SCP-XXXX-JP活性化状態の町田氏の自宅室内
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは町田氏を人間型オブジェクト標準収容環境に収容することにより、その発生を防いでください。回収したSCP-XXXX-JPは標準収容ロッカーに保管してください。
説明: SCP-XXXX-JPは異常性を持った焼酎「黒霧島」です。SCP-XXXX-JPは宮城県仙台市に住む町田浩明氏の自宅に不明な方法で出現します。町田氏が自宅でSCP-XXXX-JPを飲むと、室内が町田氏が大学時代に住んでいた「なごり荘」に変化し、3体のSCP-XXXX-JP-1群が出現します。
SCP-XXXX-JP-1群は町田氏が大学生であった2011年当時の友人の幻影であると見られ、それぞれ坂本悟氏にあたるものをSCP-XXXX-JP-1-a、菅原洋一郎氏にあたるものをSCP-XXXX-JP-1-b、吉田翔氏にあたるものをSCP-XXXX-JP-1-cと呼称します。
町田氏とSCP-XXXX-JP-1群は部屋の中央にあるこたつを囲んでSCP-XXXX-JPで「宅飲み」を行います。SCP-XXXX-JP-1群は大学生であった当時のように振る舞い、町田氏の年齢や外見の変化には言及しません。「宅飲み」は町田氏が睡眠状態になる、もしくは町田氏の血中アルコール濃度が0.02%以下になると解除され、SCP-XXXX-JPは非活性化状態になります。
アルコール中毒で搬送された町田氏が病院で飲酒中に起こる異常性について言及したため、情報を得た財団に確保、収容されました。町田氏は定期的にSCP-XXXX-JPを摂取し、SCP-XXXX-JP-1群と「宅飲み」にて思い出話などを行なっていたようです。
補遺XXXX-JP.1: インタビュー記録
町田氏は慢性的なアルコール中毒を患っています。以下のインタビューはその治療過程で行われたものです。
インタビュー記録XXXX-JP.4
<記録開始>
財団職員: 今日は町田さんのメンタル面、お気持ちについてのお話をさせてくださいね。町田さんは大学時代に強い思い入れがあるようですね。
町田氏: お願いだ、飲みをさせてくれ。俺はあれがねぇとやってけないんだ。
財団職員: お酒はだめですよ。いいですか、町田さんは現在の状況に不安、不満を抱えていて、それをお酒で解消しようとしている。
町田氏: なんだ、説教はいいんだよ。酒が飲みたいんだ。早く[不明な怒号]
[町田氏が暴れ始めたため警備職員に拘束される。]
財団職員: いいですか。町田さんはお酒が飲みたいのではなく、お酒で紛らわせたい問題を抱えているんですよ。
町田氏: わかってる。俺はもうだめだ。ごめんよ。ごめんよ。うう。[嗚咽]
財団職員: 大丈夫です。大丈夫ですよ。根本的な問題を解決し、健康な状態に戻しましょう。
<記録終了>
終了報告: 町田氏のアルコール依存の回復には時間を要すると思われます。SCP-XXXX-JPの安全な収容のために町田氏の健康管理を継続します。
補遺XXXX-JP.2: 関係者の聞き取り調査により、町田氏は大学時代海上保安官を志していたことが判明しました。町田氏は大学卒業後、海上保安学校には進学せず収容時に至るまでフリーターを続けていました。その挫折がSCP-XXXX-JPの発生とアルコール依存の要因になっている可能性があります。
補遺XXXX-JP.3: インシデント記録
