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オブジェクト番号: SCP-2470-JP
オブジェクトクラス: Safe Keter
特別収容プロトコル: SCP-2470-JP個体が生息している可能性がある地域を捜索し、生死に関わらず発見次第捕獲、回収してください。SCP-2470-JP個体はその性質上様々な形態をとることが予想されるため念入りに観察してください。SCP‐2470-JP個体数を維持するため、定期的にSCP-2470-JP個体をマウスに与えてください。不要な個体は必ず焼却処分してください。
説明: SCP-2470-JPは蝶の身体構造をした生物です。SCP‐2470‐JPの身体は皮膚、毛髪、眼球などにおいて人間と同様の器官・組織で構成されています。また、SCP‐2470-JPは通常の蝶と比較して、奇形である割合が高いです。その構造から、SCP-2470-JPに飛翔・歩行する能力はなく、蛹の役割を果たしていると思われる硬質化した皮膚の殻(以下SCP-2470-JP‐2と呼称)から羽化後、数時間以内に死亡します。SCP-2470‐JPは発見時、大半が腐敗した状態でした。SCP-2470-JPのDNAを解析したところ██県██市に居住する、██氏のDNAと一致しました。██氏はSCP-2470-JPが発見される数週間前から音信不通でした。また、██氏の自宅では大量のSCP-2470-JPの死骸とSCP‐2470-JP‐2が発見されました。SCP-2470-JPの異常性の影響によって発生した生物(本報告書内でSCP-2470-JP個体と呼称)を捕食した動物は捕食から数時間以内に死亡し、内部から、捕食者と同様のDNAを持つ多数の芋虫型の生物(以下SCP-2470-JP‐1と呼称)に摂食されます。その後SCP-2470-JP-1はSCP‐2470-JP-2を形成し、新たなSCP-2470-JP個体へと変態します。詳細は実験を参照してください。<SCP-2470-JPの構造詳細>
部位 | 詳細 |
---|---|
脳 | 人間の脳の組織で構成され、昆虫の脳に近い構造になっていますが、昆虫の脳との相違点として、キノコ体の一部が海馬状の構造になっています。脳としての役割を果たしているかは不明です。 |
目 | 通常の蝶と同じく複眼を持っていますが、複眼を構成する眼球の一つ一つが人間の眼球と同じ構造をしています。 |
翅 | 薄い皮膚が張られています。胸部の付け根には筋肉がありますが、通常の蝶の翅に比べて4倍以上の重さがあり、飛翔することはできません。 |
循環器系・消化器系 | 構造自体は蝶を模倣していますが各器官が役割を果たしているかは不明です。 |
足部 | 人間の骨と同様の組織で作られた骨格の周囲を皮膚で覆う形となっており、通常の蝶に見られるような外骨格と言える構造は見られません。また足部には筋肉がありますが、体全体を支えられるほどの筋力はなく、歩行することはできません。 |
補遺‐2470-JP: SCP-2470-JP発見時の対処に当たった職員5人のうち2人が嘔吐、悲鳴を上げるなどの錯乱状態に陥り、発見現場付近で待機していた別の職員と交代しました。これはSCP-2470-JPの異常性によるものではなく、人間の本能的な不快感によるものだと思われます。SCP-2470-JPの調査を担当した職員のうち30%以上がSCP-2470-JPへの強い不快感を示し、調査の続行を拒否しました。そのうち5%ほどが軽度の急性ストレス障害と診断されました。以上のことからSCP‐2470-JPを調査する職員は、事前のテストで昆虫や遺体に対して精神的に耐性のあることが示された人物から選出されます。
事案: SCP-2470-JPの事後処理のため、エージェントが██氏の自宅を訪れた際、翅や脚部などにゴキブリと人間の特徴を併せ持った蝶(以下SCP-2470-JP‐Aと呼称)の死骸を発見しました。SCP-2470-JP-AのDNAを調査したところ一部がチャバネゴキブリ(Blattella germanica)のDNAと一致しました。これにより、更なるSCP-2470-JP個体の捜索、発生経緯の調査のため██氏の自宅の二次捜索が行われ、一冊のノートと7体のSCP-2470-JP-Aの死骸が発見されました。また実験が計画されました。詳細は実験記録を参照してください。
<実験>
実験記録1: SCP-2470-JPを実験用ラット(Rattus norvegicus)に捕食させる
結果: 約8時間後に実験用ラットは死亡し、体内から3体のSCP-2470-JP‐1が発生しました。その後SCP-2470-JP‐1はSCP-2470-JP‐2へと変化し、13日後に羽化、人間とネズミの外見的特徴を併せ持ったSCP‐2470-JP個体が発生しました。この実験で発生したSCP-2470-JP個体は部分的に本実験に使用された実験用ラットおよび██氏と同様のDNAを持っています。
実験記録2: SCP-2470-JPの死骸を実験用ラットに捕食させる
結果: 実験用ラットに何らかの異常性は発現しませんでした。SCP-2470-JPが生命活動を行っている状態で捕食した場合のみ、異常性を発現することが明らかとなりました。
実験で発生したすべてのSCP-2470-JP個体は羽化後40時間以内に死亡しました。
