SCP-7404 金色の物は何一つ残らない。 (原文: Nothing gold can stay.)
Threat Level: Green
特別収容プロトコル: SCP-7404スロットは、SCP-7404の埋葬地と指定され、そのように整備してください。そのため、SCP-7404は機密指定が解除され一般公開されています。
Special Containment Procedures: The SCP-7404 slot has been designated the burial site of SCP-7404, and arranged as such. To this end, SCP-7404 has been declassified to the public.
説明: SCP-7404は、アナログ及び電子データベースシステムを自由に移動することのできる情報収集と解釈に耽溺し渇望する敵対的実体です。遭遇した場合、概ね神話に登場するヘルハウンドの絵画として現れます。
Description: SCP-7404 was a hostile infovorous entity that could traverse analog and electronic database systems. When encountered, it generally manifested as a drawing of a mythological hellhound.
SCP-7404は2010年2月13日に初めてSCP財団に出現し、USNVBR-サイト-56データベースのバックアップを摂食している所を発見されました。以来2022年1月4日までの間、SCP-7404は定期的に財団データベース・センターを狙い、発見されるまでに可能な限り多くのデータを摂食していました。6回にわたって収容され、平均6カ月間収容された後、脱走することが確認されています。
SCP-7404 was first encountered by the SCP Foundation on the 13th of February, 2010, when it was caught eating the contents of the USNVBR-Site-56 Database backup. Between then and 04/01/2022, SCP-7404 would regularly target the Foundation's data centers, eating as much as it could before detection. It would be contained six times, where it would remain for an average of 6 months before escaping.
SCP-7404は大半のインフォボアと異なり、病気や老化に侵されています。SCP-7404の絵画は時間の経過とともに老朽化しており、2021年12月以降にその絵画を調べた結果、血管肉腫に罹患していることが明らかになりました。
Unlike most infovores, SCP-7404 was subject to disease and aging. Drawings of SCP-7404 aged as time went on, and from December of 2021 onward, examination of such drawings revealed it to be suffering from hemangiosarcoma.
2022年1月4日、SCP-7404は自発的に収容状態へと入り、SCP財団との交流を確立しました。SCP-7404は自分の病状を把握しており、緩和ケアと今後の埋葬の見返りとして、敵対行為を行わないことに合意しました。この協約は2022年6月1日に承認されました。
On the 4th of January, 2022, SCP-7404 willingly entered containment and established communication with the SCP Foundation. SCP-7404 knew of its condition, and in return for comfort care and future burial, it agreed to cease its hostilities. These terms were accepted on 06/01/2022.
SCP-7404は、2022年2月13日に死去しました。その希望により、このファイルに埋葬されました。
SCP-7404 passed away on the 13th of February, 2022. Per its request, it was buried in this file.
補遺
ADDENDUM
SCP-7404は、青々とした庭に自分の墓があり、満開のポピー、花サボテン、イチジクの木、そしてアガパンサスなどが植えられている様子を思い描いていました。この庭には蝶やミツバチが飛び交い、小鳥が木に止まって、集まった人々に心地よい歌を歌うと想像していました。庭園内には小さな池があり、ニシキゴイやアメンボが自由に泳ぎ回っています。
SCP-7404 envisioned its grave in a lush garden, full of poppies, flowering cacti, fig trees, and Lily of the Nile. It imagined these gardens teemed with butterflies and honey bees, and that small birds might perch upon the trees to sing pleasant songs to all who gathered. A small pond would cut through these gardens, where koi and pond skaters swam freely about.
この庭には、ベンチや遊歩道が設置され、訪れる人々がリラックスできるように配慮されていますが、この庭の自然の美しさを損なわない程度のものです。この閑地を乱さない限り、来客はいつでも大歓迎です。
This garden would be marked with benches and walkways; just enough to relax its guests, but not enough to encroach upon its natural beauty. Visitors would always be welcome, provided they did not disturb this secluded peace.
庭の中央には、内部から施錠された大霊廟が建てられています。訪問者は鉄格子の扉越しに、SCP-7404の石像と未知の男が眠る棺を覗き込むか、霊廟の4面に刻まれた詩を読むことができます。
In the center of the garden would stand a mausoleum, locked from within. Visitors may peer through the iron bars of its doors, at the coffin upon which a stone fascimile of SCP-7404 sits with an unknown man in repose; otherwise, they may read the poem engraved upon the mausoleum's four faces:
自然の最初の緑色は金色、
彼女の持つ最も難しい色合い。
彼女の最初の葉は、花。
しかし、ほんの一時間だけ。
そして、葉は葉に沈む。
だからエデンは悲嘆に暮れた、
夜明けが昼になるように。
金色の物は何一つ残らない。
Nature’s first green is gold,
Her hardest hue to hold.
