SCP-3666-JP

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アイテム番号: 3666-JP
レベル4
収容クラス:
keter
副次クラス:
{$secondary-class}
撹乱クラス:
ekhi
リスククラス:
danger

特別収容プロトコル: SCP-3666-JPはその性質上、未だ収容には完全に成功はされていません。全ての並行世界に、毎一ヶ月おきにSCP-3666-JPを収容を促すメールを送信し続けていてください。もし、SCP-3666-JPが発見された場合は各並行世界及により選定された機動部隊ゆ-6("██████の弾丸")に通達してください。機動部隊ゆ-6("██████の弾丸")はSCP-3666-JPを確保する際に、3m×3mのスクラントン現実錨パネルを10枚持たせ麻酔銃を使い眠らせてから確保してください。

確保されたあとのSCP-3666-JPはサイト-8181の多数のスクラントン現実錨が設置された人型収容ユニットに収容してください。SCP-3666-JPに食事やその他レベル4/SCP-3666-JPの職員が承認したSCP-3666-JPが望んだ物品を提供する際は機動部隊ゆ-6("██████の弾丸")の隊員が防弾チョッキを着用して提供してください。SCP-3666-JPを利用した実験は永久に凍結されています。

説明: SCP-3666-JPは日本の████県に住んでいる時留統成という名前の男性です。財団の調べによりSCP-3666-JPは銃による損傷以外の物理的損傷は一切受けないことが判明しています。SCP-3666-JPは1975年に生まれたことになっていますが、後述する異常性によって2196年になってもなお25歳という年齢です。またSCP-3666-JPは基本的に1.00Hmを保っていますが、SCP-3666-JP-B-2またはSCP-3666-JP-C-2によってヒューム値が変動することがあります。SCP-3666-JPの主な異常性はSCP-3666-JP-A、SCP-3666-JP-B、を生成することです。

SCP-3666-JP-Aは拳銃1とその弾丸2です。拳銃をSCP-3666-JP-A-1、弾丸をSCP-3666-JP-A-2とします。SCP-3666-JP-A-1からは無制限にSCP-3666-JP-A-2を発砲することができます。SCP-3666-JP-A-1にはそれ以外の目立った異常性はありません。SCP-3666-JP-A-2は発砲されて対象人物(以下、SCP-3666-JP-A-2-a)に着弾されたときにその異常性を発揮します。SCP-3666-JP-A-2がSCP-3666-JP-A-2-aに着弾された瞬間ヒューム値が1Hmから6Hmに上昇し、SCP-3666-JP-A-2-aに現実改変を起こし殺害します。
殺害方法の例
体の皮膚がすべて剥ぎ取られる
体の機能が徐々に使えなくする
筋肉が細胞から別の物質に置き換わる
上半身と下半身が別れて別々の場所に転移してする
SCP-3666-JPのことを忘れる

SCP-3666-JP-BもSCP-3666-JP-Aと同様な拳銃とその弾丸です。SCP-3666-JP-Aと同様に拳銃はSCP-3666-JP-B-1、弾丸をSCP-3666-JP-B-2とします。SCP-3666-JP-B-1からSCP-3666-JP-B-2が無制限に発泡することができるのはSCP-3666-JP-Aと同様です。SCP-3666-JP-B-2は発砲され対象(以下、SCP-3666-JP-B-2-a)に着弾されたときにその異常性を発揮します。SCP-3666-JP-B-2がSCP-3666-JP-B-2-aに着弾された瞬間にヒューム値は1Hmから6500Hm3に上昇し、SCP-3666-JP-B-2-aのいない並行世界SCP-3666-JP-B-2-2を生成し転送します。SCP-3666-JP-B-2-2はSCP-3666-JP-B-2が発砲された瞬間の一ヶ月前の状態です。そのときSCP-3666-JP-B-2-aの身体も一ヶ月前の状態に戻ります。SCP-3666-JPにいる人物はSCP-3666-JP-B-1に存在する人物一ヶ月前の記憶を有しています。また、ヒューム値の上昇に伴う現実改変の二次災害として元々いた世界SCP-3666-JP-B-2-1はCK:クラス再構築シナリオが発生します。

起きた再構築の例
GoI-███"████████"が元から存在しなかったことになる
SCP-███-JPが発生
過去の起こった事象の改変(太平洋戦争、世界第二次大戦など)
大規模な収容違反の発生

補遺 3666-JP.1:SCP-3666-JPは平行世界T-98L123の世界オカルト連合の現実改変能力者 霧島由香4の破壊作戦のときに発見されました。現在、財団は霧島由香氏がSCP-3666-JPに対して何らかの影響を及ぼしていると考えられています。

映像記録 3666-JP.1:SCP-3666-JPと霧島由香が二人でデートスポットとして有名な京都████████にいたときに世界オカルト連合が突撃したときのドローン映像です。

<再生開始>

SCP-3666-JP: きょ、今日はい、良い天気だね。霧島さん

霧島由香: そんな緊張しなくてもいいよ、時留くん

SCP-3666-JP:は、はい!あ

(SCP-3666-JPが転倒する)

霧島由香: ふふ、石ないのにつまずくなんて、面白いのね時留くん。ほら手貸すからつかまって

SCP-3666-JP: はは、すみません。今立ち上がります。

(関係のない内容だったので省略)

霧島由香: ところで時留くん。

SCP-3666-JP: 何でしょうか?霧島さん

霧島由香: その私に伝えたいことがあるって言ってたじゃない?それって何のこと?

