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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 賃貸アパート"███"は現在、財団フロント企業が保有しており、民間人が入居することを防止します。"███"には偽装、および民間人の侵入の防止のため、二名の警備員が常駐しています。
説明: SCP-XXXX-JPは半径1.5mの球形の空間です。SCP-XXXX-JPは東京都██区に所在する、賃貸アパート"███"の203号室の2.5m×2.5m×2.5mの部屋の中心に存在しています。
SCP-XXXX-JPの内側の空間(以下、内部)に存在する物体の測定上の財団異常確度指標(以下、異常確度)は00.001%に保たれます。非異常の存在でも、異常確度の測定に対して最低でも00.5%を示すため、知覚を有する生物はSCP-XXXX-JPを異質な空間であると認識します。しかし、内部に進入した生物(以下、対象)は、それ自体の異常確度が00.001%まで低下することで、内部に対する異質さを感じなくなります。この時、SCP-XXXX-JPの外側の空間(以下、外部)の異常確度が相対的に高くなることで、対象は外部を異質な空間であると認識します。
SCP-XXXX-JPは、インターネット上に「曰く付きの物件」という旨の投稿が複数されたことで財団の注目を引き、発見されました。現在、当該投稿は削除され、投稿者はインタビュー後、記憶処理が施されました。
インタビュー記録-XXXX-1: 以下は、以前203号室に住んでいた██氏に対して行われたインタビュー記録の抜粋です。
<抜粋開始>
インタビュアー: それでは貴方はその部屋に対してどのような印象を最初に持ちましたか?
対象: 何か自分とどこか違うような、不気味な部屋という印象でした。当時、お金に困っていなければ住んでいませんでした。
インタビュアー: なるほど、ではその部屋での生活はどのようなものでしたか?
対象: 気が休まりませんでした。窓の外や部屋の角1に何か怖いものがいる感じがずっとしていました。私は昔から怖がりで、こういった感覚は昔から感じていましたが、この部屋では特に強く感じました。
インタビュアー: 分かりました。しかし、収入が安定した後も、貴方はあの部屋に居住し続けていたことが確認されています。なぜ、金銭面での問題が解決したにも拘わらず、あの部屋に住み続けていたのですか?
対象: なんというか[間]あの部屋に安心感を覚えていたんだと思います。
インタビュアー: 安心感?詳しくお願いします。
対象: ええと、外に出ている間中ずっと不安を感じていて、あの部屋に一刻も早く帰りたい、って考えるようになっていました。あの部屋は落ち着ける場所だっていう感覚が、ずっと体に染み付いていました。あの部屋に戻っても結局、怖いものに怯えて過ごす羽目になるって頭では分かっていながら。どこに居ようが、安心できたことは一度もありませんでした。
<抜粋終了>
終了報告書: 対象はクラスB記憶処理の後、解放されました。対象がSCP-XXXX-JPに安心感を覚えていたことは、以前から知られている「異常確度が極端に低い存在は異質に感じられる」という性質と相反します。そのため、この未知の性質を解明するための追加実験を申請します。
補遺: インタビュー記録で指摘された性質を解明するためSCP-XXXX-JPと、被験者として複数のDクラス職員を用いた再現実験が行われました。その手順は以下の通りです:まず被験者に外部からSCP-XXXX-JPを視認させ、その時のオブジェクトの印象を評価する。次に被験者を内部に進入させ、内部での情動反応を評価する。最後に被験者に内部で一晩生活させた後、再び外部からSCP-XXXX-JPを視認させ、その時のオブジェクトの印象を評価する。
実験の結果、最初にSCP-XXXX-JPを「不気味だ」「異質である」等と評価した被験者は100%、次に内部で恐怖の感情を訴えた被験者は90%、最後にSCP-XXXX-JPを「安心感のある場所」「安らげる場所」等と評価した被験者は72%でした。
この結果について「生物は自身が持つ恒常性により、本能的に自身が異常な状態になる確率を下げるように行動する傾向にある。そのため、内部で異常確度が低い状態を経験し、本能的にその状態を維持することを求めた結果、外部からオブジェクトを認識した際に安心感などといった印象を受けたのではないか。」と推測されています。
付与予定タグ: scp jp safe ショート2023 球体 精神影響 非実体
基本的な批評に加えて、以下の点も批評していただけるとありがたいです。
- SCP-6383に登場する財団異常確度指標に独自の設定を盛り込みましたが、これは受け入れられそうか。
- オブジェクトクラスはSCP-6383のNon-Anomalousに倣ってLess-Anomalousなどとした方が良いか、現行のSafeとした方が良いか。
