SCP-XXXX-JP 百物語

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: 毎年4月1日にすべての小・中学校を調査し、SCP-XXXX-JPを探してください。SCP-XXXX-JP-Aの存在する小・中学校は、夜間の警備を厳重化してください。

説明: SCP-XXXX-JPは30cm×30cm×15cmの大きさをした木製の箱です。SCP-XXXX-JPには鏡(以下SCP-XXXX-JP-1)と蝋燭(以下SCP-XXXX-JP-2)100本の入っています。

SCP-XXXX-JPは毎年4月1日に日本全国の小・中学校のランダムな教室(以下SCP-XXXX-JP-A)1に転移します。SCP-XXXX-JPにGPSなどの位置把握のための機械を取り付けた場合、機械が反応しなくなります。SCP-XXXX-JP-A内の人間はSCP-XXXX-JPが存在することに違和感を覚えず、SCP-XXXX-JPをSCP-XXXX-JP-A外に出そうとした場合不明な力が働き、失敗します。

SCP-XXXX-JP-1は、半径20cmの円形をした鏡です。この鏡は錆びて曇っていますが、後述するXXXX-JP現象の発生中のみ曇りが晴れます。SCP-XXXX-JP-1の錆は取り去る事ができません。

SCP-XXXX-JP-2は様々な種類の蝋燭で、SCP-XXXX-JP内に100本入っています。SCP-XXXX-JP-2が溶け切った場合、新たなSCP-XXXX-JP-2が追加されます。追加プロセスは未だ不明です。

午後9時から午前3時までの間(以下夜間)、SCP-XXXX-JP-Aに5人以上の人間(以下SCP-XXXX-JP-B)が侵入した場合、XXXX-JP現象が発生します。XXXX-JP現象は3段階あり、SCP-XXXX-JP-B達が語った話数によって変化します。

1段階目はXXXX-JP現象の発生時点で達しており、

  • SCP-XXXX-JPがひとりでに開き、SCP-XXXX-JP-1,2が浮き上がる。
  • SCP-XXXX-JP-1が教卓の上に移動し、曇りが晴れる。
  • SCP-XXXX-JP-2が生徒の机の上に移動し、炎が灯る。
  • SCP-XXXX-JP-A内に侵入ができなくなる。

の4つの現象が発生します。

また、SCP-XXXX-JP-B達は『百物語2』をしなければいけないと感じ、教室内の椅子(無い場合は床)に座り込んだ後

  1. 1人(以下話者)が『怖い話』をする。周りの人物(聴衆)はそれを聞く。
  2. 聴衆の1人がSCP-XXXX-JP-2の火を1つ消す。
  3. 話者がSCP-XXXX-JP-1を覗き込む。
  4. 聴衆の1人(2の動作をした人物)が話者と座る場所を交代し、新しい話者となる。

という動作のサイクルを始めます。SCP-XXXX-JP-Bは『百物語』を知らなくとも、このサイクルは始まります。また、話者の話す『怖い話』は話者の知るランダムな恐怖心を煽るような話です。

SCP-XXXX-JP-Bが話した『怖い話』が75話を超えた場合、2段階目に達します。2段階目ではSCP-XXXX-JP-B達が怪奇音を聞くようになります。ただし、この怪奇音はSCP-XXXX-JP-A外部の人間には聞くことができません。

SCP-XXXX-JP-Bが99話目の『怖い話』を終えた場合、3段階目に達します。3段階目ではSCP-XXXX-JP-B達が『自分たち以外の存在』がいることを感じます。ただし、外部からはこの存在を感知できません。

SCP-XXXX-JP-Bが話した『怖い話』が100話に達した場合、4段階目に到達します。4段階目では、[あなたのPOW精神的安定性は規定値を下回っています]。4段階目に到達した例は、現在2例のみです。

