SCP-XXXX-JP 希望の薬

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Anomalous Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは現在サイト-37██の金庫に厳重に保管されています。警備員2名を常に駐留させ、SCP-XXXX-JPの不正利用を防いでください。SCP-XXXX-JPは、O5評議会から許可が下りた時のみ使用が許可されています。

説明: SCP-XXXX-JPは、服用した人間の体内ヒューム値を上げる異常性を持つ錠剤です。SCP-XXXX-JPは、サイト-37██の玄関前に小瓶に入った状態で発見されました。小瓶には異常性は確認されず、中には発見時で25粒のSCP-XXXX-JPが入っていました。SCP-XXXX-JPを服用した人間はその異常性の影響で、服用から12時間現実改変が可能になります。また、小瓶には「あなたの願いを叶える"希望の薬"です」と書かれた付箋が貼られており、上記の異常性を示唆したものであると考えられています。

補遺: 以下は、SCP-XXXX-JPの発見者、研究者および当報告書執筆者である核野博士の日誌の記録です。(SCP-XXXX-JPに関係する箇所を抜粋)

7月12日

今朝、いつも通りサイトに入ろうとしたら、ドアの前に小瓶が置いてあった。茶色い半透明の小瓶で、中には薬のようなものが沢山入っていた。そして一言、「あなたの願いを叶える"希望の薬"です」と書かれた付箋が貼り付けられてあった。誰が何の目的でこれを置いたのかは分からないし、職員のちょっとした悪戯かもしれないが、もし、付箋に書いてあることが本当だったら、と少し興味が湧いた。大きな仕事は今日で終わるから、明日にでもこの薬のことを調べてみよう。

7月13日

小瓶の方は、調べてみたが中に薬が30粒入っているだけで、特に異常性は確認できなかった。だが、中に入っていた薬の一部を削り取って、成分を解析する用の機械に入れると、結果は不適合だった。どの物質とも違う物で出来ているらしい。何かありそう、という私の勘は当たったようだ。とりあえず、サイト管理官に報告してAnomalousアイテムとして登録し、正式に実験を進めよう。やる事もなかったし丁度いい。

まずは、私が実験しても大丈夫かどうかの安全性を確かめよう。手始めにDクラスの昼食にでもこっそり混ぜて、様子を伺うとするか。

7月14日

昼食を食べた後、例のDクラスに色々聞いてみたが、特に異常はなく寧ろ仕事を上手くできたなど調子が良いと感じるらしい。もう少しDクラスで検証したい所だが、そもそもどんな異常性があるのかも分からない物を迂闊にDクラスで実験するのは、どんな危険事が起こるか分かったもんじゃないし。これからは自分の身で確かめることとしよう。

水と一緒に薬を1粒飲み込んだ(14:00)。薬特有の変な味がしただけで、今のところ何も変化は感じない。そういえば、もしこの薬に本当に"願いを叶える異常性"があるのなら、確実に現実改変が絡んでくるだろう。後でカント計数機を使ってヒューム値を調べてみるのもありだな。

カント計数機を使って計測してみたところ、薬自体のヒューム値に何ら異常はなかったが、私自身のヒューム値が大幅に上昇していることが確認された。…これは、すごい薬なのかもしれない。

7月15日

正午、食堂で生姜焼き定食を注文した。そして、異常性を確かめるために「この生姜焼き定食がステーキになればいいのに」と念じてみた。すると、瞬きをした瞬間、先程まで目の前にあった生姜焼き定食が鉄板に乗った熱々のステーキになっていた。1口食べてみると、本当に美味しい、ちゃんとしたステーキだった。同僚にこのステーキを見せびらかして自慢してみたら、不思議そうな顔でまじまじとこちらを見つめてきた。まぁこんな環境じゃあステーキなんて普通は食べられないし、無理もないか。少しいい気分になった。…そんなことよりも、"この薬には現実改変能力がある"ということが事実であったことが重要だ。私は大発見をしてしまったのかもしれない。

