SCP-3000-JP - 巡礼者の道

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アイテム番号: SCP-3000-JP

オブジェクトクラス: Nagi1

特別収容プロトコル: 財団の所有するフロント企業ならびにNPO、NGO、ペーパーカンパニー、ダミー組織など(以下フロント組織あるいは単に組織と総称)に対する電話回線でのコンタクトを解析し、発信と受信の整合性を常時モニタリングします。正常に受信されていない場合はSCP-3000-JPの関与を疑い、その発生が確認された場合にはメンタルケア部門員もしくは定められた代理人によってSCP-3000-JPへのコンタクトを行ってください。

説明: SCP-3000-JPは特定の目的を持った人物が電話回線を用いてフロント組織へコンタクトを取った際に接続される、「メンタルケアスタッフ」を自称する女性の声質を持ったオペレーターです。SCP-3000-JPは発信先の組織に所属しているかのように振る舞いますが、いずれの組織にも該当する人物が在籍していた記録はありません。接続可能な回線数において無制限に応答し、発信先の単一・複数を問わず複数回線による同時接続に対してそれぞれ別の人物かのように対応しますが、SCP-3000-JPは一貫した人格を持っていると分析されており、すべてのSCP-3000-JPにおいて知識・記憶の共有がなされていることが確認されています。

SCP-3000-JPに接続される要素として、発信者が「怒り」「憤り」「失望」などのネガティブな感情を抱えていることが条件のひとつとなっています。それらの感情を持つ人間が抗議や示談、クレームなどのためにフロント組織へ電話発信することがトリガーとなりSCP-3000-JPが発生します。

性質上財団職員であってもSCP-3000-JPへコンタクトを取ることが可能です。数度の実験により、技術的探査およびコミュニケーションによる素性の特定は全く不可能であることが確認されました。通話時における電話線内の電気信号は不明に消失します。回線の性質に関わらず、SCP-3000-JPは会話の最初には必ず「フリーダイヤルで受け付けています」と述べ、接続されている間の通話料が発信者に請求されることはありません。

2021.09.08

参考資料[事後処理事例]:

インシデントC-120065
[報道内容]
2022年7月26日 ██新聞 2面
██県██市の██通りにて爆発が発生し、7人が死亡、13人が重軽傷を負った事故で、地中を通るガス管の一部で腐食が進んでいたことが捜査関係者への取材で明らかになった。事前に点検したガス会社が腐食を確認し、報告していたという。県警は、腐食部分からガスが漏れて充満し、爆発につながった可能性が高いとみて、配管の管理に問題がなかったか調べる。

インシデントN-329981
[報道内容]
2022年8月11日 ██新聞サイト
██県██町の国道で5日夜、4歳の児童を含む3人家族が車にはねられて死亡しました。一家をはねた車は██市方面から██方面に向かって走っていました。警察によりますと、現場にはトラックのブレーキ痕がなく、停止することなく走り去ったとみられます。警察は午後2時すぎ、横断歩道上にいた被害者に衝突し、死亡させた過失運転致死とひき逃げの疑いで██市のトラック運送会社の男(65歳)を逮捕しました。同社には連日の抗議が殺到しています。

インシデントA-004108
[報道内容] 
2022年9月1日 ██新聞 1面
本州全土で蔓延している新種のウイルスによる死者は発生が確認された8月25日からの累計で2000人を超え、さらに猛威を奮っている。政府発表により指定された██製薬工場を中心とした2市4町村にまたがる隔離区域への立ち入りは事実上不可能であり、生活が分断された住民は不安と不満を抱えている。██厚生労働大臣は会見で早期解決にむけた戦略的見解を述べたが、罹患者に対する配慮が欠如しているとして野党からは追及の声があがり……

発見経緯: 2022/7頃よりインシデント発生後の隠蔽工作にて対応にあたったフロント組織への電話問い合わせ件数が有意に低い2ことが立て続けに観測され、何らかの事象の関与が推測されました。同定のため調査員を装ったフィールドエージェントらの聞き込みにより、インシデントの被害者ならびに関係者においてフロント組織への電話問い合わせを行ったうちの多数がSCP-3000-JPに接続されていた事象が判明し現象の特定に至りました。

個別インタビューの結果、SCP-3000-JPと通話を行った者(以下被験者)の62%はその対応に満足しており通話前に抱えていたネガティブな感情が解消されたと回答しました。被験者は一様に「優しく包んでくれる天使のような対応だった」「抱えていた不満がいかにちっぽけなものだったか理解できた」「何の不安もない人生を送れている」という要旨を述べ、ほぼ全てのケースにおいてSCP-3000-JPへの接触を機に精神的不調から回復しています。なお、被験者による再度のSCP-3000-JPへの接触はすべて失敗しています。

