隠れた名物郷土料理、くねくねの胡麻和え Xコン 批評ください！(迫真)

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 隠れた名物郷土料理、くねくねの胡麻和え
著者: Mofuuu
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-xxxx-JP

SCP-xxxx-JPの群れ 認識災害の効果は除外されている

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-xxxx-JPの目撃証言が確認された場合、その地域に機動部隊く-53「ネットクローラー」を向かわせ、SCP-xxxx-JPを無力化の後、サイト81 に輸送してください。また、SCP-xxxx-JP-1と思われる人物に遭遇した場合、要注意人物として登録ののち、その動向を監視して下さい。

説明: SCP-xxxx-JPは日本国内の田舎と形容される地域に出現する実体です。SCP-xxxx-JPはネット上でくねくねとよばれる怪異に酷似した見た目をしており、またその見た目とは裏腹に生物的な肉体を持っていることが確認されています。SCP-xxxx-JPは認識災害を持ち、視認した人の精神を錯乱させ周囲の人物に危害を加えさせます。また、SCP-xxxx-JPは出現地域によってその異常性や見た目、膂力に僅かずつ違いがあり、中には認識災害を持たないものも確認されています。

SCP-xxxx-JP-1は非異常の日本人一族です幼少期からSCP-xxxx-JPをはじめとして数々の異常実体に関わっていることから異常実体に対して様々な耐性を持っていると推測されます。SCP-xxxx-JP-1は███村の神社の神主を代々務める家系にありながら日本全国に存在する親族と連絡をとり、全国に伝わるSCP-xxxx-JPに類似する怪異、神格、及びそれに類する実体を駆除してまわっていることが確認されています。SCP-xxxx-JP-1内ではSCP-xxxx-JPに対する対処法が確立されており、その対処能力は通常の神格及び怪異に対するものでは財団の神格部門等に匹敵し、SCP-xxxx-JPに限って言えば財団の該当部門を遥かに凌ぐものを有します。これらのことからSCP-xxxx-JP-1はSCP-xxxx-JPへの対抗手段を確立していく過程でその他神格や怪異に対する知識を得ていったと推測されます。また、複数の地域ではSCP-xxxx-JPに類似する存在への対処法を記した文書が見つかっており、SCP-xxxx-JP-1との関連が疑われています。

発見の経緯

200█年以降SCP-xxxx-JPに類似した実態の目撃情報が増加し、本格的に財団が調査に乗り出しました。目撃した人物は127名、そのうち正気を失っていた人は56名であることからSCP-xxxx-JPが認識災害を有する可能性は大きいと思われます。

200█/7/██ 帰省したAgt.岩菜がSCP-xxxx-JPと類推できる存在と接触、認識災害の効果を受けた周辺人物を無力化しつつSCP-XXXX-JPの確保を試みました。以下はその音声記録です。

音声記録xxxx-JP: 以下はAgt.岩菜による記録です。

17:15 <雑音と叫び声が聞こえる。一般人がSCP-xxxx-JPの認識災害に暴露したと思われる>

17:21 Agt.岩菜:こちらAgt.岩菜。SCP-xxxx-JPと思われる実体と遭遇した。前方に5、いや6体のSCP-xxxx-JPが確認できる。¹財団には既に連絡をとり、応援を要請した。

17:27 <至近距離で短い悲鳴が聞こえる。のちにAgt.岩菜に確認したところ、認識災害に暴露した一般人を制圧していたとのこと>

17:35 Agt.岩菜:SCP-xxxx-JPの数が増えた。実体自体の移動速度は遅く、その膂力も弱いが無力化の方法が分からない。
17:41 <叫び声の数が多くなる。人口密集地でSCP-xxxx-JPが発生したと推測される>

17:52 Agt.岩菜: 数が多い。応援を要請してしばらく経ったがいかんせん場所が悪いのか中々来ない。

17:57 Agt.岩菜: 後ろに回り込まれていた。

18:03 Agt.岩菜: だめだ、多すぎる。せめて無力化の方法さえわかれば。
18:07 Agt.岩菜: え？

18:08 <しばらく何かが地面に倒れる音が続く。SCP-xxxx-JP-1がSCP-xxxx-JPを無力化している音だと思われる>
18:15 SCP-xxxx-JP-1と推測できる人物の声: 大丈夫か？　

インタビュー記録xxxx-JP

対象: SCP-XXXX-JP-1

インタビュアー: 月見里研究員

付記: SCP-xxxx-JP-1はAgt.岩菜がSCP-xxxx-JPと交戦していた際にAgt.岩菜に接触した人物です。

<録音開始>

インタビュアー: はじめまして、██さん。今回はあなたに聞きたいことがあってここまできてもらいました。

SCP-XXXX-JP-1: あぁ

インタビュアー: まず初めに、あなたは一体どこでああいった生物への対処法を学んだのですか？えーっと確か大きめのナタ一本で無力化していたと報告を受けているのですが。あなたが現場でとった行動の中にはあの手の生物に対して深い知識がなければ取れないものが多かった筈です。