SCP-XXXX-JPは20██年08月28日、████小学校で発生した児童4人死亡事件において、唯一の生存者である朱夜千宵の発言が財団の目を引き、発見されました。事件にはカバーストーリー『殺人事件』を、朱夜千宵にはカバーストーリー『死亡』を適用しました。

SCP-XXXX-JP-B-1の精神状態から、インタビューは見送られています。

実験記録XXXX-JP-1 - 日付20██/08/29

対象: D-4124, D-5326, D-6798, D-3962, D-6017

実験方法: 対象たちを午後9時にSCP-XXXX-JP-Aに侵入させる。

結果: 対象たちは8時間の間で『怖い話』を合計36話話した。

分析: なんでこいつらの話は10分もある話しか知らないんだ。  ██研究員

実験記録XXXX-JP-2 - 日付20██/08/30

対象: D-4124, D-5326, D-6798, D-3962, D-6017

実験方法: 対象たちを午後9時にSCP-XXXX-JP-Aに侵入させる。また、話す『怖い話』は2分程度のものを指定しておく。

結果: 対象たちは8時間の間で『怖い話』を合計63話話した。

分析: どうやら話す『怖い話』は自分の意志で決められず、自分の知る『怖い話』をランダムで選ぶようだ。対象たちにはなるべく多くの短い『怖い話』を教えておかなければ。  ██研究員

実験記録XXXX-JP-3 - 日付20██/08/31

対象: D-4124, D-5326, D-6798, D-3962, D-6017

実験方法: 対象たちを午後9時にSCP-XXXX-JP-Aに侵入させる。

結果: 対象たちは8時間の間で『怖い話』を合計76話話した。対象たちは「75話目が終わった際に部屋が軋む音がした」と証言したが、SCP-XXXX-JP-A外からは観測できなかった。

分析: 彼らの聞いた怪奇音は何だったのだろうか。  ██研究員

実験記録XXXX-JP-4 - 日付20██/12/26

対象: D-4124, D-5326, D-6798, D-3962, D-6017

実験方法: 対象たちを午後9時にSCP-XXXX-JP-Aに侵入させる。また、D-4124にボイスレコーダーを所持させる。

結果: 対象たちは8時間の間で『怖い話』を合計87話話した。対象たちは「75話目が終わった際に誰かが走る音がした」と証言し、SCP-XXXX-JP-A外からは観測できなかったが、D-4124に持たせたボイスレコーダーにはその音が残っていた。

分析: なぜ怪奇音はSCP-XXXX-JP-A外から観測できないのだろうか。  ██研究員

実験記録XXXX-JP-5 - 日付20██/12/27

対象: D-4124, D-5326, D-6798, D-3962, D-6017,D-4242

実験方法: 対象たちを午後9時にSCP-XXXX-JP-Aに侵入させる。また、D-4124にボイスレコーダーを所持させる。

結果: 対象たちは8時間の間で『怖い話』を合計95話話した。対象たちは「75話目が終わった際に誰かの笑い声が聞こえた」と証言し、SCP-XXXX-JP-A外からは観測できなかったが、D-4124に持たせたボイスレコーダーにはその音が残っていた。また、SCP-XXXX-JP-2の1本が燃え尽きたがSCP-XXXX-JP内から別のSCP-XXXX-JP-2が出現した。

分析: 5人以上でも新たに出現したSCP-XXXX-JP-2はどこから出てきたのだろうか。  ██研究員

実験記録XXXX-JP-6 - 日付20██/12/28

対象: D-4124, D-5326, D-6798, D-3962, D-6017

実験方法: 対象たちを午後9時にSCP-XXXX-JP-Aに侵入させる。また、D-4124にボイスレコーダーを所持させる。

結果: 対象たちは8時間の間で『怖い話』を合計99話話した。対象たちは「75話目が終わった際に誰かの笑い声が聞こえた」と証言し、SCP-XXXX-JP-A外からは観測できなかったが、D-4124に持たせたボイスレコーダーにはその音が残っていた。また、対象たちは「99話目が終わった際に『誰か』がいたと証言したが、SCP-XXXX-JP-A外からは観測できなかった。