Her early leaf’s a flower;
But only so an hour.
Then leaf subsides to leaf.
So Eden sank to grief,
So dawn goes down to day.
Nothing gold can stay.
SCP-7404は墓標のモデルとしてパチェコの墓を選びました。その意味を尋ねると、SCP-7404は回答を避けました。
SCP-7404 chose the Tomb of Pacheco as the model of its grave marker. When asked of its significance, SCP-7404 declined to answer.
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史
任意
任意A任意B任意C
ERROR
The NukaKamo's portal does not exist.
エラー: |
NukaKamoのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。 |
利用ガイド
インクルードが~となっている警告は無視してください。既に対応中なので…
翻訳お疲れ様です。情景が綺麗ですね。UV
infovorous訳抜け。Wiktionaryによるとinfovoreで「情報収集と解釈に耽溺し、それを望む人」を意味するSF用語のようです。それを形容詞形にして「情報収集と解釈に耽溺し渇望する敵対的実体」などとするのが良いのではないでしょうか。なお、instanceを「生物」と訳すのはちょっと違うかなと感じます。
Siteはカタカナで「サイト」とする方が一般的な「サイト-19」とかの表記にそぐうかと思います。お好みでどうぞ。
細かいですが、原文に「SCP」の文字は無いので、ただの「財団」で良いかと。
「確認されています」に相当する語が原文にないこと、および脱走を財団が確認してヨシ!(現場猫)としているような印象を受けるので何だかな……と感じました。シンプルに「平均6カ月間の収容の後に脱走しています」とかでいかがでしょうか。
インフォボアとは何なのか、ここか事前に訳注があると親切です。また「通常の」より「大半の」の方が良いかもしれません。SF用語ということでインフォボア自体異常な気がするので、「通常の」がいきなり来ると非異常っぽく見えます。
onward「以降」訳抜け。
生物の科の名前を記述する場合、漢字は用いません。カタカナで「イヌ科」とします。
ルームとかチャンバーみたいな語がないので、収容室に入ったというよりは収容下に置かれた/収容状態に入った、と取るのが良いと思います。
訳文ではこのタイミングでSCP-7047が病状を把握したように読めますが、knowは「知る」という動作よりは「知っている」状態に近い語かと思います。I know.とI see.の違いですね。「自分の病状を把握しており」など、あらかじめSCP-7047が病状を把握していたニュアンスが欲しいと思います。
comfort訳抜け。comfort careで「緩和ケア」あたりの意味になるようです。
このtermは今回の場合「合意」とか「協約」とかの意味で取るのが良いかと思います。
full of 「満開の」訳抜け。また、Lily of the Nileは「アガパンサス」という植物のようです。大文字始まりの理由はわかりませんでしたが。
英語のkoiは日本語よりも狭義で、「ニシキゴイ」という意味だそうです。
「静寂」だとsilenceのイメージが強いですね。secluded peaceの対訳としては「閑地」「幽境」があるようです。
mausoleumは単なる霊廟ではなく「大霊廟」のような、どこか特別荘厳なニュアンスがあるそうです。
of its doors訳抜け。
「石造りの複写」くらいが厳密な訳かと思いますが、パッと分かりにくいですし、現状の意訳で良さそうですね。
ここのunkownは「未詳の」「未知の」「未確認の」「不明な」くらいの意味で取る方が自然かなと。
日本語の記法に本来コロンは存在しないので、句点か何かに置き換えるのが良いと思います。もしコロンを付けることで日本語としての自然さを捨ててでも翻訳っぽさを出したい、みたいなお考えがあれば別ですが。
セミコロンについて上記と同様です。
詩的なので解釈が難しい面もありますが、「〜に静まる」という表現は日本語には無さそうですし、厳密にこれだというイメージも湧きにくいように思います。「葉に沈む」の意味合いなのではないかなあと思うのですが、いかがでしょうか。
パチェコについてはおそらく日本で有名な人物ではないので訳注を入れても良いかもしれません。オブジェクトには無粋かもしれませんが。
Tutu-sh
いつもお世話になっております。ありがとうございます。
修正いたしました。