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アイテム番号: SCP-3015-JP
オブジェクトクラス: Safe-doctrina
特別収容プロトコル: 玉城たまぎ島内のSCP-3015-JPは収容可能ですが、SCP-3015-JPによる昆虫生態系創設初期観察の為、収容の試みは行われていません。玉城島付近は研究の為一般人が立ち入らないようにしてください。2ヶ月に一度、財団巡視船による玉城島近海の生態系調査を行い、調査書を提出してください。財団巡視船には戦闘部隊を配備し、襲撃に備えてください。SCP-3015-JPが自力で玉城島近海を脱出することは不可能です。
SCP-3015-JPはサイト-8162 の標準的昆虫飼育施設において飼育してください。サイト-8162にはSCP-3015-JP給餌用のエノコログサ(Setaria viridis)を除き生きた植物を持ち込んではなりません。収容されているSCP-3015-JPの数が10匹を超えた場合は10匹未満に数が減少するまで間引いてください。封じ込め違反が起こった場合は、サイト-8162を完全に封鎖した上で内部に有機リン系殺虫剤を充たしてください。SCP-3015-JPの糞は速やかに焼却してください。
説明: SCP-3015-JPは太平洋に位置する玉城島で発見されたキクイムシ科の昆虫です。SCP-3015-JPの体長は5mm程で他のキクイムシ科の昆虫と外見は殆ど変わらず、寿命も同じく2週間程です。SCP-3015-JPは空気タンク方式による呼吸を行うことで水中でも生活が可能ですが、陸上に比べて動きが鈍化することから容易に捕食され、魚類等が生息している場合大きく増加しません。

玉城島に生息していたSCP-3015-JP 第一回玉城島調査にて撮影
撮影者:村上聡 撮影日:1993年█月█日
玉城島は面積1.4km2の日本に属する無人島です。現在玉城島内ではSCP-3015-JPは確認されておらず、絶滅したと推測されています。1玉城島近海では推定2万から3万匹のSCP-3015-JPが生息していると推測されています。
SCP-3015-JPは3日間という通常のキクイムシに比べて短い産卵期間を経て1度で約400個の卵を産卵します。成長速度が著しく早い為、SCP-3015-JPは適切な環境がある場合は爆発的に増殖します。
SCP-3015-JPは生きた植物を摂食します。生きた植物ならば根、茎、葉、実等の全て部位を摂食可能です。SCP-3015-JPの糞には植物の種子となる部分を摂食していない場合にも、摂食した植物の種子が含まれます。SCP-3015-JPによって排出された植物の種子は僅かな水分と光で大きく成長し、マツ属(Pinus)ならば本来40年程かかる樹高に1ヵ月程で成長します。どのようにして種子が生成されているのかは不明です。
SCP-3015-JPが胞子を用いて増殖する植物を摂食した場合、その植物の胞子が糞に含まれます。胞子は定着した後、芽を出します。これにより胞子を用いて増殖する植物もSCP-3015-JPによって増殖します。
この異常性によりSCP-3015-JPの生息する地域では植物の異常な繁茂が見られ、かつ現在の状況が大陸へ進行した場合、バイオームに多大な影響が発生すると考えられます。
SCP-3015-JPが玉城島に発生したのは最近ではないことが分かっており、研究者チームはペルム紀頃に発生したのではないかとの見解を示していますが、発生時期は不明です。
補遺1: 以下玉城島生態系調査報告書から抜粋
第一回玉城島生態系調査報告書
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1.調査目的
第一回玉城島生態系調査は、現地調査により玉城島内生態系の構成要素及びその構造を総合的に把握し、SCP-3015-JP報告書を作成するうえで必要な基礎資料を得ることを目的とした。2.調査内容
本調査では、玉城島内に於いて、SCP-3015-JPがどのような役割を果たし、生態系にどのような影響を与えているか調査する。3.調査結果
玉城島生態系はSCP-3015-JPを基盤とした生態系が構築されていました。玉城島で確認された動植物は595種(内未記載種36種)と、面積としては多くの生物が生息していました。豊かな生態系を支えているのはSCP-3015-JPによる植物の育成に依るところが大きいと考えられます。
例としては渡り鳥があります。渡り鳥は玉城島を経由した移動ルートを使用しており、渡り鳥たちはSCP-3015-JPによって育成された植物や豊富な昆虫を摂食する場面が多く見られました。中には玉城島に定着した未記載種の鳥類も確認されています。