2014/2/15/19:37、町田氏の収容室にSCP-XXXX-JPが出現。町田氏がSCP-XXXX-JPを飲み、収容室の内装が「なごり荘」に変化し、3体のSCP-XXXX-JP-1群が出現、「宅飲み」が発生しました。「宅飲み」中に収容室内に侵入する試みは失敗しています。以下は収容室内に取り付けられた機器による「宅飲み」中の町田氏とSCP-XXXX-JP-1群の会話記録です。
インシデント記録XXXX-JP.1
SCP-XXXX-JP-1-a: 町田氏の大学時代の友人である坂本悟氏の幻影。記録中では坂本と呼称される。
SCP-XXXX-JP-1-b: 町田氏の大学時代の友人である菅原洋一郎氏の幻影。記録中ではヨウちゃんと呼称される。
SCP-XXXX-JP-1-c: 町田氏の大学時代の友人である吉田翔氏の幻影。記録中では翔と呼称される。
<記録開始>
町田氏: あぁ、あぁ[しばしの沈黙]マジでうめぇ。
SCP-XXXX-JP-1-a: なんか今日のお前ジジくさいな。
SCP-XXXX-JP-1-b: てか口つけて飲むなよ。汚ぇ。
[町田氏がSCP-XXXX-JP-1群の顔を順々に見回す。]
町田氏: 悪ぃ。あぁあ。なんかさ。早くお前らと酒が飲みたくて。
SCP-XXXX-JP-1-b: 先週飲んだばっかりだろ。
町田氏: あぁ、そうだったな。
SCP-XXXX-JP-1-c: でもわかる。飲まないとやってられないよね。
[SCP-XXXX-JP-1-cはグラスのSCP-XXXX-JPを飲み干しこたつテーブルに倒れ込む。]
SCP-XXXX-JP-1-c: 就活したくねぇわ。決まる気がしねぇ。
[SCP-XXXX-JP-1-cが自分のグラスにSCP-XXXX-JPを注ぐ。]
SCP-XXXX-JP-1-b: まだこれからじゃん。坂本は順調なん?
SCP-XXXX-JP-1-a: あ、俺さ、内定決まったわ。
SCP-XXXX-JP-1-b: えっうそ。すごいじゃん。どこ?
SCP-XXXX-JP-1-a: 東北電力。
SCP-XXXX-JP-1-c: まっじかよ。めっちゃすげぇ。
SCP-XXXX-JP-1-b: すご。とりあえずおめでとう。
[SCP-XXXX-JP-1-b、SCP-XXXX-JP-1-cがSCP-XXXX-JP-1-aに乾杯を求める。]
SCP-XXXX-JP-1-a: 悪いねお先。上り詰めて電力界牛耳るわ。
SCP-XXXX-JP-1-b: そんな界ねぇよ。
SCP-XXXX-JP-1-c: はぇえ。やっぱ理工学部様は優秀ですなぁ。親御さんもニッコリだね。
[SCP-XXXX-JP-1-bが町田氏のグラスにSCP-XXXX-JPを注ぐ。]
SCP-XXXX-JP-1-b: あれ、何か町田リアクション薄くね。
町田氏: え、あぁ。そんなことないよ。おめでとう。俺らの中じゃお前が一番優秀だったもんな。[しばし沈黙して俯く]おめでとう。
SCP-XXXX-JP-1-c: 何、町田嫉妬してんの?
SCP-XXXX-JP-1-b: いや留年ギリギリのこいつが嫉妬していいような相手じゃねぇわ。
[町田氏とSCP-XXXX-JP-1群が一斉に大きく笑う。]
SCP-XXXX-JP-1-a: 他のみんなは?ヨウちゃんとか。
SCP-XXXX-JP-1-b: あっ俺?俺は実家継ぐわ。てか結婚する。
SCP-XXXX-JP-1-c: えっ、衝撃!
[SCP-XXXX-JP-1-cが立ち上がる。]
町田氏: 翔、座れ座れ。
SCP-XXXX-JP-1-a: てかお前、俺の内定報告が弱くなるエピソードぶち込むなよ。
SCP-XXXX-JP-1-c: あの子?去年付き合ったっていう、文芸大好きサークルの?
