アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは財団のフロント企業が保有する海に接した土地に設置されます。また、SCP-XXXX-JPの遠距離に全周から合計36台の高性能カメラを設置し映像記録します。SCP-XXXX-JPの収容においていかなる建造物も意味を成しません。SCP-XXXX-JPの周囲は2km×2km×2kmの空間を確保してください。地球の内外含む許可されていない知的生命体の土地への侵入は絶対に阻止しなくてはなりません。土地の周辺には警備の職員を配置します。周辺住民にはカバーストーリー「陸上自衛隊ミサイル演習場」を流布し、SCP-XXXX-JPの異常性の発現を認知した者、または認知しようとした者にはクラス記憶処理を施し開放します。
機動部隊はSCP-XXXX-JPによって生成された物体(以下SCP-XXXX-JP-Aと呼称)の破壊を意図した部隊であり、通常兵器で武装しています。現在使用している兵器は、個人携行式のビームライディングを用いた撃ち放し能力のあるレーザー誘導式対空ミサイルです。また、機動部隊と共同で陸上自衛隊で極秘裏に組織された一個高射中隊及び二個戦車小隊が土地外周にて臨戦態勢で待機します。高射中隊は11式近距離地対空誘導弾及び87式自走高射機関砲を、戦車小隊は74式戦車をそれぞれ装備しています。SCP-XXXX-JP-A出現時に「ハヴォック神の怒り」が確認された場合全部隊はSCP-XXXX-JP-Aに対し行使しうる最大限の武力を持ってSCP-XXXX-JP-Aの破壊を試みます。また、現地部隊から要請があった場合に自衛隊の協力により戦闘機のスクランブル発進や陸上車両の増援の派遣なども可能です。この場合自衛隊の出動には自衛隊法が適用されないものとします。これは財団の█████████████████████████によるものです。
説明: SCP-XXXX-JPは一般にワークベンチや製図台と呼ばれる机です。SCP-XXXX-JPはいかなる損傷も受け付けませんが通常の机と同様に移動させることは可能です。SCP-XXXX-JPは周囲に大きさ50m×50m×50m100m×100m×100mまでの大きさのSCP-XXXX-JP-Aを生成します。
SCP-XXXX-JP-Aそのものにはその構成物質を含め異常性はありません。そのためSCP-XXXX-JP-Aは通常の兵器などを用いて破壊することができます。SCP-XXXX-JP-Aの実例は[補遺?]を参照してください。現在までに乗り物や不明な物体など様々なものが生成されました。SCP-XXXX-JPの異常性が発現する条件は不明です。SCP-XXXX-JP及びSCP-XXXX-JP-Aは一切現実性を変化させません。SCP-XXXX-JPがこのような異常性を発揮している方法、SCP-XXXX-JP-Aの出現する原理は一切不明です。
SCP-XXXX-JPは19██/7/23に██県██市で発生した船舶が突如陸上へ打ち上げられるという事件がきっかけとなり財団に把握されました。事件の関係者にはクラス記憶処理を施しカバーストーリー「突風による物体の持ち上げ」を流布しました。事件以前のSCP-XXXX-JP-A実例と思われるものの出現は現在も調査中ですがそのような記録は発見されていません。
SCP-XXXX-JP-Aは稀に物理法則を完全に無視したような挙動をすることがあります。この異常性は「ハヴォック神の怒り」と呼ばれます。(補遺参照)「ハヴォック神の怒り」はSCP-XXXX-JP-Aの構造に欠陥があった場合に発現するとみられています。SCP-XXXX-JP-Aの可動パーツが欠陥により他の物体と干渉を起こし(記録映像の分析から同じ空間に2つの物体が存在していると見られます。)不明の原理によって回転モーメントが発生、それによってSCP-XXXX-JP-Aには回転運動や大きな破損などが発生し最悪の場合空中を回転しながら飛翔します。飛翔距離は最大████kmに及びました。映像記録からの計算では回転運動における回転速度は毎秒30回転ほどです。また、回転中のSCP-XXXX-JP-Aは触れた物体に大きな破損を発生させ、さらに物体のめり込みが発生し、より多くの物体の「ハヴォック神の怒り」の発現を誘発させる場合があります。そのためSCP-XXXX-JPの収容において建造物によって収容したとしても、それらは「ハヴォック神の怒り」によって破壊されるか、出現したSCP-XXXX-JP-A「ハヴォック神の怒り」そのものを誘発させる可能性もあります。なお、SCP-XXXX-JPの異常性から物体の衝突、回転に伴う騒音が発生します。騒音による影響は現在カバーストーリーにより抑制されています。
事例以降SCP-XXXX-JPの異常性に僅かな変化が見られました。SCP-XXXX-JP-Aの大きさの最大値が100m×100m×100mに変化したと見られます。詳細は事例を参照してください。
