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アイテム番号: SCP-2-JP
オブジェクトクラス: Safe Keter Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-2-JPは、3×3×3mの鋼鉄製の収容チャンバーに保管してください。SCP-2-JPの自動的な伸縮が見られた場合は、サイト-81██サイト管理官に通知を入れてください。SCP-2-JPの10m以上の伸縮が見られた場合は直ちに、チャンバー内のスピーカーから「10cm」の機械音声を流してください。
現在SCP-2-JPの収容は必要ありません。
説明: SCP-2-JPは、現在刃渡り10cmと見られるチタン製の包丁です。SCP-2-JPの発見時の刃渡りは300cmでしたが、その後の実験により現在の長さになっています。
SCP-2-JPは、「7cm」、「25cm」、「[削除済]cm」などの発言により、自身の刃渡りを伸縮させる現実改変能力を有しています。この現象の限界の解明には至っておらず、これまでに████cmまで伸びることが確認されています。「1m」、「3フィート」と発言しても変化が見られない事から、この現象は単位が"cm"のみに限定されると結論付けられています。SCP-2-JPの密度は伸縮時にも変化せず、このことからその重量も比例して増える事が確認されています。
補遺1: SCP-2-JPは、2013/7/3に████県████市にて発見、収容されました。住民から、包丁が突き出している家があると言う通報があった事で、財団の目に留まりました。所有者は未だ不明であり、作成者も不明です。
補遺2: 2013/7/15、SCP-2-JPの自発的な伸縮が見られる事件が起きました。伸縮の観測時、微量な音波が観測され、SCP-2-JPが言語能力を持っている、或いは、外部からの影響を受けている事が示唆されています。2013/7/29、2013/8/12にも同じような事例が観測できたため、この異常性が2週間周期で起こるものであると分かりました。上記の事例により、SCP-2-JPの異常性の追加と共に、SafeからKeterへのクラス変更が成されました。
補遺3: 20██/█/██、サイト81██サイト管理官が、セキュリティクリアランス4以上の職員の許可を得ずにSCP-2-JP収容チャンバーに侵入し、SCP-2-JPの至近距離で"0cm"と発言。SCP-2-JPはその柄ごと消失しました。この事例後、SCP-2-JPの出現が見られない事から、SCP-2-JPのオブジェクトクラスがNeutralizedに変更されました。
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補遺4: 203█/█/██、サイト81██上空に刃渡り推定████kmのSCP-2-JPが出現。消失前の、「発言により刃渡りを伸縮させる」異常性は消失し、新たに「24時間毎に自身の重量を変化させる」異常性を獲得したと思われます。刃渡りは30cmで固定であると推測されます。この現象は重量の言語化によるものではなく、完全にランダムに発現するものであるため、財団による重量操作は不可能であると結論付けられています。財団はSCP-2-JPの破壊を急いでおりますが、SCP-2-JPの破壊耐性により困難な状況です。この事例から、SCP-2-JPのKeterへのクラス変更を検討中です。
事件ファイル-2-JP: 203█/█/██、推定████tとなったSCP-2-JPによる収容違反が発生。この事件後からSCP-2-JP収容チャンバーの底面を強化する結果となりましたが、SCP-2-JPの重量に上限がある確率が極めて低くなり、████tを超える重量に変化した場合、甚大な被害をもたらす事が予想されています。
インタビュー記録-日付203█/█/██
対象: 駒根氏
インタビュアー: 相模博士
<録音開始>
相模博士: 単刀直入に言います。貴方がSCP-2-JPの所持者だったというのは本当ですか?
駒根氏: はい。間違いありません。
相模博士: ……では、SCP-2-JPを入手した時のことは覚えていますか?
駒根氏: はい。あの日私は私の友人に、色んな種類の包丁が欲しいと尋ねました。すると友人はあっさり願いを承諾してくれて、その2、3日後に…
相模博士: SCP-2-JPが届いたと?
駒根氏: はい。それからあの包丁が好きな長さに変えられると気づいたんですけど、あの年の4月7日でしたか?朝起きると包丁が家を貫通していたんです。
相模博士: それは…残念ですね…。
駒根氏: …それから数時間であなた達がやってきたんですけど、その時とても怖くなってしまって隣町まで逃げてしまったんです。
相模博士: 他にSCP-2-JPの特徴などは見受けられましたか?
駒根氏: …あの包丁は、確実に意志を持っています。一緒に生活したからそう言えるんだと思います。あの日の出来事は……残念でしたが、それでもほとんど友人もいない私に、寄り添ってくれている感じがしたんです。
相模博士: では、その友人について教えてくれますか。
駒根氏: はい。彼は中学生の頃からの知り合いで、家も近所だったのでよく一緒に遊んでいまし…
相模博士: そういうことじゃなくてですね……友人の職業だとか、何かSCP-2-JPに関係することを聞いてるんです。
駒根氏: すみません。えっと、職業ですか。それこそ金属加工だったりとかの専門だった気がします。会社はなんだっけな…?"トーヘイジューコー"?とか言ったかな?
