ぬすっとこバックアップ
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

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SCP-XXXX-JP-1(拡大写真)。

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその性質上収容は困難です。財団職員はSCP-XXXX-JPの出現が確認された場合、現場に急行し目撃者にクラスA記憶処理を施して下さい。その際SCP-XXXX-JP-1が発見された場合も同様に収容し、収容数が一定の数を超えた場合は破棄処分して下さい。

説明: SCP-XXXX-JPは7cm程の人型実体です。顔面にはひょっとこの面がつけられており1度々落下します。ですが、その場合は即座に新たなSCP-XXXX-JP-1が生成される為、顔を見ることは不可能だと考えられます。

SCP-XXXX-JPは自身のおよそ20km以内2に存在するペットボトル飲料の内部への転移を自由に行うことができます。3これには内容量が全体の70%以上存在することが条件であり、これによりSCP-XXXX-JPが溺死することはありません。SCP-XXXX-JPは直後、周辺に居る人物へアイコンタクトを取ろうとします。この際手には対象に使用されている材料が縮小化された状態で握られています。その後SCP-XXXX-JPは飲み口から飛び降りる様に消失します。特筆すべき点として、SCP-XXXX-JPが消失の際所持していた材料の成分や味覚などが対象のペットボトル飲料から消失していることが挙げられます。


発見経緯: SCP-XXXX-JPは2019年、███県警に寄せられた███県在住の女性の通報により発覚しました。女性は興奮気味で「買ったペットボトルからひょっとこが出てきた。」と話しており、その後同県警に潜伏していたエージェントにより事情聴取が行われました。このインタビューでは、女性は通報時と同様の内容を供述しており更なる情報を得ることは不可能だと考えられクラスA記憶処理を施し開放されました。当時は超常現象記録として片付けられ、それ以上の調査は行われませんでしたが、その後日本各地で同様の供述が多数寄せられ財団の注意を引くことになりました。ことの詳細を探るため全国の監視カメラを調査したところ、2019年の始めに███県の民家の路地裏に"雪"と共に出現した各供述に一致する人型実体が確認されました。それ以降同様の実体が多数の監視カメラに写っていた事もあり、SCP-XXXX-JPとしてナンバリング、収容が試みられました。


出現記録-XXXX-JP: 以下は特別収容プロトコル制定以降確認されたSCP-XXXX-JP出現事象の記録、及びその後のインタビューで得られた結果の抜粋です。なお、インタビュー結果は新たな情報が発覚した場合のみ記述されています。

出現記録-01

日時: 2020/05/12

対象: フルーツ牛乳

概要: 収容プロトコル制定以降初めて確認された出現記録です。発見経緯と同様に警察への通報で発覚しました。

出現記録-03

日時: 2020/06/01

対象: 紅茶

概要: 警察への通報により発覚しました。周辺には複数人目撃者がおり、その内の一人が何故SCP-XXXX-JP-1を被っているのかを質問したところ「被ってるんじゃない。」と発言していたことがインタビューにより確認されました。

出現記録-05

日時: 2020/06/11

対象: 緑茶

概要: SNSへの投稿により発覚しました。現在は財団により削除されています。

出現記録-08

日時: 2020/07/14

対象: レモン果汁入りソフトドリンク

概要: 警察への通報により発覚しました。SCP-XXXX-JPは出現直後「これじゃない」と呟いていたことが後のインタビューにより確認されました。

出現記録-10

日時: 2020/07/24

対象: エナジードリンク

概要: SNSへの投稿により発覚しました。SCP-XXXX-JPは出現記録-08と同様に「これじゃない」と呟いていたことが確認されました。


インシデント-XXXX-JP: 2020年、サイト81██でSCP-XXXX-JPの出現が確認されました。対象はAnomalous- ███-JPであり、当時は収容庫のメンテナンス中でした。その為、メンテナンス担当者であった溝口博士が接触に成功、交渉の末インタビューが行われました。インタビューはサイト81██で溝口博士により行われ、SCP-XXXX-JPはその異常性の為Anomalous-███-JP内部からの参加となりました。4インタビューで、SCP-XXXX-JPは自身が元はただのひょっとこの面であったと証言し、その他の発言から反ミーム性を保有していたと考えられます。5ですが、制作者等の詳細な情報は得ることはできませんでした。

SCP-XXXX-JPはその後、「よく分からない街に行った」と証言しています。SCP-XXXX-JP-Aはその時点で現在の外見へ変化、反ミーム性が消失したと見られ、クリエイティブコモンズライセンスについてもこの街の住人に聞いたと考えられます。なお、SCP-XXXX-JPの言及している街は現在も判明していません。補遺01を参照。

SCP-XXXX-JPはクリエイティブコモンズライセンスを盗んだ理由として、「皆に親しんでもらいたいから」と言及しています。SCP-XXXX-JPはインタビュー終了後、通常通り消失しました。


補遺01: 2020/08/01、SCP-XXXX-JPの報告書に一件の文書の不審な更新がありました。更新元は不明であり、クリアランスの提示が無いにも関わらず安全装置は作動しませんでした。文書の内容を見るにGol-008(酩酊街)と関連があると考えられ、現在研究が進行中です。なお、当文書はアーカイブされた上で削除されています。

お元気ですか? こちらも暑さに負けじと頑張っています。
ところで先日、そちらに遊びにいっていたひょっとこくん、「夢が叶った」と私達に報告しにきました。
今後はそちらで元の姿に戻って生活するそうです。ですが少し心配なところもあるので、もし困っていた時は声を掛けてくれたら嬉しいです。
今度、そちらにはクリエイティブコモンズライセンスを3.0個お送りしますので、盗んだこと、どうか許してやって下さいね。
            酩酊街より 愛を込めて

この文書が表示された数日後、Anomalous-███-JPにクリエイティブコモンズライセンスが復活したことが確認されました。
                
                
                
                


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