特筆すべき事項として、上記に含まれない被験者の内35%は連絡不可もしくは死亡していることが判明しました。死亡事例の死因はすべて服毒死であり、致死量のバルビツール酸系睡眠薬が体内から検出されています。この睡眠薬の由来は不明で、物理的に入手が難しいと考えられる被験者からも検出されたため、(被災したインシデントの後遺症も考慮されましたが)SCP-3000-JPの関与が濃厚と結論付けられました。

以上の経緯からSCP-3000-JPに接続するための条件と手順、接触内容が推測され、事前に対応を講じた財団職員による試験が行われました。

試験記録
インタビュアー: D-65587

付記: D-65587には自身をインシデントC-120065に巻き込まれ重大な怪我を負った「山田」という被害者と思い込むよう催眠を施し、対応フロント組織「██土木株式会社」へ発信させました。川中博士を中心とした数名の職員が同席しています。


<録音開始>

SCP-3000-JP: ありがとうございます、██土木メンタルケアコールセンターです。この電話はフリーダイヤルで受け付けています。ご用件をお伺いいたします。

D-65587: 山田と言います。7月に御社の起こした事故でひどい怪我を負いました。一辺倒な補償はいただきましたがいまだに謝罪も説明も無い。どうなっているんですか。

SCP-3000-JP: 山田様、大変申し訳ございません。すべて我々の責任と受け止めております。お怪我の具合はいかがでしょうか。

D-65587: 今でも歩くことすら困難です。

SCP-3000-JP: 左様でございますか……本来であればすぐにでも駆けつけ、山田様を支える杖になりたい、そう感じております。

D-65587: いや、そんなことは……

[D-65587がかすかに表情を和らげる]

SCP-3000-JP: 弊社の起こした事故によってお亡くなりになられた方もいらっしゃいます。今は山田様が生きておられることが何よりも嬉しく思います。

D-65587: ありがとうございます。

SCP-3000-JP: 多くの不満をお抱えだと思います。ぜひお話しいただくことはできないでしょうか。

D-65587: ええ、それは……もちろんです。働くことも困難になった私は会社から退職を迫られました。家族にも迷惑をかけていて心が痛むばかりです。私は何も悪いことはしていないのに。

SCP-3000-JP: おっしゃる通りです。この度のことは弊社の不手際であり、山田様には一切の責任はございません。

D-65587: そう、ですよね。私はただ、許せなくて、誰かを憎みたくて……

[催眠では根本的な感情までは操っていない。やや常軌を逸した感情]

SCP-3000-JP: どうぞ我々を恨んでください。我々こそが、山田様の日常を侵した憎むべき対象です。

D-65587: しかし、それは……あなたたちだって好きで事故を起こしたわけでは……

SCP-3000-JP: はい、その通りです。改めるべきは改め、二度と惨劇を起こさぬよう邁進いたします。しかしそれとは別に、山田様のお心に沿うことも同じくらい大切なことなのです。

D-65587: ……ありがとうございます。気持ちが救われたように感じます。

[涙を流し、しかしかすかに晴れやかな表情を見せる]

[当初のネガティブな感情が解消されたと推測し、よりネガティブな後催眠を施す]

D-65587: ……ああ

SCP-3000-JP: いかがいたされましたか、山田様。

D-65587: だからと言って、何も解決はしていないのです。心が救われても、変わらず体は痛み、生活は良くなりません。

SCP-3000-JP: ……お気持ちお察しいたします。

D-65587: ……ああ、死んでしまいたい……

SCP-3000-JP: 山田様。

[これまでよりも少し強めの口調]

D-65587: な、なんでしょうか。

SCP-3000-JP: 死ぬなどと軽々しく口に出してはいけない、社会はそう説きます。山田様は軽い気持ちでおっしゃられたのでしょうか。

D-65587: いえ……わかりません。

SCP-3000-JP: もしも本当に心から解放を願うのであれば、私たちはそれをお助けすることができます。

D-65587: と言いますと……

SCP-3000-JP: 山田様へ遥かなる眠りへの旅を捧げることが可能です。その先に悩むべきことは何もございません。

[一点して優しい口調。D-65587は心酔した表情を見せている]

D-65587: ああ、お願いします……お願いします!

SCP-3000-JP: 本当によろしいのですか?

