、SCP-XXXX-JPの発言から自殺を諦めた。
<録音開始>
インタビュアー: あなたはなぜ自殺しようと考えたのですか?
吉岡氏: [苦笑しながら]学校でいじめられてまして。
インタビュアー: なぜ屋上からの飛び降り自殺を選んだのですか?
吉岡氏: 思いついた自殺方法が首吊りと飛び降りだけで、痛みを感じて苦しみ続けながら死ぬのは嫌だったので。
インタビュアー: では、なぜ飛び降りをやめたのですか?
吉岡氏: 羽を持った女の子が、話しかけてきたんです。「なんで死のうとしてるの?」って。
インタビュアー: [話を促す]
吉岡氏: 私はその子に理由を話したです。そしたら彼女は笑って、「あと1年耐えるだけで良いのに、長い人生をそんなことで終わらせていいの?」って。私は驚きましたね、なんでそんな簡単なことを考えつかなかったんだろうって。
インタビュアー: [話を促す]
吉岡氏: そうしたら急に、彼女が天使のように思えてきたんです。黒っぽく見えた翼は白く見えてきて、頭の上にも輪っかが乗っかっているように見えて。それで私は言ったんです、「ありがとう、天使さん」って。そしたら彼女も、「こちらこそありがとう、自殺を止めてくれて。頑張ってね」って言ってくれたんです。
インタビュアー: その他にその『天使さん』がしていたことはありますか?
吉岡氏: いえ、特に。あ、お礼を言ったら抱きしめてくれました。
<録音終了>
終了報告: SCP-XXXX-JPはなぜ少数の自殺願望者しか制止しないのだろうか。
補遺1: 吉岡氏はAクラス記憶処理剤を投与の上、通常社会に帰還した。
補遺2: 吉岡氏はこの2日後に、通っていた高校の屋上から飛び降り死亡した。
インタビュー記録XXXX-JP-99~148(112,137を除く)は、SCP-XXXX-JPの存在を確認できなかったため省略。また112,137は得られる情報がこれまでのインタビューと変わらなかったため省略。
補遺1: 2023年4月7日、██駅で自殺を試みようとした自殺願望者の前にSCP-XXXX-JPが現れました。現場に駆けつけた機動部隊により目撃者全員に対する記憶処理が行われ、カバーストーリー『電車遅延』が適用されました。
また機動部隊が駆けつけた後もSCP-XXXX-JPが消失せず、インタビューの承諾を得られたため、インタビューが行われました。
インタビュー記録-XXXX-JP-149 - 日付2023/04/07
対象: SCP-XXXX-JP
インタビュアー: ██研究員
<録音開始>
インタビュアー: なぜ、あなたは自殺しようとした人々を止めているのですか?
SCP-XXXX-JP: 理由を言う必要があるかしら。あたりまえのことでしょう?
インタビュアー: では、なぜ口だけで直接的には止めないのですか?
SCP-XXXX-JP: その人が決めたことなんだから、私に強制させる権利はないわよ。
SCP-XXXX-JP: ねえ、私が自殺を止めた人の記憶を消さないでくれない。
インタビュアー: なぜですか?
SCP-XXXX-JP: すぐ死んじゃって、私が止めた意味が無くなっちゃうじゃない。
インタビュアー: [10秒ほどの沈黙の後]1ついいですか?
SCP-XXXX-JP: なに?私、そろそろ帰りたいからこれが最後ね。
インタビュアー: なぜ、あなたは自殺しようとした人々を止めているのですか?それも全員でなく、中高生の、ごく一部だけを。
SCP-XXXX-JP: 分からないの?[5秒ほどの沈黙の後、笑顔で]そのほうが、面白いでしょう?
[SCP-XXXX-JPが消失する]
<インタビュー終了>
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