- 恒常性という概念を正しく使えているか。この分野に関してはネットでちょっと調べた程度の知識しかないため、専門的な意見をいただけると助かります。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8477944 (11 Feb 2023 15:42)
現状DVです。ただ、特に財団世界設定に深く根差した記事の場合、私が面白みを感じなかった作品でも生存していたり高評価を得ていたりするものはあるので、生存する/しないの判断は難しいです。あくまで私から見た評価であることにご留意ください(ショートコン締め切りまであまり猶予はありませんが、より広く意見を募るのがよろしいでしょう。あるいは、1回投稿してみて駄目だったら作り直す、くらいの軽い姿勢でも大丈夫だと思います)。
さて、本作はSCP-6383を前提とし、特に財団異常確度指標に焦点を当てた作品になっています。もともとSCP-6383や異常確度について深く関心を持っていたりあるいは印象強く残っていた読者については、これは本作に惹き込む大きな一手になると思います。その一方で、私はかつてSCP-6383にUVこそしたものの内容を覚えておらず、リンク先を開いて「ああこれか」と思い出した形になります。異常確度の概念についても同様でした。
本作の内容は異常確度の掘り下げに終止しています。生物が安定状態を求めるため結果的に低い異常確度を維持するということも、周囲の異常確度の高低に関した外界の認識も、単体では異常確度という設定の掘り下げに過ぎず、本作はあくまで設定開示に留まっているように思います。これは、異常確度やSCP-6383についてあらかじめ関心を持つ者にとっては新たな切り口を与えるものであり、新鮮さや面白さがあるものかもしれません。また私はある程度生物についての興味があるので、恒常性と異常確度を結び付けた議論にはそういう見方もあるかという新しさを感じたのも事実です。
その一方で、異常確度への強い関心が無い者にとってはあまり馴染みのない概念の掘り下げをしているに過ぎません。専門外の分野で込み入った議論を聴いていても(大体の場合において)面白くないように、そうした読者は議論に惹き込まれませんし、また物語だったり演出だったりといった他の部分に面白さを見出そうとしても本作ではそのような工夫が盛り込まれていないので魅力不足に感じる、というのはあると思います。私も初見においては設定開示以外の意義が無いことを理由にDVの評価としていました。生物が恒常性を維持する過程で異常確度も抑制されるというのは面白いですが、それは設定としての興味深さであり、生物がそうした低い異常確度の状態を好むことで何があるのか?というその先の展開を作ると設定面以外での面白さでも勝負ができるように感じました。あるいは設定集としての意義を高めて論文の形態をとり、Tale枠で投稿するというのも手ではあるかもしれません。
私があまりSCP-6383に拘りがないこともありますが、十分受け入れられる試みだったと思います。「なるほどね」と感じる新しさがあったように思います。
同じく拘りがないため、どちらでも構わないと思います。
語の使い方自体にはあまり違和感がありませんでした。
その反面、「非異常の存在でも異常確度の測定に対して最低でも00.5%を示す」ということから、生物体も通常は00.5%以上の異常確度を示すのではないかと感じました。そうなると、生物体は普通の状態で00.5%以上の異常確度を持つように代謝や行動を調節しているわけです。SCP-XXXX-JPに対して安心感を抱くということですが、ヒトが概ね36℃の体温を維持するように、これを下回ると生物体にとって不都合になることもありうるのではないかという疑問は浮上しうるように思います。
拝読致しました。
リビジョン15時点での批評です。
できる限り漢数字ではなく半角数字を用いましょう。
これはこれで正確な2.5mの正方形の部屋だとそれもそれで異常ではないでしょうか、LDKなどの表記を使用する事をお勧めします。
実験の記述が読みづらいため、実験記録構文を使う事をお勧めします。
現状DVです。あまり面白さを感じられず話のインパクトも薄いように感じました。このインパクトの薄さは[[Tutu-sh]]さんのいう通り「異常確度の掘り下げ」だけに終わっている為、説明による「なるほど」という段階で終わっているためのように感じます。「なるほど」からもう少し強烈なインパクトを与え「怖いな」だとか「面白いな」だとかに分岐させていければ記憶にも残る記事となり得るように思います。
記事作成頑張ってください。
Tutu-sh様、Kajikimaguro様、批評ありがとうございます。
確かに設定の開示がオチだと、かなり弱い気がしてきました。現状このままではサイトに投稿しても良い評価は得られなさそうなので、この設定を活かせるようなアイデアが出るまで、一旦改稿は保留にしたいと思います。