SCP-3666-JP:はい。それでは言わせてもらいます。

霧島由香:良いよ、はやく言って。

SCP-3666-JP: あなたのことが好きです。付き合ってください。

霧島由香: うん、いいよ。私も時留くんのこと好きだし。付き合お。

(世界オカルト連合の機動部隊が突撃し二人を包囲する)

████████隊員: 現実改変能力者霧島由香に告ぐ。となりの男を殺されたくなかったらこちらに来い。我々の方にきて殺されなさい。

霧島由香: 何の話ですか?現実改変能力など私は知りません。まずあなた達は何者ですか?

█████隊員: 聞き分けが悪いな。我々は世界オカルト連合だ。霧島由香お前を殺しにきた者だ。もういいその男に当たってもいい。多少の犠牲はつきものだ。速く打て。

(世界オカルト連合が発砲を開始した)

(銃弾がSCP-3666-JPと霧島由香に命中する)

SCP-3666-JP: 大丈夫か、由香 返事してくれ、頼む

霧島由香: 私もうだめだ、きっと。時留くん頑張って

SCP-3666-JP: 死なないでよ、ねえ!

███████隊員: そいつはもうしんでるぜ、お前さん。諦めろよ。

(SCP-3666-JPのすすり泣く声が聞こえる)

█████████隊員: わかってんだろ、さっさと去れよ記憶は消去してやるからさ

(SCP-3666-JPがSCP-3666-JP-Aを生成して取り出す。)

██████隊長: 何をする気なんだい?お前さんや

(SCP-3666-JPが部隊隊長に発砲する)

(隊長は大きな肉塊へと変貌し、近くの隊員を襲う)

SCP-3666-JP: それじゃ

(SCP-3666-JPがSCP-3666-JP-B-1をこめかみに銃口を近づけ発砲する。)

(SCP-3666-JPが消失する)

<記録終了>

音声記録 3666-JP.1:並行世界E-43Y90Kの世界オカルト連合の機動部隊員███████に対してのインタビューです。

対象: ███████隊員

インタビュアー: 秋速博士

付記: ███████隊員は世界オカルト連合の霧島由香破壊作戦に参加しました

<録音開始, [20██年 █月 █日]>

秋速博士: それでは███████さんインタビューを開始します。

███████隊員: はい。よろしくお願いします。

秋速博士: それではまず、あなた達が狙っていた霧島という人物について聞きたいのですが。

███████隊員: ああ霧島ですね。あいつはもともと我々の団体に所属していました。親が我々の職員だったもので。

秋速博士: なぜ彼女は脱退することになったんですか?

███████隊員: あいつはもともと優秀でしたよ。でもある日、現実改変能力者について説明しているとあいつ興味を持ってしまったんです。

秋速博士: 興味とは?

███████隊員: はい、最初はどんな奴らなのか気になるくらいだったのですが、教えていくに連れ自分が能力を使いたいと思うようになっていったんです。

秋速博士: そして彼女が現実改変能力を手に入れたと。だから破壊することになった、ということですか?

███████隊員: はい、それに加えてあいつは我々の機密情報も知っていたもので、漏れ出さないようにというのも含めて作戦は実行されました。

秋速博士: そうなのですね、分かりました。それでは次にSCP-3666-JPについて聞きたいのですが

███████隊員: 作戦のときにいたあの男ですか。[5秒間の沈黙]ああ、思い出したくもない。

秋速博士: インタビューを中止しましょうか?

███████隊員: 大丈夫だ。続けてくれ。あいつは蛇の手の仲間を連れてきやがった。

秋速博士: 蛇の手?あの団体はあなた達に何をしたのですか?

███████隊員: あいつらは、異常存在や異常物品を使って攻撃してきたのです。それゆえ私は手も足もだせずに仲間と一緒に近くの茂みに逃げてしまったんです。
現実改変は行えないというミーム効果のおかげで霧島は何もしなかったのですが、蛇の手のやつらはもっと恐ろしい異常存在を使ってきたのです。

秋速博士: その異常存在について話せますか

███████隊員: [10秒間の沈黙]

秋速博士: いやなら話さなくてもいいですよ。そういえば最終的に霧島理香は殺されたと聞いたのですが。

███████隊員: ああ確かに最終的に殺せましたよ。犠牲はある程度でましたが。そしたらあの男が突然拳銃を頭に突きつけて打ったんです。

秋速博士: SCP-3666-JPは他に何かしてましたか?