SCP-XXXX-JP-1-b: 文芸愛好会な。うんそう。てか子供できちゃった。
SCP-XXXX-JP-1-a: 何だよそれ。ヤリチン。
町田氏: 生ハメ反対。
[SCP-XXXX-JP-1-cが笑いを堪えられない様子で吹き出す。]
SCP-XXXX-JP-1-b: ほんまそれな。まぁ酒屋やりながら適当にガキ育ててゆっくり暮らすわ。そんでさ、そしたら全員社会人になってもまたこうやって酒飲めるじゃん。うちの酒持ってってやるよ。
SCP-XXXX-JP-1-c: えぇ、俺黒霧が好きだな。
SCP-XXXX-JP-1-b: なんだ感じ悪いなてめぇ。
[SCP-XXXX-JP-1-bがSCP-XXXX-JP-1-cの頭を脇に抱えて締め上げる。]
SCP-XXXX-JP-1-a: でも悪ぃけど俺も翔に賛成かも。なんかこの4人っていったらこれのイメージあるじゃん。安酒がお似合いっていうか。
SCP-XXXX-JP-1-c: ま、とりあえずは全員が無事卒業して社会人にならなきゃだけどな。あとは俺と町田だけ?
SCP-XXXX-JP-1-a: いや町田は海上保安官になるんだろ。
SCP-XXXX-JP-1-b: 海猿!
町田氏: あぁ[少し間を置き頭を掻きむしる]あれは辞めた。
SCP-XXXX-JP-1-a: えっ、お前保安学校に行くって言ってたじゃん。
町田氏: なんかそんなもんになっても意味ねぇっつうか、[少しの沈黙]結局人救えなきゃ、死なせちゃ意味ねぇし。
SCP-XXXX-JP-1-b: 何それ。なる前からやけに悲観的だな。
町田氏: もう、いいんだよ。別に。
SCP-XXXX-JP-1-b: 急に人の命を預かるのが怖くなったのか?大層に考え過ぎなんだよ。助けられない時は助けられないもんだし、もうちょっと気楽にやればいいんだよ。
町田氏: そんな風に、そんな風に割り切れるわけないだろ!
[少しの沈黙]
SCP-XXXX-JP-1-a: まぁでも、例え結果がどうであれ、誰かが命を張って救おうとしてくれたってのはそれだけで嬉しいと思うけど。
[少しの沈黙]
SCP-XXXX-JP-1-a: 俺、海難事故で妹亡くしてんだわ。ライフセーバーが助けに行ってくれたんだけど助からなくて。ライフセーバーの兄ちゃん俺よりも泣いてんじゃねぇかってぐらい泣いてて。助けられなくてごめんよ、ごめんよって。俺それ見て嬉しかったんだよね。妹のために本気で命張ってくれた。それだけで嬉しいって言うかさ。妹も多分そう思ってんじゃねぇかな。
SCP-XXXX-JP-1-c: 俺も坂本と同じ意見かな。
SCP-XXXX-JP-1-b: 俺も、もし自分が似たようなシチュエーションになって、自分を救えなかったせいで辞めるとか言われたら天国でショック受けるかも。
SCP-XXXX-JP-1-c: 天国行く気なんだ。
SCP-XXXX-JP-1-b: なんだてめぇ。
[町田氏とSCP-XXXX-JP-1群が一斉に大きく笑う。]
SCP-XXXX-JP-1-a: だから、辞めるとか言わずにもうちょい頑張ってみれば。
[町田氏が僅かに頷く。少し間を置いて町田氏が気絶したように眠りに落ち、「宅飲み」が解除される。]
<記録終了>
町田氏が睡眠状態になったため「宅飲み」状態は解除され、SCP-XXXX-JPおよび町田氏は財団に回収されました。
当該インシデント以降、SCP-XXXX-JPの出現は確認されていません。当該インシデントにおけるSCP-XXXX-JP-1群との会話が町田氏の心情に変化をもたらしたことが要因と思われます。現在町田氏のアルコール中毒は改善しており、町田氏は財団の海上警備を担当する機動部隊ゐ-3(”権瑞玉”)の職員として雇用されています。町田氏の精神安定がSCP-XXXX-JPの再発生の予防につながると考えられるため、町田氏には親類および友人(SCP-XXXX-JP-1群のモデルと思われる3名)の墓参り1のみ外出を許可しています。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8368691 (15 Dec 2022 16:02)




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