Tale 矢向博士の日記(没)

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1971年4月16日

SCP-XXXX-JPの担当主任になった。初めての担当主任だから頑張らないと。

1973年7月27日

今日、弟が死んだと連絡があった。昨日の夜まで通話した弟が死んだ。自殺だった。何故だ?何故死んだんだ。毎週電話していたじゃないか。今度の休暇に会おうと昨日約束した筈なのに。他殺か?取り敢えず有給を取ってでも弟の葬式に行かなければ。私達には親がいないのだから。これ以上親戚に迷惑をかけるのは気が引ける。

1973年8月7日

弟がSCP-XXXX-JP-Aに巻き込まれている記録を見つけた。一見とても楽しそうだった。しかし、弟は特別鬱ではなかった筈だ。だから鬱病患者の自殺する前兆に見られる"性格の急激な変化"の状態と酷似しているのは可笑しい。SCP-XXXX-JPが何かしたのか?

1980年5月19日

有給を使い他の遺族のところまで行ってみた。私のとこと同じようなところもあれば、いじめを受けてたりしていた者もいた。いじめ等を受けてたりした者はともかく、それ以外の者はSCP-XXXX-JPのせいなのでは?もしそうなら私はSCP-XXXX-JPを許さない。許すわけがない。

1985年9月24日

SCP-XXXX-JPについて調べていけば調べていく程不信感が確信へと変わっていく気がした。いや、そう思いたいだけなのかもしれないけど。でも弟が自らの意志で死ぬわけ無い。絶対だ。

1995年7月21日

遂にSCP-XXXX-JP出現するタイミングが掴めた。何で今まで気付かなかったんだ?さっさと上に掛け合って捕獲しないと。

1997年6月8日

ついにSCP-XXXX-JPの捕獲作戦を実行に移せる。規模が少々でかいことに加え一般人まで巻き込むため許可を取るのに時間を要してしまった。しかし実行に移せると決まればこちらのものだ。

1997年7月30日

今日SCP-XXXX-JPにインタビューをしたがSCP-XXXX-JPの起こす行動が全て演技に見えてならない。これなら私がインタビューするのはよしたほうがいいな。SCP-XXXX-JPは私の名字を聞いても動揺したように見えないとこを見ると集められた人々についてあまり関心を持っていない。もしくはSCP-XXXX-JPがイカれてるかだ。本当に助けたいと思ってるのか?

1998年10月2日

上層部がSCP-XXXX-JPを解放するように命令してきた。しかも記事の一部を非公開にしろとも。自分達の不利益になるからだと。本気でSCP-XXXX-JPを収容したことによって自殺者が増えたと思ってるのか?ふざけるな。SCP-XXXX-JPには絶対何かある。大体自殺者だって半年は何ともなかったじゃないか。なのにSCP-XXXX-JPの過去すらろく調べずさっさと解放だと?私は認めない。絶対にSCP-XXXX-JPがわざと自殺を誘発している証拠を掴んでやる。

1998年1月15日

なんで自殺者が増えたか分かった。自殺の原因や男女比率を調べてみると経済や生活問題による中高年男性を中心としたものだった。多分バブル崩壊の影響だろう。やっぱり私の見立ては正しかった。

1999年6月13日

同僚が死んだ。唯一SCP-XXXX-JPを調べ続ける私に協力的だった彼女が死んだ。私の心の親友ともいえる彼女が死んだ。自殺した。なんで?気が可笑しくなりそうだ。

1999年6月18日

本当にSCP-XXXX-JPのせいなの?本当に?絶対に?私が知らないだけで弟は、同僚は死にたがっていたのか?思えば弟は私にSCP-XXXX-JPやそれらしいものと接触したと一言も言わなかった。信じられない。信じたくない。真実はいったいなんなんだ。私は間違っていたのか?私が間違っていたのか?

1999年6月20日

気持ちの整理がついたので監視カメラ記録をかたっぱしから調べると同僚が写っていた。やっぱりSCP-XXXX-JPには自殺を誘発させる何かがある筈だ。私は間違っていないんだ。

1999年12月18日

ここ最近ありったけの有給を使い、生前のSCP-XXXX-JPについて調べた。なんならSCP-XXXX-JPの実家まで行った。そこは廃墟になって荒れていたが中に日記があった。その日記のおかげで分かったことがいくつかある。SCP-XXXX-JPは、彼女は虐待やいじめを受けていた。彼女の死因といえる火災とやらは、警察の捜査いわく外部犯らしかったが、私には彼女がやったと、直感的にそう思ってしまった。

2000年1月2日

もうこんなにも月日が経ってしまった。だが私は諦めない。

2000年3月7日

同僚の言動を思い出すと、確かに彼女は死にたいと言っていた。しかし、それはあくまで冗談であった。ただの軽いノリであった。何故そう分かるかというと、彼女がそう言ったからだ。彼女は驚いたように「え?冗談だよ?本気じゃないからね?」と言っていた。あれは何か隠し事をしているようには見えなかった。仮にだが、もしSCP-XXXX-JPの言っていることが本当なら、本気か冗談かなんて関係なく「死にたい」と言った人をSCP-XXXX-JP-Aに参加させてるのではないか?

2000年3月8日

私の中で結論がついた。あくまで私の考察の域を越えないが。恐らくSCP-XXXX-JPは本当に善意でやっているのだろう。SCP-XXXX-JP-Aは確かに幸福感を生むのだろう。これはあくまでも私の勝手な考えたがその幸福感には依存性があるのではないだろうか。だから集められた人々は幸福感が消えた時、またその幸福感に浸ろうと、SCP-XXXX-JPに会おうとするのではないのだろうか。そうして、何故自分がSCP-XXXX-JP-Aに呼ばれたのかに気付き、再び「死にたい」と呟き、それでもSCP-XXXX-JPに呼ばれないため自殺をすれば死ぬ前に助けてくれるとでも思ったのではないか。正常な判断が出来ないからあり得るか?いや、あまりにも都合がよすぎるかもしれない。でも私にはこう思えてならないのだ。だが、この事を公表するのは止めておこう。あくまで憶測の域をこえないのだから。

2000年9月1日

今日、上層部の許可を貰い、SCP-XXXX-JPの報告書を大幅に編集した。仮に、憶測の域をこえない私の考察が当たっているのだとしたら、死にたくない人まで巻き込んでいるため、人類に害をなすと考えられる。そうである可能性がある限り、私はSCP-XXXX-JPを終了するべきであると思う。これは、私の財団職員としての考えだ。だから、他の職員に余計な情を与えるのは嫌だった。だから私は一部を消したのだ。

これで本当に良かったの?

200█年9月1█日

何が正しいか、何を信じればいいかなんて既に分からない。

私は私自身の考えを信じるしかないんだ。

信じたものが、私の中の真実のはずだから。

君は何を望む。人々の救済か。それとも死に逝く姿か。どちらにせよこれだけは言ってやりたい。

中途半端な救済は何も生みやしないってね。

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