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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe →Euclid → Keter
特別収容プロトコル(新版): SCP-XXXX-JPは、サイト-████の2m×2m×2mの塩酸が入った水槽型収容室に収容されます。収容室にはモーションセンサーを設置し、常にSCP-XXXX-JPの動向を監視します。
SCP-XXXX-JPの逃亡を防ぐために収容室は少なくとも2人のDクラス職員によって常時監視する必要があります。SCP-XXXX-JPが少しでも喋る、動く、逃亡しようとする場合はさらに塩酸を追加します。
また、クリアランス3以下の職員にはメタタイトルは”不定形生物”と表示されるようにし、内容も改竄されたものが表示される様にしてください。
説明(新版): SCP-XXXX-JPは不定形のSCPで、人語を理解し人語を話します。人語を話している時は、「█████」と連呼している場合が殆どです。さらに、SCP-XXXX-JPはどんな生物とも交尾、繁殖することが可能です。
SCP-XXXX-JPは、██県██市█████村の築100年以上の蔵の中で発見されました。発見当初、SCP-XXXX-JPは人型SCPだと思われていましたが、のちに不定形型SCPと分かり特別収容プロトコルも旧版から変更されました。
SCP-XXXX-JPが他の生物と物理的に接触すると、その生物は接触時のSCP-XXXX-JPと同じ形になります。影響者はその後、前述した状態以外の形にはなれません。また、SCP-XXXX-JPはミーム性のSCPでもあり、SCP-XXXX-JPの顔と思われる部位を直視する、SCP-XXXX-JPの顔と思われる部位を写した画像、動画を見る、SCP-XXXX-JPの発声を聞く場合でも、前述した現象が発生します。
以下、実験記録になります。
XXXX-1: 2009/██/██、SCP-XXXX-JPは████と交配し、████の子供と思われるものを生成しました。これらの実験中に予想外の結果は生じなかったため、記録は重要性の低い資料として保管されています。
XXXX-2: 2011/3/18、クロステスト目的でSCP-XXXX-JPを複数の異常生物に接触、交配させる承認が降りました。これらの実験中に予想外の結果は生じなかったため、記録は重要性の低い資料として保管されています。
補遺XXXX-1: 2011/3/19、SCP-XXXX-JPはスタッフに体調不良を訴えた後、事前に交配実験をしていなかったにも拘らず、生きた████を生成しました。なおSCP-XXXX-JPは████の生成後から、財団への敵対意識を示しています。
XXXX-3: 2013/██/██、SCP-XXXX-JPは████との繁殖実験中に████に変化、████し、Dクラス職員12人、研究スタッフ22名の犠牲者を出しました。記録は資料としてサイト-████のデータベースに保管されています。
補遺XXXX-2: 2013/██/██、SCP-XXXX-JPが収容違反を起こしました。SCP-XXXX-JPはSCP-XXXX-JPの発見場所である[削除済]に戻ろうとしました。これにより民間人113名が新たなSCP-XXXX-JPに変化しました(以下、SCP-XXXX-JP-1群とする)。このSCP-XXXX-JP-1群も同じくSCP-XXXX-JPの発見場所である[削除済]に戻ろうとしました。
時空間機動隊”time travel”が第一次SCP-XXXX-JP回収作戦を決行しました。これにより、SCP-XXXX-JP-1群内の98匹を回収することに成功しましたが、SCP-XXXX-JPとSCP-XXXX-JP-1群内の15匹を回収することは出来ませんでした。また、これにより時空間機動隊”time travel”内の18名が犠牲になりました。
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- portal:8454611 (31 Jan 2023 09:46)
まず、あまりにもSCP-682 - 不死身の爬虫類の収容プロトコルと酷似しており、多くの読者は既視感を覚えると思います。