D-65587: はい、構いません。

SCP-3000-JP: 了解いたしました。およそ1日ほどで山田様の元へお届けいたします。

試験の翌日、D-65587は起床することなく死亡しました。剖検の結果体内からバルビツール酸系睡眠薬が検出されましたが、試験後からD-65587は独房内に留置されていたためSCP-3000-JPの影響であることが確実視されています。

この後数度の試験が実施され、以下の特性が判明しています。

  • 被験者に強い安堵感を与える。会話の内容とは比例せず、会話時間が長いほどこの効果は強くなる。
  • 通話の初期から、被験者の感情とは別に既に信頼関係があるかのように振る舞う。被験者はSCP-3000-JPの話す内容に不審を抱かない。
  • 被験者が安楽死を願った場合、自死薬を処方する。どのような手段で被験者へ接種させているかは不明。
  • 補償、説明などの具体的な対応については取り合わない。

また、すべての聞き込み調査・試験内容において特性を逸脱した兆候は読み取られず、SCP-3000-JPの挙動については把握済みであるとして99%が同意されました。

2021.10.12

参考資料[とある会議の発言録]:

事象の隠蔽はできても被害者および関係者の保護までは手が回らないのが現状です。
最大限の配慮はしている。安心で安全な世界が理想だが、より優先されるのは安全だ。
異常と遭遇するのはただの不幸でそれに怯えながら暮らすことが現実だと?
我々は異常と正常の狭間にある淡い幻想にいることを忘れるな。

SCP-3000-JPの収容について複数の立案がされましたが有効とされるものは存在しませんでした。そのためSCP-3000-JPを友好的コントロール下に収める形での自由管掌を視野に入れたプロトコルの策定が進められると共に、その振る舞いにおいて通常のメンタルケアに加え緩和ケア3と同等の効果があるものとして協議が行われました。主研究担当は引き続き川中博士が担当しました。

協議では主に "SCP-3000-JPが存在する社会" がマクロな視点でシミュレートされました。特筆すべき事項として、シミュレートの結果大きなプラスになると試算された部門には社会蓋然性、秩序維持、そして財団における業務効率の改善並びに収容率の増加が含まれます。これらの結果を受け、研究主任者である川中博士はO5評議会へ宛て以下の提言をあげました。

川中博士の提言:

SCP-3000-JPの積極的有効活用を提言します。

財団のリソースバランスにおいて真に重視すべきは安全の確保であり人類の存続であることは明らかです。しかし人々の生活と畏怖すべき危険の間にはただひとつの檻しかないのが現状です。その隙間から伸びた何本もの手を抑えるためのエキスパートが我々であり、職員は懸命に職務を全うしています。

それでも悪魔の手はあまりにも多く、時に現実を侵すことがある。それは同時に我々のプライドをもひどく傷付けますが、学ぶべきは想定外という未知の範囲の削減であり落胆すべき事象ではありません。翻って、檻から溢れた毒を拭うために奔走することは我々の主務においてイレギュラーであると言わざるを得ません。

かのオブジェクトはまるで歪な盃のように溢れた毒を的確に受け止めます。エルサレムの聖杯のごとく注がれた中身を清めることはありませんが、毒を受け入れるのもまた異なる毒なのでしょう。十分に足る検証の結果、その行動理念において財団活動を阻害するものではなくむしろ強力な後押しになり得ると分析されております。彼女の奉仕精神はその記録から窺い知れるでしょう。試験記録を添えて提出いたしますので審議をお願いいたします。

この提言がO5評議会に提出され、賛成4、反対3、棄権6の賛成多数によりSCP-3000-JPはThaumielクラスに指定されました。

2021.10.14

参考資料[人事考課表]:

諏住すすみ 兎耳とじ / 28歳 / 女性 / サイト-8121勤務
能力・思想に問題なしとしてフィールドエージェントとして採用されたがインシデント処理時に拒否反応を示し、以降はオフィサーエージェントとして後方支援を主に担当。各職員での独自采配がメインであったカバーストーリーの流布において汎用的なマニュアルを作成し、多くの現場で採用されている。ただし、被害者意識に寄り添いすぎるきらいがあり過度の補償を行ったとして注意勧告を受けた経歴有り。過去に大規模インシデントに遭遇し両親を亡くしている。

事案3000-1: SCP-3000-JPがThaumielクラスに指定されたことを不服として、サイト-8121勤務の財団職員・諏住がプロトコルを踏襲せずSCP-3000-JPに直接コンタクトを取りました。これは重要な服務規定違反にあたります。諏住はオフィスの一室を占拠し短銃で武装した状態であったため、現場職員はサイト管理官の指示を仰ぎましたが即座の判断が行われなかったためコンタクトが成功しました。以下はその全記録です。

なお、この際彼女は「怒り」の感情は抱えていたもののインシデントあるいは隠蔽工作に対してではなく、また発信先も出鱈目なものでしたがSCP-3000-JPへと接続されました。これまでこのような試みはすべて失敗してきました。それに付随するためかは不明ですが前述の特性においても適用されていないと推測されます。

通話記録
SCP-3000-JP: ありがとうございます、メンタルケア担当スタッフです。この電話はフリーダイヤルで受け付けています。ご用件をお伺いいたします。

諏住: 単刀直入に聞きます、あなたの目的は何?

