森の主ショートコンテスト出品予定

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文字数: 3170

クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 森の主
著者: Kisaragi_326
作成年: 2023

SCP-XXXX-JP

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの移動は不可能である為、周辺を囲むように有刺鉄線が張られています。担当職員は常に監視カメラの映像を確認し、如何なる人間もSCP-XXXX-JP内に立ち入らせないで下さい。

説明: SCP-XXXX-JPは、群馬県███村に存在する████ha程の森林です。SCP-XXXX-JPはその標高では有り得ない程の霧に覆われており、その全体を把握することは困難です。

SCP-XXXX-JP内に入った人間は、多少の個人差はありますが、殆どの場合すぐに強い寒気を覚え、今すぐSCP-XXXX-JPから退出すべきだと訴えます。また、数分間SCP-XXXX-JP内に滞在すると、SCP-XXXX-JP内部の霧が濃くなり、¹霧の向こう側に霊体と思われる巨大な人影(以下SCP-XXXX-JP-1とする)が出現します。

SCP-XXXX-JP-1(左下の人間はDクラス職員)

SCP-XXXX-JP-1はSCP-XXXX-JP内部の人間が移動しても常に内部の人間の目の前にいますが、移動するような動きは確認できません。その為、認識上の存在という説もありますが、詳しくは判明していません。

SCP-XXXX-JP-1に敵意は無く、SCP-XXXX-JP-1は特定の状況下では内部の人間の殺害を行う場合があります。調査を行ったDクラス職員の多くが「守られているように感じた」と話しています。

補遺1: SCP-XXXX-JPは███村で不明な時期から語り継がれており、20██年に財団によって収容されました。以下は収容前に行われた███村民へのインタビュー記録です。

対象: ██氏(███村民)

インタビュアー: エージェント・松島(以下Agt.松島)

付記: Agt.松島は心霊現象の研究者としてインタビューを行った。

<録音開始>

Agt.松島: ██さん、本日はよろしくお願いします。

██氏: [Agt.松島を一瞥する]

Agt.松島: どうかなさいましたか？

██氏: あんた、そこの森を調べるんだってな。

Agt.松島: ええ、研究のサンプルが詰まっていましてね。何か地元で語り継がれているらしいのですが、詳しく聞かせて頂けないでしょうか？

██氏: 入る気ならやめておけ。あそこの主様は人間がお嫌いなんだ。

Agt.松島: 主様？どういうことですか？

[Agt.松島は問い続けたが、答えは得られなかった]

<録音終了>

終了報告書: 「主様」とはSCP-XXXX-JP-1のことと思われますが、██氏の説明は、実際にSCP-XXXX-JP-1と接触したDクラス職員の表現からはかけ離れていました。今後更なる調査が必要と思われます。

補遺2: 2023/3/23、調査目的でSCP-XXXX-JP内に立ち入ったDクラス職員1名が死亡しました。以下はDクラス職員(D-4355)が装備していたカメラのデータの書き起こしです(データは回収時点でかなり損傷していました)。

<再生開始>

[D-4355がSCP-XXXX-JP内を探索している]

[数分後、SCP-XXXX-JP-1が出現する]

インタビュアー: [会話]

誰かさん: [会話]

[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]

<録音終了, [必要に応じてここに日時（YYYY/MM/DD）を表記]>

終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]