SCP-XXXX-JP まずしい現金型笠地蔵

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP まずしい現金型笠地蔵
著者: ©︎buta_otoko
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの周囲20mはフェンスで封鎖し、民間人の立入を防いで下さい。万が一民間人による活性化イベントが確認された際は、対象のもとへ急行しSCP-XXXX-JPの監視、及びSCP-XXXX-JP-1の回収を行って下ださい。場合によってはAクラス記憶処理の使用も許可されています。

E.S.I.プロトコル¹(概要): 当プロトコルは2000年から日本国内で継続的に発生している貧困事象²の打開策として立案されました。概略的な内容としてはSCP-XXXX-JP-1を財団の収入、及び職員への給与として使用するものでありSCP-XXXX-JPの実験も含んで行われます。発令権保有職員は全サイト管理者が対象ですが、財団の総収入が████████円を下回った場合のみに限られます。対象とされる職員の選別は個人の金銭的感覚につてインタビューを行い、SCP-XXXX-JP-1数向上の為金銭の高額基準が低い人物を使用して下さい。

2025/05/23追記: 財団総収入の低下速度を鑑みE.S.I.プロトコルの優先度は最優先まで引き上げられました。E.S.I.プロトコルの実行はサイト管理者の発令に関わらず定期的に行われます。

説明: SCP-XXXX-JPは███県███に存在する地蔵菩薩立像です。材質は石で構成されており、各部には老朽化による破損も見られます。

SCP-XXXX-JPは降雪状態にある中、ヒト(以下、対象)により菅笠が被せらることで活性化状態に入ります。SCP-XXXX-JPにはこの時点で自我が発生することが確認されており、口頭で質問を投げ掛け後述するSCP-XXXX-JP-2を介することによりコミニケーションを取ることが可能です。

SCP-XXXX-JPは対象により笠が被せられた日の22:00から翌日の04:00の間、対象の周囲5m以内の死角へ転移します。この際のSCP-XXXX-JPの手には木橇に載せられた状態の日本紙幣(以下、SCP-XXXX-JP-1)が握られています。³また、SCP-XXXX-JPに対しコミニケーションを行っていた場合それに対する返答等が記述された紙(以下、SCP-XXXX-JP-2)が同様に出現することが確認されています。

対象はSCP-XXXX-JP出現から数秒後、｢戸を叩くような音｣を聞きSCP-XXXX-JPの方向へ振り向きます。⁴対象はSCP-XXXX-JPの存在に気付きますが、直後SCP-XXXX-JPは消失するため接触には至りません。しかし、SCP-XXXX-JP-1及びSCP-XXXX-JP-2は消失せず、大抵の場合対象はSCP-XXXX-JP-1、-2を｢SCP-XXXX-JPからの恩返し｣だと認識し自身で使用します。

その後SCP-XXXX-JPは再度███に転移し、非活性化状態に入ります。特筆すべき点として、この際のSCP-XXXX-JPには対象の被せた菅笠が消失していることが挙げられます。

補遺.XXXX-JP.1: SCP-XXXX-JPの存在は、███県警への民間人による通報で発覚しました。通報者は███一体を管理している鷺山 正治氏であり、｢自身が笠を被せた地蔵が恩返しをしてきた｣という内容でした。

以下は鷺山氏に対して行われた財団のインタビュー記録です。

[記録開始]

杉橋博士: ではこれからインタビューを開始します。

鷺山氏: 宜しくお願いします。

杉橋博士: ではまず、現場に残されていた紙幣を見せて頂けますか。

[鷺山氏がSCP-XXXX-JP-1を提示する。]

鷺山氏: こちらです。お地蔵様の恩返しですね。

杉橋博士: 恩返しですか。

鷺山氏: はい。私はあのお地蔵様が家に恩返しに来たのを見たんですよ。まあ気付いて振り向いたらすぐに行ってしまいましたが。

杉橋博士: つまり、接触は出来なかったということですか。

鷺山氏: はい、その時はお礼も言う暇もありませんでした。

鷺山氏: しかし、あのお地蔵様はとてもお優しい方ですね。

杉橋博士: 何故ですか？

鷺山氏: だって、私はただ笠を被せただけなのに、こんな大金を下さるんですよ。しかも物ではなく現金とは、今の世の中にぴったりではないですか。

杉橋博士: 優しい方ですか。興味深い意見ですね。

鷺山氏: はい、きっとあのお地蔵様は、今の世の中を救ってくれると思うんです。まさに笠地蔵のようにね。

[記録終了]

