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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

SCP-XXXX-JPでババ抜きの練習をする███上級研究員
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは低危険度物品保管ロッカーに保管されます。ただし、実験以外での使用についてはレベル2職員の3名以上の合意が必要です。また、実験を含め全ての使用において、貸出表への記入1が必要です。
説明: SCP-XXXX-JPは、54枚一組の、後述の異常性のみを持つトランプです。ただし、アノマリーの裏面2は既知の製品に一致しないため、販売元および製造元は現在も調査中です。
SCP-XXXX-JPは3人以上でトランプゲームを行う際に異常性が発現し、ゲーム内容が「素数大富豪」に固定されます。また、プレイヤーはトランプを保持している間勝敗または中断による離脱まで、素数大富豪に関するルールを正しく認識し、ローカルルールの有無もプレイヤー間で共通認識として保持されます。
実験記録2 - 日付2020/01/17
対象: D-15013、D-15031
実施方法: インディアンポーカー(5回勝負)を行う指示を出してからSCP-XXXX-JPを両者の間に設置。
結果: D-15013が「インディアンポーカーが何か」を聞いたが、問題なく実施された。D-15031が3勝1敗で勝負ありとして実験終了とした。
実験記録3 - 日付2020/02/10
対象: D-16871、D-16889
実施方法: SCP-XXXX-JPを赤と黒のスートに分けた状態でプレイヤーの間に配置し、スピードを行うように指示。
結果: D-16889が10枚残した状態で敗北。
分析: 他の実験記録も併せて、2人での対戦であれば異常性は発現しないらしい。
実験記録5 - 日付2020/02/12
対象: D-51437、D-51521、D-51637、D-51767
実施方法: SCP-XXXX-JPを4分割した状態で各プレイヤーに配り、素数大富豪を行うように指示。
付記: 開始直後、██実験主任が「なぜ素数大富豪をするんだ、素数大富豪をするように言っただろ!」と叫んだが、数秒の沈黙後に「頭を冷やす」と言い残して離席。記録は残りの実験助手たちにより行われた。
結果: 山札がないため、ペナルティが発生しなかった。それ以外は素数大富豪として概ね進行された。D-51521が僅差で優勝した。
分析: D-51437が「6と同時に、2、3を出す」ルールを把握している3反面、「51」「91」を出す4あたり、「ルールを分かっている」からと言って「素数が分かる」とは限らないようです。
実験記録7 - 日付2020/02/28
対象: D-26641、D-26821
実施方法: SCP-XXXX-JPから10枚ずつをそれぞれに渡し、素数大富豪を行うように指示。
結果: D-26641が開始直後、「素数大富豪は大富豪と違うのか」、D-26821が「8切り5相当はあるのか」などの基本ルールを質問。また、Kに対抗するカードとしてAと7を出す6など、基本ルールからの逸脱が見られた。流血沙汰になる前に中断された。
分析: あくまで、「3人以上で素数大富豪を行う」場合でのみ、ルールが共通認識になるらしい。
実験記録11 - 日付2020/2/12
対象1: D-20749、D-60859
対象2: D-38803、D-49597実施方法: 対象1を座らせ、神経衰弱をする旨を指示し、カードを伏せさせた。事前に神経衰弱の旨を指示した対象2を、対象1と同じテーブルに着かせた。
結果: D-38803が最初のプレイヤーとして、時計回りに進行した。各プレイヤーは1枚以上のカードをめくり、一喜一憂しつつ不明な基準でめくったカードを手札にしたり、場に残した。
付記: 2巡したタイミングで一時中断させ、D-60859にルール説明を求めたところ、「めくったカードが素数なら勝負に出れるが、素数じゃないか小さい数字だったら手札に加える。手札が一番少ないプレイヤーが勝ち」というものだった。全プレイヤーの催促によりゲームが再開され、D-49597の優勝となった。