分析: 100話目には何が起こるのだろうか。明日の実験が楽しみだ。  ██研究員

実験記録XXXX-JP-7 - 日付20██/12/29

対象: D-4124, D-5326, D-6798, D-3962, D-6017

実験方法: 対象たちを午後9時にSCP-XXXX-JP-Aに侵入させる。また、D-4124にボイスレコーダーとビデオカメラを所持させ、██研究員が内部を監視する。

結果: [あなたのPOWは規定値を下回っています]

追記: ██研究員が壊れました。  黒紫博士

実験XXXX-JP-7の結果を受けて、SCP-XXXX-JPを使用した実験は禁止されます。

補遺1: 20██年4月1日、SCP-XXXX-JPがSCP-XXXX-JP-Aから消失し、██中学校の教室で別任務中のエージェントによって発見されました。SCP-XXXX-JPが移動することが判明したため、オブジェクトクラスがEuclidからKeterに引き上げられました。

補遺2: 朱夜千宵の精神状態が安定してきたため、インタビューが実施されました。

[規定値以上のPOWが確認されました。情報を開示します]

インタビュー記録XXXX-JP - 日付20██/05/14

対象: 朱夜千宵

インタビュアー: 黒紫博士

付記: 朱夜千宵は4段階目に達したSCP-XXXX-JP-Bの中で唯一の生存者である。

<録音開始>

インタビュアー: あのとき、何が起こったか教えてもらえますか?

朱夜千宵: [10秒ほどの沈黙の後]みんな、死んだ。

インタビュアー: [5秒ほどの沈黙の後]なぜ、あの教室3に入ったのですか?

朱夜千宵: ██君4が「肝試しに行こう」って言い始めた。私は行きたくなかったけど、仲間はずれになりたくないから、一緒に行った。

インタビュアー: [話を促す]

朱夜千宵: 夜の9時に家を抜け出して、学校内を歩いた。██ちゃん5が少し疲れたと言ったから、あの教室で休むことにした。

インタビュアー: わかりました。では、教室に入って何が起きましたか?

朱夜千宵: 箱から蝋燭と鏡が飛び出してきた。『百物語』をしなきゃって思った。

インタビュアー: 『百物語』という言葉を知っていたのですか?

朱夜千宵: 知らない。でも、『百物語』をしなきゃ、『怖い話』をしなきゃって思った。

インタビュアー: 『怖い話』をしていく中で、なにか変わったことはありますか?

朱夜千宵: 2時間くらい話したとき、「ぽちゃん」って感じの音が聞こえるようになった。

インタビュアー: では、最後の『怖い話』をする前に、何がありましたか?

朱夜千宵: [10秒ほどの沈黙の後]『なにか』がいた。

インタビュアー: [話を促す]

朱夜千宵: 1つ前の話をして、鏡の前に立ったとき、それが見えた。[顔色が悪くなる]黒くて、白くて、大きくて、小さくて、丸くて、四角くて、笑っていて、楽しそうにしてて、悲しそうにしてて、つまらなそうにしてて、そんな『なにか』がいた。

インタビュアー: 最後の話が終わったとき、何が起きましたか?

朱夜千宵: [10秒ほどの沈黙の後]みんな、死んだ。

インタビュアー: [5秒ほどの沈黙の後]わかりまし  

朱夜千宵: [遮るように]みんな、殺された。黒く白く大きく小さく丸く四角くい、笑って楽しそうで悲しそうでつまらなそうなナニカに。

[朱夜千宵が気を失う]

<録音終了>


批評お願いします!(UV/NV/DVどれを選ぶか、悪いところなど)
因みに研究員さんが壊れちゃったのはSAN値チェックに失敗したからです。

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