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特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト81██の低脅威度物収納ロッカーに保管されます。
説明: SCP-XXXX-JPは鏡に相当する部分の素材にセイコク1(銅██%、スズ██%、[編集済]██%の青味がかった黒色物質)、縁部分に非異常性の青銅を用いた直径21cmの銅鏡に酷似した実体であり、発見当時は財団のエンブレムがあしらわれ、未知の金属を加工した箱に収納されていました。箱は激しく損傷しており、内部にはもはや起動不能となった不明な端末2が同梱されていました。SCP-XXXX-JPを覗き込むことで、鏡像世界ミラーワールド(SCP-XXXX-JP-Aと指定)を観察することができます。また、SCP-XXXX-JP-A内には基底世界と左右反対であることを除き同様の実体、非実体が存在すると推測されます(その内ヒトに該当するとされる存在3をSCP-XXXX-JP-Bと指定)。
SCP-XXXX-JP-1は1997年██月██日福岡県██市にて██氏によって彼の自宅の庭から発見され、考古学者を装った財団職員が██氏より借り受ける名目で回収し、収容に至りました。その後██氏にはクラスB記憶処理を施しました。
財団による調査の結果、材質について明らかになりましたが、当時SCP-XXXX-JP-Aの存在は発見されていませんでした。また、財団が同一の物質から同様の円板を製作しましたが、その反射率は僅か█%であったため、「鏡のはずがない鏡」としてAnomalous指定を受ける見込みでした。
しかし、SCP-XXXX-Aの存在が像田博士によって提唱されたことを受け、Safeクラスに分類されることとなりました。
以下は像田博士の記録からの抜粋です。
文書記録XXXX
1998/2/12
発見ログ: 今日の昼過ぎ、彼とホワイトボードを用いて交信を試みていた。声は通じそうにない。一見ただの鏡であってもアノマリーに映っているという事実がある以上、疑うことを忘れてはならない。
趣向を訊ねる、サイト81██に収容されているアノマリーの特性について質問する、[検閲済]などの方法を試すも、いずれもこちらと同じ質問をし、同じ文字を同じタイミングで鏡文字にて書き出すあるいは同一の行動を示すのみであった。-文字が読めずに顔をしかめるのさえ同時だ。
わざと指示と違う行動をしても大差はなかった。彼は私と同時に同じ高度まで跳ね上がり、結果として自身のデスクを破壊した。
しかし、「右方向へ移動せよ」とお互いが指示し、実行したところでついにその時が来た。思えば非常に単純な話だが、互いが逆方向へ移動したのである。その後-何があったのかはわからない-いつのまにか元へと戻っていた。ズレが完璧に直り、彼はまた鏡の中の住人に戻った。次回は人を呼んで、それと、カメラの電池も入れ換えておこう。
実験記録XXXX-1
対象: SCP-XXXX-JP
実施方法: SCP-XXXX-JPを台座に固定し鏡部分をD-23869へ向ける。D-23869には背後のホワイトボードに「10秒後に右へ歩け」と書き、実際に実行するよう指示する。
像田博士、研究補佐官1名、警備員1名が経過を観察し、監視カメラ2台、像田博士所有の一眼カメラ1台の合計3台のカメラで映像を記録する。尚、当該実験におけるSCP-XXXX-JP-BをSCP-XXXX-JP-B-1と指定。
結果: D-23869及びSCP-XXXX-JP-B-1が指示を遂行する素振りを見せた直後、監視カメラ2台に一時的な映像遮断が発生。一眼カメラにも映像は記録できなかった。4
実験参加者は全員、D-23869とSCP-XXXX-JP-B-1が反対方向へ移動し、その後不明な原因によって元の場所へ戻ったと主張しています。
実験終了後に行われた検査では、参加者らに認識災害又はそれに類する影響は認められていません。
分析: //私が記憶する限り、D-23869が戻っていく様はビデオの一部分をスキップしたようにぶつ切りの不自然なものでした。おそらく、互いのギャップは世界にとっての異常なのです。手段が少々杜撰でも隠し、修正し、削除しようとする。
ヒビの入った世界が本能的に元へと戻ろうとするのか、異常を収容せんとする何かがいるのか、そしてギャップが誤魔化しが効かないほどに決定的になった場合のことについて、我々は考えねばなりません。
最悪の場合、ヒビ割れ、それこそ鏡のように砕けてしまうのかもしれません。追加調査は慎重に行なわれるべきです。//-██研究補佐官
その後██回に渡り追加調査が行われ、特筆すべき進展はなかったものの、SCP-XXXX-JP-Aの存在は限りなく確定的とされています。
現在、サイト81██に勤務する職員のうち2█%が参加者となっており、例外なくギャップの発生及びSCP-XXXX-JP-Aの存在を主張しています。█回目以降、カント計数器によるHm値の測定、認識災害耐性者の参加、[クリアランス不足]などが行われましたが、他の異常は観察できませんでした。
付記XXXX: 彼らは鏡文字で意思を伝え、左右反対に生き、右利きだらけ。作られたのか?彼らはどこから来たのか?…いや、「我ら」なのか…?-像田博士
補遺XXXX: 1998年██月██日、像田博士の主導の下新たなSCP-XXXX-JPを制作する「プロジェクト・アワセカガミ」が始動しました。当プロジェクトの目的は、プロジェクト名の通り、2面のSCP-XXXX-JPを用いることで合わせ鏡の状態を作り出し、その際に何が映るのかを記録することです。
プロジェクトは1999年に完遂され、████個のSCP-XXXX-JP-Aが確認されていますが、理論上は無限に存在すると考えられます。
特筆すべき点として、1つのSCP-XXXX-JP内に基底世界では既に死亡している██研究補佐官が発見されています。当該現象については現在調査中です。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8445870 (17 Feb 2023 14:18)
僕が読む限りこのオブジェクトは「前後ではなく左右を反転させる鏡」で、それ以上に深い部分が存在しているとしても、スポイラーの示す真相まで辿り着くことはできませんでした。
感じた点
文書記録XXXXの時点でラストスパートを迎えている印象があります。登場人物たちが初見のはずなのに流れをすでに知っていて、物語を素早く展開させようとしているように見えるのが不自然さに繋がっているかもしれません。
現在の状態ですと、僕は関係者の記録や発言・実験記録をしっかり書いている印象を受けたので「明確に説明する」寄りだと感じました。この場合「鏡の数だけ並行世界が存在する、その由来はK-クラスシナリオに関連する」という大きな真実を読者に明確に示そうとすると、一概にはいえませんが文章量はさらに多くしないと難しいと思いました。どの程度までとするかは各個人によりますがSCP-1736-JP - スライディング・ドア程度の説明や項目は必須となるかもしれません。
後者のように「簡潔で考察しやすくする」を重視すると「つまり結論はなんなのか」に特化できるためSCP-6336 - 自分が瞬くのが見えるまで短文にはならなくとも、説明する項目自体を少なくできるので文章量を減らすことに繋げられると思います。
ご批評いただきありがとうございます。加えて、確認、返信が遅くなってしまいすいません。
改めて読んでみると、ご指摘いただいた通り、結論に辿り着くには情報不足で、かと言って簡潔な文章かというと冗長という中途半端な記事になってしまっている印象です。大規模な改稿が必要であると感じています。
適切に情報量を増やし、説得力を付けること。職員らによる調査記録等の平坦さを無くすこと。そして追加した文章をよく読み返し、冗長にならないようにすること。
以上3点を重点的に、改稿を行なって行きたいと思います。
提示していただいた記事もありがたく参考にさせていただきます。
改めて、ご批評いただきありがとうございました。