SCP-3015-JPの存在は玉城島生態系に正の影響を及ぼしており、収容することは玉城島生態系に悪影響だと考えられます。1993年█月█日
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SCP-3015-JPの調査に参加できました。初めてのSCP調査です。
なんだか胸が膨らみますね。俄然やる気です。フィールドエージェントとしてですが、SCP-3015-JPの調査頑張っていきたいと思います。あぁ、2ヶ月後が待ちきれないなぁ。−村上
第百三十三回玉城島生態系調査書
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1.調査目的
第百三十三回玉城島生態系調査は、現地調査により玉城島内生態系の構成要素及びその構造を把握し、SCP-3015-JPが生態系にもたらす影響の内容を調査する。2.調査内容
本調査では、玉城島内に於いて、SCP-3015-JPがどのような役割を果たし、生態系にどのような影響を与えているか調査する。3.調査結果
SCP-3015-JPの一部が水中に進出しており、空気タンク方式で呼吸しているのが観察されました。しかし、水中には多くの魚類が生息しているため、SCP-3015-JPはすぐに捕食され、個体数の増加は見込めません。SCP-3015-JPの生活が大きく変化したのは、より良い生息域を発見するためのアクションだったと考えられます。現在水中型個体は300匹程確認されています。
近年になって海岸にゴミが漂着するようになりました。ゴミはSCP-3015-JPにとって悪影響であり、個体数減少の要因となることが確認されています。現在は大きな被害はないものと思われます。2015年█月█日
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水中型個体が発見されました。生き物の突然変異による進化を目撃できたのはとても嬉しいです。
私も早二十年程SCP-3015-JPの調査に関わっています。2ヶ月に一度の生態系調査が楽しみで仕方がありません。熱量が認められ、研究員補佐となることができました。 私も進化しましたね。
私はもうSCP-3015-JPの虜になってしまいました。上からはもうSCP-3015-JPの研究に関わる必要はないと言われていますが、私はずっとやるつもりです。最近になってゴミが漂着し始めています。ゴミ拾いも特別収容プロトコルに追加しなければいけませんかね?−村上
第百三十六回玉城島生態系調査報告書
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1.調査目的
第百三十六回玉城島生態系調査は、現地調査により玉城島内生態系の構成要素及びその構造を把握し、SCP-3015-JPが生態系にもたらす影響の内容を調査する。2.調査内容
本調査では、玉城島内に於いて、SCP-3015-JPがどのような役割を果たし、生態系にどのような影響を与えているか調査する。3.調査結果
調査は阻止されました。2016年█月█日
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インシデント記録SCP-3015-JP
2016年█月█日にみどりのだいちプロジェクト2によって第百三十六回玉城島調査中の巡視船が襲撃されました。戦闘部隊員が搭乗していなかった為被害が拡大し、抵抗した調査員114名の内5名が死亡、32名が重体、42名が軽傷を負うなどの被害を受けました。その後襲撃による心理的ショックを受けた職員6名が集団自殺しました。みどりのだいちプロジェクトによってSCP-3015-JPが持ち出される事態は阻止できました。
みどりのだいちプロジェクトによる再度の襲撃には注意が必要です。以下インタビュー記録
インタビュー対象:大田一教氏
インタビュアー:村上博士
前記:大田一教氏はみどりのだいちプロジェクト団員であり、巡視船襲撃の指示役であると見られています。巡視船襲撃時に確保されました。
<記録開始>
村上博士:あなたはどのようにしてSCP-3015-JPの存在を知ったのですか?
大田一教:私達は自然を守る為ならなんだってやれます。目的の為に皆で行動するとってもいいプロジェクトですよ!存在自体はかなり前から知られていましたが、近年になって非常に環境破壊が目立ち始めたので襲撃に踏み切りました。自然の繁栄を願ってね。
村上博士:なるほど。その目的とはなんですか?
大田一教:地球の緑と平穏を取り戻すことです。今の地球は人間によって大きく傷つけられてしまっています。あの虫さえあれば世界を救えたのですがね。あと一歩でした、惜しかったですね。
村上博士:もしもSCP-3015-JPを手に入れていたら何をするつもりだったんでしょうか?