「ハヴォック神の怒り」は現実に存在し一般に広く利用されている物理エンジンなどで度々見られるバグを起こした場合の物体の挙動と類似しています。現在博士により宇宙規模での危機的状況の発生が示唆されており上位存在によるSKクラス支配シフトシナリオやYKクラス宇宙終焉シナリオ、ZKクラス現実不全シナリオの可能性が考えられるためO5評議会で対策を協議する予定ですが対処のあまりの難しさを理由にその優先順位はあまり高くありません。しかしこの情報の広い認知による混乱や世界終焉シナリオを未然に防止するため、SCP-XXXX-JPに関する情報はクリアランスレベル4以上の財団職員にのみに開示されます。情報の漏洩があった場合いかなる記憶処理剤の使用も許可されます。
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以下はSCP-XXXX-JP発見時から2年3ヶ月以内のSCP-XXXX-JP-A実例の一部抜粋です。なお期間内にSCP-XXXX-JP-Aは合計で22個出現しています。出現のペースはおおよそ1ヶ月に1個ですが一度期間が3ヶ月空いた場合があり規則性は無いものと考えられます。
実例 |
出現日時 |
説明 |
結果 |
SCP-XXXX-JP-A-1 |
19██/7/23 |
全長26.4m/全幅6.8m/全高4.6mの船舶 最高速度は46knot レスキューを意図して設計されたものと見られ、放水銃やウインチなどを備え通常の救助船と同等の医療設備を有している SCP-XXXX-JP発見のきっかけとなった事件で出現した船舶 |
SCP-XXXX-JP-Aの性質についての調査が行われ、通常船舶としての使用の可否、長期間の放置による異常性の発現、損傷を与えることの可否、解体の可否が調査された。結果はいずれも通常の船舶と全く同じ性質を45年に渡って示した。 |
SCP-XXXX-JP-A-2 |
19██/9/10 |
全長7.25m/全幅2.52m/全高3.05mのキャブオーバートラック 最高速度は118km/h 最大積載量6.8tとの記述が車体後部に確認された |
SCP-XXXX-JP-A-1と同様の試験が同期間に渡って行われた結果通常のトラックと全く同じ性質を示した。 |
SCP-XXXX-JP-A-5 |
19██/2/9 |
全長50m/全幅50m/全高16.2mの旅客機 巡航速度895km/h 座席数は318席で現在利用されている旅客機のシステムと類似したフライトシステムが搭載されている コックピット内でマニュアルが発見されたため運用方法について問題は発生しなかった |
SCP-XXXX-JP-A-1および2と同様の試験が行われた結果、通常の旅客機と全く同じ性質を示した。 |
SCP-XXXX-JP-A-7 |
19██/4/25 |
3m×3m×0.1mの基盤に高さ2m直径0.1mの柱が取り付けられ柱にはピボットと謎の箱のようなものが設置された不明な物体 |
用途が一切不明であり異常性が無いことを確認した後解体された。 |
SCP-XXXX-JP-A-13 |
19██/5/26 |
走行時全長12,625mm/全幅2,690mm/全高3,680mmブーム長42mのクレーン車 吊能力は68t×2.0m |
SCP-XXXX-JP-A-13が初の建設機械であったためSCP-XXXX-JP-A-1/2/5と同様の試験が行われた結果、通常のクレーン車と全く同じ性質を示した。 |
SCP-XXXX-JP-A-15 |
19██/7/3 |
直径3.6m/全高50mのロケットエンジンを備えた単段のロケット |
SCP-XXXX-JP-A-1/2/5/13と同様の試験が行われた結果、通常のロケットと全く同じ性質を示した。 |
これらの実例を用いた試験からSCP-XXXX-JP-Aそのものには異常性が無いと結論付けられました。また、一般の車両や航空機、船舶と同じように用いることができると考えられるため有効活用ができるのではないかとの提案が██ ██博士によってO5評議会に提出されました。
██ ██博士
SCP-XXXX-JPによって生成されるSCP-XXXX-JP-Aは多すぎもせずなかなかに順調なペースで良いものを生成してくれます。これならば有効に使うことはできないでしょうか。
この提案は事例XXXX-JP発生前に行われたものです。事例の発生によりこの提案は取り下げられました。事例は添付資料を参照してください。
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事例XXXX-JPは19██/11/13に発生し、実例SCP-XXXX-JP-A-23によって引き起こされました。これを受けて現在の報告書が作成されました。以前の報告書についてはクリアランスレベルの認証を必要としない報告書で確認することができます。以下は事例XXXX-JP-23-1の報告書です。
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CLASSIFIED