SCP-3000-JP: ご質問ありがとうございます。私の使命とは、お客様の安寧を守ることだと考えております。

諏住: 安寧とは?

SCP-3000-JP: ただ心穏やかに生きること、あるいは自分の人生に満ち足りることと言い換えてもいいでしょうか。

諏住: ただの不幸なんて忘れてしまえと受け取れますが。

SCP-3000-JP: それも一つの方法です。悩み苦しむことに光はございません。

諏住: その為には安楽死も厭わない?

SCP-3000-JP: 自らの生を諦めてしまわれるお客様がいらっしゃることには深い悲しみを抱いております。しかしながら、希望を失くしてしまった方に苦難の人生を歩むべきだと進言することもまた正しくないものと考えております。

諏住: 正しくない……なるほど、わかりました。そこはきっと価値観の違いね。

SCP-3000-JP: 理解していただけて幸いです。

諏住: いえ、わかったのは周り道をしたってことだけよ。

SCP-3000-JP: ……

諏住: あなたは親しい人を亡くしたことがある?

SCP-3000-JP: いいえ、ございません。けれどもそれがどれほどの痛みかは知っているつもりでおります。

諏住: 自分の信念が揺らいだことはある?

SCP-3000-JP: いいえ、ございません。私は自分の使命に従っております。

諏住: 絶望の暗闇の中に一人で取り残されたことはある?

SCP-3000-JP: いいえ、ございません。そこに残された人々を救うことが私のすべてです。

諏住: そう、あなたこそが……淡い幻想そのものなのね。

SCP-3000-JP: それはどういった意味でしょう?

諏住: 人はね、いつだって弱いわ。あなたのように確固たる信念を持つ者ばかりではないし、自分の信じた現実がいつまでも続いていく……そして、誰かがそれを守ってくれるという淡い幻想の中でしか安心して生きられない。だけど些細なきっかけで、大きな不幸で、今まで自分が生きていたのは世界のほんの一部だったと知るの。そして絶望する。誰かに、何かに縋り付きたくなる。

それでも、そこから立ち上がる人を私は見てきたし、そこから立ち上がる意志も知っている。幻想の消えた正常と異常の狭間でもがき震えながら生きるもの、それが人間よ。たとえ神のごときものがすぐ隣に座っていたとしても、脅威も叡智も人が人の営みの中で向き合い育むべきだわ。自らの足で、自らの意思で、正常を守る為に人は何度でも戦えるのだと私は信じている。

あなたは異常な存在なのよ。どれだけ人を救っても、どれだけ人に感謝されても……あなたに頼ってはいけない。

この後、およそ2分間の沈黙が続きました。同時にサイト管理官より突入の指示がおり武装部隊が諏住の占拠するオフィスの奪還に成功、諏住は無抵抗で身柄を確保されました。

事案3000-1より後、SCP-3000-JPの発生は確認されていません。

2021.12.1

参考資料[嘆願書の一文を抜粋]:

親愛なる家族を亡くした悲しみは、その原因が”未知の病気だった”としてどこへ落ち着けられるというのか。
ただ誠実に職務を全うするトラックドライバーは何故謂れのない中傷を浴びなければいけないのか。
これを秩序と呼ぶのか?これが収容のあるべき姿なのか?
我々は報告書の上に生きているのではない。正常を勝ち取り、報告書を幻想とするための努力こそが職務だと思いたい。

事案3000-1爾後: サイト-8121の職員を中心とした███名による嘆願書がサイト-8121管理官によって取りまとめられO5評議会へ提出されました。嘆願書には1.財団による被害者救済措置の拡充、2.SCP-3000-JPクラスの再考、3.諏住の職務復帰の3点が明記されました。O5評議会はこの嘆願書の受理および事案3000-1の発生から30日間の経過観察と審査期間を経て、SCP-3000-JPをNagiクラスに再設定され、同時にメンタルケア部門の設立要綱およびSCP-3000-JP憲章が発せられました。

今一度振り返ろう。我々の理念とは、光の中で暮らす人類を脅かすものと闇の中で戦うことだと。そして忘れてはならない。闇に見出されてしまった人類もまた、我々が守るべきものなのだ。
全ての人が戦えるわけではない。彼らの不幸を「なかったこと」にして幻想のヴェールで覆うことが必要な場合もあるだろう。
なればこそ、我々は理念と使命に忠実にあるべきである。声なき人の声となり、異常な存在を、異常な事態を、異常な不幸を、諦念ではなくひたむきな素直さで「異常である」と言えることを矜持としなくてはならないのだ。

 

補遺: 以下は計13回にわたり行われた諏住への査問ならびに懲罰会議にて、唯一自由発言が許された際に発した言葉です。

最後の瞬間、拘束される間際に受話器から「グッドラック」って聞こえたんですよねぇ……まあ見てろって感じですね。

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