以上の結果から、SCP‐2470-JP個体を捕食した生物は多数のSCP‐2470-JP-1に内部から摂食され死亡し、新たなSCP-2470-JP個体が発生するという異常性が確認されました。この異常性により更なるSCP‐2470-JP個体の可能性が浮上しました。その収容の難しさからオブジェクトクラスがKeterに変更されました。
付与予定タグ:keter scp 昆虫 変容 節足動物 生命 自己複製 遺伝子 動物
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:8172881 (03 Aug 2022 13:38)
拝読しました。現状で内容の質、量ともに高く面白かったです。
自分が知っている中では、・遺伝子が書き換わる ・虫でありそこそこグロい ・keterレベルの危険性を内包する点で657-JP http://scp-jp.wikidot.com/scp-657-jp が近いですが、感染方法や対象の特徴に独自性があり、ネタ被りというほどはないと感じました。
スポイラー中のグロさを増したいという事について、対象の記述からの読者の想像や██氏のノートなどで十分に思えますが、オキナワカラスアゲハを元に人間の四肢が生えたような画像を添付すると強烈だと思います。(記事に見合う制度の編集でなければマイマスに働くのが難点ですが)
読んでいて疑問に思ったのは、対象の死骸が捕食された時も同様の事が起こるのか(対象の遺伝子が体内で自動的に対象を作り出すのか、嚙み潰される直前に卵を産み付けるなどするのか)、その場合はマウスで増やし続けなくても死骸を保管すればよくなってしまうのではないか、という事です。
実験記録は、それぞれ実験記録1,2,3とした上でquoteBOXに入れるのをよく目にするので(上述した657-jpなど)その形式に習った方が良い気もします。
最後に、1つ目の実験の文末、
ここはSCP-XXXX-JP-Bの誤植でしょうか。
以上です。本記事がSCPとして正式登録される事を願っています。 wisdom-545
コメントありがとうございます。
ご指摘いただきました誤植および実験記録の記載法については随時改稿させていただきます。
増殖のトリガーがどのタイミングで起こるのかについてですが、SCPのDNAを体内に取り込んだことがトリガーになると考えています。そうなるとご指摘の通り冷凍保存でもすればよい話になるので設定を再度煮詰めなおしたいと思います。
画像編集はやるだけやってみます…
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コメントありがとうございます。
ご指摘にもありました通り、可読性を上げるため適宜改行させていただきます。また、ノートの部分を補遺3とします。
音声記録については検討します。
>SCP-XXXX-JP個体が生息している可能性がある地域を捜索し、発見次第捕獲してください。死骸であっても同様です。
死骸は回収~としたほうがいいかもしれません
>現在SCP-XXXX-JP個体と思われる生物は最初の発見時を除いて発見されていません。
ちょっとわかりづらいです
>██県、██市に住
「、」はいらないようにおもえます
>補遺2: SCP-XXXX-JPの構造について
表をつかったほうがみやすいです
>実験記録
実験内容-1: 内容文
[一行空ける]
実験方法: 内容文
[一行空ける]
結果-1: 内容文
こうしたほうがみやすいです
結果などは太文字で
「生死に関わらず発見次第捕獲、回収してください」とします。
わかりやすい表現を模索していきます。
██が漢字一字を挟んで続いてしまい可読性が低下するような気がします。ご指摘していただきながら恐縮ですがこのままの表現とします。
試しましたが表の中に文章が入っているのは個人的に違和感があったのでquoteBOXとしました
取り消し線を引きました二つについてはTutu-shさんからも同様のご指摘をいただきましたので改稿することとしました。貴重な意見をいただいたのにもかかわらず、個人の偏見でそれを採用しなかったことをお詫びします。
実験内容についても見やすいようレイアウトを再考します。
ご指摘いただきました誤植、クリニカル、明確ではない表現については随時改稿させていただきます。
読み物であることを失念し、時系列が大変読みづらいものとなっていました。読み返したところ自分でも混乱する部分が多かったです。わかりやすいよう追記および補遺2を説明に含みます。
ご指摘にありました不要な実験を消去し、枝番を減らすあるいは無くすよう努力します。お気づきのことと思いますが数字の枝番が前後するのは蝶の変態形態に合わせたかったからです。
もともと二つの構想をまぜてしまったものです。ご指摘をいただきまして双方のインパクトが薄まってしまうと思い直しましたので、██氏のノートはまた別の機会にします。(既視感があるとのことですのボツになるかもしれませんが)展開についてはほかの動物を介して発見されるということにしようと思います。また、せっかくですので(踊り食いをする設定は消滅しますが)生きたまま食べたときに異常性を発揮する設定にしようと思います。
上記の二つはdonoturafriendsさんからもご指摘がありました。同様の指摘を複数の方からいただきましたので、素直に書き換えたいと思います。
丁寧なご査読、批評ありがとうございました。