大田一教:救済者を大陸へ放ち、地球の緑を取り戻し、世界の平穏を取り戻す。ただそれだけです。それ以上でもそれ以下でもありません。地球の緑こそ、世界の平穏です。
村上博士:それは人類の存亡に関わる行為ですよ?植物の異常繁茂による問題が発生しないわけがありません。
大田一教:人類なんてもうどうだっていいでしょう。それよりも人類が地球を食いつぶし、争い、2度と生物が生息できない星になる方が問題です。人類がこのままの運命を辿れば、間違いなく地球に負荷だけを残して人類は滅亡するでしょう。それならばいっそSCP-3015-JPを信じて世界を明け渡し人類は隠居するべきなのですよ。
(8秒沈黙)
村上博士:なるほど。そのためにあなたは私の友人や仲間を傷つけたんですね。分かりました。ありがとうございました。
大田一教:さあ、貴方も一緒に自然と共生しましょう。全てはみどりのだいちの為に。
< インタビュー終了>-
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あぁ。どうして私の同僚たちは先に逝ってしまったんだろう。どうして私だけが生き残っているんだろう。生き残った仲間も自殺した。しかしだ、あいつの考えは正しいと思う自分がいる。あぁ。SCP-3015-JPは救済者なのだろうか?私には答えは分からない。地球の為に犠牲になることは生物の義務なのだろうか?ツケはいつか回ってくる。ふぅ…分かりきっていることだよな。−村上
第二百八十二回玉城島生態系調査書
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1.調査目的
第二百八十二回玉城島生態系調査は、現地調査により玉城島内生態系の構成要素及びその構造を把握し、SCP-3015-JPが生態系にもたらす影響の内容を調査する。2.調査内容
本調査では、玉城島に於いて、SCP-3015-JPがどのような役割を果たし、生態系にどのような影響を与えているか調査する。3.調査結果
玉城島で前回調査では確認されなかった多くのゴミが発見されました。玉城島付近にはおよそ530万Lのゴミが漂着していると推測されます。ゴミの多くがプラスチックゴミであり、このゴミは太平洋にあると推測されていたTrash Isles(ごみ諸島)の一部であると推測されます。
玉城島の生態系はゴミによってかく乱しました。内容としてはSCP-3015-JPの明らかな減少、先述した玉城に島に定着した未記載種の鳥類も発見できませんでした。玉城島近海の魚類も大きく減少しました。玉城島生態系は大きな被害を被っており、立ち直るのは極めて難しく、立ち直れたとしても長期間ゴミに苦しめられることになるでしょう。2040年█月█日
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せっかく忘れかけていたのに。忘れるはずもないあの日を。
あいつらの言っていた事は本当だったのだろうか?あの時SCP-3015-JPを大陸へ放っていたら結果は違ったんじゃないか?
あれから35年も経ったのか。みんな元気にしてるかな。
SCP-3015-JPは被害者だ。間違いなく。彼等は救済するはずだった人類に滅ぼされたのだ。私はどうすればいいんだろう?SCP-3015-JPは私にもう何も与えてはくれない。教えてくれ。誰か。やはりツケは回ってくる−村上
第二百八十三回玉城島生態系調査報告書
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1.調査目的
第二百八十三回玉城島生態系調査は、玉城島付近へのゴミ大量漂着を受けて、生態系にどのような影響があったか調査する。2.調査内容
本調査では、ゴミが大量漂着した玉城島に於いて、SCP-3015-JPがどのような役割を果たし、生態系にどのような影響を与えているか調査する。3.調査結果
玉城島生態系は完全に破壊されました。SCP-3015-JPは絶滅に瀕しており、個体数の大幅な減少が確認されています。玉城島でのSCP-3015-JPの植物育成を基盤とした生態系は確認されていません。
しかし、水中の魚類が大幅に減少したことによって第百三十三回調査で発見された水中型個体が大きく増加していました。SCP-3015-JPは海藻類を摂食して生息しており、胞子はゴミの間から差し込む僅かな光で成長しています。これは貴重な昆虫生態系の創設初期観察が可能です。現在水中型個体は3000匹程生息していると推測されます。魚類に捕食されてしまうため、SCP-3015-JPが海を渡って本土へたどり着くことは不可能と思われます。2040年█月█日
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あぁ。この2ヶ月が如何に無駄なものだったのか思い知ったよ。地球がどうなろうとも生物はそれに合わせて形を変えてゆく。環境が生物を作る。多様化とは環境へ適応する術だ。人間だってそうだろう。彼等はまだ私達に道を指し示してくれる。人類は生きるしかない。環境に追いつくために。彼等は一体何者なんだろうか。絶望している暇なんてない。適応しろ。−村上
補遺2:2040年█月█日村上博士が死亡しました。死因は急性脳卒中による呼吸困難であり、SCP-3015-JPとの関係性はないと思われます。村上博士の部屋からは遺書が回収され、3枚の内1枚はSCP-3015-JPに関するものでした。発見した家族にはクラスA記憶処理を施し、遺書を回収しました。
以下は村上博士の遺書抜粋です。
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村上博士のSCP-3015-JPについての遺書
SCP-3015-JPは人類に生命の在り方を教えてくれる教育者だ。そして森林を再生する再生者でもある。もしかしたら人類を救う救済者なのかもしれない。彼等は一体何者なんだろうか?
