アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは現在サイト-81██の標準人型収容室に収容されています。収容室の全壁面には3ヶ月ごとに定期調査を実施し、劣化の進行を調べてください。劣化が進んでいる場合はSCP-XXXX-JPを新たな収容室に移動させ、収容してください。
Bクラス以上の職員の許可が無い場合、SCP-XXXX-JPから半径3m以内に如何なる生物・物体も近付かせないでください。
SCP-XXXX-JPには1日3回の食事と、１ヶ月ごとに一頭の生きた牛を与えてください。
SCP-XXXX-JPの精神の安定のため、SCP-XXXX-JPからの要望は可能な限り受け入れて下さい。SCP-XXXX-JPは2名以上の職員の付き添いのもと、サイト-81██内のセキュリティクリアランス０の区画の散歩を許可されています。
説明: SCP-XXXX-JPは10代後半とみられる日系女性の人型実体です。
SCP-XXXX-JPの周囲には常時、SCP-XXXX-JPを中心とした半径35cm以内に直径2cmの白い綿毛の様なもの(以降SCP-XXXX-JP-１と呼称)が浮遊しています。SCP-XXXX-JP-1の出現元は現在不明で、10~20個の個数を維持して浮遊しています。
SCP-XXXX-JPはあらゆる生物・物体・物質にSCP-XXXX-JP-１が接触した際にその異常性を発揮します。SCP-XXXX-JPはSCP-XXXX-JP-１を活用し、接触したものの寿命または耐久力を吸い取り、自身の生命エネルギーに変換して自身の延命に繋げます。この時、接触した対象が生物であった場合は寿命を吸いとられ、場合によっては死亡し、物体であった場合は耐久力が吸いとられ、崩壊します。
現在SCP-XXXX-JP-1の出現元と上限について研究チームが実験、観察を続けています。
SCP-XXXX-JPは1968/4/25、大阪府██市の██警察署に潜入していた財団エージェントにより発見、確保されました。SCP-XXXX-JPは同年4/24に起きた交通事故により現場で即死、その後検視のため警察署で遺体を保管されていました。
SCP-XXXX-JPは心拍が1968/4/24から現在にいたるまで停止したままであるにも関わらず活動を続けています。SCP-XXXX-JPは自己治癒力が非常に高く、骨折程度の怪我であれば平均17分で完治します。また、実験の結果、食事を摂取せずとも28日間活動可能であることが分かりました。これらの現象が起こる際にはSCP-XXXX-JP-1を活用し、変換した自身の生命エネルギーを源にしています。
補遺-1: [SCP-XXXX-JPの異常性は1968/4/24の事故翌日に発現したとみられ、それ以前は異常性のない一般人として生活していました。以下は異常性発現当時についてのインタビュー記録です]
対象: SCP-XXXX-JP
インタビュアー: 岸辺博士
付記: SCP-XXXX-JPの心的負担の軽減のため、本名である「赤坂さん」と呼んでいます。
<録音開始, （1968/5/15）>
岸辺博士: それでは、異常性が発現した時のことをお話下さい。SCP-XXXX-JP: はい……といっても私も何も分かってないですよ。起きたら既に白いのが浮いてましたし。
岸辺博士:ではその前の事故についてお話下さい。
SCP-XXXX-JP:……父と母と、それから弟の4人で遠くへ出掛けた帰りの道中でした。新しく開通した高速道路を、父が運転する車で走っていたんです。私達の前を1台のトラックが走っていました。荷台の締めが甘かったんでしょうね。トラックの荷台から…鉄棒が落ちたんです。縦回転しながらものすごい速度でこっちに向かってきて、それがそのまま……フロントガラスに突き刺さって……父を……(項垂れて頭を抱える)。
岸辺博士:大丈夫ですか？また後日でも構いません。
SCP-XXXX-JP:(沈黙後、顔を上げる)いえ、大丈夫です。ありがとうございます。
……それで、運転手をなくした車はもうどうにもならなくなってましたね。母は免許を持っていなかったし、助手席からなんとかハンドルを操作しようとしてたけどなにせパニックになってたので…。私と弟は無様に喚くしかできませんでした。
……何かの衝撃で父の足が全体重を乗せて急ブレーキを踏みました。後続車が突っ込んで来て、私と弟は…潰されました。最後に見たのは弟の潰れた顔です。その後の事は分かりません。母の死に目も分かりません。
あの時私は確かに死んだんです。後ろからの衝撃と激痛があったんです。一瞬で目の前が真っ暗になって、周りの音が聴こえなくなって…本当なんだ、なのになんで今ここに……なんで俺だけ……生きて…くそったれっ……岸辺博士:赤坂さん、落ち着いて下さい。今日はここまでにしましょう。また日を改めます。
SCP-XXXX-JP:……ありがとうございます……。
<録音終了, （1968/5/15）>
終了報告書: [SCP-XXXX-JPに精神安定剤を打ち、後日改めてインタビューしました。補遺-2を参照して下さい]
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
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任意A任意B任意C- portal:8455258 (12 Feb 2023 11:34)
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