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インタビュー終了後、鷺山氏にはAクラス記憶処理が施され、SCP-XXXX-JP-1の回収が行われました。

補遺.XXXX-JP.2: E.S.I.プロトコルは鷺山氏のインタビューを担当した杉橋博士により提案されました。第一回目の実行で、発生したSCP-XXXX-JP-1数が予想を遥かに上回る███████████円分を記録し、プロトコルの承認が行われました。

またそれ以降の実行でも効果的な結果となり、現在では一般社会へのSCP-XXXX-JP-1の一部放出が行われています。また、将来は全額放出が考えられており、日本国の復興プロジェクト⁵の一貫に組み込まれる予定です。

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  (1)件の追記があります。更新完了

  2027/11/02に実行されたE.S.I.プロトコルにて、SCP-XXXX-JP-1の発生が行われませんでした。代わりに回収担当職員が調査を行った際以下の様な内容のSCP-XXXX-JP-2が回収されました。なお、今回は財団側からの質問はありませんでした。

  おかねがありません

  また、その2日後の実行では以下の物品とSCP-XXXX-JP-2が回収されました。⁶

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    + 閲覧- 隠す
    

    回収された物品。

    これでかんべんしてください

  この事象を鑑みてE.S.I.プロトコルの継続が危険視されています。現在代策の考案・SCP-XXXX-JPへの交渉が急がれ、一般社会への資金提供は一時停止されています。

  SCP-XXXX-JPには詳細な異常性調査の末、オブジェクトクラスの変更が行われる予定です。

Footnotes

1. Emergency(非常用) Special(特殊) Income(収入)プロトコル

2. 財団内部でもその影響は顕著に見られ、非危険物収容室の補修金や職員への給与などが優先順位的に停滞している状態にあります。また、これ以降の進行が確認された場合、アノマリーの収用違反率が約██%向上すると示唆されています。

3. 金額は対象により様々ですが、対象の金銭的感覚から見て高額と判断される額となっています。

4. 当音声は対象のみ確認します。対象が振り向かなかった事例は現在存在しません。

5. 一般公開されている計画も含む

6. 財団からのコミニケーション内容は金銭の要求でした。

+ 使用画像のライセンス情報

ファイルページ: 地蔵銀行

ソース: http://scp-jp-storage.wikidot.com/file:8299414-9-7f2x
ライセンス: CC BY-SA 3.0

タイトル: 千円札(偽)
著作権者: buta_otoko
公開年: 不明

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  批評コメント批評コメント

  
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  buta_otoko 14 Jan 2023 10:36

  以外の点について批評お願いします。

  • 誤字脱字は無いか
  • 文章はおかしく無いか
  • 内容は大丈夫か(評価を付けるならDV、NV、UVのどれか)

  また、テーマはこちらを使用しています。

  最後の編集 14 Jan 2023 10:37 by buta_otoko さらに表示

  kashima8 15 Jan 2023 09:01

  誤字について

  及びSCP-XXXX-JP-1の回収を行って下ださい。
  対象とされる職員の選別は個人の金銭的感覚につてインタビューを行い、
  菅笠が被せらることで活性化状態に入ります。

  「下さい」「金銭感覚について」「被せられる」だと思います。

  文章はおかしくないか

  全体的に「、」がおおすぎるように感じました。

  +あとは大体内容に関する事を指摘させていただきました。

  日本国内で継続的に発生している貧困事象

  不況を指しているのだと思いますが、意味が通じないと感じました。

  SCP-XXXX-JPの手には木橇に載せられた状態の日本紙幣(以下、SCP-XXXX-JP-1)が握られています。

  紙幣をそのまま載せるには大きすぎますし、載せられるほどの紙幣の量は１千円札だとしても何十万という金額になると思います。
  また「そりに載せられた紙幣が握られている」というのはどういう状態なのかわかりませんでした。「紙幣が載せられたそりの手綱（？）が握られている」みたいな状態でしょうか？