███████隊員: そういえば、打つ前に「1098回目」って言ってましたね。
秋速博士: なるほど、ありがとうございました。インタビューを終了します。

<録音終了>

終了報告書: SCP-3666-JPが蛇の手と関係している可能性が出てきました。引き続き調査を続けます。

補遺3666-JP.2:エージェント██████が平行世界L-8923H1███県███街でSCP-3666-JPが住んでいたと思われる家を発見しました。発見された家ではボイスレコーダーと日記、家具と数冊の本以外何も発見されませんでした。

文書記録3666-JP.1:SCP-3666JPが残した日記からの抜粋です。

今日はとある素敵な女性と会社で出会った。彼女は霧島由香というそうだ。24という年齢でこんな大企業に転職したらしい。前の会社を2年でやめたということだ。前の会社のことを聞こうとした人もいるらしいが答えてくれなかったという。にしても可愛らしい人だ。同じ年齢だとは信じられない。こんな人の2年上の先輩が務まるのかが不安だ。

今日、例の彼女が話かけてきた。彼女は私が落としてしまった資料を拾ってくれた。そして少しばかり立ち話をした。自分のしょうもない話をするだけで彼女は笑ってくれた。笑顔は素敵だった。話の最中で大学の話になって█████大学出身だというと彼女はとっても褒めてくれた。自分の大学の受験は過去に戻って答えを覚えたものなのに。この大企業も学歴で入れたが、この力を使って入ったのならずるのようなものだ。自分の自信がなくなっいく。

今日、いつものあの上司から「霧島さんが同じ部署の後輩になるから仕事を教えてくれ」、と言われた。彼女は自分が教えた内容をきちんと覚え使いこなすことができていた。まだ同期でも完璧にこなせていない人もいる中で、ここまでできるなんてさすがだ。彼女は「時留くん教え方上手です。」と言われてしまった。(書き忘れていたが同い年なのでと霧島さんは自分のことを「時留くん」、と呼んでいる)自分はただ過去を何度も遡行し技術を身に着けただけだ。そんな自慢できることではない。

今日は他社へのプレゼンテーションの日だ。リーダーを任せられてとても大変だったがなんとか成功で終わらせることができた。正直、このままだったら失敗していただろう。でも霧島さんがいたからなんだかやる気がでたような気がする。そういえばこのプロジェクトの関係でメールアドレスを交換することとなった。なんだかメールでやりとりしているときはこころが落ち着くな。

ついにあの面倒くさい飲み会かと思って正直いくか迷ってしまった。上司は正直酔うとけっこうダル絡みしてくる。でも、女性にセクハラをしていないかを確かめるために男性の目が必要らしい。霧島さんの身の安全も考えて行くことにした。自分は酒に弱いからすぐ酔って退席してしまった。そのとき、霧島さんが支えて家へ送ってくれた。情けないところを見せてしまったな。そのあとは二人で話していた。本当は霧島さんは飲み会に戻る予定だったのに時間がたってしまいもう会はお開きになっていたようだ。でも楽しかった。

最近はけっこう霧島さんと多くの時間を過ごしていると思う。会社だけでなくプライベートでも。趣味が同じだったこともある。そういえば、来月二人で京都の某名所に行くらしい。楽しみだな。その時に思いも伝えよう。

音声記録3666-JP.2:回収されたボイスレコーダー音声です。ボイスレコーダーの側面には「これを見つけたらぜひ聞いてください」と書いてあった。

彼女は45という年齢でありながら癌にかかってしまったらしい。本当に悲しい話だ。愛するものの死を再び迎えるのはやっぱり悲しい。私は確かに何回も経験した。
彼女が最初に殺されたのは25歳のときだ。いや、毎回25歳か。世界オカルト連合に彼女は殺された。突然の出来事だった。本当に自分が告白した直後だったのもあるが。そのとき私は初めて人を殺す銃を使ってしまった。今まで人殺しなどしたことがなかった。そして、初めて人のために過去へ戻った。今まで自分は自身のためにしかこの力を使ったことがなかった。それを初めて他の人のために使ったのだ。それはぱっとしない自分の人生で素晴らしいことであった。
何度も繰り返した。すべては彼女を救うため。だが、一人の力じゃ無理だった。自分が相手を把握していくにつれ相手も強くなっていくような気がしてきた。そんな中で現れたのはその「蛇の手」という団体だ。なぜか自分の能力を把握していて、それでもって優しく接してくれた。そして彼らと協力してあいつらを倒すことにした。それでも最初は全然だめだった。でも、彼ら「蛇の手」は他の人と違って過去を覚えてくれているのだ。おかげで最終的には勝つことができた。
こうまでして彼女を助けれたのは彼女のおかげだ。彼女、霧島さんがいたから頑張れた。それだけだ。でも、もう死んでしまったのだ。私はもう正直、気力を失いそうになった。でも、愛する別れも受け入れなくてはならない。これから私はいこうと思う。

(SCP-3666-JPが銃を構える音)
愛しているよ由香。今そっちに行くね。
(銃声が鳴り響く)


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  1. portal:8422246 (06 Jan 2023 11:10)
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