相模博士: ……!…イ、インタビューを終了します…。
<録音終了>
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8498570 (16 Mar 2023 10:18)
アイテム番号:やオブジェクトクラス:といった各項目の半角コロン(「:」)の後には半角スペースを挿入してください。またオブジェクトクラスのsafeとketerはそれぞれ頭文字を大文字にしてSafeとKeterとし、黒塗りは⬛︎ではなく█を用いてください。
現状DVです。伸縮自在の刃物が0cmになって異常性を喪失するという展開は意外性がありましたが、報告書の長さに釣り合う面白さがあるかと言われると首をかしげます。一般的に、ネタ1つでSCP記事を成立させるのは難しいように感じています。短い記事であっても読者の感情を動かすための起伏のある導線が敷かれているのが常ではないかと思います。その点で、本作はオチまでの展開が単調であり、最後にオチを付けて終了、という形になっていて火力不足に感じました。個人的にはこの形式であればAnomalousアイテムとして投稿する方が生き残りやすそうに思いますが、その場合でも残すにはオチを強化する方が確実かと思います(残念ながら私はAnomalousアイテムを生存させたことがないのでそのあたりの加減は分かりかねます)。オチの強化については、例えば現状の0cmを中盤で持ってきてオブジェクトが再生復活する様子を入れて、全く別のオチを持ってくることも1つの手かなと思います。たとえば質量保存則を完全に無視していることなど、いろいろと派生できる方向性はあるのではないかなと存じます。
もしSCP記事として投稿を考える場合、少なくとも実験記録は省くか、あるいはより読者の意表を突く形で改稿する方が良いように思いました。なぜなら、実験記録というものは、現実の報告書とは異なり、読者にとって新たな情報を提供する構成要素であるためです。30cmに伸びる、単位がフィートでは反応しない、[削除済]cmに伸びるという展開は全て説明:節で記載されたものであり、読者にとっては既出の情報です。すなわち、既に見た内容をもう一度読まされることになるため、読者に取って本作の実験記録は過剰なストレスになりえます。加えて、補遺1:に関してもその後の展開に発見場所や発見者が関与してこないため、物語的には記載しておく意義がありません。物語を展開するにあたって蛇足となる要素は、そこに何かのフレーバー的な役割が無い限りは除去・軽減しておくべきです。補遺2:にあるスピーカーも物語的な意義がオチのミスリード程度でしかなく、やや展開から浮いている印象を受けます。
SCP報告書は確かに財団世界における報告書である反面、我々第四の壁を隔てた読者にとっては娯楽を提供する読み物でもある、という観点に立つことが大切かなと感じました。読者が感じる作品の面白さと読了に必要なコストの関係について、こちらの記事に纏められていますので、上記で上げた読者のストレスに関する内容はこちらでも別角度から確認できるかと思います。どうぞお読みください。
「10cm」は発言内容ですので、鉤括弧を付与しましょう。
「単位が"cm"の場合のみ~」のような書き方にすると、より報告書らしくなるかと思います。
ここも、「"cm"を単位として任意の長さを指定する~」のように、日本語で十分な説明を行う方が良いでしょう。
ここだけ、ですます調がだ・である調になっています。
報告書を書かせてもらうのは初めてだったので、オブジェクトクラスの大文字など見落としや知らなかった所が多かったのに、細かいところまで指摘してくれて本当に嬉しいです!もっと読みやすい記事にするために参考にさせて頂きます!
リビジョン32でのコメントです
構文が間違えていて、太字になっていないです(あと太字の範囲も間違えている)
正しくはこうです
拝読していて感じた疑問が2つあります。
1:「この報告書を書いた科学者が」刃物とスピーカーをそれぞれ-1、-2と分けた理由は何だと思いますか?
このオブジェクトの場合、スピーカーは内蔵されています。特に何か管理上・研究上の理由がなければ、分けずにまとめて「伸び縮みして喋る刀」と捉えるのが一般的だと思うのです。
たとえば、ファービー人形は、音を出す装置と体を動かすからくり、全てまとめて「一体のファービー」と捉えますよね? ヤドカリも、中の生き物部分と拾って身に着けている殻、両方あわせて「一匹のヤドカリ」と感じる人が多いと思います。
なので、
『あえて分けて番号を振るに至った、なにか面白い 重大な研究課程のできごと』
が欲しいです。
2:-2はどんな感じに敵対的なのですか?
長さ以外にも何か言葉を発したのか、伸縮を利用して何かしたのか、「研究員が目撃・観測した事実」が欲しいです。この刀が暴れている所が見たい!
執筆時から-2にはとても違和感があったので、そこに疑問を持ってくれて大変嬉しいです。結局、-2は消去するに至りましたが、どうにかして暴れさせたいっていうのはとても共感できます。何か改善案やアイデアなど、後は今回の変更で納得いかない所などでいいので意見を貰えれば幸いです!
改稿版拝読しました。一気にいい感じに変わっていて、とても驚いております。
この刃物が「あ、こいつ、収容ムリ。Keterだ」と判断されるに至った、怖い暴れぶりを楽しみにお待ちしております。