SCP-XXXX-JP-1: あぁ。わかった。うち、というかうちの一族はあいつら、にょろにょろを昔から狩っているんだ。

インタビュアー: にょろにょろ？あれはおみおみやくねくねと言った名称ではないのですか？

SCP-XXXX-JP-1: えーっと、あいつらの呼び方は地域によって違ってな。最近はくねくねという名前が有名らしいが……。いや、それとは別に俺はにょろにょろと呼んでるんだよ。ほら、ムーミンにでてくるやつに似てるだろ。

インタビュアー: まあ、否定はしませんが。

SCP-xxxx-JP-1: 俺は物心ついた頃からあいつらについての知識を家族から教えられていた。どうやらあいつらは地面から力？栄養？²を得てそれで育っているらしい。だからあいつらを狩るときにはまず地面と本体を切り離すんだ。

インタビュアー: なるほど。
SCP-xxxx-JP-1:でも正確には退治するのはあいつらだけじゃないかな。昔はいろんな妖怪の退治とかをしてたみたいで。ほらぬっぺほふほふとか、でも最近はあいつらを退治するのがメジャーになってきてるんだよな。

インタビュー: 分かりました。ところでそれらは退治したあとはどう処理しているのですか？Agt. 岩菜が言うには執拗にその死体を欲しがっていたようですが。あそこでは大量に発生していた上、あなたが言うにはあちこちで似たようなものを退治してまわっているようですが。

SCP-xxxx-JP-1: あぁ、お前ら知らないのか？にょろにょろって旨いんだがな。

インタビュアー: は？

SCP-XXXX-JP-1: いや、だから食べるんだって。

インタビュアー: え、いや聞こえてますけど……

SCP-xxxx-JP-1: だから食べるんだって。ほら、オススメは胡麻和えかな。一口サイズに切ったにょろにょろにさっと火を通して胡麻で和えるんだよ。独特の食感とその味が良く出て美味しいから食べてみ。

インタビュアー: えっと、食べて大丈夫なんですか？あんなもの。

SCP-xxxx-JP-1: 大丈夫だよ大丈夫。俺は今まで食べてて何も問題無かったし。あぁ、ちなみに地域によってにょろにょろは味が違ってその違いも食べてて楽しいよ。青森の方のやつは甘さが強くて美味しかったなぁ！逆に南の方だと旬より少し早めに出てくることが多いから歯応えが強いな。でもそれが美味しかったり！

インタビュアー: なるほど、それは美味しいんでしょうね。

SCP-xxxx-JP-1: ああ、もちろん！せっかくだし何か食べさせてあげようか？

インタビュアー: 遠慮しときます。
<月見山研究員の言葉を無視してSCP-xxxx-1が何かの準備を始める>

<SCP-xxxx-JP-1がどこからか料理を取り出し、机に並べる>

インタビュアー: いや、食べませんから。食べませんよ。

SCP-xxxx-JP-1: いいから、いいから！
<SCP-xxxx-JP-1が月見山研究員に無理矢理料理を食べさせようとする>

インタビュアー: 誰か！誰かこいつを取り押さえて！

<インタビュー室に機動部隊が侵入しようとしていることを確認し、SCP-xxxx-JP-1が逃亡を図る。部屋の扉を開けたSCP-xxxx-JP-1は不明な原理で消失する>
<録音終了>

終了報告書: SCP-xxxx-JP-1と部屋の扉で接触するはずだった機動部隊はSCP-xxxx-JP-1について廊下側から確認できなかったと証言しています。また、SCP-xxxx-JP-1が逃亡したのちにサイト-81 にSCP-xxxx-JPの調理法と思われるメモ用紙が郵送されました。メモ通りに調理したものをDクラス職員に食べさせたところ「しっかりとした歯応えとその独特の風味が付け合わせの野菜と良くマッチしている」と感想を言った後にSCP-xxxx-JPと類似した姿へと変貌を遂げました。このことから現在、SCP-xxxx-JPを食する試みは無期限に停止されています。

Footnotes

1. このときAgt.岩菜は認識災害を除外するサングラスを着用していた。

2. 恐らく現実性のことだと思われます。

付与予定タグ: scp jp keter

使用画像のライセンス

ファイルページ: 無題のファイル(5)

ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:8515036-5-suy3
ライセンス: CC BY-SA 3.0

タイトル: くねくねの群生地
著作権者: mofuuu
公開年: 2023
補足:

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  批評コメント批評コメント

  
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  Genryu 09 Sep 2023 13:17

  拝読しました。
  拙いながら批評させていただきます。

  私は現状で投稿された場合、DVとさせていただくと思います。

  まず、ちょっとした表現に関してです。

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  田舎と形容される地域…

  個人的な好みの範疇ですが、「地方」でしっくりくる感じがしました。

  その見た目とは裏腹に生物的な肉体を持っている…

  「見た目」は「身体的特徴」等に言い換えると良いかもしれません。また、「裏腹に」もクリニカルでない印象です。
  説明の初めの一文に「未知の生命体」とすれば、この文はカットできると思います。
  「未知の生命体」の記載のみなず、地球上の生物との生物学的共通点についての記載等少し掘り下げがあると説得力がより増すと思います。

