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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその周辺を取り囲むように一般的な小屋に偽造した建物を建造し収容してください。またSCP-XXXX-JP付近には常にエージェント2名以上による警備をしてください。SCP-XXXX-JPの実験を行う際は、セキュリティクリアランスレベル4以上の職員1名による許可を得てください。
説明: SCP-XXXX-JP(以下、オブジェクト)は東京都██市に位置する、1.0×1.0×2.5mの黒塗りの直方体の外見をした未知の機構を持つ装置です。側面には鉄製の扉が存在し、オブジェクト内部に侵入することが可能です。物理的損傷を受けない破壊耐性を有しており、また未知の力によりオブジェクトの移動は不可能なことが判明しています。
内部には操作盤があり、赤色のボタン(以外、ボタン)と4桁のアナログダイヤル(以下、ダイヤル)が取り付けられています。ダイヤルは1~3桁目では0~9までの数字が選択できますが、4桁目では0,1の数字のみしか選択できません。また、操作盤の側面には各所腐食した、恐らくオブジェクトの使用法を記した文字列が刻まれています。(補遺1を参照)
このオブジェクトの異常性はオブジェクト内部に人が侵入し扉を閉め、ダイヤルの数字を0000以外にした状態でボタンを押したときに発生します。この時、人以外の遠隔アーム等機械がボタンを押したとしても異常性は発揮されませんでした。ボタンを押した人(以下、被験者)はダイヤルで選択された数字の値の年だけ、現在から未来に移動します。例えば現在が2000年のとき、ダイヤルの数字の値を0020に選択すると2020年の未来に移動します。この時間移動は外部から観測されておらず、被験者が記録媒体1を持ち込んだ状態で未来へ移動してもそれら記録媒体は何らかの原因で故障・紛失します。また、時間移動は被験者が特に感知できるものではなく、オブジェクト内外を通じて自然に行われるものであると考えられています。つまり、被験者はボタンを押した後、オブジェクト内部から扉を開けることで未来に来たことを認識します。
未来に移動した後、被験者はオブジェクト外部の世界を観測することが可能です。そのとき被験者は外部の世界の人や物体から干渉を受けないため、一時的にクラスB-Ⅱ霊的実体2、またはそれに類似した状態に変化すると考えられています。ボタンを押した3時間後被験者はたとえどこに位置していても、現在の世界のオブジェクト内部に帰還させられます。現在の世界に帰還した被験者は干渉が可能な状態に復します。
以下はオブジェクトを用いた主な実験記録の抜粋です。
実験記録XXXX-JP-2 - 日付2017/2/11
対象: D-14320
実施方法: 小型携帯カメラを携帯させたD-14320に、ダイヤルを0001にした状態でボタンを押させる。
結果: D-14320は実験開始から3時間後に帰還した。その後のインタビューでは、D-14320は「外部世界の変化は分からない」と話した。また、小型携帯カメラは未知の原因により故障した。
分析: 1年後と現在の変化は微々たるものであり、変化に気づけなかったと考えられる。
実験記録XXXX-JP-3 - 日付2017/2/18
対象: エージェント・川口
実施方法: エージェント・川口に、ダイヤルを0100にした状態でボタンを押させる。帰還した後に未来の世界のイメージ絵を描かせる。
結果: エージェント・川口は実験開始から3時間後に帰還した。エージェント・川口は、100年後の世界には「とても高い異質な建物」や「進化した車」が存在することを話した。その他にも「人々のファションの変化」や「人口密度の増加」、「英語の多用化」について話した。しかし、エージェント・川口は移動後の記憶が曖昧でありイメージ絵を描くことはできなかった。
分析: 100年後の世界は様々な点で変化、進化していることが分かる。エージェント・川口が未来の世界の記憶が曖昧であるのは、時間移動の弊害だと考えられる。
実験記録XXXX-JP-6 - 日付2017/3/2
対象: エージェント・川口
実施方法: エージェント・川口に、ダイヤルを最大の値である1999にした状態でボタンを押させる。
結果: エージェント・川口は実験開始から3時間後に帰還した。エージェント・川口は、「1999年後の世界は高度に文明が進化しており、人々が何を行っているのか分からなかった」と話した。その他にも「高度な記号による意思の伝達」や「未知の物質」について話した。
分析: 1999年後の世界は現代人にとって未知であり、我々の感覚では理解することが難しいことが分かる。
補遺1: 以下は操作盤の側面に刻まれている文字列の詳細です。各所腐食しているため判別不能な部分が存在します。
これ[判別不能]ルの数字だけ未来に行[判別不能]置です。使い方は「ダイヤルの数字を[判別不能]いボタンを押す」だけです。仕組みは使用者の認[判別不能]け過去のものにして、[判別不能]す。この機[判別不能]質的にタイ[判別不能]ルをしよう。
補遺2: このオブジェクトを用いた未来予知によるK-クラスシナリオの回避等の有用性を鑑み、SafeからThaumielへのオブジェクトクラスの再指定が検討されています。
付与予定タグ: scp jp safe 記憶影響 人工 機械 時間 予知
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8422446 (05 Jan 2023 15:35)
博士(というか部長的なポジション)であれば、「100年は壊れない時計(カレンダー機能)を設置して、10年後の日付を見させる」実験をすると思います。
なので逆を言えば、「転移した先で、日付を認識できない理由」があれば「Thaumielが検討されている」も成立するかと思います。
あと、「ボタンを押した3時間後、被験者は例えどこに位置したとしても現在の世界のオブジェクト内部に帰還させられます。」の文は「たとえどこに位置していても」のほうが簡潔と思います。
(頭痛が痛い、に似た雰囲気を感じるので)あと今調べて知ったんですが、「たとえ~しても」は、漢字表記しても「例え」じゃないんですね……
批評ありがとうございます。
確かにそのような実験が可能ですし、実際やるでしょうね。実験記録にそのような内容を入れつつ、どうにか財団を騙せるような内容を書いてみます。
改稿しました。