  SCP-XXXX-JPの存在は、███県警への民間人による通報で発覚しました。通報者は███一体を管理している鷺山 正治氏であり、｢自身が笠を被せた地蔵が恩返しをしてきた｣という内容でした。

  何故彼が地蔵にわざわざ菅笠をかぶせたのかが気になります。土地を管理しているところからそれなりの年齢の金のある男性に見えて、昔話のまねっこをするように思えません。杉橋博士も何も気にならない様子だったので彼がそういうことをする性格（酔ってした、昔話が好き）じゃないのなら、例えば子どもにさせるのはどうでしょうか。子どもが読み聞かせられた昔話の真似をして菅笠をあげたら大金をプレゼントされた方が、通報されたのを財団が異常だと検知しやすいと思います。
  また「菅笠」というのも条件として難しいと思います。今の時代菅笠を個人が持っていることは少ないので、「雪の中なにかを被せる」くらいでいいかもしれません。昔話でも笠が足りなくて手拭いをかけてあげていたので違和感はないかと思います。菅笠でなければいけない事情（地蔵が菅笠に何かこだわる等）が欲しいです。

  口頭で質問を投げ掛け後述するSCP-XXXX-JP-2を介することによりコミニケーションを取ることが可能です。
  日本紙幣(以下、SCP-XXXX-JP-1)が握られています。
  それに対する返答が記述された紙(以下、SCP-XXXX-JP-2)が

  このあたり出す順番を整えた方がわかりやすいです。
  また、口頭で会話できるのにSCP-XXXX-JP-2で返答できるというのもよくわかりませんでした。

  SCP-XXXX-JPは███県███に存在する地蔵菩薩立像です。
  その後SCP-XXXX-JPは再度███に転移し、非活性化状態に入ります。

  恩返しの範囲に制限はないのでしょうか。また、███にある地蔵だけがこうなったいきさつなどは調査されていないのでしょうか。

  [鷺山氏がSCP-XXXX-JP-1を提示する。]

  具体的な金額などが欲しいです。提示するということは何枚かだと思いますが、千円か一万円かでかなり違うイメージになりますが。ですがそれなりの金持ちと思われる鷺山氏が「大金」といっているので大量の札束どころかそれ以上のものに感じました。

  鷺山氏: はい、きっとあのお地蔵様は、今の世の中を救ってくれると思うんです。まさに笠地蔵のようにね。

  昔話のお地蔵様はそういった存在ではないと思います。元ネタが提示されているので余計に違和感がありました。

  E.S.I.プロトコルの内容

  不安定で金額も少なく、Thaumiel指定し活用するほどでもないと感じました。災害復興が含まれているにしても「一般社会への資金提供」も、財団が行うこととは感じません。

  一番の課題が「このオブジェクトを資金源にした挙句そのプロジェクトに頼り切って破産しかける財団」という部分だと思います。まずしいざいだんハブについては詳しくないのでそこに関しては他の方の意見を聞いた方がいいと思いますが、現状だと「財団が無能だな…」という感想です。

  笠地蔵というモチーフを選んでいるので「貧しくも頑張っている優しい人への恩返しに米俵などを送る」ではなく、「笠をくれたなら誰にでも大金をくれる」という点が納得感につながりませんでした。恩人の家を突き止めることができるならその人間の経済状況も分かってよさそうですし、財団に利用されまくっている事に疑問をもってもよさそうです。

  また地蔵のお金が尽きたというオチも、もっと納得のいく終わりにできるのではないでしょうか。

  • 紙幣はどこから持ってきた？（盗んできた？何かを売って得た金？）
  • 恩返しイベントの後に菅笠がなくなったのは何故？

  このあたり掘り下げたりできるのではないかと思います。
  先ほど菅笠にこだわらなくてもと言いましたが、「現金で渡す」ことにもこだわらなくていいようにも思います。

  
  他にもタイトルがさらに工夫できるのではないかと感じました。応援してます。

  buta_otoko 15 Jan 2023 10:29

  批評コメントありがとうございます。納得させられる点が沢山あり参考に改稿してみようと思います。

  また、主設定についてですが現金を渡す地蔵で行こうと思います。

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1. portal:8299414 (12 Oct 2022 22:14)