メタタイトルに関して、SCPの記事内においては表示されるものではなく、クレジットモジュールを開いてようやく表示されるものであるため、財団世界内のものとして捉えている人、財団が付けているものとして捉えている人は少ないと思います。参考までに、SCP-387-JP(リバーサルゴールド)のメタタイトルは658文字です。
後に「物理的に接触すると、その生物は接触時のSCP-XXXX-JPと同じ形に」なる旨が書かれているため、交尾、繁殖に接触を要する生物との交尾・繫殖時には結局SCP-XXXX-JPの側関係なく向こうが同じ形になってしまうのではありませんか？ 例えばですが、SCP-XXXX-JPが雄のキリンに変身して交尾を試みた場合、相手も雄のキリンになってしまいそうです。
記事、という名称はあくまでも我々が接する読み物としての名称であり、財団世界内では報告書と呼称する、という考え方が一般的のようです。直すとすれば「2014年時点の報告書を閲覧」等でしょうか。
また、
と変更年を記さずに前置きされているため、2014年の記事のことを人型オブジェクトと勘違いされている時期のものとして最初は読み進めました。時系列が複雑になっていますので、整理をした方が良さそうです。「分かり」は「判明し」等と言い換えることもできますね
Thaumielに当初指定されていた理由が見当たらないことが気になります。
SCP-XXXXの発見場所はどこかの蔵の中と説明で明かされているので、なぜ削除されているのか分かりません。
上述の点を除いた総評として、無意味に繁殖・クロステストを行わせすぎており、こちらのストーリーラインを用いるのは少々無理があると感じました。
人類or財団にとってヤバイものを描こうと考えた時に、不必要であったり、意図が分からないクロステストをきっかけに用いてしまうとかなり大きなDV要因になります。
人智を超えた危険なオブジェクトで、とんでもないことになってしまう……というお話を書きたい場合には「財団関係なくそのオブジェクトが何らかの原因で発生・出現する」「財団が本当に良かれと思ってやったことがきっかけで出現する」等が発生事由になりそうですが、そもそも「このオブジェクトはこんなにヤバい！」ということをただそのまま記事にする場合、確実にSCP-682 - 不死身の爬虫類という先行記事の存在が理由でDVされます。
但し、単純に「財団・世界にとっての脅威としてのヤバさ」に焦点を当てた上で一定の評価を得ている記事も一定数存在します。一例としてはオブジェクトクラスがTiamatの記事群でしょうか。現在(2023年11月4日)、EianSakashibaさんの著者ページにおいて「手動によるTiamat包括リスト」というコンテンツが展開されており、TiamatSCPが紹介文付きで列挙されていますので、読んでみると参考になるかもしれません。
また、「時空間機動隊”time travel”」という存在をあまり詳細の説明なくポンと出して犠牲にしていることも低評価の理由になり得ると感じました。通常の機動部隊であれば読者は一定の武装をした部隊のことをすぐに思い浮かべられます。しかし、「時空間機動隊」となると、一体どこまで時間に干渉できるのか、等々で解釈が分かれてしまい、「時間に干渉できるのにどうして犠牲者が出ているんだろう」等の新たな疑問を生むことになります。
一旦ガイド・エッセイ等をお読みになることも強くおすすめします。収容プロトコルの書き方に困っておられるのであれば、マッケンジー博士の収容手順がお勧めです。今でも内容はかなり参考になるエッセイですし、何よりイメージの広がりに役立つと思います。また、最近の実際のSCP記事（フォーマットスクリュー記事を除く）を読んでみて、実例から学ぶのも手だと思われます。
2022年の評価の高いSCP記事等からSCP記事を楽しく読むだけで、ある程度「今の収容プロトコルの書き方はこうなんだな」「報告書の文体ってこうなんだ」という輪郭を掴むことができると思いますよ！ （最近の記事を指定している理由は、昔に作成・翻訳された記事はかなり今の報告書的文体（クリニカルトーン）から外れている記事が多いためです）
批評は以上になります。これからのSCP-JPでの御活動を心より応援しております！