事例-XXXX
お初に目にかかります、ハヴォック神
結果:
SCP-XXXX-JP-Aによって引き起こされる、新たな異常性が判明した。 |
19██/11/13 |
事例XXXX-JP経過
14:23 SCP-XXXX-JP-A-23出現及び回転を開始
14:25 五十嵐 岳仕警備担当官、最寄りのサイト8116に連絡。サイト8116は財団日本支部へ連絡し、電話上の話し合いにより自衛隊への協力要請打診を決定
14:32 自衛隊へ協力要請打診。航空自衛隊小松基地第303飛行隊からF-15J 2機の緊急発進
14:41 F-15J隊SCP-XXXX-JP-A-23を高度4000mにて発見
14:45 SCP-XXXX-JPの現在位置が海の上空であること及び付近の航行船舶、民間航空機が存在しないことを確認した後、SCP-XXXX-JP-A-23破壊命令
14:46 F-15Jが空対空ミサイルによる攻撃を実施 SCP-XXXX-JP-A-23の部分的破壊の後異常な運動を停止し海上への自然落下を確認
14:47 F-15Jは帰投し、状況終了 財団所属のサルベージ能力を持つ収容艦がSCP-XXXX-JP-A-23の残骸を回収するために出港
21:14 SCP-XXXX-JP-A-23の残骸の可能な限りの回収を終了
説明: 事例XXXX-JPはSCP-XXXX-JPが出現させたSCP-XXXX-JP-A-23によって引き起こされました。SCP-XXXX-A-23は今までのSCP-XXXX-JP-A実例と比べて約二倍の大きさで、初めての「ハヴォック神の怒り」を発生させました。これによってSCP-XXXX-JP-A-23は
インタビュー記録
回答者: 五十嵐 岳仕 警備担当官
質問者: ██ ██博士
前書: 五十嵐 岳仕 警備担当官は事例XXXX-JP-発生当時SCP-XXXX-JPの警備にあたっていました。また、SCP-XXXX-JP-A-23は全長94mの船舶です。
<記録開始>
██ ██博士: これからインタビューを始めます。よろしくお願いします。
五十嵐 岳仕: お願いします。
██ ██博士: まず、事例XXXX-JP発生前の様子についてどんな些細なことでもいいので報告してください。
五十嵐 岳仕: わかりました。事例が発生する直前、私はいつも通りSCP-XXXX-JPの警備をしていました。小屋に座って観察するだけの簡単な仕事です。久々にSCP-XXXX-JP-Aが出現して確かこれで23番目だったかなと考えながら他のSCP-XXXX-JP-A実例と同じように回収しようとしました。
██ ██博士: 他の実例と違った点はありましたか?
五十嵐 岳仕: そうですね…今までの実例に比べて明らかに大きかったと思います。今までは最大でも大きさは50mほどだったはずですが100m近い大きさがあったと思いますね。それ以外はその他の実例と変わらなかったと思います。
██ ██博士: では、事例発生後の様子についてお願いします。
五十嵐 岳仕: はい。まず今回の実例は何なのかを確認しようと接近した時に突然実例の方から音がしたんです。何事かと思うと実例がぎこちない回転をはじめてそれから跳ね回り始めました。まぁ、この表現が適切かはわかりませんが。
██ ██博士: なるほど。それは現実的にありえない動きという認識で間違いないですか?
五十嵐 岳仕: はい。あんな動きは普通はありえないですし物理法則が適用されていないかのような動きでした。
██ ██博士: ありがとうございます。では、続きをお願いします。その様子を見たあなたはサイト8116に連絡を行ったそうですね。
五十嵐 岳仕: ええ。これは明らかにおかしいと思い、最寄りのサイトに連絡を入れて現状を簡単に報告し、機動部隊でもなんでもいいから救援をよこしてほしいと伝えました。その時には実例は空を舞っていましたね。それもかなりの高速だったと思います。その後実例は遠くまで飛んでいってしまったので自分に話せるのはここまでですね。あとは遠くで爆発音を聞いたくらいです。
██ ██博士: そうですか。ありがとうございました。
五十嵐 岳仕: いえいえ。それにしてもどうして急に実例が大きくなったのでしょうね。
██ ██博士: さあ。SCP-XXXX-JPは今までの実例では満足できなくなったのかもしれませんね。
(笑い声)
<記録終了>
後書: このインタビューで得られた情報を基に現在の特別収容プロトコルが策定されました。
false
回収文書2222-JP.2.1
あいうえおかきくけこさしすせそ
以下は事例XXXX-JP発生後のSCP-XXXX-JP-Aの一部抜粋です。
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実例 |
出現日時 |
説明 |
結果 |
SCP-XXXX-JP-A-23 |
全長94m全幅11m基準排水量 |
セル3 |
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