鏡のscp

クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - きまぐれではないミラー……ぃ
著者: mushi64
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは、サイト-8104の低危険物収容ロッカーに発泡ポリエチレンシートを緩衝材として巻いた上で乾燥剤と共に収容してください。また月に1度の腐食検査及び年に1度の防湿加工処理を行ってください。検査及び加工処理の際、SCP-XXXX-JPの鏡面は緩衝材の上に下向きで配置し担当者が鏡面を見る事がないようにして下さい。

説明: SCP-XXXX-JPは、縦0.62m、横0.27mの長方形状の姿見です。SCP-XXXX-JPは鏡面側から見てガラス、銀、銅、裏止め用塗料の順に構成されており、これは一般的な鏡の構造と同一です。

SCP-XXXX-JPの異常性は人間がSCP-XXXX-JPに映ろうとした際に発生します。この異常性は現在以下の2パターンが確認されています。

パターン①: 対象者は映らず、背景のみが映る。
パターン②: 対象者は映らず、他人が映る。

また2パターンとは別に通常の鏡同様対象者自身が映るパターンもあります(パターン③)。パターン①もしくは②を経験した対象者はその特異な体験から精神的に不安定となり、日常生活に支障が出る場合があります。この症状はクラスC記憶処理を実行することで回復が可能です。

　　　　　　　画像を入れる

SCP-XXXX-JPは██県██町に居住していた█████¹の私室で遺族により発見されました。この時、遺族6名の内1名がパターン①を経験し近隣住民の間で騒動となった噂を聞きつけたエージェント高橋が現地で異常性を確認し2009年5月22日、SCP-XXXX-JPを回収しました。██町全域に対してはクラスC記憶処理が実行されました。

回収以前にSCP-XXXX-JPと接触したのは遺族及び近隣住民合わせて19名で、19名のうち異常性を示したのは4名²でした。この4名は回収当時、精神的に疲弊しており特にパターン①を経験した2名はその衰弱が顕著でしたが前述のクラスC記憶処理直後に全員が回復の兆しを見せ数日後には元通りの生活に戻りました。またパターン②を経験した2名が鏡面で見たのはそれぞれ自分の娘と古くからの友人で、さらに回収時にSCP-XXXX-JPはエージェント高橋に対してもパターン②の異常性を示し、鏡面には直属の上司である████³が映りました。SCP-XXXX-JPに面した人は現在合計26名おり、それに対する結果は以下の通りです。

SCP-XXXX-JPの反応	パターン①(何も映らない)	パターン②(他人が映る)	パターン③(自分が映る)
人数	7名	3名	16名
備考	1名が研究員、4名がDクラス職員	1名がエージェント高橋	1名が研究員

上記26名の内、Dクラス職員を抜いた22名およびパターン②で映った3名の計25名に1週間に1度の経過報告が義務付けられ、特にエージェント高橋については経過報告に加え一定期間、別のエージェントと組んで行動することが議決されました。またDクラス職員に関しては予期せぬ事態が発生した場合に限り報告するよう定められました。

+ 実験記録xxxx-JP

実験記録XXXX-JP - 日付: 2009年06月05日

対象:
実施方法:
結果:

対象:
実施方法:
結果:

対象:
実施方法:
結果:

対象:
実施方法:
結果:

+ 経過報告xxxx-JP

経過報告について
日付: 2009年11月22日
内容: 収容から半年が経過した一方で問題性のある報告が存在しなかったため経過報告の頻度を1カ月に1度へと変更しました。

経過報告
日付: 2010年6月22日
内容: 6月16日、SCP-XXXX-JPに対して一般的な鏡と同様に自分自身が映った██町の住民1名が糖尿病の悪化により死亡しました。

経過報告について
日付: 2010年11月22日
内容: 前回の緩和から1年が経過した一方で問題性のある報告が存在しなかったため経過報告の頻度を3カ月に1度へと変更しました。

経過報告およびエージェント高橋の処遇について
日付: 2012年5月22日
内容: 収容から3年が経過した一方で問題性のある報告が存在しなかったため経過報告の頻度を年に1度へと変更しました。またエージェント高橋を単独での任務に復帰させました。

経過報告について
日付: 2015年5月22日
内容: 前回の緩和から3年、収容から6年が経過した一方で問題性のある報告が存在しなかったため経過報告の打ち切りが発表されました。

緊急連絡(2023年2月15日)
内容: 2023年2月10日以降エージェント高橋と連絡が取れなくなりました。この事案に伴いエージェント高橋が過去に関与したオブジェクトに対して調査が実施されることになりました。SCP-XXXX-JPについて新たに判明した事実は以下の通りです。

事案1: 2017年11月29日: SCP-XXXX-JPに対してパターン①の結果であった██町の住民1名が農作業中に熊に襲われ死亡
事案2: 2021年1月10日: SCP-XXXX-JPに対してパターン②の結果であった██町の住民1名が自家用車の運転操作を誤り娘が死亡

これを受けエージェント高橋の上司である████が保護され護衛の対象となりました。2023年2月15日現在、エージェント高橋の所在は依然不明であり早急な特定が求められます。

Footnotes

1. SCP-XXXX-JP発見の3日前に老衰死

2. パターン①、②それぞれ2名ずつ

3. Bクラス職員

付与予定タグ: scp jp safe

+ 使用画像のライセンス表示を開く

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+ オブジェクトに関する説明、スポイラー

この鏡は直近で自分が殺してしまう人物を映すオブジェクトです。①何も映らなければ事故死、事件死。(誰も殺すことなく生涯を終える)②他人が映れば説明通りその人を殺してしまうことになる。 ③自分が映れば老衰死、病死、自殺。(自分を殺す) 　

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