SCP-3015-JPは自分で食料を賄い、サイクルを作った。サイクルは大きくなり、他の生物が介入できるまでに大きくなった。その集大成が玉城島の生態系だ。対して人類は階級と権力を作り出し、サイクルを作った。その集大成が今の地球の環境だ。どちらか優れているのかは両者の滅び方と歴史を見なければわからないだろうし、判別も難しいだろう。
生物はいつも環境へ合わせて自身を変えてゆく。変化に適応出来なければ滅び、いち早く適応できれば繁栄する。変化は生物の進化を促す。SCP-3015-JPは人類によって環境を変化させられた。しかし彼らは追いついた。人類だって変化に追いついていかなければならない。人類はいつだって追いつくしかないのだ。SCPによる変化は強大で、防がなければならない。しかしだからといって我々自身による変化を許容していい訳がない。これ以上被害者を増やしてはいけない。あのときの彼の言葉を拝借しよう。
全てはみどりのだいちの為に。
私は、彼らの生態系を最後まで見届けるとするよ。いつまで観察できるかは分からないがね。あっちでみんなによろしく言っておくよ。−村上 聡-
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第二百八十四回調査→2040年8月1日←寝坊しない!
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8439396 (18 Jan 2023 15:51)
拝読しました。
まだSCP作品の執筆に慣ていないため、批評がとっても参考になりました。ありがとうございます。この虫をベースにして新しいプロットを練り直していきたいと思います。批評ありがとうございました。
著作権者:Beentree
確かに仰るとおりだと思います。
最初に2匹だけ確保しておき、島の方は島の方で観察する。こんな感じに特別収容プロトコルを改稿したいと思います。
SCP-XXXX-JPはいきなり島に発生したものではなく、昔から島に生息していたという設定です。分かりづらいようなのでここも加えたいと思います。
生態系の変化とSCP-XXXX-JPが島から脱出する方法を獲得していないかを確認するための調査なため、大きな変更は不要に感じました。
確かに23年経ってからこのような襲撃を行うのは不自然ですね。このときくらいから環境汚染が酷くなったみたいな流れを加えてみたいと思います。
そのような要注意団体があったとは初耳でした。ありがとうございます。
メモについては公式のものではなく、くっついていたもの程度の認識でした。
死亡報告については遺書にSCP-XXXX-JPについての記述があったことから補遺に加えたという認識でした
批評ありがとうございました。頑張って改稿していこうと思います。
批評時に指摘した点が改善されきっていないと感じました。一個人の指摘が全てではありませんし、指摘内容が完璧に的を得ているとも言い切れませんが、まだ改稿するべき箇所は残っていたと思います。
財団が係る描写に付け、そのプロフェッショナル性の乏しさが悪目立ちし過ぎている印象を受けました。
玉城島生態系調査報告書に貼り付けられた村上博士のメモをそのまま転写しているのも違和感がありますし、折り畳みの表題が“メモが貼られている”という文章なのも軽薄な表現であり、これが財団の報告書であるという前提を踏まえて考えると好ましくないものです。
2016年█月█日にみどりのだいちプロジェクト2によって第百三十六回玉城島調査中の巡視船が襲撃されました。戦闘部隊員が搭乗していなかった為被害が拡大し、抵抗した調査員114名の内5名が死亡、32名が重体、42名が軽傷を負うなどの被害を受けました。その後襲撃による心理的ショックを受けた職員6名が集団自殺しました。みどりのだいちプロジェクトによってSCP-3015-JPが持ち出される事態は阻止できました。
みどりのだいちプロジェクトによる再度の襲撃には注意が必要です。
以上は、私が特に問題を感じた部分です。
機動部隊員が随伴していない割には調査員が無駄に多すぎる、この程度の出来事で財団職員の集団自殺が発生している、末文の襲撃対策がおざなり過ぎる……等の財団らしからぬ要素が詰め込まれており、ここに限らずそういった文章が閊えて上手く飲み込めませんでした。
第百三十六回、第二百八十二回、第二百八十三回玉城島生態系調査報告書の村上博士が「SCP-3015-JPは救済者なのでは?」、「SCP-3015-JPを大陸へ放っていたら結果は違ったんじゃないか?」というようなメモを残していますがこのようなことが書かれたメモを報告書に残していたらカウンセリングが行われたり生態系調査から外されたりするのではないでしょうか?財団がこのような過激な発言を見逃すとは思えなく、引っ掛かりました。
あと一つだけ。
Safe-doctorinaはどのようなオブジェクトクラスなのでしょうか。