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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは移動不可能であることから、特別に建設された工場に扮したサイト-81██内に収容されます。実験を行う場合はSCP-XXXX-JPの近くに存在する監視室から対象に対する指示が行われます。
説明: SCP-XXXX-JPは東京都██区に存在する直径1m、深さ不明の手すりが付いた異世界へのポータルと考えられている穴(SCP-XXXX-JP-1と呼称)とそれを囲うように作られた部屋(SCP-XXXX-JP-2と呼称)の総称です。
SCP-XXXX-JPは人物(以下対象)がSCP-XXXX-JP-1に侵入し最下部1に達した場合に活性化します。SCP-XXXX-JPが活性化した場合、対象は異世界に転移すると考えられます。過去の実験から、この世界は現世界に近似していることが判明しています。(探査ログを参照)
探査ログ:
対象: D-53874
対象: それじゃあ、入るぞ?
██博士: その前にSCP-XXXX-JP-1を覗いて何か見えるか教えてください。
対象: 分かった。[数秒対象がSCP-XXXX-JP-1を覗く]…何も見えないな。錆び付いた手すりが微かに見えるくらいだ。
██博士: 了解。中に侵入して下さい。
対象: OK。今度こそ入るぞ。
[そこから数分間██博士からのカメラには何も見えない。]
██博士: 何か変化はありますか?
対象: いや、何も見えない…。本当に底なんてあんのか?
██博士: 我々の調査によると確実に底は存在しています。そのまま進んで下さい。
対象: アンタらほど信用出来ない人間は初めて見たよ…。
██博士: そのような発言は控えなさい。
[そこからまた対象が数分間進む]
対象: お!底があったぞ!こっからは
[突然対象との通信が途切れる]
██博士: D-53874?D-53874聞こえますか?
[██博士がSCP-XXXX-JP-2内に侵入しSCP-XXXX-JP-1内部に向かって叫ぶ。返事はない。]
[██博士が監視室に戻ったところ、対象との通信が復活する。]
██博士: 大丈夫ですか?
対象: あ、あぁ。すまねぇ、底に着いた途端通信が切れてビビっちまって、ちょっと上に上がっちまった。
██博士: 大丈夫です。そのまま上がってください。
[数十分対象がSCP-XXXX-JP-1を昇る。]
対象: そろそろ上に着くはずだ…光が見える。
██博士: では上がりきった後、サイト内を探索してみて下さい。
対象: 上がりきったが…アンタは何処に居るんだ?他の奴らは普通に歩いているが。
██博士: では職員と会話してみて下さい。
対象: 分かった。[対象が周囲を見渡す]…あれってアンタの部下じゃないか?
██博士: そうですね。
対象: ど、どうも。
備考: この探索後、██博士の行方が分からなくなりましました。██博士は現在捜査中です。
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シリーズ-JP所属
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8472732 (14 Mar 2023 22:43)
細かな点
「特別に建設された」が「工場」にかかるように読めなくもありません。「工場に偽装した特設サイト」としてはいかがでしょうか。
「直径1m」が「手すり」を修飾するように読めなくもありません。語順を変更することをお勧めします。
「製作された」や「建造された」はいかがでしょうか。また、財団が部屋を作ったように読めなくもないので、何らかの形でそのニュアンスを抹消する試みが必要だと思います。
「基底世界」がよく財団では使われる表現だと思います。
「行方不明になりました」「消息不明になりました」「失踪しました」でいかがでしょうか。
全体の面
現状DVです。深いところに降りていく作品で非常に有名なものにSCP-087があります。こちらはENの初期に執筆された作品でありながら現代的な観点でも評価が高いです。暗闇という誰もが恐怖を抱く題材をうまく料理し、閉鎖性や永遠といった素材で味付けをしながら、叫び声・荒い呼吸音・謎の消耗・映像の途絶といったオーソドックスな技法も用いながら古典的で良質なホラー作品として纏まっています。アニヲタwikiの記事を読んでみても、いかにSCP-087が優れていて、また初心者向きであるのかが羅列されています。こうした前例があるという前提を踏まえると、本作はSCP-087で描かれたような暗闇や永遠といった恐怖を煽る題材を活かしきれていないように感じます。
加えて、アニヲタwikiの方で指摘されている絵面の想しやすい異常空間という観点でも、本作は穴と手すりの関係があまり明確にされておらず、具体的なイメージがしにくい現状にあります。D-クラスが歩む足元には階段があるのか、それとも弧を描く何もないスロープなのか。手すりは1本なのか、両手で掴めるように2本あるのか。そもそも内部は暗いのか、照明のようなものがあるのか、光源が無いのに明るいといった異常な情景を伴うのか。そういった情報がなくふわふわとしている点も、読者が本作にのめりこみづらくなる要素だと思います。
また、ポータルを抜けた後の展開がよくわからなかったです。ログの本文を見る限りでは、Dクラス職員は並行世界または異世界の財団職員と遭遇しているだけで終わっています。これは『ドクター・フー』や『ドクター・ストレンジ』をはじめパラレルワールドやマルチバースを題材とする作品では既に幾度も描かれてきたものであり、これだけでは新鮮さがありません。こうしたパラレルワールド系オブジェクトではSCP-1485が財団世界観の特徴を生かしたオチをつけて強い納得感と意外性を醸成しています。それに対して本作ではそういう試みがなされていない(ように見える)か、あるいは備考:欄で突然不可解な情報が提示されて終わっている、というように見えます。並行世界や異世界の概念を使って何をしたかったのか、どのように読者の意表を突こうと思ったのか、言語化してみるとよいかと思います。
なお、もし本作が読者に対して何かしらの考察を求めるものであるならば、批評者用にスポイラー(ネタバレ)の設置があると批評がしやすくなるかと思います。「これこれこういうことを考えているけど伝わるだろうか」「うまく表現できているだろうか」「違和感はないだろうか」ということを提示しておくと、コメントが届きやすくなるかもしれません。執筆頑張ってください。