  SCP-xxxx-JP-1内ではSCP-xxxx-JPに対する…

  「内では」というのに引っ掛かりました。「SCP-xxxx-JP-1はSCP-xxxx-JPの対処方法を確立しており」で十分かと思います。

  正気を失っていた人は…

  「錯乱状態に陥った者は」等の表現が適切かもしれません。

  17:57 Agt.岩菜: 後ろに回り込まれていた。

  やや説明口調です。時間が経った後、応答できなかった理由を問われた等の理由があれば良いのですが、状況的にそのような感じではなく、Agtにも余裕がなさそうに見えたので若干の違和感を覚えました。

  18:03 Agt.岩菜: だめだ、多すぎる。せめて無力化の方法さえわかれば。
  18:07 Agt.岩菜: え？
  
  18:08 <しばらく何かが地面に倒れる音が続く。SCP-xxxx-JP-1がSCP-xxxx-JPを無力化している音だと思われる>
  18:15 SCP-xxxx-JP-1と推測できる人物の声: 大丈夫か？　

  1行空いていません。
  インタビュー記録xxxx-JPでもそのような箇所があります。

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  以下は気になった点です。

  + 開く

  SCP-xxxx-JP-1は数々の異常実体に関わっている

  SCP-xxxx-JPの対処に特化しているなら分かりますが他の異常実体にも関わっているのであれば-1としてではなく、また別のアノマリーとして収容されるべき存在のように思えました。

  数々の異常実体に関わっていることから異常実体に対して様々な耐性を持っていると推測されます。

  関わっているというのはSCP-xxxx-JP-1の体験談に基づいた情報でしょうか？だとしたら、それのみで「耐性を有している」と判断するのは早計に思えます。
  実際に様々な怪異と相対している様子を財団が確認しているのであれば、その怪異の持つ異常性からSCP-xxxx-JP-1のもつ具体的な耐性を推察しているといった描写があっても丁寧だと思います。

  栄養＝現実性

  現実性に関係しているという説明が一切ないので、いきなりこれが脚注で出てきて驚きました。説明でSCP-xxxx-JPが現実性を吸収しているといった記載があると親切に思えます。

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  全体的に見た印象についてです。

  + 開く

  写真が良くできており、雰囲気が好みでした。しかし、上述した点と以下に述べる点でDVを投じます。

  「くねくね」である必要性が薄い。

  くねくね独特のビジュアルや生態が描写されていませんし、-1も他の怪異と戦っているといった記載から「くねくね」を活かし切れていない印象でした。くねくねの伝承を匂わせる異常性や-1一家の伝統等を掘り下げていけば、この点は解決できるかもしれません。この記事の独自性として「怪異を調理する」といったものがありますので、くねくねらしいより詳細な調理方法を記載しても面白いかもしれません。
  オチでくねくねを食べた職員がくねくねになっており、ここがくねくね要素かな？とも思いましたが…もう少し全体的に要素を散りばめたほうがくねくねである説得力が増します。

  地面から切り離して無効化。

  財団を凌駕するスペシャリストの手法が「地面から切り離す」なのが若干納得いきませんでした。財団が思いつかないような奇抜な方法で無力化するのであれば、財団よりも-1がSCP-xxxx-JPに対して知識があると読者に伝えやすいのではないでしょうか？

  -1の行動原理が伝わりにくい。

  SCP-xxxx-JPを倒して「大丈夫か？」と気遣う様子から、人類のために討伐をしているのかと思いましたが…オチでくねくねを食べさせるように誘導し、人をSCP-xxxx-JPに変えてしまった理由が分かりませんでした。-1は怪異のスペシャリストであり、SCP-xxxx-JPを普通の人が食べたらどうなるかも知っていると考えられます。
  -1の行動原理が不明で少々不気味なので、「くねくねを食べろ」といったシュールで笑いを誘えそうなシーンでは疑問点が邪魔をして楽しむことが出来ませんでした。

  話が「俺たちはくねくねを倒して食べるぜ」で終わっている。

  怪異を摂食するといった意外性はありますが、オチが弱く感じました。そのため、それだけで終わっていて少々物足りない印象を受けてしまいました。上述しましたが、個人的には-1族の掘り下げや怪異の調理方法のバリエーション等でストーリーを肉付けしても面白いと思います。

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  以上になります。
  私が読み取れていないものも多大にあるかもしれませんので、批評は取捨選択して使えそうなものだけ拾っていただければ幸いです。
  執筆を陰ながら応援しております。

  最後の編集 09 Sep 2023 13:32 by Genryu さらに表示

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