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えぇ…えぇ…はい、了解いたしました。あー、あー。皆さん、想定より早くなってしまいますが、初めてしまいましょう。Anomalousアイテム担当職員のオリエンテーションを。
早速ですが貴方達はAnomalousアイテム担当職員に選ばれることになりました。Anomalousアイテムについて、知っている人はいらっしゃるでしょうか?
では、そこの貴方。ああ、貴方ではなくですね…。そうです、貴方です。すみません。はい、はい、そのとおりです。Anomalousアイテムとは、財団として研究する価値のない、他のオブジェクトとは違う、「アイテム」なのです。
貴方達にはそんなAnomalousアイテムの資料を管理したり、研究したりするようなことをして頂きます。
どんなアイテムなのか、実感が湧かないと思いますから、資料の2ページ目を開いて頂けますか?…はい、見てのとおり、メトロノームです。このアイテムはですね、テンポを刻むとテの音節を持つ文字をチに変換するんです。皆さん、困惑してますね。そこの貴方。ですから貴方ではなくて…。はい、私が説明したとおりに、「テンポを刻む」のテをチに変えてみて言ってみて下さい。ふふふ、まあ、そういうことです。実はAnomalousアイテム担当職員に選ばれる人は笑いずらい人達でしてね…。すみません。
次の例を挙げましょう、すぐ左のページです。はい、日本刀です。この日本刀は壊れません。はい、壊れません。しかしAnomalousアイテムに分類されます。何故?…切れ味が悪いからです。研げばいい?壊れませんよ。削れないんです。
Anomalousアイテムとは、こんな物なのです。
次に私達担当職員がこの仕事をする上で大切にしていることをお教えします。
「よっぽどのことじゃなきゃ笑わない」
です。貴方、誇っていいですよ、私を笑わせたんですから。貴方ではないと言っているでしょう。えー、勿論強制はしません。同期と笑いあってもよし、Anomalousアイテムに関するジョークで笑ってもよし、けれど仕事内で笑ってはいけないということです。何が言いたいか、Anomalousアイテムは面白いです。しかし、我々は異常存在から市民を守らなければいけないんです。なのにどれだけ人に影響を与えないアイテムでも、それを笑うのは、おかしくないですか?まあ、あくまでも私の意見ですから。
このオリエンテーションで必ずある質問があるんです。それは「何故Anomalousアイテムを保管するの?」です。確かにAnomalousアイテムは研究の必要はない、なにか問題を起こせば少し混乱する、壊せるならば壊せばいい、そのとうりです。…Anomalousアイテム研究主任は将来、アイテムの知識が役に立つ時が来るかもしれないと話しています。テをチに変えるメトロノームに、壊れない日本刀。もしかしたら近くでテと発したら世界を滅亡させてしまうオブジェクトが発見されるかもしれません。日本刀を持たないと人類を消してしまうオブジェクトが発見されるかもしれません。発見されなかったとしても、この知識が必ず役に立つはずです。そのためのAnomalousアイテムです。
おっと、ちょっと空気が悪くなってしまいましたね。では質問コーナーをして、終わりましょう。
何か質問はありますか?では貴方。だから貴方ではなくて…
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8472732 (14 Mar 2023 22:43)
「始めてしまいましょう」
「笑いづらい」
「そのとおり」
現状DVです。オリエンテーションっぽさを感じさせる話し方はしていますが、内容に面白みを感じませんでした。他のオリエンテーション作品を挙げると、例えば新人職員向けオリエンテーション「拳銃の取り扱いについて」はオブジェクトに対して通用しない拳銃の意外な使い方を提示し、財団の冷酷さを強く読者に感じさせる作品になっています。しかし本作の主旨は「いつかAnomalousアイテムも役に立つかもしれないから収容しておく」というだけで、特に意外性がありません。そもそもSCP財団が数々のSCPオブジェクトを破壊せず確保・収容・保護していることについて、本作がAnomalousアイテムにしていることと同様の理屈で説明するケースも見られます(参考)。こうした中で、本作の論理はSCPオブジェクト一般に言われている旨をAnomalousアイテムに焼き直しただけであり、読者は特段の新鮮さを感じないことでしょう。オリエンテーション作品として面白く演出するには、何か特別興味深い事柄・意外性のある事柄を話術巧みに語る必要があるかと思います。
また、「Anomalousアイテムが笑えるもの」という前提にやや気になる部分がありました。確かに笑える異常性を持つものもありますが、我々読者がAnomalousアイテムをFunnyな創作物として捉えているのは、アイテムを取り巻く職員の反応がコミカルに誇張されているからというパターンもあります。Anomalousアイテム単体では特別笑えないものも想定されるでしょう。加えて絶対数として多くはありませんが、不気味な作品やホラー作品としてのAnomalousアイテムが投稿されたこともあり、その意味でも「Anomalousアイテムは笑える」という命題に疑問があります。これは読者個々人の感性による部分かもしれませんが、ここに対応がしてあるとより良いと思います(あるいはこの観点を主軸に扱っても良いでしょう)。
この「貴方」の取り違えについては本作における意義を見出せず、ただネタを挿入しただけに見えました。要素として死んでしまっているように感じます。とりわけこれだけで人を笑わせることのできるネタではないので、もしこのネタをやりたいのであれば(あるいは別のネタを仕込むにしても)オリエンテーション全体のストーリーと絡められる伏線のような、オチに効いてくる連続性のあるネタにしておいた方が良いでしょう。
以上です。執筆頑張ってください。