3時過ぎくらい、書類を書いている時ボールペンのインクが終わってしまった為、「インクが満タンのボールペンが手の上に現れる」ことを望んでみた。だが、ボールペンは出てこなかった。「ケーキが食べたい」とか「鞄の中にある印鑑を手元に持ってきたい」といった別のことも頭に浮かべてみたが、何も起こらなかった。もしかして、効果には時間制限があるのか?薬なんだし、十分その可能性はある。調べる必要がありそうだ。

7月16日

色々検証した結果、丁度12時間で効果が切れることが判明した。ただ、1度起こした現実改変は12時間が経過してもそのまま続くらしい。実験データもそれなりに収集できたし、報告書の説明の部分を書き換えてからサイト管理官にこのことを報告しよう。

…いや、折角こんなThaumielクラスの薬を手に入れたのに、全部手渡してしまったら勿体ない。元々中に入っていた薬の数を知っていたのは私だけだし、5粒くらいこっそり貰っちゃってもいいだろう。報告書の方は数を書き換えておこう。

7月17日

無事報告書を提出し、あの薬のオブジェクトクラスはThaumielに格上げされた。…そういえば、あの薬は誰が作って、どうしてあそこに置いたんだろう?まあ、別にいいか。この薬があれば、私は何でも出来る。何にでもなれる。折角手に入れた力だ、どうせなら有効活用したいけれど。

いいことを思いついた。あのトカゲ野郎なんか、私のショーの相手に相応しいだろう。流石のヤツでも、現実改変になんか敵いやしないはず。早速、トカゲとの接触許可を申請して、同僚達にもそのことを知らせておこう。楽しみだ。

7月18日

薬を飲んで、破壊耐性と抜群の身体能力を手に入れた。これなら、あのKeterにも勝てるだろう。私はThaumielなんだからな。皆、私の活躍を見に集まっているらしい。よし、それじゃあ行ってくるか。

私はやった。あのSCP-682に勝利した。収容室の中に入ってすぐ、あいつは私の左腕に噛み付いてきた。観衆から悲鳴が上がったが、私の腕には傷1つついていなかった。私はそのままソレを引き剥がし、腹に強烈な蹴りを食らわせた。あの薬の力を借りた私の蹴りは強力で、トカゲは吹っ飛んで壁にぶつかり、そのまま床に落ちた。モゾモゾと動くだけのトカゲに私が近づくと、トカゲは尻尾を振って私の胴に尻尾を打ちつけてきた。外からは何か叫んでいるような声が聞こえたが、私にはただの雑音でしか無かった。痛みすら感じない私は、そのまま尻尾を足で踏んで逃げられないようにしてから、頭部を何度も何度も殴った。ぐちゃ、ぐちゃと殴る度に音がして、やがて、トカゲはぴくりとも動かなくなった。

そして、完全勝利を果たした私は今、収容室から帰ってきてこの伝説をここに記している。後ろから私を追いかけてくる足音が聞こえる。私の

核野博士は、自身の机の前に倒れて死亡している状態で発見されました。左腕は欠損しており、また内蔵の破裂、肋骨の複雑骨折等が確認されました。

追記: この報告書は、SCP-XXXX-JPの被影響者である核野博士によって作成されたものであるため、虚偽の情報が記載されています。新版SCP-XXXX-JP報告書を参照してください。

(ここで報告書は終わりです。読んで頂き有難うございます)
最初の報告書の内容は、SCP-XXXX-JPの被影響者が書いたものを中心に進んでいるため、都合のいい展開・内容になっているものの、補遺の最後で核野博士死んでるってことが分かって「あれ?」ってなり、新版の方を読んでいただくことで真実が分かる、的なものにしたかったです。SCP-XXXX-JPの製造元に関しては、財団の仮説通り「どこかの要注意団体が嫌がらせ目的で作った」というものですが、その団体をどこにするか、またそれを報告書内で書くか等はまだ決めていません。その辺りのアドバイスいただけたら嬉しいです。

助詞や言葉選び、言い回し等で不自然な所、
内容で変更を加えた方がいい所
現時点でどの評価(低評価、評価なし、高評価)をつけるか も書いていただけると嬉しいです。

修正や加筆等を行って、もしかしたらSCP-3000-JPコンテストに応募するかもしれないです。現段階では不明です。

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  1. portal:8280366 (01 Oct 2022 05:37)
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