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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██内の低危険度収容ロッカーに収容されます。また、いかなる場合もSCP-XXXX-JPを開封する行為は禁止されています。
説明: SCP-XXXX-JPは縦横共に35cm、高さ21cmの段ボール箱です。商品名の欄には「あなたの未来」と表記されています。
SCP-XXXX-JPの異常性はSCP-XXXX-JPを開封することで発生します。開封した人物(以降対象と表記)は、SCP-XXXX-JP内に存在する5日後と考えられる世界(以降SCP-XXXX-JP-1と表記)に転移します。SCP-XXXX-JP-1には異常は発見されませんでしたが、唯一対象だけは存在していないことが判明しています。
また、SCP-XXXX-JP-1から脱出する方法としてサイト-81██内の低危険度収容ロッカーに収容されているSCP-XXXX-JP-1に存在するSCP-XXXX-JPを開封することが挙げられます。ただこの脱出方法によるSCP-XXXX-JPの収容違反の連鎖は発生していません。この連鎖現象の停止の詳細は判明していません。
実験記録XXX - 日付20██/11/9
対象: D-13844
実施方法: D-13844をSCP-XXXX-JP-1に侵入させ、日付とD-13844がSCP-XXXX-JP-1内に存在しているかの確認
結果: D-13844の情報によれば、サイト-81██に設置されているカレンダーは実験日から5日後の11月14日となっていたと報告。SCP-XXXX-JP-1でのD-13844は発見されませんでした。また、実験から4日後にD-13844は自殺しました。
分析: 報告が正しければ5日後と言うのは事実のようだ。ただ、SCP-XXXX-JP-1内の対象の有無については分からないな…それと自殺…何かに気付いたのか?██博士
実験記録XXX - 日付20██/12/26
対象: D-33591
実施方法: D-33591をSCP-XXXX-JP-1に侵入させ、日付とD-33591がSCP-XXXX-JP-1内に存在しているかの確認
結果: D-33591の情報によれば、サイト-81██に設置されているカレンダーは実験日から5日後の1月1日となっており、街中は新年の飾りで飾りつけられていたと報告。SCP-XXXX-JP-1でのD-33591は発見されませんでした。また、実験から4日後にD-33591は自殺しました。
分析: 月も変わるなら、5日後であることは確定したな。…また自殺。どういうことだ?██博士
実験記録XXX - 日付20██/1/3
対象: ██博士
付記: この実験の対象の██博士は自ら申請しました。
実施方法: ██博士をSCP-XXXX-JP-1に侵入させ、日付と██博士がSCP-XXXX-JP-1内に存在しているかの確認
結果: ██博士によれば、サイト-81██に設置されているカレンダーは実験日から5日後の1月8日となっていたと報告。SCP-XXXX-JP-1での██博士は発見されませんでした。そして、実験から4日後の1月7日に██博士は自殺しました。
分析: 報告は正しかった。これが何を示すのか全ては分からない。ただ、ただ1つだけ。██博士は未来に存在しなかった。つまりそう言う事なのだろう。なぜ気付かなかった?誰にも信じてもらえない。私は…どう生きれば?
付与予定タグ: scp、jp、Safe、未来、反ミーム、立方体
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シリーズ-JP所属
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JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8472732 (14 Mar 2023 22:43)
現状DVです。
構成面について
おそらく
KANAZUNIさんのやりたいことは、あたかも未来を決定づけるようにして人を死に追いやるオブジェクトの恐ろしさであるとか、あるいは娘の誕生日を迎えられない博士の悲痛を描写することでしょうか。しかし、未来あるいはそれに準ずるものを見せて悲観的結末を辿らせるオブジェクトや創作物はごまんとあり、あまり新鮮さを感じませんでした。ありがちな設定に留まっていて、ストーリー展開も特に意外な要素が無く、大方予想できる形で収束してしまったように思います。ただし、これらについては演出や展開の差別化でクリアできる課題かもしれません。
加えて、「…それと自殺…何かに気付いたのか?」のようなわざとらしい演出がかなり気になりました。いかにも作者が作った展開に従うよう無理にキャラクターを動かしている印象があります。また娘についてもあまり必然性が無く、とりあえず悲痛な展開にしようと考えてぽっと出の娘の設定を挿入したように見えてしまいます。未来に見せかけた世界という真相の明かし方も、D-13844やD-33591の存在が日誌部分というかなり後半(すなわちネタバラシの直前)で公開されているため、かなり著者にとっての都合の良さを感じてしまいます。
もし現状の設定で投稿するならば、Dクラス職員の生存をはじめとする伏線要素をあらかじめ早期に張っておき、読者に「おや?」と思わせておくことが一つ有効な手かと思います。設定上、博士の実験記録に登場できるD-13844はD-33591の実験記録に登場しても良さそうですし、不可能ではないことでしょう。日誌という骨組みだけで雑に片付けてしまうのではなく、読者が入り込めるようにしっかりストーリーを運んでやる必要があるように思います。
内容面について
いくつか設定上の矛盾があるように思います。5日後の未来に見せかけた世界ということですが、つまりSCP-XXXX-JPの効果は現実のタイムラインには影響していないことかと思います。11/09の5日後である11/14にD-13844が、12/26の5日後である12/31にD-33591が現実に出現していないのであれば、SCP-XXXX-JPが見せている世界が連続した時間軸上に位置する未来ではないことはすぐに推測できてしまうのではないでしょうか。
加えて、オブジェクトの見せる未来が5日後であろうとそうでなかろうと、財団施設内にいきなりDクラス職員が出現する訳ですので、向こうの財団職員が何かしらの対応を取るのが道理ではないでしょうか。向こうの世界にも5日前にDクラスで実験を行った過去があるのであれば、出現したDクラスを相手に「ああ、あの時の君ね」くらいの対応を取って良いはずです。あるいはそうした過去が存在しない場合、仮にも秘密組織の内部に本来存在するはずのないDクラス職員が出現しているわけですので、終了まで行かないにせよ何らかの対処を行うはずです。
現状の設定で勝負する場合、このあたりの作り込みをもう少ししっかりするとよろしいかと思います。
細部の点について
段ボールには必ず商品名の欄があるわけではありません。「側面に商品名の記載欄があり……」などとして欄の存在を明かすなどして、もう少し丁寧に記載する方がよろしいかと。
内容面についてでの指摘ともやや重なりますが、出現した博士やDクラス職員がSCP-XXXX-JPの開封しようとすることをSCP-XXXX-JP-1の財団職員は止めようとしないのでしょうか。収容プロトコルでは如何なる場合においても開封を厳禁とされているのに、ぽっと出現した職員に開封を認めるのはかなりあり得ない話のように思います。
また、「サイト-81██内の低危険度収容ロッカーに収容されている」の直後にSCP-XXXX-JP-1がくると、文の修飾関係がやや分かりづらくなります。語順に気を付けて、文意が一意に定まるように記載すると良いでしょう。
そもそも発生してもいない連鎖が停止することはありません。次の未来(に似た世界)にどんどん飛んでいくことなく基底世界に帰還できることを言いたいのだとは思いますが、特に2文目の表現が上手くできていないように感じます。
12/26の5日後は12/31ではないでしょうか。
「発見された」