分析: 2人以下であれば事前指示、および素数大富豪以外の行動もできるようです。ただし3人以上でゲームを開始すると、その状況に即した「即興のローカルルール」が生まれ、素数大富豪しかできないようです。あとD-60859は、素数かどうかを都度こちらに確認しないで7ください。
付記: 2022/01/19、休憩室で素数大富豪をしていた職員がゲーム開始直後に「有理」「ガウス」などの発言を行い、従来と異なるカードの出し方をしだしました。この変化の理由は調査中ですトランプに新しいスート2組が増え、総数が80枚となっていました。また、数ターン進んだ状態でプレイヤーの一人にルールを確認すると、「ガウス素数だから、5を出すには2とエースが必要」8との回答でした。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8457264 (12 Feb 2023 11:12)
現状DVです。本作において素数大富豪を特別に扱う意義が無いように感じました。この展開であれば異常性の本質は七並べでもババ抜きでも良いですし、素数大富豪である必要性がありません。なぜ素数大富豪を題材に選ぶのかを考えてみて、単なる大富豪ではなく素数大富豪に特異な特徴を抽出し、それを展開に活かすのが良いかと思います。例えば、他のトランプゲームをやろうとしているのにルールに素数が混ざってくる(既存の他のゲームと素数大富豪の融合により歪な状態が生まれることが期待できます)、といった新鮮さのある異常な展開を考えてみると良いのではないでしょうか。
もしこうした展開を転がすにあたって素数大富豪の特性を活かせないようであれば、単なる大富豪を採用すること、あるいはトランプではない別のゲームを採用することを検討しても良いかと思います。
加えて、素数大富豪のルールをリンク先のWikipediaに丸投げしている点もあまり親切ではないように思います。記事中にリンクが貼られている際にすぐ踏みに行く読者もいれば、最後まで読んでから踏みに行く読者もいますし、私のようにリンクを無視するタイプの読者もいます。この場合、後者2タイプの読者は素数大富豪のルールを把握しないまま読むため、
のような具体例がどうルールとの不整合を起こしているのか分からず、面白みに寄与しません。例えば「1+1=3」と答える人がいればどういう誤りかがすぐ分かるので笑う人もいるかもしれませんが、未知の数学記号を使った問題への誤答を見ても面白くないことでしょう。解説されたばかりのルールで違反の面白さを提示すること自体難しいかもしれませんが、そもそもルールを把握していないのにこうした違反の記述を見せられてもかえって読者にはストレスになりかねませんので、対応が必要かと存じます。
アノマリーに書ききれないのでSafeアノマリーとして書いたのですが、もう少し加筆してみます。
また、ルール説明については既知と未知の人に両対応するため、折りたたみとして大まかなルールを書いておきます。
・前置きが長い
素数大富豪の複雑な数学的ルールを知ることを前提としているのが辛いです。僕はどちらかというと数学に興味があるほうですが、それでも文章全体のおよそ半分を占めるルール説明を読むのは「早く次のパートに進みたい」という気持ちをずっと押さえつけられているようでマイナスポイントでした。
また、その後の実験記録の展開が前述のルールを読まなかったとしても、おおよそ理解できる点が「せっかく長いルールを読んだのにあんまり意味がなかった」という、がっかり感を増大させています。
・導線が過酷
ここで考えたいのは「あらゆる読者は、作者についていけるくらい素数大富豪に興味があるのか」だと言えます。ほとんどの読者は「そこまでの興味はない」と言うでしょうから、作者自身が読者に理解できる説明を行い、その面白い部分をアピールできなければなりません。
ただ、それでも第三者が作ったルールの「複雑で長い」「それでも、それぞれの読者に自発的に理解してもらわなければならない」は付いてきますから、そもそも素数大富豪を"そのままに"題材として使用することが間違っているかもしれません。
例えばもっとシンプルでわかりやすく、作者個人でオリジナル化したルールの大富豪を出すことはこの問題を解消できるひとつの手段だと思います。
「素数と大富豪」ではなく「素数と何か」・「何かと大富豪」というようにどちらかの要素を変更することも選択肢に取れると思います。(
shelted氏にとってメインとして残したいものがどちらであるか、あるいはやはり素数大富豪そのものでなければならないか は分かっていないものの…)